新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結) 作:藤和木 士
ジャンヌ「それは良かったじゃないですかっ♡勝ててスリーブをもらえたんですから、喜びましょう。どうも、皆様。藤和木のバトスピの日優勝が嬉しい、ジャンヌ・ドラニエスですっ」
レイ「優勝ってことは、一番輝いてるってことだよっ!喜ばなくちゃ!どうも、みんな!ネプテューヌの最新作の情報を知って、今から楽しみなレイ・オーバだよ!」
そうだよ!なんでも、ネプテューヌVⅡR(リアライズ)だって!?VRにまで進出してしまったか、ネプテューヌ!!私も嬉しいですよ!!
ジャンヌ「それはいいことですが……藤和木ってまだVR持ってませんよね。ソフト代金も含めると、とても買えるお値段ではない気が……」
うん、働いてない私がその作品を買うのは無理だね!というか今年は就活もあるから、しばらくゲームはカード以外禁止にするし、小説もペース落とすつもりだしね。
レイ「それだけで就活成功すればいいんだけど……」
というか、初任給でも買えるかどうか怪しいしなぁ。でも、溜めて絶対買いたい。うずめに会えるかもしれん!
ジャンヌ「……もちろん、それは「ネプテューヌ」のキャラの中で、ですよね?一番、会いたいのはわたくしですよね……♡」
だからバン○イさん、バトスピのVRゲーム、PS4で出そう?
レイ「それは万分の1以下の確率だと思うなー。でも、キャラクターをクリエイトしてもらえるサービスとかあったら、できるかもねっ!」
あー、そういえば、そんな感じのプレゼン、私専門学校でやったなぁ。さて、楽しいネプテューヌ新作の話もいいですけど、今回は第101話をお届けしますよ。
ジャンヌ「ネプテューヌ様がアイエフさんを助けたところですね」
レイ「っていうか、タイトルで「あれ」の登場が予期されているような……」
さて、本当に奴が来るのか?それでは本編へ!
「き、貴様は!?」
目の前のオバサンこと、マザコングに対し、わたしは自分が言った先程の言葉に続いて言う。
「けどね、わたしの目が黒いうちは、あいちゃんは絶対にやらせたりはしないんだから!」
その姿は、他の人から見ればまさにヒーロー。仲間の絶体絶命のピンチを、カッコいいセリフと共に現れた主人公のような、そんな姿でマジェコンヌと対峙する。そんな様子を見て、アイエフもいきなり現れたことに戸惑いつつも聞き返した。
「……え?ね、ネプテューヌ……?」
「おまたせ、あいちゃん。マザコングにボロボロにされちゃって……。これじゃあ、せっかくの可愛いあいちゃんの顔が台無しだよ」
対するネプテューヌはいつもような明るさを持って、アイエフにふざけたような笑いの出る言葉をかける。いきなりそんな事を言われたため、言葉を受けた本人は恥ずかしがりながらも反論する。
「か、かわいい!?こ、こんな時になに馬鹿なこと言ってんのよ、ネプ子!」
一瞬、予想もしていないような言葉が飛んでくる。そう、アイエフはネプテューヌのことを、改変前に呼んでいた、「ネプ子」とたった今呼んだのだ。本来なら、出てこないと思ったいたはずの単語を、アイエフは言ったのだ。
それは、言った本人でもあるアイエフ自身も、驚きを隠せていなかった。
「……えっ。今、私なんて……」
「そうそう!やっぱり、あいちゃんはその呼び方じゃなくちゃね!こっちのモチベーションも上がるってもんだよ!」
元の呼び方で呼んでくれたことに喜びを感じつつも、今は戦闘の最中。そう思ったネプテューヌはすぐに体を光に包ませる。
光の柱が消えると、そこには女神化を終えたネプテューヌことパープルハートが機械剣を携え、マジェコンヌに対し声を出す。
「そういうことだから、あいちゃんの仇はわたしが討たせてもらうわ」
「へ、変身した!?……けど、どうしてなの。初めて見るはずなのに、見覚えがある……」
ネプテューヌの変身に、最初は驚くアイエフだったがどこか既視感を覚え、それ以上は声を高く上げず、落ち着いて様子で見る。
一方、変身した姿を見てマジェコンヌは歯ぎしりを立てる。
「相変わらず小さくなったりでかくなったり忙しいやつだ!」
その言葉は、ある意味ネプテューヌのことを、女神の事を指すのに適切な言葉であった。まだ女神に敵対心を持っていることが分かる。
だが、怒りを表しつつも、すぐに落ち着いた様子を見せるマジェコンヌ。その顔には余裕が感じられた。ボロボロになりつつもまだ動けそうなアイエフも入れて、2対1なのに、一体どこからそんな余裕があるのだろうか。
すると、マジェコンヌは笑みを浮かべて言った。
「だが、零次元で味わわされた屈辱、今ここで返してやる!こいつと共になぁ!!」
「こいつ……?」
疑問を浮かべた瞬間、こちらへの殺気を感じる。すぐにその場を離れると、そこを光の矢が過ぎ去り、地面に突き刺さる。突き刺さると同時に光の矢が消失する。それを見て直感でビームによる攻撃だと理解する。いきなりマジェコンヌ以外から攻撃されたことに驚いていたが、その驚く間に次の攻撃が迫っていた。空中を端末が飛ぶ。目による一瞬の認識で、それが機械の砲塔であることを知る。
その端末が、先程の光の矢を放ってくる。その攻撃は、アイエフにも迫っていた。
「あいちゃん!!」
「なっ……!?」
すぐにアイエフを抱えると、地面を滑るように攻撃を避ける。多方向からの遠隔攻撃。まるで光樹の攻撃のようだ。何とかその攻撃を避けていく。
だが、そこに更なるビームが飛んでくる。明らかに端末からの攻撃ではなかったそのビームを機械刀で弾く。
「くぅっ……」
何とか防ぐことに成功するが、そこが大きな隙となった。動きが止まったパープルハートを周りを覆うように、いくつもの砲塔がこちらに狙いを定め、静止した。
完全に囲まれてしまった。どこを見ても、ビームを放つ機械の砲塔が、こちらを捕えている。既に遠隔操作端末にはビームの光が灯されており、動けば即発砲、そんな状況になっていた。
だが、こんなものを一体誰が?この包囲網からの脱出を考えると同時に、そんなことが頭に過ぎる。しかし、砲塔の姿がその答えを出そうとしていた。よく見ると、その砲塔は、あの激闘が続いた零次元で見たことがあった。それを使っていたのは、今敵対しているマジェコンヌと共に行動していた、あの機動兵器ただ1体。
すると、パープルハートに対し、一言投げられる。
「残念だが、ここは我の距離だ」
「貴方は……光樹と戦った……」
その方向を見るとそこにいたのは、予想通り零次元でかつて敵対した、白と青を機体のカラーとする機動兵器。光樹の期待と同じ「ガンダム」の名前を冠する姿をした機動兵器、エクスであった。
確かにあの時、光樹がちゃんと倒したはずなのに。なぜマジェコンヌと一緒にまだいるのか。困惑する中、白き絶望は容赦しなかった。
「今は黒の少年はいないようだな。だが、ここでお前達は始末する……!」
「くぅ……っ」
そのように目の前のガンダムは引導を渡そうと右手のライフルを構える。それと同時に、周りの砲塔からもビームの光が強く発光していく。もはや、避けることは叶わない。
「さぁ、まずは女神と雑魚を……」
その声が響くと、自然とアイエフを守るように腕でその体を強く抱く。アイエフにダメージが少しでも通らないためにだ。
そして攻撃が放たれる―――――
「今よ、狙い撃ちなさい!!」
「いちいち指示するな!!」
「よーっし!撃っちゃうよ~」
いきなり賑やかな喧嘩のような声が響いた。一体何なのかとその声の方を向くと、その方向から光の矢と光球が次々とこちらに向かって飛んできていた。
最初はエクスの攻撃が飛んできたのかと思った。だが、その攻撃は周りに浮遊していた遠隔操作ビットに向けて放たれたもので、攻撃を受けた浮遊する端末はビームの発射を中止して回避行動を取る。だが、連続して放たれるビームの雨あられに何機か落とされていく。
「さっきの声…まさか!!」
一瞬の出来事だったため、判別するのが少し遅れたが、パープルハートは先程の声を聞いて理解する。声の主が誰であるのかを。
ビームと共に駆け抜けていく影が一つ。その物体がエクスに向かって突撃する。
「ちぃ!まさか!!」
舌打ちをしつつ、エクスは左手に装備されたシールドを構え、防御態勢を取る。突撃した存在と、そのシールドとが激突し、火花を散らせる。
エクスと鍔迫り合いを行うのは、黒く、翼を持った機械の人間。赤い粒子を放出し、押し合いを行なっている。二人を守るために、今、戦っている存在。その名前を叫ぶ。
「光樹!!」
「悪い、ネプテューヌ。いや、今はパープルハートだよな。アイエフも大丈夫か?」
その叫びに、機械を纏いし人間、和藤光樹は答える。いつも通りの口調で。だが、光樹だけではない。
「大丈夫?パープルハート様」
「助けに来たよ~、二人共ー」
鈴に勇也、それに絵里奈も光樹と同じようにそれぞれのガンダムを纏ってこちらに助けにくる。ともあれ、四人のおかげで、なんとか窮地を脱することが出来た。
「ね、ねぇ、ネプテューヌ。これは助かったの……?」
守られていたアイエフは困惑しつつもそう聞いてくる。一度見たとはいえ、困惑しているようだ。そんな不安を取り除くように、パープルハートは言う。
「えぇ、大丈夫よ。この子達なら、ね」
自信たっぷりの声でそう語ると、アイエフも理解したように頷く。あっちの方は光樹達が対応してくれるとすれば、マジェコンヌはこちらの相手。そろそろ相手の方も当然現れた光樹への注目が解ける頃だ。
そこでわたしはマジェコンヌに対して挑発する。
「さて、隠し玉も今は光樹の相手をしていることだし、そろそろわたしとの対決じゃないかしら?」
「くうぅ!!おのれ黒の少年めぇ。またしても邪魔を……!!だが、今度こそ、お前達には負けん!!」
不意打ちで倒せなかったことを悔しがりつつも、それは過ぎたこと、というように再び戦闘の構えを取る。相手もここで始末しなければという気持ちが伝わる程の殺意をこちらに向けてくる。
その言葉から分かったが、以前のことを覚えているあたり、やはりあの時倒したはずのマジェコンヌで間違いないようだ。あの状態からどうやって生き延びたのかは知らないが。あの時の本人であったことに納得しつつも、生きていたことに関してマジェコンヌに問う。
「……やっぱり、そうだったのね。けど、あなたはあの時倒したはずよ」
「さぁ、なんでだろうな?」
問い掛けに対し、問われた方はそんなのは知らないとでもいうような態度で答える。少し苛立たしい声での回答にパープルハートも少し苛立ちを覚えるも、その挑発ともいえる言葉に冷静さを持ってわざと乗る。
「なら、あなたの口から聞き出すだけね」
その言葉を聞いてマジェコンヌもその口を悪そうな笑みの形に変える。どちらも戦闘の構えを取り直す。するとそこに、もう一人の声が入る。
「二人どころか、あっちもあっちで盛り上がってる所わるいけど、私を忘れてもらっちゃ困るわ」
あいちゃんこと、アイエフの声である。彼女もまたその体に受けたダメージなど知らないように再び立ち上がっていた。
「あいちゃん、戦えるの?なら、仇討ちではなく、リベンジに変更ね。……でも、怪我は大丈夫なの?」
いきなりの事だったため、驚く。だが、自然とそれを許可してしまう。そうでなければ、アイエフに、自身の親友に失礼だと、思ったためだ。その言葉に、アイエフにも笑みがうっすらと浮かぶ。
けれど、本当に大丈夫なのかしら?あんまり無茶させ過ぎるのも……。
そんなパープルハートの心配に、アイエフは少し苦痛を感じる表情を見せると、こう言ってきた。
「見てわからない?大丈夫なわけないでしょ。でもね、自分でもわからないけど、何故かあんたは危なっかしくて、放っておけないって気がしてしょうがないのよ」
「あいちゃん……」
つらいと言いつつも、自分の事が心配だからと戦意を見せるアイエフ。その口調は、仕事をやっている時の、この改変された世界のアイエフではなく、いつもネプテューヌといる時の、フレンドリーに話すときの口調そのものであった。
先程再会してからの変容ぶりに、パープルハート自身は茫然としていた。まさか、マジェコンヌとの接触と、自分の褒めちぎりが功を成したのだろうか。その理由を考えようかとも思ったが、そんな暇、今はない。
そこに、アイエフも言う。
「そういうわけだから短期決戦で一気に決めるわよ」
「わかったわ」
その通りだわ。あいちゃんに負担を掛けないためにも、最速で決める!そこに鍔迫り合いを終え、後退した光樹がこちらに合流する。
「話は決まったのか?」
「えぇ。こっちはわたしとあいちゃんでやるわ」
「そうか……でも、アイエフは……」
光樹はあいちゃんの心配を真っ先にする。やっぱり光樹も同じように思うようね。でも、ここまであいちゃんの意志を尊重して、2人で一緒に戦うだけ。そのことを伝える。
「大丈夫よ。わたしがフォローに回る」
そう言うと、その言葉に鈴が提案を挟んでくる。
「でも、女神と言えども、相手はボスクラスの敵のはずよ。こっちは全員で6人。なら、1人はそっちに回せるんじゃないかしら?」
人員の分割。そう鈴は提案をしてきた。確かに悪い話ではない。こちらの方が数は上。しかも2人を相手に6人もいる。無理に不利な戦いをするよりも、ここは数的有利をもらった方がいい。それになにより、怪我をしているアイエフの消耗をさせたくはなかった。
そこでわたしは鈴の提案を受け止めた。
「じゃあ、1人こっちに回してもらえる?」
「分かったわ。絵里奈、行ってくれる?」
「うん、りょーかい~!」
鈴からの指示に、絵里奈が答える。絵里奈がサポートについてくれるようだ。
「フン、そちらは3人ずつで対応か」
「そうだ。だから、こっちも手加減はしない!」
エクスからの問いに光樹が答えると、すぐにまた突撃していく。その後を怒声を飛ばしつつ鈴と勇也のタッグが追従していく。
その様子を見届けると、こちらも戦闘を開始する。目でコンタクトすると、まずはパープルハートが先陣を切る。一直線にマジェコンヌへと突撃する。
対するマジェコンヌは魔方陣を宙に描く。そしてそこから魔法により形成された三日月状の刃のようなエネルギー波を飛ばしてくる。その攻撃に対し、こちらも機械剣を前に構える。徐々に近づいてくる刃。それを受け止めると、そのまま体勢を低くする。低くしたことで、マジェコンヌの魔法の刃を刀の表面で弾き、受け流す。
攻撃をこちらの勢いを殺すことなく接近することに成功する。だが、それも計算のうちのように、次の魔法の刃を飛ばしてくる。だが―――
「こっちは3対1よ、忘れたかしら!」
アイエフの声が飛ぶ。と同時に魔法刃の進行する手前に赤い魔方陣が展開される。魔方刃がその上を通過すると同時に、アイエフがその名を叫ぶ。
「魔界粧・轟炎!!」
その声に反応し、魔方陣から数多もの炎が吹き上がる。吹き上がった炎の威力で、魔法で形成されたエネルギー波は瞬く間に消滅する。
あいちゃんの得意魔法、「魔界粧・轟炎」だ。相変わらず容赦なく燃やしていく炎ね。でも、これで楽に接近できる!
アイエフの援護もあり、更に速度を上げて弱くなった炎を突っ切り、マジェコンヌへと接近していく。攻撃を突破してくる様子を見て危機感を覚えたのか、マジェコンヌは別の魔方陣を展開しようとする。それをさせまいと、パープルハートの後ろから絵里奈のガンダムが飛び出す。飛び出した絵里奈は両手に装備する巨大な手持ちキャノン砲を構えて放つ。
「いっけー!キャノンバスター、狙い撃ち!!」
「ちぃ、だが、そんな生っちょろい弾で……」
絵里奈の元気ある声で放たれた砲撃は、その声ほど勢いある弾ではなく、マジェコンヌも余裕を持って回避する。しかし、絵里奈に気を取られたことでマジェコンヌは安堵を見せる。その安堵は、大きな隙になった。
「甘いっ!!」
プロセッサユニットのウイングから放出する推力を最大にする。増した推力で加速したパープルハートは、そのまま空中にジャンプし、マジェコンヌの上から、機械刀を振り下ろした。
「喰らいなさいッ!!」
パープルハートの強い意志を込めた一撃がマジェコンヌの杖と火花を散らした。
♦
パープルハート達とマジェコンヌが戦闘を開始すると同時に、光樹達もまた、エクスとの対決を開始していた。
この時光樹もなぜエクスが生きていた、というよりも、無事でいたのかを疑問に思っていた。確かにエクスは、光樹自身が確かに倒したはずだ。それも、メガミブレイカーのオーバードビームサーベルモードで。あの超出力のビームサーベルを耐えきれたとは、到底思えなかった。
だが、今ここにいるのなら、あの戦いを生き残れたということなのだろう。そう考えて、エクスとの戦闘を続けていく。エクスは今までの姿と同じ、EXAフェース形態で攻撃を行ってきている。しかしながら、以前よりも動きがいい。以前は光樹の方が圧倒的に有利に戦闘を進めていたが、今はこちらが攻撃しても出力で押し切れていなかった。
光樹が苦戦する中、鈴と勇也は違った。エクスからの攻撃で光樹が怯む。
「ぐ……!」
「もらった!!」
怯んだ隙にエクスが攻撃を仕掛ける。が、それを防ぐように勇也が割って入る。エクスのビームサーベルを、勇也はANゼットセイバーのセイバーモードで受け止め、弾く。はじき返して隙だらけになってエクスに向けて、すかさず下腕部に装備されているガトリング砲で追撃を浴びせる。
その攻撃を腕部に装備していたシールドで防ぐエクスだったが、後方から鈴がスピードを上げて急接近していく。
「くっ……早い……!!」
「アンタが遅いだけ……よ!!」
エクスに返すと、口部に内蔵された振動砲をかましていく。だが、その攻撃は回避され、その先に居た光樹に向かって伸びる。
『光樹、攻撃接近。味方からの誤射』
「うおっ!回避っ!!」
寸前の所でなんとか回避を行う。攻撃をしようとしていたところだったため、前進しながら錐揉み回転での回避になったがおかげで回避できた。
その攻撃に光樹は文句を言った。
「鈴!いくらなんでも、今のは危ないだろ!?」
「うっさい!!変な所で特に考え無しで攻撃するアンタが悪いんでしょ!」
光樹の抗議に対し、鈴は歯牙にもかけないように光樹のせいにする。完全に今のは光樹のせいではなく、鈴が考え無しに攻撃したからだと思われたが、鈴にその自覚はないように見えた。実際は光樹が鈴の行動を読めなかったというのもこうなった原因の一つであり、お互いの意志疎通がなかったというのが真実なのだが。
そう言い争っている所に、エクスが攻めてくる。
「この程度か?GKSWAXPの初代メンバーとは!ゆけ、アイオスファンネル!!」
「!!」
エクスのウイングから放たれた遠隔操作端末が鈴と勇也の周りを取り囲む。放たれる攻撃を、鈴と勇也は回避していく。手慣れているためか、回避行動をこなしつつビットを落とそうとする。だが、敵のビットも動きが早い。まだエクストリームバーストを発動させていないにも関わらず、その動きはそれとほぼ同等の動きをしている。包囲の外から見ていて分かる。かなり強化されていると。
苦戦している二人を助けるために右手にANロング・メガ・マグナムを構えて助けに行こうとする。しかし当然、エクスはそれを許さなかった。
「油断し過ぎぞぉ!!」
「なっ!」
横合いからいきなりビームサーベルで切り付けてくる。それを防ぐために咄嗟にANロング・メガ・マグナムで防ぐ。攻撃に切り裂かれ、マグナムは爆発を引き起こす。爆風から逃れて距離を取ろうとする光樹。そこにエクスが爆風を突っ切って襲い掛かる。
「浅はかな!!」
その声と共にビームサーベルを振り下ろしてくる。こちらも左手に持っていたANビームサーベルⅦXを切り上げの形で受け止める。が、相手の力の方が強く、こちらのビームサーベルが弾き飛ばされる。更に、その勢いのまま胸部装甲に敵のビームサーベルが切り込みを入れた。
「マズッ……!」
装備していた腕部武装を弾かれ焦りを見せる。早く次の武装をもって反撃しなければやられる。直感的にそれを察する。
すぐに右腕の手首に内蔵されたビームサーベルを持とうと射出する。だが、焦りからか、手を振って出したためサーベルの柄を取り損ねる。
「しまった!!」
「ハハハハハ!!まずは黒の少年!!頂いた!!」
取り損ねたサーベルを取ろうとするも、エクスに溶断されサーベルの柄が破壊される。そして隙だらけの光樹に対し、ビームサーベルを突き出す。
ダメだ、反応しきれない。手持ち武器を取る暇がない。左肩部のANデストロイランチャーのシールドを向けるのも難しい。避けるのも間に合わない。どこからどう考えても、必ず攻撃が当たるのは見えていた。
光樹はどうすれば混乱する。そのせいで動きが鈍る。そこに攻撃を回避していた鈴が言葉を飛ばす。
「光樹!とにかく避けなさ……」
だが、その声が届く前に敵のビームサーベルが動く。突きが光樹のガンダムの首筋に迫る。その様子を、光樹はただ茫然と見るだけであった…………
TO BE CONNTINUED
今回もお読みいただき、ありがとうございます。やはりエクスも再登場!となりました。
レイ「でも、第2章の最後に光樹君がおっきなビームサーベルで溶断したよね?」
ジャンヌ「溶断、というか、消滅させてたと思うのですが……。でもエクスだけなら、機械ということなら、体は別物、ということでしょうか?」
まぁ、エクスだけならそれでしょうね。だけど、それだとマジェコンヌが生きている理由はどうなるか、ってことですが
レイ「藤和木はもう知っているんだよね?」
そりゃあ、クリアしていますからね。でも教えたら楽しみがなくなりますし
レイ「だよねー。でも、今度のVⅡR、話はこのV2のリメイクになるのかな?」
それは私にも分からないですよ。まだ詳しく情報見てないので、これから情報集めを始めるつもりなので。でも現実に女神が投影となると、ストーリーに含まれるのかな、その要素は
ジャンヌ「それはお楽しみ要素になるのでは?VR専用ソフトになるのなら、VRだけに特化していそうですけど。でもゲームになるってことは、ゲームに関わりありそうですし」
うーん、ここはちゃんと情報集めますか
レイ「就活の情報も集めてよね?」
分かってますって。さて、今回はここまで!
ジャンヌ「次回は土曜日になりますっ」
レイ「じゃあみんな、また次回っ!」