新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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ウルトラマンさん!ティガさん!

光の力、お借りするぜ!!煌臨、発揮!!

光樹「はいはいコラボブースター乙」

いいじゃないか、光樹君。今日はめでたいコラボブースター発売の日なんだから!どうも、皆様、ご機嫌いかがですか?今日は祖母の家の方の墓の掃除をしてから、バトルスピリッツのコラボブースターを買ってきて、狙っていたXレア「初代ウルトラマン」と「ウルトラマンティガ」を当てて、ラッキーな藤和木弘です。

光樹「なんだよ、この強運は……。どうも、作者のテンションに付いていきづらい、主人公の和藤光樹です」

ジャンヌ「でも、やはり目当てのカードがボックス買いでまとめて引き当てられれば、それだけ費用の出費も軽くなりますよ?どうも、皆様。ジャンヌ・ドラニエスですっ」

レイ「光の巨人って聞くと、すっごい私が使いたくなるけどねー。どうも、みんな!レイ・オーバだよっ!」

あー、確かに。レイさんのデッキにしとく?

レイ「いやー、そこまでは別にいいよ。私としてはゼットンの方に興味あるし」

うぐっ!

光樹「作者の心へのダイレクトアタックである」

ジャンヌ「れ、レイさん。あまり藤和木にそれを言うのは……藤和木も新たな星竜の可能性をということで狙っていたら、星竜でもあまり知らないマガタノオロチが当たって悩んでいるんですから」

レイ「あーそうだったね。ごめんね?」

い、いや……引き当てられなかった俺のせいだから……。さて、今回は第114話の投稿です。

光樹「あの金ぴか仮面ライダーもどき達の邪魔が入ったところだな」

レイ「なんかそう聞くと、明日の仮面ライダーの最強フォームみたい!」

ジャンヌ「よく考えてみると、確かゲームの方で初めてゴールドサァドと戦った時は無敵とでもいうくらい強かったんですよね」

そうそう。負けイベントっていうのは分かっていたけど、ハイパームテキの姿を見たとき、これと連想したのはたぶん俺以外にネプテューヌやってる人でいるんじゃないかな?

ジャンヌ「あの方とか、ですかね?」

レイ「どんな風にワレチューを成敗するのかなっ?」

それでは光樹君、頑張ってねー。

光樹「あぁ。それじゃ、本編に行きます」


第114話 子供好きなヒーロー達、DRXの挑発

 まるで目の前でヒーローショーが始まったのかと思った。それかもしくは、特撮ヒーローの撮影でも始まってしまったのかという雰囲気だが、もちろんそれも違う。

 いきなり現れた少女とロボットが、ワレチューと光樹の激突を防いだのだ。それを見ると、一見してワレチューを守る行動だ。ネプテューヌも最初は敵だと思ってしまったが、それが違うということを知る。光樹のガンダムを止めたロボットの方が、光樹に向かって言った。

 

「悪いな、そこのロボットボーイ。だが、そこは俺達の出番だぜ?」

 

「はぁ!?いきなり邪魔してきやがって……」

 

「こんなところで暴れちゃ、それこそ迷惑だと思うけどな?」

 

「っ!!」

 

 出番を横取りした様子の仮面ロボットに光樹が言い返すも、そこは相手の方が一枚上手だった。周りの被害が出ることを引き出して、光樹の反論を止めた。

 そうなると、確かにあっちの方の言い分が正しいよね。こっちも犯人のネズミを逃さないためってのと、さっき突き飛ばされた男の子に報いるために光樹が突っ込んだけど、それはあっちの方の言う通り、女神としては国の被害を大きくはしたくはないよ。

 と、考えようとするも、ネプテューヌとしては、それに反抗したくなる光樹の気持ちも分からないわけではない。せっかく捕まえようとしたところで邪魔されたとなると、被害を最小限にしたいというなら、それこそ一刻も早い捕獲が求められる。

 ロボットと光樹の睨み合いが続く。鈴と勇也もそのいざこざを止めようとするが、そこでワレチューが残っていた少女の方を突破しようとするのが目に映る。

 

「変なマスクを付けてわけのわからないやつっちゅ!どかないなら、力づくでいくっちゅ!」

 

 ワレチューは仮面の少女の方に向かって突進していく。まさしく強行突破というべき突破方法であったが、それをさせまいと少女ことプレスト仮面が阻む。

 

「そうはいくか!くらえ!必殺、プレストキーック!」

 

「ぢゅーっ!?」

 

プレスト仮面がジャンプしてから放ったキックを、ワレチューの顔面に直撃させるとワレチューは大きく吹っ飛ばされていく。そして、その様子を見て、謎のプレスト仮面は決め台詞を口にする。

 

「認めたくないものだね、過ちというものをね……」

 

 なんだか、とても金髪のクローン人間が放ちそうな台詞である。そんな台詞にネプテューヌ達といた絵里奈が反応する。

 

「うーん、やっぱり、彗星さんの再来の言うことって、結構流用しやすいんだねー」

 

 どうやら、絵里奈は過去に同じような言葉を呟いた人物を知っているようだ。ともかくプレスト仮面達の活躍のおかげで、事態は収束へと向かった。ワレチューの被害者である先程の少年とお母さんも助けてくれたプレスト仮面とプレスターDに感謝を述べる。

 

「ありがとう!プレスト仮面!プレスターD!」

 

「ありがとうざます。なんとお礼を言ったらいいか……」

 

 親子からかけられた礼の言葉を受けて、プレスト仮面達は当然のことだと答える。

 

「我らは正義のヒーローとして当然のことをしたまで!」

 

「そうそう。お礼を言われるほどでもないさ!」

 

 その言葉は、まさに正義の味方と言ったところだ。光樹が少し納得がいかない様子を見せる中、ネプテューヌはその姿に感動し、思わず声をかける。

 

「おおーっ!まさにヒーロー!かっこいー!」

 

 すると、それでこちらに気づいたプレスト仮面が、こちらに確認を取る。

 

「あのネズミを追っていたのは君たちだね?」

 

「そうだよ!」

 

 その問い掛けにネプテューヌは真っ先にそうだと答える。逃げられたりした時にはどうなるかとも思ったが、これで一件落着だ。

 となるはずなのだが、流れはそれ程甘くはなかった。目の前のヒーローが、唐突にとんでもないことを言い出したからだ。

 

 

 

 

「うむ、初めて見る顔だね。なら、今回は初回特典として1000クレジットにまけてあげよう」

 

 

 

 

……今、目の前の人物は、なんと言ったのであろうか。確か、最初に初めて見る顔だと言われた。確かに、今まで会ったことはなかっただろうから、それは合っている。続いて言ったのは初回特典という言葉。何が初回特典なのか。それは最後の方に言った言葉にある。最後に言ったのは、「1000クレジットにまける」という言葉……。

 

 

 

 

………………

 

 

 

 

 それが意味するのはただ一つ。目の前のヒーローは、助けた礼として、お金を要求してきたのだ。普通なら、こういった正義の味方が金を要求するなどほとんど見たことはない。ネプテューヌ自身も、こういった唐突な場面で助ける場合でも、お金を要求したことはなかった。決して、女神だからという理由ではなく、困っている人を助けることは当然だからだ。

 それなのに、目の前の、泥棒ネズミを捕まえた仮面のヒーローはお金を要求してきている。その唐突な発言に、ネプテューヌは呆気にとられつつ、もう一度、何かの間違いであることを願って聞き返す。

 

「……へ?1000クレジット?」

 

「あぁ、いい忘れたけど、その子、子ども以外からはお金とるから」

 

 ええっ!?とネプテューヌはまた驚いてしまう。まさかの子どもの手助け以外は料金が発生するとは、ネプテューヌも思っていなかった。

 というか、あいちゃん!それだったらもっと早くに教えてよ!!そう心の中で叫ぶネプテューヌだが、ともかく、その金への執着のあるヒーローに対し、冗談ではないかとアイエフに聞き返す。

 

「うそーっ!?何そのがめついヒーロー!!?てか、わたしお金持ってないよ!」

 

 ネプテューヌの発言を聞いたプレスト仮面は、若干肩を落として落胆して呟く。

 

「なんだ、持ってないのか。……しけたやつ」

 

 あまりにもヒーローからかけ離れた印象のある言葉だ。が、それを察してか、プレスターDが補足を入れる。

 

「まぁまぁ、そう悲しむなってパープルガール!今回は特別に初回お試しってことでタダにしてやるぜ!」

 

「まぁ、今回は私たちの広い心でそれでいいよ。ただし、次からはきっちり貰うからね!しかも前払いで!」

 

 プレスターDの言葉に不満そうながらも、料金のことについては無料となった。とはいえ、サラッと次の時の決まりまでも約束させられることになったが。

 

「それじゃあ、またねー!さらばー!」

 

 プレスト仮面がそう言い残すと、「とうっ!」と叫んでプレスターDの肩に乗り、そのまま彼方へと走り去っていった。

 なんだかとんでもない女の子だったなー、とネプテューヌは思っていた。が、そこで後方の異変に気付いた。ふと振り返ると、ガンダムへの変身を解いた光樹がすごく不満そうな顔をしていたからだ。

 

「うわぁっ!?光樹、どうしたの!?」

 

 思わず光樹に問いかける。だが、光樹は聞こえていないかのようにネプテューヌの言葉に答えない。すると、光樹の言葉を代弁するかのように、鈴が答える。

 

「あぁ、この馬鹿、いつも通りに馬鹿真面目さが発揮されてるのよ」

 

「馬鹿真面目さ?」

 

「そう。実はさっきの子の人助けに料金を取るってのに、なんだか怒っててさー。まぁ、私も少し納得いかないんだけどねー」

 

 続く絵里奈もまるでいつものことのように少し微笑んで言う。本来の光樹がこれというのは、確かにネプテューヌも理解できた。今まで戦ってきた中でも、よく分かる。光樹は悪を許せないのだ。

 しかしなががら、いつまでもそれはまずいと思った勇也が、こちらの話に引き戻すように光樹を説得する。

 

「まぁ、ああいう正義もあっていいんじゃないか?子どもにとってはヒーローなんだし。同じ子どものヒーローごっこなんだしな」

 

 勇也の言葉に光樹が反応を見せる。だが、少し顔を上げたのち、光樹は呟く。

 

 

 

 

「ヒーローっていうのは……隔てなく接するものだと思う。それを子どもだけなんて言ってるのはおかしい……。よく分からないけど、俺は少なくともそう思う」

 

 

 

 

 光樹の意見が全員の耳に入る。コンパは少し悩み、アイエフは困ったように笑いを含んだ表情を見せる。まっすぐな心から出た意見だった。

 うん、なんだか光樹らしいな。やっぱり光樹は真面目さがある。ネプギア並みにあるとわたしは思っていた。けど、まさかいいことしたあの仮面の子にまで怒りを募らせるなんて、ね。光樹はある程度許す部分がありそうだったのに。まぁ、わたしもいきなりお金を取るっていうのには驚いたし、どうなのかなーって思ったけども。

 しかしながらそんな光樹の意見に共感を感じたため、ネプテューヌもそのことについて擁護するような形で先程の少女達について物申した。

 

「うん。光樹の言ってる事、わたしも少し思うなー。だって、ヒーローからお金を要求されるなんて、未知との遭遇並みに驚くことだよ。それでも、わたしは光樹程に怒りを込めるなんてことは出来ないかなー」

 

 意見に準じつつも、光樹の反応はオーバー過ぎと返すネプテューヌ。そこでアイエフや鈴も光樹の不満を抑え込むように説得する。

 

「まぁ、そんなに怒んないの。ネプ子がよく言ってるけど、このゲイムギョウ界は常識にとらわれちゃいけないんだから」

 

「そんなヒーローもいるわよ。今までも見てきたんだから、記憶が戻れば、認められるから。今は我慢しておきなさい」

 

「……わかったよ。でも、なんだかなぁ……」

 

 完全に納得はしなかったものの、今の状況を理解し、ひとまず光樹は怒りを抑えた。とりあえず、光樹の怒りを抑えることはできたようだ。

 と、そこで話題を変えるように、先程プレスト仮面に蹴りを入れられ、気絶していたワレチューがうめき声を上げた。

 

「ぢゅー……」

 

「ネズミさん、すっかり伸びきっちゃってるです……」

 

 コンパが心配そうにワレチューの具合を診ている。コンパの言う通り、完全に意識を失っている様子だ。しかしながら、そうなった理由はワレチュー自身に原因があるので、仕方がないのだが。

 むしろ、光樹のガンダムの一撃に比べれば、これでもまだマシな気もしていた。もし、あそこであのゴールデンプレスター?だっただろうか。その一人のプレスターDが止めに入らなかったら、光樹のガンダムの超火力打撃攻撃を喰らって、もっと大変なことになっていただろう。

 そこで、ネズミの心配をしたコンパが、アイエフと鈴に懇願する。

 

「あいちゃん、りんちゃん。ネズミさんを教会で治療してあげてもいいですか?」

 

 コンパらしい考えだった。コンパとしても、知り合いが目の前で気絶しているともなれば、見捨てることはできないのだろう。

 そんな質問に、アイエフが拒否するように言葉を返す。

 

「あのねぇ……。こいつは泥棒なのよ?それに、そういうのは警察が……」

 

「ですが、目の前で倒れているのに放っておけないです……。りんちゃんはどうですか?」

 

「そうね……あたしとしては、アイエフの意見を尊重したいところね」

 

「そうですかぁ……」

 

 さらに願うコンパに、鈴はアイエフの対応が優先、というような返答をする。その言葉に、コンパは一度落ち込んでしまう。が、そこで鈴は機転を利かせた。

 

「けど、診てあげた方が、かえっていいかもしれないわよ?知ってる人間に対しての方が、話しやすいってこともあるだろうし」

 

「……鈴、あなたもねぇ……」

 

 鈴の提案に、またアイエフが難色を示す。アイエフとしては、ちゃんとした施設で交流した方がいいと思っているようだ。

 反対に、コンパは明るい表情を見せていた。自身の考えを汲み取ってくれたのだ。喜びはずだ。

 だが、まだアイエフは納得がいかない様子だった。先程の光樹と同じくらいの真面目さだった。

 仕方ないね。ここはわたしが!そう思って、わたしはあいちゃんに対してこんぱの提案を賛成するように言った。

 

「ねぇ、あいちゃん。わたしからもお願い。治療してあげようよ」

 

「あんたも?」

 

 ネプテューヌからも来たお願いに、アイエフは豆鉄砲を喰らった鳩のような表情をする。が、そこにさらに光樹と勇也、それに絵里奈も続く。

 

「俺も同意見だ。こっちで確認したいこともあるし」

 

「だな。このネズミ、興味深いことをつぶやいてたしな」

 

「私もさんせーい!こんぱちゃんとなら、このネズミ、何でも喋ってくれそうだもんっ!」

 

 三人の違う部分もある理由に、アイエフがまた困った様子を見せる。徐々にこちらの意見に押され始めているのが分かった。ここでもうひと押し……。そう思ったネプテューヌが終の一手となる言葉をかける。

 

「別に知らない関係じゃないんだしさ、ちょっとぐらいいいじゃん。みんな理由は違えど、保護したいんだし、悪人には悪人同士の情報網があるって言うし、もしかしたら秘密結社のことも何かわかるかもよ」

 

 完璧な発言だと、ネプテューヌは思った。アイエフは大抵、悪者に対しての容赦はない。けど、今回はコンパも知っているあのネズミが相手なのだ。コンパの頼みを助長する発言には反応するだろう。

 加えて、賛成人数的にもこちらが有利。たった1人の保護反対に対して、保護を賛成しているのはネプテューヌも含めた6人。これだけいれば、アイエフもうかつに反対はしないはずだ。

 そして、その狙いは当たる。少し考え込んだアイエフは6人の保護すべきだという意見と、その理由に頷き、口を開いた。

 

「……そういう考えもある、か。ネプ子にしてはいい考えじゃない」

 

「でしょー」

 

 その言葉を聞いて安心する。アイエフのその発言から、決め手はネプテューヌの意見だったようだ。これでコンパも安心だろう。

 保護を決めたアイエフが早速保護する名目を唱える。

 

「なら、このネズミは重要参考人として、一時的に教会で預かることにするわ」

 

「重要参考人、ね。それならイストワールも納得でしょうね」

 

 鈴の指摘にあいちゃんが苦笑を浮かべつつも頷く。そうしてわたしたちは、倒れたワレチューを教会へ運ぶのだ!(ちゃんちゃん!)

 

 

 

 

 

 

 

 

「……っはー!!納得いかない……」

 

 自販機から出たサイダーを一口飲むと、光樹はそのように文句を口にした。光樹の様を見て、勇也がやれやれ、といった具合で諫める。

 

「落ち着けっての。お前の気持ちはわかるけども、仕方ないだろ?あいつの言ってたことは正しかったんだし」

 

「……でもなぁ……」

 

 勇也に反論しようとしたところで、鈴がふたの空いてないジュース缶を光樹の頭に振り下ろす。衝撃で缶の重みのある音が響く。

 

「とりあえず落ち着きなさい。ひとっ走りしたから疲れてるのよ全員。その話は飲み物を飲み終えてから」

 

「鈴……そうだな」

 

 鈴からの叱りも受け、渋々ながらもその苛立ちを止める。光樹が怒りを収めるのを見て、絵里奈の顔に安堵の表情が見える。

 なぜ、光樹がここまで怒っているのか。それは簡単。先程のゴールデンプレスト達の対応である。彼らは好き勝手して逃走したワレチューを成敗した。これだけなら正義の味方といっても過言ではないだろう。

 が、問題はそれ以外であった。攻撃を止めた後の光樹への対応、そして犯人を追っていた自分たちへ金銭の要求、加えて偉そうに今回はタダでいいとするあの対応……それは光樹に信用を抱かせないようにさせるには十分だった。

 あんなものが、正義であっていいわけがない。正義というものは、悪を止めようとする者に協力すべきではないのだろうか。あれでは傭兵と同じような気がしてならなかった。

 と、いった具合に、光樹はゴールデンプレストに不快感を感じていた。もっとも、他の三人からしてみれば、光樹は少し熱くなりすぎていると思っていたのだが。

 だがもう過ぎたことだ。ペットボトルのサイダーを飲み干し、余剰分の炭酸をガスとして口から吐くと、光樹は鈴に今日の訓練を要請する。

 

「とりあえず、鈴。今日もとっとと模擬戦をしよう」

 

「ちょっと、落ち着きなさいって!あたしや絵里奈はまだ飲み切ってないんだから!」

 

 急かす光樹に、鈴は開けたばかりの缶を指して発言する。光樹はいつもよりもさらに積極的になっていた。それもゴールデンプレスト達の影響でもあったのだが。だが、それだけではない。早く終わらせて、ワレチューの話も聞いておきたいという気持ちがあったからだ。

 まだだと言う鈴と急いで飲もうとする絵里奈に、光樹はまだかと腕を組む。そんな中だ。

 

 

 

 

プシュッ!

 

 

 

 

休憩室のドアが開かれる音が聞こえ、間髪入れずに声が……いや、音声が響く

 

「おいおい。そんなにレディを急かせちゃ、振られちまうぜ?」

 

「はぁ!?」

 

「ブフッ!何よ、いきなりそんな冗談を言うやつ……って、あんたは」

 

 部屋にいた全員が突如乱入してきた存在の方を向く。当初は困惑した反応だったものの、その姿を見て、空気は動揺から緊張に変わっていた。

 それもそのはず。入ってきたのは、先程も会った、光樹がおかしいと思っていた存在、「ゴールデンプレスト」のロボットの方、「プレスターD」だったのだから。体はかなりの大きさを誇る施設のドアぎりぎりの大きさだ。よく移動できたとは思う。

 が、そんなことは光樹には二の次の問題だった。むしろ、こんなところになんでいるんだという気持ちが出ている。真っ先にその疑問を浮かべた光樹が正面に移動し、質問をぶつける。

 

「っ!なんでお前がここにいる?ここはプラネテューヌの軍内部だぞ」

 

「何でって……そりゃあここが俺の持ち分だからな」

 

「……なるほどね。改変後のプラネテューヌの軍は、貴方が掌握してる、ということね?」

 

 鈴がそう聞くとその金属の巨大な手で拍手を送る。

 

「そうそう、正解だぜ、嬢ちゃん」

 

「あら、あたしは嬢ちゃんって呼ばれる筋合いはないんだけど」

 

 対して鈴は不満を持って返答する。鈴も光樹とは違った理由で警戒を強めていた。勇也や絵里奈も各々に戦闘態勢を取る(絵里奈だけは、猫パンチのように手を振っていた)。

 そんな様子を見て、プレスターDはおどけて誤解を解く。

 

「おっと、こりゃ失礼。けど、今回はお前らの敵になりたいためにやっていたわけじゃねぇよ」

 

「えー?じゃあ、なんで来たのー?」

 

 絵里奈が緊張感0な口調で本人に問いかける。だが、こちらとしても相手の狙いは知りたいところであった。勇也も絵里奈に続いて聞く。

 

「とりあえず、理由はあるんだろ。言ってほしいんだが……」

 

「おう、そうだな。じゃあ、合体している中で、俺が代表して言うぜ」

 

 少し息をためると、プレスターDは言った。

 

 

 

 

「黒いロボット少年、お前にこの俺、プレスターDことR1(アルワン)もとい、「DRX」が、戦いってのを教えてやるぜ!!」

 

 

TO BE CONNTINUED

 




今回もお読みいただき、ありがとうございます。さて、次回はどうなっているのか?」

レイ「まさか、光樹君に喧嘩を売るなんてね」

ジャンヌ「光樹さん、挑発に簡単に乗らなければいいのですが……。でも、光樹さん、今回かなりゴールドサァド側に苛立ちを感じていましたよね?」

まぁ、ね。光樹君が真面目すぎるゆえにそう考えたんだし、激突は避けられないだろうね。次の話は戦闘回になる予定ですが、果たしてどうなることやら……。
さて、今回はここまでです。次回から、データぶっ飛び後に書くことになる内容です。ただ、まだ一話も出来てないんだけどね。

レイ「か、書けるの?」

そこはもう、1週間もらえれば何とか

ジャンヌ「と、いうことなので、次回の投稿はまた1週間後になります」

レイ「たぶん夏休みまではこうなんじゃないかな。それでも藤和木の就活の状況にもよるけど!それじゃあみんな、また次回ッ!」

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