ハイスクールD×D 勇者の絆を持つ神の子が往く   作:始まりの0

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EP51 冥界温泉にて

 ~冥界 グレモリー領 温泉施設~

 

 リアスの配慮により、汚れたまま実家に入るのもあれだといい、全員で温泉に行く事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~男子side~

 

 更衣室で零、一誠、アザゼルが服を脱いでいた。

 

 

「温泉か……まぁいいだろう」

 

 零は温泉と聞くと何処となく楽しそうだ。鼻歌まで歌っている。

 

 

「零が珍しく鼻歌を歌ってやがる」

 

 

「そうなんですか?機嫌がいいと何時もあぁですけど……」

 

 鼻歌を歌っている零をアザゼルが珍しそうに見てそう呟くと、一誠がそう言った。

 

 

「へぇそうなのか………っておい?!」

 

 

「どうしたんですか、アザゼル先生?ってうおっ!?」

 

 何かに驚いているアザゼルに首を傾げる一誠が零の方を見ると同時に驚きの声を上げた。

 

 

「どうかしたか?」

 

 

「零、アヒルさんと我のシャンプーハット」

 

 零の横にオーフィスが立っており、そう言っていた。そう言われると零の近くに空間の歪みが発生し、そこに腕を突っ込んで言われた物を探し始めた。

 

 

「あぁ……ぇえとアヒルさん……あった、あった。オーフィスのシャンプーハットは……あった」

 

 

「零、我の服」

 

 

「オーフィスの服……何時ものでいいが、何か着たいのあるか?」

 

 

「母に貰ったのがいい」

 

 オーフィスがそういうと、空間の歪みから綺麗な着物を取り出した。

 

 

「はい………ん?」

 

 オーフィスに着物を渡した時点で違和感に気付いた。此処は男湯だ……男しかいない筈なのだが。

 

 

「オーフィスなんでこっちにいるんだ?」

 

 

「ん?……我、零と一緒に入る」

 

 

「駄目です、あっちに行きなさい。こっちには変態悪魔(一誠)変態堕天使(アザゼル)がいるんだから、アーシア達の所に行っておいで。変態共にオーフィスを見せるとオーフィスが汚れる」

 

 

 《コンッコンッ》

 

 

『ご主人様、オーフィスこっちに来てませんか?』

 

 外から白音の声が聞こえた。どうやらオーフィスが居ないので探しに来た様だ。

 

 

「あぁ、白音か。居るよ……ほらっオーフィス。あっちに行きなさい」

 

 

「むぅ………分かった」

 

 オーフィスは渋々了承すると、着物とアヒルさん、シャンプーハットを持って白音と共に女湯の方に向かった。

 

 

「「………」」

 

 

「なんだ?入らないのか?」

 

 

「いや……なんでもない(あまりにも自然すぎるだろう)」

 

 

「うっうん……入るよ(もしかして何時も一緒に入ってるんじゃ)」

 

 零のあまりにも自然な動きにそう考えてしまう、アザゼルと一誠だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『カポーン』と音が聞こえてきそうな温泉に浸かっている零、一誠、アザゼル。

 

 

「ふぅ~………極楽、極楽。冥界にこんな温泉があるとは……」

 

 

「はぁ……これで酒でも在れば言う事ないんだがな」

 

 零とアザゼルがそう言いながら温泉を満喫している。

 

 

「酒か……えっと確かあそこに入れてた筈だ…」

 

 零はそう言うと、先程オーフィスの着物などを出した空間の歪みに出現させそこに腕を突っ込むと中を探り始めた。

 

 

「なぁレイ、前から思ってたけどそれなんなんだ?」

 

 

「これか……簡単に言えば異次元に俺だけの空間を作ってそこに物を保存する物だ。おっ母様に貰った御神酒……これでいいや」

 

 零が空間の歪みからお盆と徳利と御猪口を2つ出すと、湯に浮かせたお盆の上に乗せた。

 

 

「これで我慢しろ。文句が在るなら飲むな」

 

 

「ハハハ、文句いやしねぇよ……んぐっ……うおっ!?こりゃうめぇ!」

 

 

「って!レイ!お前未成年だろ!?」

 

 平然と酒を飲んでいる零を見て、一誠がそう叫んだ。

 

 

「言っておくが俺はお前より年上だぞ。心も体も」

 

 

「あっそういやレイって神様の子供……実際の年齢は幾つなんだ?」

 

 

「まぁ億まで数えて面倒になったからから数えてない。人間の年齢で換算すればお前等と変わらないくらいだ……ぷはぁ……」

 

 零はそう言い、御猪口に入った御神酒を飲み干した。

 

 

「そういや、イッセー。お前、リアス・グレモリーの乳を揉んだんだってな」

 

 突然、アザゼルがそう言い始めた。

 

 

「はい!この手でこうもしゃっと!」

 

 

「この阿呆烏。そんな事、ばかり言ってるからヴァーリにキモいって言われるんだ」

 

 

「なぁ!?そっ……そうだったのか………ヴァーリ……帰って来てくれぇ!!!」

 

 零の言葉にショックを受けながら、立ち上がり天を仰いでそう叫ぶアザゼル。勿論、全裸で………端から見ると頭が可笑しいとしか見えない。

 

 

「一誠、このバカの言葉は聞くな……ゴクッ……」

 

 呆れながら御猪口に入った酒を飲み干すと、空間の歪みに徳利と御猪口を仕舞うと空を見上げた。

 

 

 ~side out~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~女性side~

 

 

 女性陣も男湯の上にある女湯に浸かっていた。

 

 

「気持ちいにゃ~」

 

 

「姉様……なんでそんなに近付いて来るんですか?」

 

 

「白音の成長をこの手で確かめようかと思って」

 

 

「近付かないで下さい」

 

 

「酷いにゃ!」

 

 そんなやりとりをしている白音と黒歌。

 

 

「わぁ~部長さんも朱乃さんも大きいですぅ」

 

 

「あらっあらっそんな事ありませんわよ」

 

 

「くっ……僕も小さい方ではないと思うけど……朱乃さんや部長には負けます」

 

 

「ん?胸の事か……私にはよく分からんが、男は大きい方がいいらしいな」

 

 アーシア、朱乃、裕子、ゼノヴィアの順にそう言う。アーシア達はリアスと朱乃の豊満な胸を凝視している。

 

 

「何を食べたらそんなに大きくなるんでしょう?」

 

 

「特に気にした事はないけど………普通に生活してるだけよ」

 

 

「アーシアさんも白音ちゃんも未だいいですぅ……ボクなんて殆どないんですから」

 

 

「ギャスパーも気にしてる?………我には分からない」

 

 アーシアと白音を見ながら、自分の胸を見て落ち込んでいるギャスパー。

 

 

「そう言えば……リアスさん、レイナーレ様達はどうなさったんですか?」

 

 アーシアがリアスの眷族になった筈のレイナーレとミッテルトがいない事に気付いた。そう言えば列車の段階でいない事を思い出した。

 

 

「あぁ、彼女達はアザゼルに人工神器(セイグリッド・ギア)の最終調整を受けているらしいわ。アザゼルはこっちにいるけど……それが終われば直ぐに此方に合流する筈よ」

 

 アーシアの質問にリアスがそう答えた。何時もの変わらぬ様に見えるが、良く見れば何時より弱々しくも見える。恐らく零に言われた事を気にしてかギャスパーからも距離をとっていた。

 

 

「あっご主人様達にゃ」

 

 黒歌が下の男湯にいる零達を見つけた。

 

 

『そういや一誠、零、お前等の周りには美人ばかりだが本命は誰なんだ?』

 

 

 《ざばっ!》

 

 そう聞こえてくると、全員の眼が光り、隠れる様に男湯を覗き込み耳を澄ませている。

 

 

『えっ……いやあの……俺はその』

 

 アザゼルに聞かれて顔を赤くして慌てている一誠。

 

 

『普段はエロガキのくせに、こういう事になると純情なんだな、お前……』

 

 

『エロガキのくせに……まぁあまり遊び過ぎると、刺されるぞ』

 

 

『えっ!?刺されるの?!』

 

 

『俺の知ってる優柔不断な奴がいてな。【違うんだ!俺は皆を幸せにしたいだけなんだ!】とか言った正義の味方(笑)がいてな。最終的には病んだ女達にヤられた。いやぁ……あの時は全くもって愉悦だったな、ハハハ』

 

 零は笑いながらそう言うと、その顔が何処かの麻婆神父と重なって見える。

 

 

『えぇ!?死んだの?!』

 

 

『いや……一応……生きてるって言えるのかあれ?……まぁいいや。そんな訳だから気をつけとけ』

 

 

『うぅ……良く分かんないけど……気を付けるよ。それでレイは誰なんだ?』

 

 零の言った言葉に脅えながら、一誠は聞き返した。

 

 

『はぁ?……何が?』

 

 

『いやだから本命』

 

 

『ん~……アーシア、気立てもいい、優しい、料理もうまい、マジ聖女。

 

 白音は家事はそこそこ、可愛い、にゃんこ、癒し。

 

 黒歌は白音と同じで家事はそこそこ、仙術のマッサージは凄く上手い、あれはあれで可愛い。

 

 オーフィスは家事は……コホン……可愛い、可愛い、可愛い、可愛いは正義!』

 

 零がそう言ったのを聞くと、女湯で聞いていたアーシア達は喜んでいる。次の言葉を聞くまでは……。

 

 

『けどそういう目で皆を見た事ないしな……何とも言えない』

 

 それを聞いた瞬間、アーシア達はがっくりとしている。

 

 

「?……ギャスパー、何故アーシア達は落ち込んでいる?」

 

 

「えっと……その何故でしょう……」

 

 

『まぁ………アイツ等が望むのならそういう関係になるのも吝かでない』

 

 零がそう言うと、アーシア達は顔を真っ赤して身体をくねらせている。

 

 

『そういや零、お前って童〇か?』

 

 

『…………俺は大人だ、一誠と一緒にするな』

 

 

『この裏切り者ーーーー!!(Boost!)』

 

 一誠は涙を流しながら、赤竜帝の篭手(ブーステッド・ギア)を装備し拳を零に向けた。

 

 

『うざい……大体なんで裏切り者なんだよ。こんな所で暴れるな【メモリーコード:重力操作(グラビティ)】』

 

 零の左目が光ると同時に、一誠は謎の力に押しつぶされて温泉の底に埋もれた。

 

 

『零!言っておくが!ヴァーリはお前にやらんぞ!ヴァーリは昔【お義父さんのお嫁さんになる】って言ってたんだ!!絶対にお前にはやらん!』

 

 

『訳分からん……何故、ヴァーリ?』

 

 

 《ごぼっごぼっ》

 

 

『アイツはな!お前がライディーンだって分かった日からお前の名前を言いながらぼぅとなんてしてないんだからな!寝言でもお前の名前なんて言ってないんだからな!【パパ、大好き】って言ってるくらいなんだからな!』

 

 アザゼルは血涙を流しながらそう叫んでいる。零は訳が分からないという表情で、一誠と同じ様にアザゼルを温泉の底に沈めた。

 

 

 ()()()()()()

 

 

『訳の分からん事を……はぁ極楽、極楽』

 

 

 ~side out~




・キャラ設定

ギャスパーは考えた結果、女の子になりました。



リアスとアーシア達は特に仲が悪い訳ではないですが、零の影響でリアスはアーシア達と一歩退いた形で接しています。



一誠のヒロイン候補(現在)は

リアス、朱乃、裕子、ゼノヴィア。


零のヒロイン候補(現在)は

アーシア、白音、黒歌、オーフィス、ヴァーリ。


ギャスパーや他のキャラがどうなるかまだ決まってません。
















~予告~

 天使・悪魔・堕天使の協定を結ぶ為の会場に現れたのは邪神。

 邪神は総てを破壊する為に動き始めた。

 その邪神を倒す為に、リアス達も動くが相手は曲りなりにも神。邪神を止める為に零も動き出した。

 だがその身に纏うのは鋼鉄の戦士の鎧でも、英霊の力でもなかった。その身に纏うのは黒き鎧。

 それが何なのか……未だ誰にも分からない。



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