新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結) 作:藤和木 士
ジャンヌ「闇を照らす輝き、流星と共に現れる星の龍。煌星第二使徒スターゲイズ、ここに煌臨しなさいっ!……どうも、皆様。最近はフェイトアポクリファを時間があるときに藤和木とレイさんと観ています。ルーラーの真名と同じ名前の「ジャンヌ」を持つジャンヌ・ドラニエスです」
レイ「世界を照らせ、輝ける星の王者!煌星第二使徒スターゲイズ!今こそここに煌臨せよっ!……どうも、みんな!さっきから藤和木が気に入ったバトスピ最新弾に入っているカード、「煌星第二使徒スターゲイズ」の召喚口上をみんなで言ってたよ。レイ・オーバですっ!」
うちのレイさんが「です」言うの結構珍しいよね。さて、ここのネタが尽き始めている中、第122話の投稿です。
ジャンヌ「今回は光樹さんのガンダムの奥儀、ノイズフォースビックバンの真価が見られるとのことでしたね」
レイ「タイトルが暗黒空間って出てるのを見ると、ちょっと怖そうだよね」
さて、光樹君が放つ攻撃は、モンスターの大軍を突破できるのか?それでは本編へ。
「俺の……シュバルトゼロのNFB?」
光樹は聞き返す。NFBという単語には、聞き覚えがあった。というよりも、先程DRXを倒した技も、NFBだ。光樹もそれを聞いてシュバルトゼロの必殺技、もしくはスキル技であることは分かっていた。
だが、ここで気になったのは、NFBの真価ということ。今までのNFBとは違うことを指している言葉に、光樹は疑問を感じていたのだ。
それに気になったのは光樹だけではない。アイエフとネプテューヌも鈴達にどういうことなのかを聞く。
「真の力……って、何?あのガンダムには、まだ光樹が扱いきれていない機能があるっていうの?」
「まさかまさか、必殺技を超えた「究極技」とか!?」
ネプテューヌの言った究極技という単語には、光樹も興味を持った。今のゴッドクロスなら、それくらいの技があって、光樹自身は使用できないのもそれなりの力がなければ使用できないということなら納得する部分があった。
それらの疑問は、勇也が答えを明かす。
「究極技ってわけじゃないな。これはSSRシリーズのガンダムが持つ有り余るパワーを攻撃に回しつつ属性付与して、かつその出力を束ねずに解き放つことで起動するNFBだ。俺達は「オーバーエリアタイプノイズフォースビックバン」って呼んでるな」
「お、オーバーエリア……なんです?」
その長い名前にコンパが戸惑う。確かに名前にしてはかなり長い名前だ。説明もかなり回りくどい説明のように思える。すると、鈴が簡単な説明に直す。
「要するに、大範囲を攻撃できる、属性攻撃よ。敵1体に対する破壊力は一点特化型のNFBよりも劣るけれど、力を収束してない分、攻撃範囲は圧倒的に広いし、全体的な威力も馬鹿にならないくらいの破壊力があるわ」
「そんな攻撃が光樹のガンダムにはあるっていうの!?……何なのよ、光樹のガンダム……1体だけで世界相手に出来るんじゃないの?」
アイエフが冗談交じりに驚く反応を見せる。1体だけで流石に世界は相手に出来ないだろうと思うも、絵里奈がそれを肯定した。
「うん。事実、光樹君は世界規模の戦争行為に介入しているくらいだからねー。それに世界の平和を脅かすくらいの敵も倒してるから!まぁ、私達を含めて、なんだけどねー」
「……な、なんという……」
話を聞いていた防衛軍の隊長も過去の光樹の戦歴に驚く。信じがたい話だが、光樹には不思議と信じることが出来た。
というのも、やはり零次元での戦闘が関係している。あの時はメガミブレイカーというチート級の兵装があったとはいえ、それを扱う自身のガンダムは全く動きに支障をきたすことなく、超巨大敵機であるエクストリィムと互角の戦闘を繰り広げていたほどだ。
そんな活躍に加え、各国シェアプロテクターとの一斉対決やG-1グランプリでのゴールドサァドとの戦闘でも女神と同等かそれ以上の力を誇る敵を複数相手にして圧倒できるというのは普通の機動兵器ではない。それらも含めて、鈴達の話には信憑性があると確信したのだ。
それが出来るのは自分だけ。ならやるしかない。光樹は鈴にその方法を聞く。
「それで、オーバーエリアタイプノイズフォースビックバンってのは、どうやるんだ?」
「簡単よ。今までのNFB使用タイミングでオーバーエリア……略してOETNFBを認識させれば、使用画面で使うNFBが出てくるから、それを思考選択するだけ。いつもなら音声認識で出来るけど、今は覚えてないだろうし、とりあえず項目で選択しなさい」
「なるほどな。了解した」
鈴からの説明で大体の流れを確認した光樹は早速ゴッドクロスに変身する。変身を終えた光樹はスラスターを吹かしてモンスターの前に出る。空中で制止したまま、NFBの使用欄を展開すると鈴の言う通りタイプの選択が表示される。そこで光樹がOETNFBを選択すると、すぐに技の名前が一通り出てくる。
だがその数は豊富で、どれを選んでいいか迷ってしまう。どれも広範囲に攻撃が可能なら、どれでもいいかと思ったその時、とある名前で目が留まる。
(これは……)
そのNFBの名前は「シュバルト・ゼロ・ギャラクシー」だった。その名前の響きに心当たりを感じる光樹は、その名前を思考で選択する。すると、頭の中に発動までの流れがインプットされる。
それを見て、光樹も確信が生まれる。この攻撃は自分が知っている攻撃の派生型のようなものだと。まだOETNFBをよく知らない光樹としては、知っているような攻撃をする方が予想外のことにも対処可能だろうと思って選択したが、それは合っていたようだ。
両腕を前に突き出すと、ゴッドクロスの腕部武装ユニットが展開される。左右それぞれのANクロスビームボウガンⅣが少し左右に開き、手のANフレキシブルアームデストロイブレイカーのビーム口が少し前に出る。少ししてボウガンユニットから黒い羽が生成される。と同時に両手には黒い球体が出現する。球体には赤い電撃が走っている。見るからに危険そうなエネルギーの流れが感じ取れる。
と、そこで見ていた鈴達から声が飛ぶ。
「ちょぉ!?あんたそれ選んだの!?」
「こ、これはやばいかも~」
「た、確かに……あの黒いのはわたしも見るからにやばいって思うよ?これ大丈夫?」
「なわけねぇだろ……とりあえず全員、下がれ!あれに吸い込まれたら死ぬぞ!!」
GKSWAXP組のメンバーがネプテューヌ世界の人物を避難させる。攻撃を行っている光樹もこの時点でようやくその危険性を理解した。
ここでようやく気付いたのも、おそらくゲームでの使用率が原因なのだろう。あの時はただひたすらにこれに似た攻撃を行っていたため、その恐ろしさを理解していなかったのである。
だが、ここで終わるわけにもいかない。それだけの力があるなら、このモンスター軍団も倒せるはずだ。光樹はそのまま攻撃態勢に移行する。
「行くぜ……てぇぇぇい!!」
両腕を一度引いてから、一気に突き出す。すると左右に開いていたボウガンユニットが閉じ、翼が中に吸い込まれるように消える。翼の消失に準じるように、両手に込められた球体に電撃が走り、敵の方に飛んでいく。圧倒的なまでの電撃破を生じた黒い球体は敵を電撃で巻き込みつつその球体に取り込んでいく。
球体がモンスター軍団の中心に到達すると、球体が停止する。そして二つの球体が爆発、融合を起こし、大きな球体……ブラックホールとなって周りのものをすべて飲み込んでいく。小型ブラックホールに飲み込まれていく敵は、まさに掃除機に飲み込まれていく塵のようだ。その様子に少し見とれてしまうが、それでは倒せない。
倒すために、光樹は最後のシークエンスに突入する。両手のANクロスビームボウガンⅣをソードブレイカーモードに切り替える。だが、そこから発せられるビーム刃はいつもとは違う。黒い刀身に赤いビームの刃が生成される。
その剣を構え、ウイングを6枚すべて展開し、突撃する。
『ノイズフォースビックバン』
「シュバルト・ゼロ・ギャラクシィィー!!!」
黒い球体状のブラックホールを突っ切り、両断する。一瞬の刹那のうちに切り裂かれたブラックホールは光を放ちつつ、爆発を起こす。爆発を起こしつつ、中に吸い込まれたモンスター達が放出される。だがはじけ飛ぶ途中で次々と消滅していくモンスター達。光が収まったときには、多くのモンスターが光となって消滅し、残ったモンスターは1体もいない状況となっていた。
まさしく敵の殲滅というには相応しいほどの破壊力である攻撃に、ゆっくりとその惨状を見る。周りのビルの壁や街灯も飲み込まれている様子は、その威力を証明するのに十分だ。これは場所を選んで発動させるNFBを選ばないといけなさそうだ。
攻撃が収まったところで、鈴がこちらに駆けてくる。こちらに向かってくるのは鈴だけではなく、勇也や絵里奈、それにネプテューヌ達もだ。
「ちょっと!どれでもいいとは思っていたけど、いきなりそれをぶっ放す!?」
早速鈴からお叱りの言葉が飛ぶ。流石に光樹もあれの危険性は理解したので、ここは素直に謝罪した。
「わ、悪い……。なんか聞き覚えのある技だったから、つい……」
「そ、それにしてはとんでもないの選ぶよねー……ちょっと冷や汗かいちゃった」
「まったく……恐ろしいやつだ」
絵里奈達の焦りを覚えたつぶやきに光樹も申し訳なく思う。そして、それはネプテューヌ達も同じであった。
「な、なにあのチート級必殺技!?味方巻き込みの全体攻撃……マップ兵器だよね!?」
「すごい吸引力です!!」
「これは教会に報告しておいた方がいいんじゃないかしら……あんなの無意識に放たれちゃ街への被害が大きくなるわ」
アイエフの言葉に、若干真実味を感じる光樹。これだけの被害、何度も出されては困るのも当然だろう。
しかし、街の防衛隊の隊長はあまり気にしていないようだった。被害を受け止めつつも、道が開けたことについて喜ぶ。
「これはすさまじい……だが、これで救援に行くことが出来る」
「けれど、街の被害はそこそこ甚大よ?」
「モンスターに襲撃されていた時点で街の被害は甚大なんだ。今更気にするほどではないさ」
「そ、そういうものなの……?」
ここを超えられれば気にしないというポジティブ精神に、鈴とアイエフは若干不安を見せる。とはいえ、今は奥でモンスターを抑えている防衛隊への救援が先だ。考えを切り替え、アイエフが全員に告げる。
「けれど、道が開けたのは事実ね。早速行くわよ、みんな!」
「オッケー!ここまでモンスターが集まってたんだし、楽に進めるんじゃない?いけいけゴーゴー!!」
「ま、待ってください、ねぷねぷ~」
先にネプテューヌとコンパが進む。その後を絵里奈に引かれて鈴と光樹が行く。
「さーって、私達も行くよー三人共~!」
「あ、あぁ」
「これくらいの被害は何とかなるか……って絵里奈!そんなに引っ張らないで!」
「はぁ……まぁ、これくらいの騒ぎが俺達としては平常運転か」
鈴の心情を勇也が代弁して、全員がその場を離れ、奥のモンスター討伐へと向かった。
◆
光樹達がモンスターの壁を撃破した少しあと、ハネダシティの最奥部では二人の防衛隊員が戦っていた。それぞれ杖を持ってモンスターに攻撃を放っている。が、その攻撃を意に介すことなくモンスターのうち1体が受け止める。
そのモンスターはフェンリルタイプのモンスターである。だがその体には機械の装甲が装着されその背には2門のキャノン砲を装備していた。その砲門が唸ると、そこからはビームが放たれる。
「ちぃ!!」
「うおっと!?」
2人は何とかその砲撃を回避する。だが、そこに追撃として装甲の付いたウサギ型モンスター「ラビリム」と同種のモンスターがバルカン砲を放つ。
攻撃を防壁で受け止める2人。攻撃が収まり、防御障壁を解くが、その額には汗が溜まっていた。それもそのはず、2人は何十分もこのモンスター達と戦っていたのだから。いや、正確にはその少し離れたところに倒れている、4人の防衛隊員と共に、だが。
既に防衛隊側は4人が戦闘不能状態となっていた。彼らからモンスターを引き離すために、彼らはモンスターを引き付けていたのだ。だが、何度攻撃しても躱されるかその強固な装甲に阻まれていた。
その状況に1人が舌打ちをする。
「くそ、何だこいつは!他のモンスターとは段違いだぞ!?」
「グルルルル……」
反撃の魔法を放つも装甲に阻まれる。武装化フェンリルは攻撃を受けて強く唸り声を上げる。これまでの苦戦ぶりに、もう1人が今までの惨状を呟く。
「こいつら3匹に何人の仲間がやられたことか……。これじゃあ、どっちが追い詰めてるんだかわかったもんじゃねぇ」
「もう2人にまで追い込まれてるんだからな。悪い冗談だ」
悪態を着きつつも更なる攻撃を躱す。だが、その体力もほぼ限界となっていた。ここで止められなければ、まだビルに残っている人を守ることは出来ない。だが、これ以上戦闘を続けても、勝てる見込みはない。事実、彼らは見ていた。隊長達にモンスターの討伐を任せたのち、モンスターが道を閉ざした状況を。
あれを倒し切るには時間がかかる。だからこそここで何とかしなければならなかった。しかし、何十分と戦闘を続けて未だに余裕を見せるモンスターに叶うはずもない願望と共に言葉を吐き捨てた。
「まさに、バケモノだな……。こういう時、女神様がいてくれたら……」
女神。それは自分達が崇める存在。彼らが本来尽くすべき人物だ。あの日以来、周囲の人々は女神の存在をまるっきり忘れてしまっていたが、彼らは違った。はっきりと覚えていたのだ。女神達が各国にいたことをしっかりと記憶していた。
周りの人々からはそんなものいるわけがないと馬鹿にされていたが、それでも信じ続けていた2人がここでまだ戦っているというのは、まるで奇妙な縁だった。誰も覚えている人がいないと諦めた矢先に出会った、同志と今戦っているというのは、まるで女神があきらめるなと言っているようだ。
しかし、一方はそれを聞いて、諦めの形で奮起する。
「女神様なんてもういないんだ。だから、その代わりに俺たちがここで踏ん張らなきゃいけないんだよ!」
「そうだな。女神様の代わりに、この命にかえてでも、この街は守ってみせるさ!」
相方の言葉に応える形で、もう一人もまた杖を構え、相対する覚悟を見せる。そう、ここでこの街をモンスター達に支配されてしまえば、女神に顔向けできない。なら、自分達を犠牲にしてこの街を守らなければ……。
それを力にして最後の攻撃をするために力を蓄える。モンスターも砲門にエネルギーをチャージし始める。この攻撃で勝負が決まる、そう感じ取りつつ唾を飲み込んだ、その時である。
「もう、どうして男の人って、そうやって直ぐに生命を投げ出そうとするのかなぁ」
「そ、その声は!」
思わず魔力を溜めることに集中していた隊員がはっと声の主の方向を向く。そこには自分達が願っていた人物……この国の女神が立っていた。
一瞬、見間違いかと思った。だが、その人物は高らかに自身の名を宣言した。
「じゃっじゃーん!プラネテューヌの女神、ネプテューヌ只今見参!」
その言葉を聞いて、彼らの心に光が差した。諦めなかったことで答えてくれた。自分達が心から慕う存在が、再び自分達の元に現れてくれた。
女神の登場が、この劣勢を跳ね除けることとなる。
◆
「なんちゃってー」
先程のかっこいいセリフから一転して、冗談であるように笑いを入れたネプテューヌ。さっきまで真剣に戦っていた防衛隊の2人を応援する意味を込めての発言がシリアスとコメディのバランスを崩してしまったように感じたため、一転してのこの発言だ。
しかし、それは気にしていないかのように、2人は感激した様子でこちらに話しかけてくる。
「ね、ネプテューヌ様!?」
その様子から、どうやらわたしのことを知っているみたいだ。あれ、もしかしてこの人たちわたしのこと覚えてる感じ?そう思いつつも、ここまで戦い抜いた2人に、後は任せるように伝える。
「そういうわけだから、あとはわたしたちに任せて!」
その声と同時に横を光樹が突っ切っていく。狙いは防衛しているラビリムタイプのモンスター1体。その武装化モンスターに光樹の聖魔剣デュランダルが振り下ろされる。
「せぇい!!」
力強く振り下ろされた剣の一撃は、モンスターに新たに装着された装甲をいともたやすく切り裂いた。攻撃を受けて武装化モンスターは消滅する。追撃をかわすために光樹は退くが、武装化モンスター達は冷静に構えていた。
それらの一連の行動のうちに、ネプテューヌ達の周りに遅れていたアイエフ達と鈴達が集結していた。が、それだけの増援よりも、彼らにとってはネプテューヌの存在が重要だった。
「ネプテューヌ様……。……よかった、生きていたんですね」
再び発せられたネプテューヌの名前に、アイエフが驚く。
「……驚いた。まさか、ネプ子のことを覚えている人がいるなんて」
予想していなかった名前を聞いて意外だったのだろう。今のネプテューヌも、驚いていることにはびっくりしているくらいだ。しかし、そこで少しいたずら心が芽生える。早速アイエフに、気にしているであろうことをサラッと言う。
「あいちゃんは忘れてたけどね」
その言葉にアイエフの息が詰まる。コンパがやり過ぎだという苦笑いをしている。光樹や鈴はため息をつき、絵里奈も表情は笑ったまま、アイエフに同情している様子を見せる。
「ね、ネプテューヌちゃん、そんな前のことをいじらなくてもー……」
「そうよ。そのことはもう言わないで。気にしてるんだから……」
アイエフも少し気を落としていた。自分が触れた話題であることが余計自身に重しとなってこの事実を重くしているのだろう。
これはやり過ぎたかなぁ?と思ったネプテューヌも謝る。
「ごめんごめん」
しかし、ここで分かったことがあった。そう、今まで女神化できていた理由だ。世界のほとんどの人が女神のことを忘れていたにも関わらず、なぜ自分が女神化できるのか。それは前から思っていたことだ。
その理由は簡単だった。必ずしも誰もが忘れていたわけではないのだ。一緒に事象に巻き込まれた光樹達、そして今なお女神に忠誠を誓っていた人物達がいたこと。小さな信仰が、自分を女神でいさせてくれたのだ。
それをネプテューヌは目を閉じて言葉にする。
「けど、やっとわたしが女神化できた理由がわかったよ。一緒に巻き込まれた光樹達だけじゃない、この人たちみたいに、わたしのことを覚えてくれていた人がいたおかげだったんだね」
「ネプテューヌ……」
ネプテューヌの言葉に一同が注目する。覚えてくれていた人への感謝の言葉だ。いかに女神が人々に支えられているか、それがよく分かった故の発言である。それをネプテューヌは本心から思ったのだ。
そんな場面でも、モンスターは容赦しない。吠えると攻撃態勢に入る。
「ガゥゥッ!!」
吠えと共に放たれた攻撃に対し、困った顔をしつつも回避する。
「って、さすがにしんみりはさせてくれないか」
残念そうにみせるも、ネプテューヌは目を閉じ光に飲み込まれる。女神化だ。光の中で女神の姿となって次々とユニットを装着し、光の中から女神パープルハートは現れる。
意識の冴えたネプテューヌは、引き締まった様子でモンスターに宣告する。
「なら、彼らの想いに応えるためにも、あなた達はここで討たせてもらうわ!」
その声に合わせ、コンパたちが武器を構える。そして光樹達は自分達の変身道具を掲げ、ガンダムへと変身する。攻撃態勢を構えたこちらに対し、モンスターもウサギ型の近接部隊を3体新たに呼ぶ。
女神達とモンスター達の、ハネダシティを賭けた戦いが始まる。
TO BE CONTINUED
今回もお読みいただき、ありがとうございます。今回光樹君が放ったNFBはシュバルトゼロのモチーフとなっている、「流星のロックマン3」のファイナライズ形態、「ブラックエース」のNFB、「ブラックエンド・ギャラクシー」がモデルとなっています。
ジャンヌ「動画を見ましたけれど、演出がかなりすごかったですよね……。今回の光樹さんのそれも、流れを踏襲しつつもブラックホールを2つ放って一つにするあたり、強化されて登場しているというのが分かります」
レイ「そういえば、光樹君が最初に変身していたブラックエースⅣのNFBはこれ……っていうか、ブラックエンドギャラクシーそのままなの?」
よく気づいたね……一応ブラックエンドギャラクシーだね。けど切り裂き攻撃はビームサーベルでやってるね。
ジャンヌ「NFBで思い出しましたけれど、ディバイドゼロ・エクリプスはどうなったんでしょうか……」
あれも結構な威力あるね。けどブラッドゼロ用のNFBでシュバルトゼロも使えるけど攻撃力は据え置きなのに防御兵装の無効化付いてるから、あんまり使われていないね。もし全力を出しての戦闘なら使うかもしれないけれど。さて、そろそろ次回予告と行きましょうか
レイ「そうだね。次回もまた月曜日になりそうだよっ」
ジャンヌ「それでは皆様、また次回、お会いしましょう」