新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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どうも、皆様お元気でしょうか。バトスピ新デッキ発売に心躍る、藤和木弘です。

ジャンヌ「でも、赤のデッキの切り札が藤和木はモチーフ元の方がいいって言ってますけれど、そんなことは思ってはいけませんよ。どうも、皆様。新環境ではジャッジメント・ドラゴニスの煌臨スピリットが出ないかしらと思っています、ジャンヌ・ドラニエスです」

レイ「それどころか、リボル・ティーガなのに緑のジークフリードを入れようとしてたもんね。どうも、みんな!次環境では星竜の煌臨スピリットが出ないかなと期待している、レイ・オーバだよっ!」

あー、ジークヴルム・ノヴァの煌臨スピリット早く来てほしいよ

ジャンヌ「藤和木最初のキースピリットですもんね。早く来てほしい気持ちは分かりますよ」

レイ「カードゲームで最初に作ったデッキのキーカードって思い入れあるよねー」

今日はその運用のためにバトスピの日にも行きますので、今日は早めの投稿です。今日は第107話の投稿です。

ジャンヌ「快気祝い、ということは、アイエフさんと合流したみたいですね」

レイ「日常回だね」

さて、それでは本編へ


第107話 少女の快気祝い、状況の整理

 

 

 プラネテューヌの街、それはいつも通りの賑やかなものであった。女神と言う存在が消失した中でも、街の人々は誰もそのことに気づいていない。改変前から続く平和な日常であった。

 そんな街の中を無事回復した少女を中心として、七人の集団が歩道をしゃべりながら歩いていた。ネプテューヌとその友人のコンパ、怪我から回復した少女であるアイエフに、光樹・鈴・勇也・絵里奈の四人だ。

 あの後光樹達はネプテューヌに連絡を取り、合流していた。合流したところで、アイエフに怪我の具合を聞いたり、アイエフが重傷を負って気を失った後のことを話したりして、歩いてきたのだ。

 

「なるほどね。入院中に色々と話は聞いていたけれど、武装化モンスターね。しかも、光樹達のガンダムと関係がありそうっていうのは気になるわね」

 

 光樹の話にアイエフがそう返した。これまでのアイエフも、猛争化については知っていたものの、先程からの話によれば、武装化についてはやはり知らないようだ。諜報員であるアイエフが知らないのも当然な話ではある。何せ、それとあの時以前に戦ったことがあるのは鈴とネプテューヌの二人だけなのだから。

 一方、見た本人の一人であるネプテューヌにもう一人の目撃者である鈴が少し肩を落とした様子を見せる。

 

「でも、まさかネプテューヌがこのことを教会の情報として共有していなかったのには驚いたわ。普通なら今までにないことは報告するでしょうに……」

 

 ネプテューヌが情報の共有化をしていなかったことに対する呆れであった。鈴としては報告を行っていなかったことが信じられなかったのだろう。確かに、社会の掟の一つとして、「ホウ・レン・ソウ」はとても大事だ。特にネプテューヌは見た目は少女でも女神という国の「元」代表。国の中で一番の上司が部下に言うべきであろう「ホウ・レン・ソウ」を行わないというのはあってはならないことだ。

 鈴の呆れた様子を見てネプテューヌは申し訳ないという表情で謝罪する。

 

「いやー、ごめんごめん。あの時はいーすんを直して、ネプギアと光樹を早く助けに行かないとー!って焦ってたからさー。反省もしている後悔もしてるよ」

 

「はぁ……こんなので、本当にプラネテューヌの改変をどうにか出来るのか、心配になるわ」

 

 不安になる鈴の気持ちも分かる。だが、そんな事を考えてばかりで上手くいくことはないだろうと、光樹はネプテューヌへの助け舟という形で鈴に反論する。

 

「まぁまぁ、鈴の心配も分かるけど、あの時は心配になりそうな状況でネプテューヌは超次元に戻されたんだ。そこは仕方がないんじゃないか?」

 

「っ……!……まぁ、そうね。あたしも捜索の会議で報告書に纏めるの忘れていたくらいだし」

 

「おいおい……」

 

 鈴のうっかりに思わず気まずそうなツッコミを入れてしまう。色々と言っていた鈴も、同じように報告を忘れていたのだ。

 

「確かにそうだな。鈴はモンスターとの戦闘は言っていたが、武装化モンスターのことは言ってなかったな」

 

「そうだねー。鈴ちゃんてば、うっかり屋さん~!」

 

 光樹に加勢するように勇也と絵里奈もその失態に付け込む。三人からの指摘に鈴がイラつきを見せ、怒りを爆発させる。

 

「もうッ!!あたしが悪かったわよ!!でも報告書作る段階では、最重要目的が光樹の救出だったから、関係ないと思ったのよ!!」

 

「分かったって……。でもこれ以上ネプテューヌを攻めることはないだろ?」

 

「えぇ、そうね……」

 

 光樹からの意見に鈴も渋々納得する。鈴の追及が止まったところで、ネプテューヌが話の主軸を変えた。

 

「あの武装化モンスター、これからも出てきそうだよね。いやぁ、それにしても、あいちゃんがわたしとか光樹のことを覚えていなかった時は、本気でどうしようかと思ったよ」

 

 アイエフの記憶についての話だ。ネプテューヌとしても、あの時に記憶が戻ったことが余程気になった様子だ。その発言から、あそこで記憶が戻っていなかったら、これからどうなるか心配していたようだ。いつまでも記憶がない元親友と話すというのが気まずかったのだろう。

 思い返すと、前にネプテューヌと共にプラネテューヌの街で情報を探っていた時も、ネプテューヌは住民の人達が自分のことを覚えていなかった時もかなり落ち込んでいた。笑顔が取り柄の彼女もまた心ノン下では不安なのだ。

 だが、それでも自身の行動で思い出してくれたことはネプテューヌにとっては嬉しいことのはずだ。だからこそ、今もこうしてそのことに触れ、心配していたことを言っているのだろう。

 対してアイエフはネプテューヌの言葉に困っている様子を見せて返答する。

 

「だから、それは何度も謝ってるでしょ。私だって、何でそうなったのかわからないんだから」

 

 アイエフの言う通り、実はこの話、何度も交わされた会話なのである。それも、入院中のアイエフから聞いた話では入院していた2日間毎日、この話が3回以上はあったと言っていたのだ。流石にそれは多すぎな会話の回数である。同じ話でそう何度も話すのは余程ネプテューヌはアイエフが思い出したのがうれしい証拠であったのだろう。

 二人のやり取りに対し、普段のんびりな様子であるコンパが、意外にもその話の核心を突く疑問を発した。

 

「そうですね。どうして、世界中のみんなが、ねぷねぷたち女神さんのことを忘れてしまったのでしょうか」

 

 アイエフ達も含めた、この世界の住人の記憶の改変。女神関係を改変したことに関しては、かなり疑問が残る。女神達を排除するという意図は取れるものの、それがなぜ、女神の駆逐ではなく、女神に関する記憶がなくなったのか。また、イストワールがネプテューヌや光樹のことを覚えていたことにも疑問が未だにあった。果たして、イストワールの記憶の保持が、本当に女神によって造られたからだとでもいうのだろうか。

 そんなことに光樹が疑問を持っている間に、鈴がその疑問について、今の所の原因を口にする。

 

「そうね……未だにこれっていった理由はまだ分からないわ。でも、間違いなく、関わりがあるのは、あのゴールドサァドとゴールドソフツ達にネプテューヌや馬鹿光樹が負けたことね」

 

「久々にそう呼んだよな、その名前で……」

 

 鈴からの不満のこもった呼び名に光樹は溜息をつく。この世界で最初に会った(というよりかは再会)した時から、たまに光樹自身を馬鹿にするようなことで話しかける際、鈴はいつも「馬鹿」とつけて呼んできていた。黄金の塔へ向かう途中の道でもそう言っていたので、既に慣れ始めていたが、それでも相変わらずの呼称に光樹も嫌な気持ちが出ようとしていた。

 自分が思い出す限りでは、「あの件」があってから、嫌われていたのは光樹も思い出していたが、一体何がここまで彼女を未だに怒らせているのか。だが、それを考えるよりも先に今はコンパの疑問について考えるのが先だと考えを戻す。

 先程の鈴が指摘した通り、おそらくあのゲイムギョウ界トーナメント決勝での戦闘が原因だ。あの時突如割り込んできた少女達「ゴールドサァド」とそれに付き添う機動兵器群「ゴールドソフツ」。彼らとの戦闘後にクロテューヌが起こしたと思われる光の中に包まれて、起きた時には世界が改変されていた。

 となると、光の中に包まれている間に世界が改変されたということだろう。だが、誰が?以前に予想した時には、襲撃して来たゴールドサァドか、大人ネプテューヌだと予想していた。だが、今現在、光樹が考えている人物が二人、いや、二組いた。

 

「うっさいわね。それで、最初はゴールドサァドか、最悪、助けてくれたもう一人のネプテューヌがかなって、思ったんだけど、この前の戦闘で、もう一つ可能性が出て来たわ」

 

 鬱陶しそうに光樹の言葉に返しつつも、光樹が考えていたことと、同じことに触れる鈴。そう、先日のアイエフ救出戦で、その人物達は現れた。

 鈴の言葉の投げかけに、ネプテューヌが答えた。

 

「あ、ひょっとしてそれってマジェコンヌ?」

 

「えぇ、そうよ。マジェコンヌとエクスってやつ。あいつらがこの改変を起こしたって可能性が出て来たのよ」

 

 光樹の予想通りの回答だった。今までに光樹達が改変後の世界であった人物達。その中でも最も怪しいかつ、女神達に因縁のある存在。それこそが、マジェコンヌとエクスの二人であった。ゲイムギョウ界の改変を起こすとしたら、そいつらくらいしかいない。あの二人が原因である可能性は高いだろう。

 しかし、少し気になる点がそれでもあった。それは、マジェコンヌ達を追いつめた際に現れた、2機の機動兵器だ。忍者とローゼン・ズールの2機は、確かにあの時、マジェコンヌ達を助けに来た。その時は、てっきり彼らの部下だと思っていた。が、あの場での会話では、マジェコンヌの言うことを聞かなかった。それどころか、自分の助ける存在はマジェコンヌではないと言っていたように見えた。

 そうなると、マジェコンヌ達がこの改変を起こしたという考えは少しおかしいと思えるのだ。他にこの改変を起こしたものがいるような……。

 だが、それは鈴も少し考えていたようだ。絵里奈の納得に続いて鈴が話す。

 

「じゃあ、マジェコンヌとエクスが今回の主犯なの?」

 

「って、ことなら、本当に簡単なんだけどね……。でも、これはそんなに簡単な話じゃないと思うわ」

 

「えー?どういうこと?」

 

 鈴からの自分自身の考えの否定に、絵里奈が鈴に理由を聞く。すると、勇也がその疑問に回答した。

 

「要するに、今回の件は他に黒幕がいるってことだろう?例えば、あの忍者達の上司とかな」

 

「あー、あの忍者さん達の上官さんかぁ。そう言えば、言ってたもんね~。将軍さんがどうとかー!」

 

 勇也の説明で絵里奈が理解を示した。やはり絵里奈はどこか抜けているように見える。が、戦闘の時は全くそんなことは感じられないのだが。実際、2日前に行った演習でも、絵里奈の実力は見ていた。それでもあれが絵里奈の本気ではないことをアイエフの入院中の警護の間に勇也から聞いた時は、かなり驚いた。

 だが、勇也のその話には、光樹も納得する。マジェコンヌだけがこの改変に関わっているようには、思えない。絵里奈も言っていたように、その「将軍」なる人物が関わっているのは否定できないだろう。

 将軍が一体何を以てして、こnゲイムギョウ界を改変したのか。それを調査することも、今は優先事項として挙げておく必要がある。マジェコンヌとエクスと組んでいる辺り、ゲイムギョウ界の滅亡という目的もあるが。

 将軍についての話題にはアイエフも反応する。

 

「やっぱり、あのオバサン……マジェコンヌとエクスってやつだけじゃないみたいね。今回の事件。将軍についても、私から情報部の上の人に話は通しておくわ」

 

「えぇ。頼むわ」

 

 鈴がアイエフに調査を依頼する。このゲイムギョウ界をおかしくしたのは誰なのか。そして何のために?深まる疑問を光樹が浮かべる中、アイエフのこのように話が通じる状況に喜びの声を発した。

 

「分かったわ。けど、こうしてネプ子や光樹が戻ってきて、更に心強い救援も来てくれたんだし、不思議と何とかなりそうな気がするわ」

 

「そうですね。何故か、ねぷねぷなら、なんとかしてくれそうな気がするです。もちろん、光樹さん達にもです」

 

 二人からの心強いという発言に、ネプテューヌや光樹達は笑みを浮かべる。頼りにされているということに安心感を得ていたのだ。

 そう。これからはアイエフやコンパ、イストワールに海優もいる。だが、先立って状況を解決するのは光樹達だ。この現状を解決するために、いち早く行動しなければならない。高揚する気分の中、光樹が声を上げる。

 

「よし、じゃあマジェコンヌ達の情報を集めるためにも、まずは聞き込みと行こう!」

 

「えぇ。行きましょう!」

 

 アイエフからの返事とそれ以外の頷きが起こった後、光樹達は街の中を進んでいくのであった。

 

 

TO BE CONNTINUED

 




今回もお読みいただき、ありがとうございます。相変わらず、光樹君への鈴さんからの呼び名が続いております。

レイ「鈴ちゃん、相変わらず光樹君にきびしー」

ジャンヌ「光樹さんも大変ですね」

光樹君達はアイエフの快気後、早速異変の解決のために街を回ります。ただ、次回は敵側の視点になります。

ジャンヌ「敵側……ということは、将軍達ですね」

そうそう。早速時間経過変更の影響が出てきます。

レイ「敵もどんな動きをしているのか、気になるねー」

さて、今回は短いですがここまでです。いやー、ちょっとパソコンのアップデートが控えているので……

ジャンヌ「そのため、もし間違いを訂正する場合は時間が経過してからになります」

レイ「それから、次回投稿は土曜日だよっ!」

それでは皆様、また次回!

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