新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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どうも、皆様、ご機嫌いかがですか?休み期間には就活したり、小説を進めている、藤和木弘です。

レイ「でも、あんまり就活の方は進んでないんだけどねー。どうも、みんな!レイ・オーバだよっ!」

ジャンヌ「それに加えて、カードサプライも購入していたり、ですね。どうも、皆様。最近は三人で家にいることの多い、ジャンヌ・ドラニエスですっ」

聖剣の乙女も届いて執筆意欲も増しています。さて、今回は第99話、投稿です!

ジャンヌ「前回は光樹さんに対し、鈴さんがガンダムによる対決を申し込んだところですね」

レイ「さて、光樹君と戦う真意は一体何なのかなっ?」

それでは、本編へ、レッツゴー!


第99話 実践演習と緊急事態

 

 それはいきなりの発言だった。言われたのはただ一つ、自分達と戦え、ということ。光樹を試すと言っていたのだ。

 そんないきなりの宣言に、光樹も驚きを隠せない。何故、そんなことをする必要があるのだろうか。自分の実力なら、良くも悪くもあのゲイムギョウ界グランプリで示されたはず。それを見ているにも関わらず、どうして「今」なのか。

 だが、光樹の考えが答えに至る前に、鈴がこちらに指示する。

 

「ネプテューヌとの合流のためにも、早くNPの準備をしなさい。あたし達はMPだから、3人で相手をするから……」

 

「ちょっ……!なんでそんな必要があるんだよ!今はネプテューヌに付いて、アイエフの手伝いをしたほうが……」

 

 鈴の指示に反対する光樹。だが、光樹の言い分を無視して、鈴は言い放つ。

 

「元々、あたし達はアンタの行方を追ってやってきた。それなのに、アンタは記憶喪失。そのままじゃ、絶対にアンタは負ける。なら、もっと戦闘に慣れる必要があるわ。それに、もしかするとあたし達との戦闘で、記憶も元に戻るかもしれない……」

 

「っ!!確かに、今の俺は力不足だ……。だけど、だからって今なのか?」

 

「今、だと思うなー、私は」

 

 鈴と光樹の言い合いに、絵里奈が横から言葉を割り込ませる。まさか、絵里奈にも戦えと言われてしまうとは、思っていなかった。学校の時に見た絵里奈は、光樹が覚えている範囲では、ここまではっきりと「すべきだ」などと言うような少女ではなかったのに。

 そこに追い打ちのように、勇也が決定的な発言をする。

 

「と、二人もこう言っているんだ。諦めろ、光樹」

 

「……分かったよ」

 

 光樹は息をつく。観念したような言葉を呟いて、胸にかけられたシューティングスターBに触れ、声を大にして言う。

 

「行けるな、ゼロ!」

 

『問題ない。シュバルトゼロガンダム・ゴッドクロス、セットオン』

 

 その掛け合いと同時に、光樹の体を赤黒い光の柱に包み込まれる。光の粒子が創り出す奔流の中で、光樹の体に合わせ機械の体が構築されていく。フレームが完成し、装甲が付けられ、最後には武装が取り付けられる。

 そして、光の粒子を弾き飛ばし、シュバルトゼロガンダム・ゴッドクロスの装着が完了する。右手を振り払うように動かし、空中で姿勢を制御することでポーズを取る。試しにやってみたいと思ったため、取り入れてみたのだ。

 

「わぁ!光樹君、カッコイイよっ」

 

「あ、ありがとう。試しにやってみたんだけど、やっぱガンダムは戦争モノでもこういうのがないとかな?」

 

 その突発的な行動は、意外にも絵里奈からの好感を得た。「物は試しよう」とはよく言ったものだ。一方、それを見ていた他の二人は、どうも納得がいかないような表情をする。

 絵里奈の方に目を向けていたため、その視線に気づかなかった。絵里奈の反応に少し得意げになる中、鈴がゴッドクロスの肩を掴んで詰め寄る。

 

「ちょっと、何で変身の許可をゼロがやっているのよ?」

 

「えっ?ゼロがブラックエースとかのガンダムの管理をしているんだろ?今までもそうなんだけど……」

 

 最初は鈴の言っていることが理解できなかった。今までガンダムを装着する時は、ゼロがやってきたというのに、鈴はそれがおかしいと指摘したのだ。今までの装着でそれが問題になったことはなく、特に気にすることではないと思うが、違うと何がおかしいのか。

 気になった光樹は鈴に聞き返していた。すると、鈴が頭を抱えて呟く。

 

「嘘でしょ……まさか、「アルセウス」にも障害が出てるっていうの……?」

 

「アル、セウス?誰だ、それ?」

 

「簡単に言えば、お前の相棒だ。お前自身に宿る守護霊って言ってもいいかもしれない、な」

 

 疑問を抱く光樹に対し、勇也が例えで説明する。守護霊、と聞くと、光樹の頭に思い浮かんだのは、先祖の霊が子孫を守るというものであった。そういった物は、大抵憑かれている本人を守るように行動するという。

 守護霊かどうかはともかくとして、そのアルセウスとかいう存在がガンダムの装着を行うのに必要なら、何故ガンダムを装着出来たのかが問題となる。

 

「なら、何でそのアルセウスがいなくても、俺はガンダムになれていたんだよ?」

 

 光樹の率直な疑問が飛ぶ。それを聞いて、鈴がその質問に答える形となる。

 

「……別に、アルセウスがシステムの制御担当じゃなくても、ゼロで変身は出来るわよ」

 

「なら、何で……」

 

「けど、今のゴッドクロスは、最大限に能力を発揮するなら、アルセウスでないと発揮できないのよ」

 

 思っていなかった回答が返ってくる。アルセウスがゴッドクロスを最大限に使うために必要な存在であること。守護霊のような存在ひとつで、機体の性能を左右するなんて、と思っていた。ガンダムでは主人公でなければこの機体を扱えなかっただったり、戦争を終わらせることは出来なかったと言われることもあるが、よもや、サポートが特定の存在でなければ機体の全性能を発揮できないとは。

 

「そ、そうなのか……ってことは、そのアルセウス……って、あれ?アルセウス?」

 

 鈴にアルセウスを再び出せるようにしようと言おうとしたところで、光樹は自身の言葉に引っかかりを感じた。どこかでそんな名前を聞いたような……!

 そこで光樹は気づく。聞き覚えのある理由に。その理由が正しいかどうかをすぐに鈴に確かめる。

 

「なぁ、鈴。ひょっとして、アルセウスってあのポケモンの?」

 

「……まぁ、ね。それでも当たってたはずよ」

 

 鈴の答えに、思わずガッツポーズをする。やはり、アルセウスとは、あの有名ゲーム、「ポケットモンスター」に出てくるアルセウスのことであるようだ。鈴はあまり確定したような言い方ではないが、それでもあのそうぞうポケモンが自分の相棒だったとは。これには流石に驚いた。

 早く出せるようになりたいという気持ちが昂る中、勇也が指摘する。

 

「まぁ、そんな話もいいが、それよりも今は俺達との対戦だ」

 

「そうね。こっちも行くわよ、絵里奈!」

 

「うん!」

 

 勇也の催促を受け、鈴と絵里奈が声を交わす。そして、三人は各々の端末を起動させ、体に当てる。すると、三人を光樹と同じ赤黒い光が球状を形成して覆う。

 そして、赤黒いAN粒子の光が晴れると、三人のそれぞれのガンダムが姿を現す。改めて見ると、やはり三人の機体は光樹のNPではなく、劣化型のMP。つまり、この一見して光樹が不利と見える状況は、逆に光樹の方が有利なのだと光樹は考えた。

 たとえ運用する者が記憶を失っていても、機体性能差が勝敗を分けるのだろう。なら、こちらが勝てる可能性はほぼあるはずだ。さっさと終わらせて、ネプテューヌと合流したいところだ。早速光樹は変身した三人に対し叫ぶ。

 

「じゃあ、さっさと終わらせる!!」

 

『光樹、気をつけろ』

 

ゼロからの気を引き締めろという注意を受けつつも光樹は変身した三人との対決に臨んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから、10分が過ぎた。

 

「っ!!くそっ!!」

 

「甘いっての!!」

 

 光樹の舌打ちの後、鈴の勢いの良い声が通る。今現在、光樹は不利な状況に追い込まれていた。最初のうちは、ANロング・メガ・マグナムの弾丸で牽制し、ビームサーベルでの切り抜けを狙っていたが、その先制攻撃がまず鈴によって凌がれた。詳しく言うと、鈴は飛んできたビーム弾を腕部に装備されていたクロー付きシールドのクローの部分で切るようにビームを受け流していたのだ。

 そのお返しと言わんばかりに、その後は鈴の攻撃を一方的に受けていた。だが、それでも活路を見出そうと他の二人に狙いを定めた。しかし、それも上手くはいかなかった。勇也も適切に攻撃を捌き、逆にこちらに物理的な一撃をかまし、絵里奈の方は的確なキャノン砲による弾幕を一撃ずつこちらの装甲に着弾させていた。

 まさか、ここまでやるとは、正直言って思わなかった。相手はMP、そしてこちらはMPの約15倍の戦力比率と教科書にも載っている最強の機動兵器NP。にも関わらず、こちらは押され気味であった。数による戦力差が原因か、はたまた実力差によるものか。おそらく、後者なのだろうが。

 あまり納得は出来なかったが、確実にこの三人は強い。その上、この三人とは学校でのMP運用授業で戦った記憶がなかった。否、おそらくは、記憶がなかった。どうも、この三人は光樹の攻撃を読んでいるかのように攻撃を的確に当ててきていた。記憶がなくなっていても、人の本来の癖が残っているように、こちらも戦闘の癖がまだある、もしくは戻ってきていて、それを上手くカバーできていないのだろう。

 そんなことに何度目かの舌打ちをする。と、そこでまた絵里奈のガンダムの砲撃が機体を襲う。衝撃のせいで機体のバランスが崩れる。

 

「くそっ!!機体が……!!」

 

 そこにすぐさま、勇也のガンダムの攻撃が来る。手に持ったビームサーベルのような武装の光刃が迫りくる。何とか光樹も手首に収納されているビームサーベルを射出して手に取り、その攻撃を受け止める。

 

「やるなぁ!光樹。だが……」

 

「っっ!!!勇也……!!」

 

 言葉を交わしつつの鍔迫り合い。だが、そこに獣のような姿をしたガンダムが襲い来る。鈴のガンダムだ。モニターに表示されている名称は、「ガンダム R-EXE・グレイガ」。どこかで聞いたような名前だが、今はそんなことを気にしている暇はない。鈴は勇也と引きはがすように大型のキャノン砲を腕に持って砲撃する。

 

「こんな状況で!?」

 

「相変わらず、無茶をする!!」

 

 すぐに離れて、左手にANブラスターソードエッジ、それをブラスターモードに切り替え、射撃を行う。高出力ビームを放つ。だが、鈴は右手のシールドから伸びている、クローでビームを切り裂いて凌ぐ。そのまま、こちらに格闘戦を行う。

 腕に持ったキャノン砲がそのまま振り下ろされる。対してこちらもANブラスターソードエッジをソードに手早く持ち手を変形させて防御する。振り下ろされたキャノン砲は砲身の縁がソードのようになっており、こちらの粒子伝達ブレードを防御していた。

 まさか、そういうことだったとは……。最初はてっきり、こちらに対する挑発の意味を込めて、鈍器のようにして殴ってくるのかと思った。だが、そうではない。こちらがガンダムなら、あちらもガンダム。あのキャノン砲の縁にも、粒子伝達ブレードが使われているのだ。

 その勢いにゴッドクロスの出力を上げる。増大した馬力で徐々に押し返す。だが、いつまでも構ってはいられない。すぐに他の二人から攻撃が飛んでくるはず。

 すると、目の前の鈴が接触通信で呼びかけてくる。

 

「その程度だなんてね。そんな程度の動き……じゃあ!!」

 

 その声が飛ぶと、一気に鈴は押し返す。通常のMPでありながら、その出力の高さに驚いてしまう。

 が、実際はそうではなかった。鈴は粒子伝達ブレードに通達させた粒子を表面で弾かせ、押し返したのだ。それが、光樹の目からは出力に任せて押し返されたと思っていた。まさに戦闘技術の違い。明らかに実力が違っていた。

 距離を取ろうとしていた光樹だが、そこに勇也と絵里奈の機体の攻撃が襲う。絵里奈の腕部に装着したキャノン砲の一撃で、右手に持っていたANブラスターソードエッジが弾かれる。そこに勇也のガンダムの下腕部に装備されたガトリング砲が放たれる。ビームの豆鉄砲に機体の関節部にダメージを喰らう。

 だが、その攻撃に便乗して、鈴が攻撃を仕掛ける。畳みかけてきたのだ。その攻撃を受け止めようと、ビームサーベルを構えようとする。だが、その前に手から弾き飛ばされる。鈴のシールドのクローがこちらの腕部を叩いたのだ。

 

「マズッ……!」

 

「もらったァ!!」

 

 

 

 

 鈴のガンダムの一撃が、光樹のガンダムの左腕部を斬り飛ばす。もっとわかりやすい例えで言うなら、脚部のANブレイク・スライサーⅡで蹴り飛ばした、が正解であった。

 ともかく、光樹のゴッドクロスは左手を失う。だが、それでも光樹は諦めない。蹴りの体勢を行なったことで、今の鈴は隙だらけだ。何とか、一撃でも入れなければ……

 だが、それすらも光樹には叶わなかった。蹴り上げた足に目がけて右手のビームサーベルで切り上げようとするが、直後に腕部に衝撃が走る。

 

「何っ!?」

 

 鈴が上げた足を振り落としたのだ。脚部前面に存在したスラスターを全力で吹かし、踵落としの要領で。その奇抜な一撃で、光樹はビームサーベルを落とす。

 

「しまっ……」

 

「遅い!!」

 

 すぐに代わりの武器を探すが、その事を考えたのが間違いであった。少しの躊躇いが隙を生む。その間に鈴は手持ちのキャノン砲の鋭く尖った先端を光樹の右肩部に突き刺す。そして、そのまま貫き切る。

 両腕部を失い、ゴッドクロスは戦闘能力をほぼ失った。それでも、光樹は何とか反撃をしようとするが、そこで鈴の声がスタジアムのスピーカーを通して響く。

 

『じゃあ、これで終了よ。結果はあたし達の勝ちね。今回はこれで終わり。いいわね』

 

「な、これで終わり!?」

 

 唐突の終了に、光樹は両腕を切断された状態で聞き返す。両腕は切断されていると言っても、電子化状態での切断のため、痛みはあるものの、それを気にすることなく鈴に問いかけた。

 あまりに唐突な終了だ。いきなり戦えと言われ、戦ったと思ったら、こちらが戦闘不能に近い状態になれば、すぐに訓練を終わらせる。おかげでこっちは振り回され、困惑していた。

 だが、鈴はその問いに答えた。

 

「えぇ。アンタもまだあたし達と戦うのは記憶を失ってからはこれが初めてでしょ?初めてで3人とやってここまで耐えれたのは十分だから、今回はここで切り上げ。あんまりしごかれるのも嫌でしょう?」

 

 どうやら、鈴なりにこちらの心配をしてくれていたようだ。今までの扱いから、本当にそうかどうかは疑いたくなるところだが、それでも必要以上に痛めつける気が無さそうで、それは助かるところだ。

 光樹は鈴の気遣いに礼を言う。

 

「……あぁ。いきなりハードな戦闘を行われるのもきついからな」

 

「あら、まだ楽そうって言うのなら、次からはもっと厳しく行くけれど?というか、あたしとしては、もっと厳しくしていかないといけないって思っているわ」

 

「……もう少し、お手柔らかに……」

 

 鈴からの厳しい一言に、身構えてしまう。今のままでも勝つことが難しいどころか、互角に渡り合っているかどうかという状況だというのに、これ以上は流石に……と思っていた。

 ともかく、今はこの決闘と言う名の訓練は終わり、元々の話を進める必要がある。光樹は変身を解除して絵里奈にネプテューヌの動向を聞く。

 

「そういえば、絵里奈。今ってネプテューヌはどうしているんだ?」

 

「あー、ちょっと待っててー。今見るからー」

 

 そう答え、絵里奈は端末を取り出そうとした。

すると、突然、手に取った端末からブザー音が響き渡る。その音に鈴と勇也の二人が緊張したような表情をしつつ、絵里奈の方向を向く。まるで、何か予期せないことが起きたかのように。

 一体何なのか。光樹は絵里奈に聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、絵里奈。このブザーってなんだ?」

 

 少し気を引き締めた表情を見せて、光樹は絵里奈に聞いてくる。その様子から、内容は分からないが何か深刻なことがあったのだと理解しているようだ。

 実際、これは非常事態を知らせる警報だ。特にこの警報は、今まさに関係する話を振られたばかりの事柄に関係することだ。というのも、この音は絵里奈達がネプテューヌに対し見張りとして配置したサポートメカ、「レイヴンファイター」からの緊急信号だ。

 サポートメカからの非情事態通告。それは絵里奈達を焦らせるのには十分だった。何が起こったの?ネプテューヌちゃんは無事なのかな。そんな心配が心の中を巡る。

 絵里奈は鈴と勇也に顔を合わせる。二人も深刻そうに端末を見つめる。ただ一人、光樹だけが事態を理解できていない。すぐに理解してもらうべく、光樹に説明をする。

 

「……これは、危険信号だよ。それも、ネプテューヌちゃんに対して放ったメカからの、ね」

 

「何!?本当か、それ」

 

 その発言に、光樹も驚きを露わにする。まさかこんな短時間にこうなるとは、思っていなかったのだ。だが、まだどんな危機が迫っているのかは分からない。早急に絵里奈はサポートメカからの知らせを表示させる。

 端末から映像が流れる。すぐに他の3人に注目するように伝える。

 

「とりあえず、これを見てっ!!きっとわかると思うから……」

 

 そのように伝え、端末の立体映像式モニターを表示させる。それに3人が注視する。そこに写っていたのは、物陰で辺りを確認するネプテューヌだった。その様子から、随分と周りを警戒して木の木陰に身を隠しつつ、ゆっくりと移動していた。

 その様子から、どうやらまだ本人には危機は迫っていないようだ。ならなぜ、そんな危険注意ブザーが鳴ったのか。しかし、それはすぐに分かるようになる。

 注目すべきは、その次以降の映像だった。次に移ったのは、青いコートを着た少女。その後ろ姿は、このプラネテューヌまでの道を共に歩いた人物に似た姿。そう、ネプテューヌの親友、あいちゃんこと、アイエフちゃんだ。

まさか、アイエフちゃんが捕まったのかとも思った。だが、アイエフは特に捕まっているような様子は無い。むしろ、ネプテューヌの行動に似た動きで、何かを付けているのような動きだった。

 では、誰を?その答えが、ようやく分かる。続いてその先に全員が視線を移す。すると……その先には衝撃を感じる存在がいた。

 

「……!?」

 

「こいつは……」

 

「まさか……この女……」

 

 全員が息を呑む。その人物に、心当たりがあったからだ。見るからに怪しそうな服装。そして、年老いた印象を十分受けるオバサンの様な顔色。それはアイエフが言っていた、追っているという窃盗事件の犯人の特徴にそっくりだったのだから。

 特に、光樹にはあまりに印象が強すぎた。その理由は、その存在とついこの間、別次元で実際に戦ったためだ。

 

「何でだ……あいつは確かに……あの時……」

 

 光樹が言葉に詰まる。生きていたということに、驚きを感じながら。そして絵里奈達も、まさかまた敵対することになろうとは、と。

 そして、鈴がその存在について、名前を呟いた。

 

 

 

 

「ゲイムギョウ界の魔女、マジェコンヌ……」

 

 

 

 

 遠目に映像に写るその人物は、にやりと口元で薄ら笑いを浮かべていた。

 

 

TO BE CONNTINUED

 




今回もお読みいただき、ありがとうございます。光樹君が、まさかの圧倒的敗北です。と言っても、前にも1、2回はありましたが。

ジャンヌ「やはり鈴さん達はお強いですね。光樹さんのガンダムの劣化版のMPであるのに」

レイ「まさに、『モビルスーツの性能差が、戦力の決定的差ではない』だね!」

まさしく、その通りですね。そして、アイエフ達に迫る危機!それはなんと、倒したはずのマジェコンヌだった!

レイ「あのオバサンしつこすぎるよー!」

ジャンヌ「ですが、どうして?あの時うずめさん達が倒したというのに……」

なぜ生きているのか?そしてこの後どうなるのか?それは次回に続きます。さて、今回はここまで、ということで。

ジャンヌ「では次回は月曜日に投稿となります」

レイ「みんな、次回もよろしくー!!」

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