新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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どうも、皆様、お元気でしょうか。昨日は自宅のパソコントラブルで投稿できませんでした、藤和木弘でございます。

ジャンヌ「本当にあれは不幸な事故でしたね。どうも、皆様。アシスタントのジャンヌ・ドラニエスです。昨日は投稿できなかった事、申し訳ございませんでした」

レイ「あれは完全にダメになったね。どうも、みんな!アシスタントのレイ・オーバだよっ!」

とりあえず、父に言って何とかしてもらおうとしていますけど、あれは買い替えかな?

ジャンヌ「そんな感じはしてますね。でも、なるべく部品交換で何とかしようとしているのでしょう?」

うん。そのため少し最後の方にお知らせしておくから。

レイ「あんまり言いたくないこと、だよね……」

仕方ないことだよ。さて、今回は第110話の投稿です。

レイ「ネズミの店主さんの店に来たところだね」

ジャンヌ「果たして、どうなるのでしょうか?」

それでは本編へ!!


第110話 誰が犯人なのか

 

 

「ま、まさかこれも秘密結社の犯行だったりするのかな?」

 

 いきなりのドンピシャな出来事だった。先程まで、光樹達は秘密結社の話題について触れていた。それはもう、アイエフの退院後すぐに行こうということを入院中の護衛でも語っていたことであり、加えてここに至るまでの間にも、秘密結社の動きについて確認し合っていた。

 だが、あまりにも運の良すぎる話だ。まさか、偶然あったお店に入ったところ、そこで盗難が起きていたと言われたのだ。しかも、盗まれたものは店の系統からしてゲームに違いない。これでもし、ゲーム機が盗まれていれば、秘密結社の犯行の線は濃厚。すぐにその犯人を追いかける流れになるはずだ。

 店の惨状とネズミが店員だということに驚くことすらも忘れて、そこまで流れが出来てしまう運の良さに、返って疑いを感じる。その事はネプテューヌもその話の流れの良さに疑いを持って言葉に詰まってしまうほどだ。

 ネプテューヌの判断を仰ぐ言葉に鈴とアイエフがとりあえずの決定をする。

 

「あまりにも話が上手すぎるけれど、そう考えるのが妥当かしらね」

 

「そうね。その線が濃厚だと私も思うわ」

 

 鈴達が納得する間に、横を過ぎてネズミの店員に勇也が盗難に対する措置を聞く。

 

「それで、警察とかの通報とかはしたのか?」

 

「ちょうどさっきしたところでちゅわ」

 

 ネズミの店員はそのように律儀に答える。

 うん、やっぱりネズミだな。言葉の最後で「ちゅ」の系列を語尾にしているところからも、ネズミ以外の何物でもない。いや、このネプテューヌシリーズにはしゃべるネズミなんて、既に例がいる。確か名前は……。

 しゃべるネズミのことについて、自身の中で掘り下げようとする光樹。が、その後ろから大きな衝撃が光樹を襲う。

 

「痛っ!!り、鈴!」

 

「なーに考えてんのよ。ほら、この人から話を聞くわよ」

 

 呆れた様子で光樹に対し語る。光樹がボーっとしている間に、既に次の段階へと進もうとしていたのだ。

 鈴からの叱咤を受け、光樹はすぐにネズミの元に移動する。アイエフが店員に聞く。

 

「警察に通報したのなら、先に私たちに詳しく話を聞かせてくれないかしら?私はアイエフ。教会の者よ。そして、こっちの二人はネプ子……じゃなくてネプテューヌとコンパ。それで、こっちの四人が……」

 

「あたしが光木鈴よ。それで、こっちの子が絵里奈」

 

「初めまして~、絵里奈です」

 

「……で、こっちの残念男二人が……」

 

「流石にその区分に分けるのはやめろよ……。俺は古谷勇也。こっちは和藤光樹だ」

 

「あ、どうも。よろしくお願いします」

 

 全員が挨拶をする。この大人数だと、紹介もかなり長くなってしまう。覚えきれるのだろうかと心配しつつも、ネズミの店員の返事を聞く。

 

「わたしはこの店の店長のチューコでちゅわ」

 

 名前の部分をきっちりと強調して自己紹介をする。やはりネズミの姿なだけあって、名前もそれに関連していそうな名前であった。

 チューコからの自己紹介に、コンパが返事をする。

 

「可愛い名前ですね。よろしくです」

 

 握手をして、早速光樹達はチューコからこの事に至るまでの経緯を聞く。

 

 

 

 

 数分程話を聞いたところで、アイエフがチューコに聞き返す。

 

「なるほど……。出勤してきたら、店がこの有様だった、ってわけね。で、盗まれたのは中古のゲーム機と中古ソフト、か……」

 

 アイエフの話を分かりやすくまとめると、まずチューコは早朝、この店を経営するもう一人の店員を迎えに行ったのち、ここに開店の準備のためにやってきた。

 着いて早速、裏口の鍵を開けようとしたのだが、そこで鍵が開いているということに気が付いたそうだ。しかし、その時は前日に閉め忘れたのではないかと思い、店の開店を優先。だがしかし、店の入り口を開けて店内のチェックにかかったところで店の奥の一角の異変に気付き急行。見るとショーケースが割られ、商品が数点なくなっていた。

 ここまでがチューコの話である。中古のものとはいえ、盗まれた以上、損失が出るのは店にとっては痛いところ、それも中古のゲーム機となると、被害は予想よりも多くなるかもしれない。

 すると、そこでコンパが疑問を投げかける。

 

「ところで、中古のゲーム機とソフトって、盗むほどの価値があるんですか?」

 

「ゲーム機とソフト自体はそんなに高いものでもないし、盗むほど価値があるとは思えないわ」

 

「古いものほど、動きは悪いからね。まったく、盗んだ奴は何でよりにも古い時代遅れのゲームなんかを……」

 

 一般人のごく普通の質問であった。確かに古ければそれだけ値段は下がる。古いため、価値が次々と下がっていくのだ。普通なら、誰も盗もうという気はほぼ起きないであろう。

 アイエフや鈴の疑問ももっともらしい反応だ。ゲーム機とソフトは過去に一般販売された量産物。値段もそれほど高くはなく、ゲームの操作性も今よりも断然遅いのが現状。普通の人なら、理解できないであろう。

 ところが、光樹はそうではないことを知っていた。確かに、古いゲームには、今ほどの面白さが欠けているかもしれない。だが、問題はそこではない。重要なのはそのゲームの良さを知っているかどうかなのだ。

そして、それを理解する人物が、ここにもう一人存在した。

 

「ふっふーん。三人ともレトロな中古ゲームの価値がわかってないなー」

 

光樹と同じようにゲームを愛する少女、ネプテューヌだ。ゲームでも見ていた通り、やはりネプテューヌも中古ゲームについての知識はあるようだ。

 光樹の考えは正しく、早速ネプテューヌはあまり分かっていない様子の三人に解説していく。

 

「コアなファンを持つマニアなレトロゲームや今は製造されていないゲームは当時の十倍以上の価値がつくことがあるんだよ」

 

「十倍ですか!?」

 

 ネプテューヌから出た、驚きの値段の増加にコンパが目を見開いて聞き返す。そう、ゲームと言っても世の中には様々なものがある。それが次世代機発売に伴って販売を中止すると、それだけで希少価値が高まる。

 光樹が持っているPS2も、「連ザⅡPLUS」がやりたいがためだけに通販サイトで買ったのだが、数年たってもかなりの値段をしたほどだ。最初に見た時は本当にこれは旧世代機のゲームかと疑ったくらいだ。今になれば、もしかすると更に値段が上がっているかもしれない。

 光樹もネプテューヌの解説に負けじと、それに対する意見を出そうとするが、そこで先に口を出したのは、まさかのチューコであった。

 

「それで驚くにはまだ早いでちゅわ。それが少数生産しかしてないゲーム機なら、百倍の値段がするんでちゅのよ」

 

「え、あ、そうだな」

 

 先程までの落ち込みは何処へか、急に興奮気味に語る解説に思わず押されて口を紡いでしまう。だが、その指摘は正しい。流石、中古ゲームショップの店長なだけはある。

 その跳ね上がった値段の例えに、今度は絵里奈も含めて驚きの声が上がる。

 

「ひゃ、ひゃくばい!?」

 

「ふぁぁぁー、凄いねぇ。そんなの売っちゃえばしばらく働かなくても暮らせるよ!」

 

 二人が驚く横で、その様子に引きながら見る鈴の姿があった。どうやら話に付いていくのに疲れてしまったようだ。しばらくして、鈴は売れるゲームの基準について聞く。

 

「でも、やっぱり面白いゲームが売れるんじゃないの?それこそ、売り上げトップになったゲームとか……」

 

「それは……ない……です」

 

「ひゃっ!?」

 

 唐突にカウンターの方から声が上がる。鈴が声を裏返らせてまで驚くほどに唐突なタイミングでの声だった。

 普通なら声が急に出ても驚きはしない。だが、今声が上がったのは、先程までいた人物の声ではなかったからだ。声の方向を向くと、そこにいたのは、水色のウェアの上からエプロンを付ける少女だ。そのエプロンはチューコのかけているものと同じ物であり、関係者であることを自然と理解させる。

 すると、その声に気づいたチューコが駆け寄る。

 

「まぁ、鈴奈。どうしたんでちゅか?ガラスの片づけは?」

 

「はい。既に終わりました。報告に行ったら、話していたので、どうしようかなと思ったんですが……さっきの話で認識の違いがあったので……」

 

 その話から、やはりチューコと関係のある人物であることが強まる。しかし、先程の声のかけ方、完全に気配を消していたが故に、鈴も思わず驚いていた。かなりの空気能力を持っているようだ。

 鈴奈、と呼ばれた少女から報告を聞いて、チューコが話題の焦点を切り替える。

 

「失礼したんでちゅ。こちらは私の店を手伝ってくれている、本下鈴奈(ほんもと すずな)というんでちゅ」

 

「どうも……初めまして」

 

 ぺこりとお辞儀をされ、こちらも軽く言葉を返す。一通り挨拶をしたところで、先程の急な声かけに驚いていた鈴が割って入ってきた話題に対する訂正が何だったのかを要求する。

 

「……で、さっきあたしの考えに異議ありって感じだったけれど、どういうこと?」

 

「あ、はい」

 

 鈴からの要求に、鈴奈が返事をすると、早速訂正について語る。

 

「先程おっしゃっていたのは、最初から人気のあるゲームの方が高く売れる、ということでしたよね。確かに、人気のあるゲームは買っていかれるお客様も多いです。ですが、中古ゲームの世界では、そういったものはあまり人気は少ないんです。何故だか分かりますか?」

 

「え……そうね…………数が多いから、とか?」

 

「そうです。数が多ければ、それだけ世の中に流通しているゲームの数も多い。中古系は希少価値も問われるブランド。ですから、最初から人気のゲームはあまり高く売られないんです」

 

「へ、へぇ。そうなのね」

 

 淡々と答えるその姿に鈴は押される。まさか、あの鈴がここまで押されるとは。取り戻した記憶の一部には、鈴との交流も含まれていた。

 だが、そこに映った鈴は違う。学校では優しさをリーダーシップを備える彼女も、GKSWAXPの中では責任感溢れ、強引な圧力にも負けない姿があった。

 それとは違った姿が、光樹には鈴の本来の姿ではないのかと思っていたことも思い出す。とはいえ、鈴が本当にそうであるかどうかは分からないのだが。

 鈴に理解を得てもらったのを確認して、鈴奈は状況を見直す。そして、いきなりの発言に恥じらう様子を見せる。

 

「あ……すみません……余計なことを」

 

「いや、盗まれた物の価値を教えてくれたんだ。別に謝ることはない」

 

「そうね。私もこれがどれだけ、被害に遭った人の苦しみがあるのか、分かったんだから。感謝するわ」

 

 鈴奈の言葉に勇也とアイエフが理解を示す。彼女を責める気はこちらには何もない。むしろ、盗難品に関する情報を教えてくれたことは感謝すべきだ。加えて、光樹も中古ゲームに関する知識を少し高めることが出来た。

 と、先程まで話していたことからずれた話題を戻す疑問をコンパが呟く。

 

「でも、そんなに高くて売れるんですか!?」

 

 確かに、それだけ希少価値が高く、値段が高い物であるならば、売ることは難しいだろう。だがしかし、それは問題ではなかった。何しろ、そういったゲームの役割は「売られる」ことが仕事ではないからだ。

 コンパの疑問に対し、ネプテューヌが自信満々に解説する。

 

「わかってないなー、こんぱ。売れなくても店にあることに意味があるんだよ。そういうのがディスプレイされてるだけで、物珍しさや、品揃えがいい店だと思って、お客さんがたくさんくるんだ」

 

 ネプテューヌの言う通りだ。希少性のあるゲームが価値のある値段で売られているということは、その店がそれだけ業界に精通した店であることを示している。

簡単に言えば、広告だ。店で売られていることが人に見られることで興味を惹き、口コミで情報が広がり、更に人を集める。店のウリを示す、これ以上ない看板商品だ。

 その事を光樹がコンパに先程考えたことを分かりやすく言う。

 

「つまりは店の広告みたいなものなんだよ。一際目立つものがあれば、誰だって注目する。実際、コンパもその値段の高さに驚いただろう。そうして興味を惹いていくのが、レアな中古ゲームの仕事なんだ」

 

「そうそう!ちなみにレアなゲーム機やソフト=お店のステータスってことでもあるんだ」

 

 二人の説明を聞いて、理解したコンパが拍手をして頷く。

 

「すごいです、ねぷねぷ、光樹さん。物知りです」

 

「まぁ、ゲームをよく買っているからな。鈴も分かったか?」

 

「ふん、それくらい、いつもゲームを買ってきてた時にアンタがよく言ってたから、知ってるわよ」

 

 光樹からの言葉に、素っ気なく鈴が回答する。どうやら光樹に言われたことが気に入らないようだ。

 だが、そこで鈴の強がりを勇也が崩す。

 

「でも、その発言は知ってたけど、覚えてなかったってことだよな?」

 

「なっ!?」

 

「うん、そうだよねー。そういえばー、鈴ちゃんは、光樹君のゲームのは話、何かを賭けてでの対決の時以外はそういうは話は聞いてない感じだったもんねー!」

 

 鈴の動揺に、更に絵里奈が傷穴を開く発言をする。鈴の言葉が完全に失言となってしまったのだ。過去に話していたのにそれを覚えていないというのはどういうことなのだろうか。とは言っても、言った本人である光樹自身は、まだそんなことまで思い出しきれていないので、詳しいことは不明であるが、笑えてしまう。

 笑う様子を見た鈴が、歯ぎしりをした後、光樹の胸倉を掴んで詰め寄る。

 

「な、何よ!そんな細かいところまで、それも興味の無い様な事まで覚えられるほど、人は記憶できないわよ!馬鹿光樹ッ!!」

 

「ちょ……あんまり怒るなって……!」

 

 光樹は掴みかかる鈴を制止する。が、それでもやめようとしない。するとそこで勇也が仲裁に入る。

 

「へいへい。そんな個人同士の争いは止して。……話を巻き戻すが、チューコさん、被害に遭ったのは全部、そんな感じのレアなゲーム機ばかりってことか?」

 

 その事を耳にして思い出す。そうだ。元々俺達チューコから事件の被害について聞いていたのだ。けれど、コンパとかのゲーム機の価値をあまり知らない者達に教える方向にシフトしてしまっていた。まだゲームの盗まれた時の状況や具体的な被害を知っていなかった。

 勇也の話で、鈴も思い出したように光樹の拘束を解き、息をついて話を聞く体勢を取る。

 

「そうなんでちゅ。だから、うちの店でも、そういうレアなゲーム機やゲームソフトはショーケースに入れて飾っていたんでちゅが、この通り、ショーケースが壊されて全部盗まれていたんでちゅわ」

 

 涙ながらに、その被害について語るチューコ。それに準ずるように、鈴奈も落ち込みを見せる。更にチューコが、ゲームを盗まれた悲しみを最近の事情を交えて話す。

 

「ただでさえ最近は、ゲームの不正コピーや違法ダウンロードのせいでお店が苦しいのに……」

 

「許すまじ泥棒!!ゲーマーとして許せない犯罪だよ!まさに、万死に値する!!」

 

 チューコの悔しさにネプテューヌが激しく同意する。その言葉に、無意識にヴェーダの申し子の発言を使っている辺り、本気で泥棒を許す気はないように見えた。

 とはいえ、光樹もネプテューヌの意見には同意だった。貴重なものを盗むなど、それを好む人の気持ちを踏みにじる行為は許せなかった。

 そういえば、このゲイムギョウ界では以前、コピーしたゲームで女神達を苦しめた組織がいた。光樹も「リバース2」その出来事を知っている。その組織の名は、「犯罪組織 マジェコンヌ」。一応、その危機は女神達の活躍により乗り越えた。

 実は光樹も、この世界に来た頃、光樹自身が知っている知識が合っているかをイストワールに確認を取ったことがある。イストワールと照らし合わせたところ、その知識はほぼすべてが当たっていたが、所々変化のある部分があった。

 その一つが、チューコの言っていたゲームの違法コピーだ。どうも犯罪組織の使っていたマジェコンほどの高性能なものではないものの、悪質なコピー品がまだ裏で流通しているらしい。

 そういった物の排除も必要だが、今は盗まれたものを取り返すのが先決。そうでも言うかのように、アイエフがネプテューヌの言葉に呆れつつ、盗まれたものを取り返すことを告げる。

 

「ネプ子の私情はさておき、教会の方でもこの件は調べてみるから、何か分かったら連絡するわ」

 

「御親切にありがとうでちゅわ」

 

「感謝、します」

 

 店の二人がお辞儀をして操作の方をお願いする。そうして、7人は店を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと、いきなり盗難に関する被害が出た店に当たったな。よりにもよって一発目で当たるなんて」

 

「そうだねー。最初から当たるなんて、運がいいのか悪いのやら~」

 

 光樹の言葉に、絵里奈が肯定する。あまりにもスムーズ過ぎる物語の展開ではあったが、それだけ事件を追うのが楽になったと絵里奈は思っていた。

聞き込みは戦闘がメインとなる機動兵器のパイロットはあまり得意ではないが、自分達はGKSWAXPのトップメンバー。次元の海に溢れる世界での探し物は、いくつも探してきたため、聞き込みを嫌うわけではないが、負担が少ないことはいいことであった。

 二人の言葉に反応しつつ、鈴が今のゲイムギョウ界の荒れようを呟く。

 

「まぁ、そんなことでも、事態は前に進んでいるわ。いい方か悪い方かは分からないけれど。しかし、ゲイムギョウ界は争いの多い世界ね」

 

「平和な時は平和なんですけれどねぇ。早く昔みたいに平和になってくれればいいんですが……」

 

 鈴の言葉に、コンパは若干悩ましそうにしながらも、一刻も早い平穏の再来を願う。コンパのささやかな願いに反するように、アイエフが他の国の現状について話す。

 

「けど、まだプラネテューヌはマシな方なのよ。聞けば、リーンボックスは正体不明の勢力から侵略を受けているって話だしね。そのせいで、海路も空路も止まっているらしいわ」

 

 貿易が止まる。その言葉の意味は重い。どんな国家でも、貿易というのは大切な物である。生命線の一つだ。その事を考えると、確かに今のプラネテューヌはどれだけ幸せなことだろうか。

 うーん、リーンボックスかぁ。確か、チームアズール……真由美ちゃんと京香ちゃんが行ってる国だね。二人の方は無事に女神さんと合流できたのかな?国が鎖国状態なら、国に入ることすらも難しそうだけれど。

 リーンボックスへと向かった仲間の無事を心配する中、ネプテューヌもリーンボックスにいる女神の一人について口にする。

 

「ベールは大丈夫かなぁ。上手くやれてるといいんだけど」

 

「確かに……リーンボックスの仲間は少なそうだし。早くこっちの仲間の……えぇと」

 

「岡野真由美と、佐川京香よ。覚えておきなさいよ」

 

「悪い悪い。二人がベールと合流していれば、楽なんだろうな」

 

 忘れていた名前を鈴に言ってもらった光樹が、ネプテューヌにそう励ます。聞いたネプテューヌも、頷いて再び呟く。

 

「うん。……ベール」

 

 

TO BE CONNTINUED

 




今回もお読みいただき、ありがとうございます。

レイ「オリキャラも登場だね。鈴奈ちゃんだっけ?」

ジャンヌ「人手不足の可能性も考慮しての追加ですね」

そうだね。チューコ一人で経営するの大変そうだしね。さて、ここで少し残念なお知らせが。

レイ「そうなんだよー。実は、藤和木のパソコンが壊れちゃって、しばらく投稿ができなくなる可能性があるんだー」

ジャンヌ「ですので、予告がなくなります。投稿ができるかどうか……。現在、これは学校のパソコンで打っています」

あんまり学校で書くっていうのも落ち着かないので……それでは皆様、次回がいつになるか、分かりませんが、よろしくお願い致します!

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