ハイスクールD×D 勇者の絆を持つ神の子が往く   作:始まりの0

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久し振りの更新になります。

リアルが忙しかったのとインフルで寝込んでました。

久し振りなので表現が可笑しい文が在るかもしれませんが、見つけ次第修正していきます。

ではどうぞ。


EP57 修行終了

 ~グレモリー家前~

 

 数日の修行を終え、全員(零達以外)がグレモリー家の屋敷の前に集まっていた。

 

 

「部長~~!!お久しぶりですぅ~!!」

 

 修行から戻ってきた一誠は涙を流しながらリアスの胸に飛び込んだ。

 

 

「あらっあらっ一誠、こんなにたくましくなって」

 

 

「部長!寂しかったですぅ……(ぁあ……久しぶりのこの感触……此処は天国か!?)」

 

 とリアスの胸の感触を堪能している。鼻の下は伸び切っており、完全に変態の顔だ。すると突然光が現れそこから零達が現れた。

 

 

「ふぅ疲れた、疲れた……ん?一誠か……相変わらず変態みたい……いや変態だったか」

 

 

「って!おい!もう少し他に何かないのかよ?!」

 

 

「変態に変態と言って何が悪い………そこそこマシになった様だが……変態が余計に酷くなってる様な気が……まぁいいか」

 

 それを聞くと、他のリアスの眷族達が笑みを浮かべている。

 

 

「アルトリア、エミヤ、ご苦労様……悪かったな急に呼び出して」

 

 零は祐子の横に居たアルトリア達に労いの声を掛けた。

 

 

「いいえ。私も裕子と手合せできて良かったです」

 

 

「なに、誰かの成長を助けるというのも良いものだよ。ぁあこれを返さないとな」

 

 2人はそういい、エミヤは零に借りた【カード型物質保存庫】を零に返却した。

 

 

「では私達はこれで失礼します。美味しいご飯の時には呼んで下さいね」

 

 

「全く君はそればかり……まぁらしいがね。私も呼んでくれればそれなりに役目は果たそう」

 

 アルトリアとエミヤは光の粒子となって消えていった。

 

 

「ふぅ……木場祐子、あの2人との修行はどうだった?」

 

 

「はい、アルトリアさんからは剣術を、そして剣を振るう上で必要な覚悟を頂きました。エミヤさんからは剣製に基本的な知識を指導して貰いました。修行を終えて、自分でも驚くほど魔剣の鋭さ・強度が上がりました」

 

 

「そうか………ならいい。ゼノヴィアの方は……言わずともそれを見れば分かる」

 

 裕子から修行での事を聞き、直ぐにゼノヴィアに眼を向けると手の甲にある紋様を見た。

 

 

「もっ申し訳ない。貸して貰ったあの道具は……」

 

 

「お前とデュランダルを繋いだ際に消えたんだろう?別に構わん、アレが消えたならお前の修行は成功したと言う事だからな」

 

 ゼノヴィアは先に零に科して貰った黒い包帯が消えた事を気にしていた様だが、零は消える事は分かっていた様だ。

 

 

「あぁ、貴方のお蔭でデュランダルと対話する事が出来た。今まで私はデュランダルを抑える事ばかり考えていた。けど大切な事はそうではなかった、デュランダルを抑えるのではなく、私が波長を合わせる事が必要だったんだと」

 

 

「俺はただ、それに気付かせる手伝いをしただけだ。姫島朱乃の方は……言うまでもないか。見るだけで分かる……(だけど心境は穏やかでは無い様だな。確か修行相手はアザゼルの部下……姫島朱乃の実父だったか。何やら親子間に溝がある様だが………母親の方は亡くなってるんだったな。それに関係するのか……まぁ詳しくは聞いてないが……確認はしておくか)」

 

 零は朱乃を見てそう分析すると、視線をリアスに向ける。

 

 

「フン……間違いに気付いた様だが………お前はどう思う?」

 

 零は相変わらずリアスに対しては敵意を剥き出しだが、横を向くとリアスの夢に出て来た少女が現れた。

 

 

「だっ誰!?」

 

 突然現れた少女に皆は驚いているが、零は無視して少女を見る。

 

 

「あぅあぅ……誰でも間違いはあるのです。それに気付き正す事が大切だと思います………貴方からすればそれでは足りないかも知れませんが……少しは認めてあげてもよいのではないでしょうか?」

 

 

「無理だな。俺が此奴を気に喰わないのは変わらん。あくまでも一誠や姫島朱乃達の為だ……これ以上、あの茶番に付き合わらせられてるのがあまりにも可哀想だったからな………リアス・グレモリー、今回はギリギリ及第点であるが………覚えておけ。俺の家族に手を出したり、そいつ等をこれまでの様に扱えば………今度は誰が何と言おうが貴様を消す」

 

 零はリアスに向かいそう言う。リアスはそれを重く受け止めてる様だ。

 

 

「こんな事につき合わせて悪かったな」

 

 

「あぅあぅ、貴方に受けた恩を思えば全然足りないのですよ、零」

 

 

「フッ……ほれっ特製のシュークリームだ」

 

 紫髪の少女にそう言い、大きな紙袋を渡した。少女はそれを受け取ると眼を輝かせている。

 

 

「ではボクは此処で失礼するのですよ」

 

 

「あぁ……ではまたな【羽入】」

 

 羽入と呼ばれた少女は光と成り、【みえ~る水晶くん】に姿を変え零の手に収まった。

 

 

「はぁ終わった……終わった。そう言えばあっちは未だ帰って来ないが……まぁ大丈夫だろう。【半身】が付いているし……じゃあ俺は部屋に戻るとしよう」

 

 零は【半身】とギャスパーのことを気にしていたが、自分の半身と一緒なので問題ないだろうと考えはやに戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~グレモリー家 零達の部屋~

 

 

「はぁ~流石に疲れたか……」

 

 零は部屋に戻ると直ぐにベットに身を投げた。

 

 

「大丈夫ですか零さん?」

 

 

「あぁ……気分的な物だからな……アーシアはどうだった、ジャンヌ逹との修行」

 

 

「はい!御二人ともとても親切にして頂きました!それにファーブニルさんも」

 

 

『呼んだ、アーシアたん?』

 

 アーシアの髪から金色の小さな竜が出て来た。どうやらファーブニルの様だ。

 

 

「お前はなんでアーシアの髪の中から出てくんだよ?ぁあ?!(メキッメキッ」

 

 零は左手で出て来た(ミニ)ファーブニルを掴み上げると、潰さんばかりに握り締める。

 

 

『アーシアたん、いい匂い。香水なんてつけてない、アーシアたんの生匂い。俺様それをたんのぉぉぉぉぉぉ!?潰れる!中身でるっ!!』

 

 

「このド変態竜が!何を考えてやがる!俺はそんな事をさせる為にお前にその身体を与えた訳ではないんだぞ!」

 

 

『分かっている。俺様この肉体を貰う条件……【アーシアたんを護る為】……そして【アーシアたんとお風呂に入る為】!』

 

 零はそれを聞くと、右手から禍々しい黒い雷を放ち始めた。

 

 

『あっちょっと待って……それ駄目。なんかヤバい感じが……と言うか凄い殺気』

 

 

「やっぱり消しとくべきだな………(バチッバチッ」

 

 

「だっ駄目です!零さん、そんなことしたらファーブニルさんが可哀想です!」

 

 

「……チッ。仕方ない、アーシアに免じて見逃してやる」

 

 零はそう言うと、ファーブニルを放り投げた。するとファーブニルは堕天龍の閃光槍(ダウン・フォール・ドラゴン・スピア)に姿を変え、アーシアの手に収まった。

 

 

「全く……一誠といい、そのドラゴンといい……どの世界でも俺の周りに必ず1人は変態がいる様な……と言うか居るな」

 

 などと零が呟くと、黒歌は興味深そうに零を見ている。

 

 

「へぇどの世界にも、あの赤龍帝君やファーブニルみたいなのがいるのかにゃ?」

 

 

「あぁ……ある世界では変態四天王が居たり、ある世界では警官の立場なのにストーカーになったり、ある世界では裸の王と呼ばれる術者がいたり、右手に何でも吸い込む穴を持つ男は坊主のくせに女好き……まぁそんな感じかな」

 

 

「変態です……でもご主人様もあんまり人の事言えないような…」

 

 話しを聞いていた白音がそう呟いた。

 

 

「おいおい、俺は可愛いは正義なだけだぞ(なでっなでっ」

 

 

「そうでした、ご主人様は下心なしですもんね」

 

 零はそう言いながら、白音を撫でている。白音は気持ち良さそうに目を細めている。

 

 

「取り敢えず、修行は一通り済んだな。ふぅ……アーシア」

 

 

「はっはい」

 

 

「ちょっと膝貸してくれ」

 

 

「ふぇ?」

 

 

「少し寝る……流石に長時間は【半身】と別れて力を使うと(気分的に)疲れるんで寝たいんだが……俺、枕が変わると寝つき悪いし……此処の枕は固すぎる。なので膝を貸して欲しい訳だ、嫌ならいいんだが……」

 

 

「いっいぇ。そんな事はないです!どっどうぞ!」

 

 アーシアは顔を真っ赤にするとベッドに座った。

 

 

「それじゃあ失礼して…(ぽすっ」

 

 零はアーシアの膝に頭を乗せた。アーシアは今までそんな事した訳がないので顔は既に茹蛸状態なのは言うまでもない。

 

 

「はぅぅ……こんな事したの初めてなのでその上手くできるか分かりませんが頑張ります!」

 

 膝枕をするのに何をがんばるのか良く分からないが、アーシアはやる気満々の様だ。

 

 

「ご主人様!膝枕なら私がするにゃ!」

 

 

「私もします!」

 

 

「我も」

 

 黒歌、白音、オーフィスも零に膝枕したい様で立候補している。

 

 

「くぅ……すぅ……」

 

 既に零は眠っていた。余程疲れていたのだろう。

 

 

「ってもう寝てるにゃ」

 

 

「零……寝てる」

 

 残念そうにしている黒歌達。黒歌は零の寝顔を見ていると何かを思いついた様に手を叩いた。そして零の髪を弄り始めた。零の髪は元々短かったが、先の三大勢力の会議で黒歌の悪魔の駒(イーヴァル・ピース)を取り出す際に力の一部を開放し髪が伸びたまま放置されていた。長さは腰くらいまではある。

 

 

「姉様何してるんですか?」

 

 

「ご主人様の髪が長くなった。ならする事は1つだにゃん」

 

 

「「?」」

 

 オーフィスとアーシアは何をするのか分かって無い様だ。

 

 それから数時間後、【半身】とギャスパーが戻って来た。【半身】は女装(服以外)しているもう1人の自分を見て顔を引き攣らせていた。そして眼を覚ました零自身も驚いたのは言うまでもない。




【人物紹介】

名前:羽入

性別:女性

年齢:???




【みえ~る水晶くん】に宿っていたオヤシロ様。

何故この水晶に宿っているかは不明だが、零には返し切れない恩があるらしい。












【修行結果】

 一誠:体力などの底上げはタンニーンとの修行で成功した。未だ完全な禁手化は出来ていない。

 裕子:剣術をアルトリアに、剣製をエミヤに修行をつけられたお蔭で両方ともかなりの成果が出ていた。

 朱乃:アザゼルの出した課題は、バラキエルとの修行で成し遂げているもののその心情は穏やかではない。

 リアス:自分が今までに気付かなかった過ちに気付き、成長した。しかし零は認めていない様だが、最低点はつけられるとのこと。

 アーシア:ジャンヌとマルタとの修行で大きく成長した。しかし零によればマルタの性で余計なものを身につけたらしい。

 黒歌・白音・オーフィス:?

 ギャスパー:父と母から自分が望まれて生まれた事を聞かされ、一刻とは言え家族3人で過ごしたことで、精神的に大きく成長した。その様子を見ていた半身は涙目になっていたとか。

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