新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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どうも、藤和木弘です。

お待たせいたしました。第0章で第1話、投稿いたしました。
そして、前回の前書きで言っていたBGMこと、挿入歌が初採用します。
そこで、今回、挿入歌について、アンケートを取りたいと思います。
アンケートと言ってもメッセージの方で聞くというだけです。
詳細は後ほど。

では、お楽しみください!

追記、2016年1月9日、BGMを削除しました。


第0章 超次元編 流星はゲイムギョウ界に落ちる
第1話 空から落ちてきた少年


暗い視界。それが瞳を閉じているためであることを少年は自覚する。

 

(あれ、俺は一体…どうして、こんなところで?)

 

少年、和藤光樹はなぜこうなったのかを思い出そうとする。しかし、

 

(…!記憶が…無い?)

 

なぜこうなったかの経緯を覚えていなかった。

それだけではなかった。親や友達といった人物をうろ覚えでしか覚えていなかった。

覚えていることといえば、自分の名前、それ以外の常識的な知識と自身の好きなもののことと、最後に友達と思われる人物にプラモデルの制作を依頼して帰るときに誰かから電話がかかってきて、光に包まれたくらいだ。

しかし、こうなった理由の一番の可能性がその光なのかもしれない、ということはなんとなく分かった。

と、その時、視界が光に包まれる。

 

「何の光!?」

 

いきなり明るくなったものだから目を腕で覆う。が、妙な違和感を感じる。

目を開けている感覚がなかったのだ。

 

(どうゆうことだ…これ…?)

 

そう思ったその時―――

 

『やっと来たね…!』

 

「ッッ!!誰だ!?」

 

見るとそこには少女がいた。その少女はオレンジ色の髪に機械的なカチューシャのようなものを頭に乗せ、両側の髪を個性的なツインテール風にし、服装は白に所々オレンジが混じった肌が若干露出している少しきつそうなスタイルの服をまとっていた。

それだけでも自分とは違った次元の人物だと分かるが、特徴的なものが存在していた。

少女の瞳だ。その少女の水色の光彩には、はっきりと、とあるマークが浮かんでいた。それはよくパソコンやゲーム機に存在する電源マークのようなものであった。

そして、それが何を意味するのか、理解する。

 

(まさかネプテューヌシリーズの女神!?)

 

その考えにたどり着くと同時に一つの疑問が浮かぶ。

なぜ、俺の前に女神がいるのか。そう思ったその時、少女が口を開く。

 

『いきなりだけど、もう時間がないから手早く言うね。…これから訪れる3つの次元を巡って、私を救って。』

 

…はい?

いや、それはおかしい。

なんで目の前にいるはずの少女をこれから向かうとか言っている3つの次元?で救わないといけないんだ。

というかなんで俺はこんなわけのわからない場所にいるんだ。

だがその言葉を伝える前にさらに目の前の少女が言う。

 

『まさかあなたが記憶を失ってるなんて知った時には驚いたよ。』

 

「ちょ、ちょっと待て!なんで俺が記憶を失ってるなんて知っているんだ!しかもその口ぶり、俺のことを知っているのか!?どうして俺はこんなことに…!?」

 

そのような疑問にも答えず、少女は言葉を続けていく。

 

『でも、そのことが…今までで唯一のイレギュラーが、この繰り返される悪夢を終わらせるのかもしれない…。』

 

少女は若干うつむき加減になる。そして、少し間を置いて顔を上げる。

 

『だから…今度こそ、世界を救って…』

 

 

その目に涙を浮かべて―――

 

 

 

 

 

 

 

次に目を開けたとき、俺の目には夜空が広がっていた。

とてもきれいな夜空だ。もし俺が今の状況が違っていれば、ゆっくりと眺めていたかもしれない。しかしその光景は上から下へと流れていく。それが意味することはただ一つ―――

 

光樹は、遥か上空で、頭から真っ逆さまに落ちていた…。

 

「はいッ!?なんで俺落ちてんだ!?さっきまで地面のようなものに足着けてたはずなのに?なんで落ちているんだ!?」

 

しかしそのような疑問も、今は関係なかった。

今はこの状況をどうにかするしかなかった。

だが、どうやってこの状況を打破できるというのか。こんな状況を打破できるものなど、せいぜい空を飛ぶことくらいだ。

しかし人間は空を飛ぶことは出来ない。そんな事、誰もが知っていることだ。

これがもし、漫画の主人公なら森の上に落ちたとか、ごくわずかな可能性だが、店のアドバルーンに着地して、勢いを殺して無事着地、という奇跡の芸当もあるだろう。

しかし俺はそんなかっこいい主人公ではない。

そんなことを考えているうちにどんどん地表が近づいてくる。無論、そこに森やアドバルーンのような類はない、ただの草原だけである。

死にたくない一心で目を閉じる。

 

「し、死ぬっ…!!」

 

そう思ったその時、異常な浮遊感に襲われる。

まだ目を閉じていたので何が起こったのか分からなかった。しかしおかしなことに気づく。先程まで下から風が来ていたはずなのに、今は横から風が吹いていたのだ。

さらに違和感はそれだけではなかった。腹部の方に何か細長いものが自分を抱えているかのような感覚があった。しかし未だ足をついている感覚がなかった。

恐る恐る目を開けてみると、見えたのは未だ遠く見える草原が下に広がっていた。しかし、いつまでたっても地面は迫って来ない。それどころか景色が横へと流れていた。

そして、腹部を見てみると、その細長いものが人の腕であることを知った。

 

「あなた、大丈夫かしら?」

 

と、突然後ろの方から女性の声が聞こえる。それにより自分を助けたのが、その人物であることを知る。

 

「あ、ありがとうございま…」

 

そこで光樹の言葉は途切れた。なぜならその人物に心当たりがあったからだ。

紫色の髪をサイドで三つ編みにし、その光彩には先程見た少女と同じ電源マークが浮かんでいた。

そして、その正体を知る。

 

「まさか、女神パープルハート!?」

 

「あら、どうしたの。そんなに驚いて。」

 

「あ、いや…すいません。ちょっといろいろあって。」

 

少し今の現状にびっくりしてしまっていた。なぜならあのネプテューヌシリーズの(一応)主人公であるネプテューヌことパープルハートが目の前にいるのだ。

そしてなんとなくだが、ここがどこなのか分かった気がする。

ここはおそらく…

そう思ったその時、パープルハートが声をかける。

 

「とりあえず、今の状況じゃ落ち着かないでしょう?地上におりるわ。」

 

「あ、はい。お願いします。」

 

すぐに、高度を下げていき、地上が見えてくる。

とりあえず、降りてからくわしく話すしかない。そう思いながら光樹は静かに待っていた。

 

 

 

 

「ふぅー、さっきは助けていただき、ありがとうございました。」

 

「別にいいわよ、そんなに改まらなくても。それより、なんで空から落ちてきたの?もし私が星でも見ようと散歩しに出ていなかったら、死んでいたわよ。」

 

「本当に運が良かったんだな…俺…」

 

そう思うと俺には何か憑いているのではないかと思う。

例えば守護霊や前世の幽霊、それか悪い所で言えば疫病神か。

が、その考えはすぐにやめることとなった。

そんな事よりまずは事情を説明する方が先だ。そう思い、パープルハートにまずある確認をとる。

 

「…一つ質問なんだけど…ここは、ゲイムギョウ界、ですよね?」

 

「?そうだけど…そんな事知っているでしょう?この世界では常識で…」

 

「あ、実はですね…」

 

そこで光樹は今までの事を話し始める。

自分がこの世界の人間ではないこと、記憶をある程度残した上で失ったこと、突然謎の空間に飛ばされたこと、そして先程の空から落ちてきたことを説明する。

 

「記憶を失った、ねえ。それにゲイムギョウ界じゃない、別の世界だなんて…にわかに信じられないわね。」

 

「でも、俺の知ってる限りじゃ、そうとしか思えないんです。」

 

光樹は困ったような口ぶりで言った。

それに対し、パープルハートは少しの間思考を巡らせる。

その間、光樹は少し申し訳ない気持ちになっていた。

理由は至極簡単、先程話した内容に嘘が含まれていたことだ。その嘘はもちろん、謎の空間でオレンジ髪の女神のような人物に会ったことだ。

話さなかった理由としては、確実性がなかったからだ。今話しても、その事実が確認されない以上、話すことは出来なかった。

そのようなことを考えていると、パープルハートが声を掛けてくる。

 

「ねえ、あなたこれからどうするの?」

 

「そうですね…っ!!」

 

その時、光樹の脳裏にある考えが浮かんだ。

ちょっと待て、これはチャンスではないのか?

あの少女が女神だとして、あの時の言葉、

 

(これから訪れる3つの次元を巡って、私を救って。)

 

もしこの言葉が正しければ俺は何かの事件に巻き込まれ、あの少女に会えるかもしれない。

もしかしたら、記憶も取り戻せるかもしれない。

そう思った光樹は一つ賭けに出た。

 

「パープルハート様、お願いがあります!!」

 

「ん?何かしら。」

 

「俺を…あなたの国、プラネテューヌの教会においてもらえないでしょうか!」

 

「えっ!?」

 

流石に意外だったようで少しびっくりした様子を見せる。

しかし光樹は言葉を続ける。

 

「お願いします。記憶が戻るまで…その間、どんなことでもいいから手伝います!だから、お願いします!」

 

勢いとその場の判断で言ってしまったが今はこうしなければならない気がした。

そして、パープルハートは―――

 

「そう…。わかったわ。私も今、教会で預かろうかと思っていたのだけれど…でもさっきの言葉は本当なの?どんなことでもって言ったら戦闘にも参加する必要もあるかもしれないわよ?付いてこれる?」

 

「はい、大丈夫です!」

 

「それじゃあここではなんだし、教会まで行きましょうか。私がまた抱えていくわ」

 

なんとかこの世界での生活の場所を手に入れられそうだ。

それに、あの少女の約束を守るために必要なことであるなら、自分はこの世界に溶け込んでいかなければならない。

そう思いながら、光樹はパープルハートに抱えられながら、再び空中へと舞った。

 

この時、まだ誰も知らなかった。

この出会いが、世界を守る戦いの始まりだと知らずに…

 

 

TO BE CONTINUED

 




いかがでしょうか。
以前も言っていた通り、誤字、脱字、おかしな表現があれば、指摘お願いします。

さて、前書きでお話していたアンケートの方ですが、挿入歌あってもいい場合は○(マル)を、嫌だという方は×(バツ)を書いてメッセージをお願いします。
ここまで来るとツイッターとかでやったらと言うかもしれませんが、理由があります。

実は私、最初はツイッターでアンケートを取ろうとしたのですが、まだ始めたばかりな上に、ツイッターでのアンケートの取り方を知らないんです。(汗)
どなたかこんな自分に教えてください。

と、長話はここまでにして、次回の投稿は今のところ次の月曜日にしたいと思います。
お楽しみに。

追記通り、アンケートは無しです。

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