新次元ゲイムネプテューヌVⅡ SSRと言う名のG(凍結)   作:藤和木 士

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どうも、皆様、お元気でしょうか、バトスピディーバブースターで見事に爆死した、藤和木弘デス……

レイ「完全に絶望の目になってるね……先週のよろこびが嘘みたいだよ……。っと、どうも、みんな!いつもと変わらない、レイ・オーバだよっ!」

ジャンヌ「で、ですがもう既にわたくしのパラレルイラストはネット通販で購入されたんでしょう?ならいいじゃないですか。どうも、皆様。デッキも新調し、色々な喜びも多い、ジャンヌ・ドラニエスです」

いやー、まさか同じ同志に会えるとは驚きです。やっぱりジャンヌさんは可愛いんだ!

レイ「よかったねー、ジャンヌちゃん!」

ジャンヌ「は、はいっ!でも、ワンと言うのは、ちょっと……恥ずかしいと言いますか……」

てれり顔が見れて嬉しい限り!さて、今回は第94話を投稿です。

ジャンヌ「アイエフさんと出会えましたが、記憶がなかったんですよね」

そうそう。さて、ここから6人はプラネテューヌに向かいます

レイ「プラネテューヌに着いたら、どうなっているのかな?」

それでは、本編へ


第94話 ひとまずは目的地へ……

「その怪しいオバサンがどうかしたの?あいちゃんが追ってるってことはなんか悪いことした人だよね、きっと」

 

ネプテューヌの言った質問は鈴も同じように質問をしようとしていた。追いかける以上は、何か犯罪を起こしたのかもしれない。もしくは、犯罪の一歩手前、それこそストーカーだったり。しかしながら、いい歳のオバサンがストーカーなど、そんな光景は見たくもないが。

情報が少ない中で出た質問に、アイエフも答える。

 

「詳しくは話せないんだけど、とある連続窃盗事件の犯人なのよ。で、数少ない目撃証言を辿ってきたものの、結果はごらんのとおり、ってわけ。さっさと、教会に戻ってまた情報を洗わないとなぁ…」

 

 思わず肩を落としてがっかりとした様子を見せる。その様子から、本当にここまで来るのにかなりの苦労をしたことが伺える。彼女なりに苦労しているのだ。

 とはいえ、これでも少しは情報を得られた。窃盗目的の犯人なら、窃盗物から犯人の犯罪傾向の予測はもちろん、良ければ相手の姿も、おのずと見えてくる可能性もある。それに、こうした黒い事件は、思わないところで大きな異変の解決の糸口になっていることもあるかもしれない。今までの鈴達も小さな事件から、国を、そして世界を揺るがす大事件の黒幕を突き止めたこともある。この事件も、必ずというわけではないが、もしかするとこの異変を解決できる可能性も……。

 と、アイエフが言った言葉に、ネプテューヌが反応する。

 

「教会!?教会ってことは、プラネテューヌに行くんだよね?」

 

 教会に行く。その言葉に鈴はもちろん、他のメンバーも気づいていた。教会は、自分達が目指すプラネテューヌの中枢を担う機関だ。そこへ行くということは、彼女に付いていけば、迷うことなくプラネテューヌに行くことができる。それだけではない。もしかすると、うまくいけば教会の後ろ盾を持ってこの異変を調査できるかもしれない。とはいっても、この異変……ゲイムギョウ界の改変とでもいうべきか。その改変した世界の中で、味方は四女神とGKSWAXPのメンバーだけなのが現状だが。

 それでも、寝床や活動拠点を確保できるチャンスに乗らない手はない。ネプテューヌの言葉を後押しするかのようにアイエフに訴える。

 

「じゃあ、あたし達も教会に付いて行ってもいいかしら?」

 

「あ、あなた達が!?さすがに、あんな武装満載の姿に変身できる知らない人達を置くっていうのは……どうなの?」

 

 だが、アイエフからの答えは厳しいものであった。普通ならそう考えるのは当然だろう。いきなり武装した、というよりも、アイエフの言葉を借りるなら、武装形態に変身できる人間を一国家の懐近くに置くというのは確実に裏切りの起こるシチュエーションだ。その事は鈴自身も十分承知している。

 しかし、それでもこの世界に詳しくない自分達はおろか、このわけが分からない状況になっている世界の中で、活動するにはそれしかない。鈴は強く頼み込む。

 

「それは……あたし達も十分承知しているわ。けど、あたし達には、今行く当てがない。この紫髪の子と共に、この世界の歪みを破壊するために……」

 

「歪み……?」

 

「その台詞……ひょっとして、刹那……」

 

 光樹がそう言ったところで、鈴は光樹の口に人差し指を口元に当てて話すことを禁ずる。ここで余計なことを言って、信頼性を失わせるのを避けるためにだ。

 先程の光樹が言おうとした通り、今鈴が言ったのは自分達の先輩と言っても差し支えない、別の世界でガンダムを駆る存在、ガンダムマイスター「刹那・F・セイエイ」のよく言った言葉だ。今起きている異変を強く意識するために、「歪み」という言葉を敢えて使ったのだ。

 そんな鈴の言葉は、アイエフに届いたようで、アイエフは悩みながらも決断をする。

 

「……でもまぁ、私としても興味はあるし。それにこんな場所にあなた達を残しておくのも二つの意味で考え物だし……。いいわ。ここは私が責任持つってことで、一緒に教会まで来てもらいましょう」

 

「本当にー!ありがとー、アイエフちゃーん」

 

 アイエフからの答えに、絵里奈が大喜びをする。絵里奈程ではないものの、勇也に鈴自身もその答えには安心を感じていた。これでまずは拠点は確保できただろう。

だが、それだけで話は収まるわけではなかった。

 

「あんまり喜べないかもしれないわよ?まずは入国審査もあるだろうし、それに入れても、教祖様の判断によっては、厳重な監視下に置かれるかもしれないんだから」

 

 その事を聞かされて、少し躊躇いのように言葉に詰まる。予測していなかったわけではない。国家なら当然な判断だとむしろ思っていた。しかし、実際にそうなるかもしれないことを告げられると、かなり言葉や行動に気を遣わなければならない。GKSWAXPは、次元世界の平和を、秩序を、そして紡がれるべき歴史を守らなければならないのだから。自分達で歴史を大きく変えることは、行ってはいけない禁止事項であるから。

 その話を聞いていた光樹も、頭を抱えて呟く。

 

「……俺が最初にこの世界に来た時には、ネプテューヌと最初に出会えたからなんとかなったけど……もしそうじゃなかったら、こういう風に警戒されていたんだろうな」

 

 話の内容から、それが光樹がこの世界に記憶を失って初めてやってきた時のことであることを知る。どういった経緯でネプテューヌと会ったのかはまだ聞いてはいないが、記憶を失っていたという状況から、もしネプテューヌと会えていなければ、餓死していただろう。光樹の事なら、なおさらそう思えた。

 光樹が思い出している一方で、ネプテューヌはその話に大賛成であることを伝える。

 

「うん、一緒にいくいくー!教会に行けば、きっといーすんがなんとかしてくれるもん!!」

 

 ネプテューヌの言う「いーすん」とは、おそらくはイストワールのことだろう。一応、鈴達初代SSRNPのマスターと、二代目のマスターは別世界のネプテューヌ世界に行ったことがあるため、イストワールの事は知っている。ネプテューヌのその言葉から、狂いがなければそれはイストワールで違いないだろう。

 イストワールが人工生命体であるためにどうなるかは分からないが、覚えていなくてもこちらが敵意を示さなければ友好的に接してくれるはず。ならば、ある程度希望は持ってもいいかもしれない。

 そう思った所で、鈴達は答えを聞いて先に歩いて行くアイエフの後を付いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 アイエフと行動を共にしてしばらくして、光樹達はプラネテューヌの都市へと着いていた。アイエフが言っていた通り、プラネテューヌの領地と街へと入る入口にて、警備兵に止められ、身体チェックなど様々な検問を受けたが、どれにも引っかかることなく、こうして無事プラネテューヌの都市へと入ることができた。

 そうして街の中に入って、しばらくは無事に戻れたことに安心を感じる。しかし、徐々におかしさを感じる。まず、ネプテューヌがいるのに、誰もその存在を注視しないのだ。まだネプテューヌは気づいた様子は見せていないが、この状況は何かおかしい気がした。 いや、おかしいというレベルの問題ではない。今までの生活通りなら、ネプテューヌが一度街に出れば、みんなが声をかけ、明るく楽しく話しているというのが当たり前であったはずなのに、それがない。その事に光樹は戸惑いを見せる。まるで、世界が変わってしまったかのようだ。

 しばらく街を歩いたところで、先頭を歩いていたアイエフが立ち止まる。何かあったのだろうかと思うと、アイエフは振り返って言う。

 

「とりあえず、ここまでくればいいわね」

 

 その発言で、案内も終わりだということを理解する。アイエフの言う通り、プラネテューヌの市街地まで来れば、まず心配はないのは理解できた。それを考えれば、仕事のあるアイエフにここまで案内してもらえれば十分だろう。

 案内が終わると、アイエフはネプテューヌに対して強く言う。

 

「いい?あんな高いところから落ちて無傷なはずないんだから、ちゃんと病院に行くのよ。あなた達もこの子を病院に連れて行ってね」

 

 どうやら、今のアイエフからすると、女神であるネプテューヌがあの高さから落ちたことに心配なようだ。何の事情も知らないアイエフの反応は、一般人の視点からしてみれば当然の反応だ。

 アイエフの言葉に対し、ネプテューヌは今後の予定を聞く。

 

「あいちゃんはこれから教会?」

 

 その問いに対し、アイエフは少し悩んでから返事をする。

 

「そのつもりだったんだけど、ちょっと変更。もう少し街で情報を集めてから戻るわ」

 

 アイエフも、先程の情報が空振りだったのはかなり痛手だったようで、これからの行動のためにも、街で聞き込みをして、情報を確かなものにしてから教会へと戻るようだ。すると、それを聞いていたネプテューヌが同行しようとする。

 

「なら、わたしも―――」

 

「手伝うってのなら、お断りよ」

 

 しかし、アイエフはそれを断る。その反応から見るに、アイエフからしてみればネプテューヌに手伝ってはもらいたくない様子だ。

 

「えー…」

 

 素っ気ない態度を取るアイエフに、ネプテューヌは残念そうにする。ネプテューヌとしては、早く今の現状を知りたいのと、大親友であるアイエフの手伝いをしたかったのだろう。光樹も情報収取の一環として、アイエフに同行したかったが、その反応から、おそらく光樹自身が言っても答えはノーのような気がする。

 更にアイエフ自身からも、ネプテューヌに言い聞かせる。

 

「これはあくまで仕事なの。それに、あなたみたいな子どもを危ないことに巻き込めないわ」

 

 アイエフらしい理由だった。国家の一員であるなら、民間人の安全は最優先、ということなのだろう。しかし、それを聞いたネプテューヌは不満そうにする。

 

「ぶーぶー。あいちゃんのケチー」

 

 不機嫌になるネプテューヌ。そんな所で、鈴がなだめに入る。

 

「まぁ、諦めなさい。ネプテューヌ。今のあなたじゃ、受け入れられるのは難しいところよ」

 

「うー。分かったよ」

 

 鈴の説得にネプテューヌも渋々了承する。ネプテューヌも今の現状を理解することにしたようだ。

 しかし、光樹もその言葉で改めて思う。今の自分達は、この世界では今までの常識が通用しないことを。アイエフが知らないということなら、教会にいるであろうイストワールも、もしかするとネプテューヌのことを覚えていないということもあり得る。そうなれば、ここからは自分達でこの異変の元凶と戦わなければならないかもしれない。

 と、そこで思い出す。そういえば、アイエフはあのゴールドサァドやゴールドソフツ達を知っているのだろうか。ここまですっかり忘れていたのだが、ゴールドサァド達はこの世界で何をしているのか、気になるところだ。

 だが、黄金の塔でのことを思い出す。アイエフはネプテューヌがあの場でのことを聞いた時に、覚えていなかったはずだ。となると、ゴールドサァドやゴールドソフツについて、知らない可能性が高いように思える。

 その為、光樹は特に聞くことはしなかった。そのままアイエフの言葉を聞く。

 

「とりあえず、オッケーみたいね。それじゃ、ちゃんと病院に行くのよ」

 

「はーい…」

 

 そう言ってアイエフはその場を後にした。ネプテューヌも残念そうにしながら見送る。見送ると、絵里奈が困った様子を見せながら、これからの事について聞く。

 

「でもー、これからどうするー?とりあえず、ネプテューヌちゃんを病院に連れて行かないと…」

 

「……絵里奈。まさか、本気でそれを思っているの?」

 

「えー?でもアイエフちゃん言ってたじゃん。あんな高いところから落ちたから、病院に連れて行ってって」

 

 絵里奈の発言に、鈴は頭を抱える。まぁ、分からなくもない。だってネプテューヌは女神、そして、落ちる達人なのだから。あの高さなんて、Vの時にはそれ以上の高さから真っ逆さまで落ちたこともあるのだから、これくらいなんともないと光樹も思っていた。

絵里奈の発言にはネプテューヌも問題ないことを告げる。

 

「あー、あれくらいどうってことないよ!わたし、落ちるのには慣れているからね!」

 

「へー、そうなんだー!!……あ、そういえば前にもノワールちゃんの所に行くときも、飛んでいる途中で落ちたことあるもんねー」

 

「……あれ、そうだっけ?」

 

 絵里奈の発言に、光樹は疑問を持つ。超次元でそんなことは起きていただろうか、と思ったのだ。それも、絵里奈達が来た時に。少なくとも、光樹が知っている範囲ではそんなことはなかったと思うのだが……。光樹は疑問符を頭に浮かべる。

 すると、それに付け足すように鈴が補足をする。

 

「ネプテューヌが知らなくて当然だわ。だって、別の世界線の超次元だから」

 

「別の世界線の……超次元?」

 

「おおーっ!?いきなり世界線なんて言葉が出てきたよ!?もしかして、中二病な大学生兼自称科学者の作ったマシーンが絡んでいるの!?」

 

 光樹は鈴の言葉に困惑する。別の世界線とはどういう意味だろうか?世界線と言えば、ネプテューヌが言おうとしている、中二病な青年が世界の滅亡に立ち向かうために時間を遡り、世界線を元に戻す物語である「シュ○イ○ズ・ゲー○」が思いつく。そこではどの位世界が変わったかを示す度合いとして世界線が使われていたのだが、そういうことなのだろうか。

 光樹が考えている内に、鈴はネプテューヌの考えに対して言う。

 

「え……あ、うん。まぁ、そうね。簡単に言えば、別の世界ってことで認識してくれればいいわ」

 

「あー、そういう感じかぁ」

 

「別の世界……」

 

 鈴の説明にネプテューヌと光樹は納得する。別の世界ということなら、大体理解できる。要するに、超次元と零次元、という感じに近いものだろう。よくよく考えてみると、海男も昔言っていたが、ゲイムギョウ界と呼ばれる世界は、いくつも存在しているということに近いものを言っていたような気がする。そう思うと、別の世界でノワールの上に落ちたこともあるのだろう。

 と、そんな事を考えていた光樹だったが、いつまでもそんなことに疑問を抱えているわけにはいかない。今はこれからどのように行動するかということを考えないといけないはずだ。光樹は早速、そのことについて話し合うように話を持っていく。

 

「でもとりあえず、今はこれからどうするかを考えないか?」

 

「そうだねー。私の話は、後々話すよー」

 

「多分、GKSWAXPの記憶がない光樹でも、今のは分かると思うんだけれど……まぁ、いいわ。それについて考えましょう」

 

「そうだね。なんであいちゃんがわたしのことを知らないのかは、さておき。とりあえず目的のプラネテューヌについたことだし、ちょっと情報収集しようか?」

 

 他の全員も、今は情報を集めた方がいいという考えに賛成をする。となれば、どこを当たるかを決めなければならないだろう。

 

「じゃあ、どこに聞き込みするんだ?街の人でも、ネプテューヌのことを覚えていない時って……」

 

 すると、そんな光樹の疑問に、鈴が珍しく問い掛けに応じる。

 

「まぁ、あんまりネプテューヌが女神って情報を出すのはちょっと慎重にしたほうがいいわね。もし黒幕にあたし達の行動を探られるっていうのはね……」

 

 鈴も慎重に慎重を重ねる対応で行動するつもりのようだ。鈴の言う通り、ネプテューヌの情報を扱うのなら、言葉を選んで聞いた方がいいかもしれない。だが、それを意識し過ぎれば情報を引き出す方が難しいかもしれない。

 だが、そこで勇也がそんな迷いを断ち切る発言をする。

 

「大体は分かった。だが、ある程度は踏み込んで聞き込みした方がいいんじゃないか?」

 

「……そうね。どこでこの異変の直前の事を覚えているか、分からないから。だから、ネプテューヌの名前までは出すことにして。分かったわね?」

 

「了解ー!」

 

「うん!了解!わたしの聞き込みスキルを舐めないでね!」

 

 絵里奈とネプテューヌが揃って賛成をする。それに続き、光樹もOKを出すと共に、その後の行動について提案する。

 

「あぁ。じゃあ、ある程度情報が集まったら、また集まろうか?とりあえず、何かあったら連絡ってことで、いいかな?」

 

「えぇ。それで構わないわ。……って、いつの間にかまたあんたが仕切ってるし」

 

 鈴もそこで気がつく。光樹もよくわからないのだが、意識していないのにいつの間にかこのパーティーのリーダーをしていた。光樹としては、ここはけいけんが豊富であろう、鈴や勇也に任せた方がいいと思っているのに、何故か鈴から話の中心を奪っているような行動を取っていた。何故だか分からないが、何故だろうか。

 とはいえ、誰もその意見に誰も反対しない以上、これでいいと言えば、いい。そのため、その方向で話が進む。

 

「……っていっても、それが一番いい感じだよー?」

 

「そうね。じゃあ、何かあったら連絡で。一時間後辺りに、ここにまた集合で。いいわね?」

 

 鈴の問いに全員が頷いて、一時解散する。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだ。プラネテューヌについたことだし、ノワールたちに連絡入れなきゃ」

 

 聞き込みを開始し始めてすぐにネプテューヌはそのことに気づく。草原で目覚めた所で、電話の切り際にノワールが言っていたような気がしたのを思い出したのだ。国につき次第、それぞれで確認の電話を入れることに。

 プラネテューヌに着いて一安心してすっかり忘れていたため、すぐにNギアを取り出し、電話を繋ごうとする。

 

「えーっと、番号は…っと」

 

 

 ネプテューヌはNギアに番号を打ち込んでいく。急いでいたため、すぐに打ち込みは完了する。通話ボタンを押し、電話がつながるのを待つ。待つ、のだが……。

 

「…あれ?」

 

 思わずネプテューヌは疑問符を浮かべる。何があったのか。それは簡単。電話が繋がらないのだ。一人だけ出ないのであれば、何か取り込み中なのかもしれないが、ノワールたちだけではなく、自身の妹であるネプギアへの電話も全くつながらなかったのだ。

 

「………みんな出ない。ノワールたちだけじゃなくてネプギアの反応もないし、どうしたんだろう。このおかしな現象の相談したかったのになぁ」

 

 誰も出ない状況にネプテューヌは頭を抱える。せっかく電話することに気づいたのに、これではどうしようもなかった。他の国も同じかどうか、聞きたかったネプテューヌにとっては、これはとんだ計算違いであった。

 とはいえ、そんなことで落ち込んではいられない。時間が経てば、着信に気づいてかかってくるかもしれない。その時に相談すればいい話である。そう考えることにして、ネプテューヌは聞き込みを開始しようとした。

 その時、ビルの壁面に埋め込まれていた画面に映っていたニュースからとある言葉が耳に入る。

 

 

 

 

『続いてのニュースです。指名手配されていた住所不定、職業女神のノワール容疑者(年齢不詳)を捕まえたとの情報が入りました』

 

「…へ?」

 

 正に今、かけようとしていた人物が逮捕されたという情報に、ネプテューヌはキョトンとした。

 

 

TO BE CONNTINUED

 




今回もお読みいただき、ありがとうございます。

レイ「ノ、ノワールちゃんが捕まっちゃった……どうするの!?」

お、落ち着いてください(汗)。ここのお話はレッド組の二人がなんとかすると思われますので、とりあえず、今はスルーを!

ジャンヌ「そ、そうですか……。あれ、光樹さんって「V」以降の作品は全てプレイや視聴されているのでは?」

あぁ、シュタゲの話が出たところですね。あれは光樹君が思い出せていないだけです。なんか、光樹君この世界改変後は記憶が混乱しているんですよ

ジャンヌ「なるほど……確かに色々ありましたもんね。仲間が現れたり、負けたり、転移させられたりと」

レイ「光樹君もいろんなことがあり過ぎて訳が分からなくなってきてるんだねー」

さて、ノワールのことはノワールSTORYで明らかになることとして、次回の投稿は金曜日になります

レイ「いつも通りの6日更新!でもこの時期ってみんな受験なんだよねー」

ジャンヌ「だから伸びが悪いんでしょうか……それでは皆様、次回もよろしくお願いいたしますっ」

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