ハイスクールD×D 勇者の絆を持つ神の子が往く 作:始まりの0
~レーティングゲーム当日 駒王学園~
レーティングゲームに出るって言われたんだが、何で俺はオカ研の部室に居る。此処から転移魔法で行くんだろうな。何でもあのクソ鳥が修業期間として10日の猶予を与えた。
えっ?今まで何してた?始めの5日は一誠達の修行に付き合っていたよ。アーシアも一緒にだけど、そう言えば帰りしなんでアーシアの荷物が減ってたんだ?まぁいいか……残りの5日?アーシアだけズルいと言って、白音、黒歌、オーフィスに1日ずつ付き合う事になった。そんで残りの2日は少し修行していた。久しぶりに身体を動かしておいた。俺VS白音&黒歌&オーフィスって言う形になった。何か、3人の攻撃って本気の殺気が篭ってたんだけど何でだろう?「鈍感!」「朴念仁!」などの言葉が白音と黒歌から浴びせられた。オーフィスは何時もの無表情だが何処か不機嫌な表情をしていたみたいだし。
今日は3人は留守番だ。白音は興味ない、黒歌とオーフィスはこんな悪魔が勢揃いの所に来ると正体バレる=俺が面倒な事になるからだ。アーシアは自分の力も役に立てて欲しいと言って今回は俺と一緒に特別枠で参加する事になった。俺的には反対だけど、此処はアーシアの経験の為と意志を尊重しよう。でも危険な目に合わせない様にしよう。さてどれを使おうかな?
そんな事を考えていると、この駒王学園の生徒会長ソーナ・シトリーと副会長。何でも此奴等も上級悪魔の1人らしい。そして、彼女達が現れた魔方陣に入る。どうやら此処から異空間に作った戦闘フィールドに行くらしい。
~フィールド内~
異空間に作られたフィールドに転移した零達はリアスが広げたフィールドの地図を見ている。このフィールドはリアス・グレモリー達に有利な様に駒王学園を模したフィールドにしている。
「ふぁ~………眠い。俺は寝るんで敵がせめて来たら教えてくれ」
そう言うとソファーに寝転んだ。
「って!おい!レイ!何で寝るんだよ!こういう場合は皆で勝ち残ろうって頑張るのがパターンだろう!?」
「面倒だし、俺はあの鳥野郎をぶちのめすのには力を尽くすが、それ以外はお前等でやれ。一応、お前にも修行をつけてやったんだし、できるだろう?アーシアは俺の傍に居ろ、向こうは悪魔の集まりだからな」
「はっはい!」
「さて……お前等の力、俺に見せてみろ」
そう言うと、瞳を閉じる。その言葉を聞いてリアス達は動き出した。
~それから約数十分~
俺は今、一誠や木場達の戦いを見ている。一誠……
「さて………少し手間取ってる様だし、手を貸してやるか。アーシア、俺は行ってくるからな。リアス・グレモリー、アーシアの事は頼むぞ。もしアーシアに何か在ったら……」
「私の命に代えても守って見せるわ……それとありがとう、手を貸してくれて」
「ただ、あの焼き鳥が気に喰わないだけだ。それ以外に他意はない。【ソウルコード:エミヤ】」
右眼が紅い光を放つと、両手に白と黒の剣が握られるとそこから消えた。
~フィールド内 グランド~
「行くぞ木場!」
「あぁ!行くよイッセー君!」
一誠と祐斗は連携しつつライザーの眷族達と戦っていた。
「あらあら、2人とも頑張ってますわね」
「私を相手に余所見とは余裕ですね【雷の巫女】」
「少し休めば問題ないですわよ【
クイーンVSクイーンの戦いが空で繰り広げられようとしている。
『
「「「「えっ………こっこんなのあんまりだぁ~」」」」
辺りに響く声と共に、無数の刀剣類が一誠と祐斗と戦っていたライザーの眷族達に降り注ぐ。その剣を受け戦闘不能になったライザーの眷族達はレーティングゲームのルールによりこのフィールドより強制的に出され、しかるべき所で治療を受ける事になる。
「いっ今のって……」
全員が刀剣類が飛んできた方向を見ると零が立っていた。
「不意打ちとか嫌いなんだけど、できるだけ女の子に傷つけないで済ますならこの方法が一番だからな」
「貴方……お兄様に喧嘩を売った人間、まさか神器持ちですの?」
隣を見てみるとドレスの様な服を着た金髪の少女が立っていた。
「どちら様?」
「レイヴェル・フェニックス。ライザー・フェニックスの妹ですわ」
「それはどうも、俺は天王理 零。レイと呼んでくれ。後、俺は神器なんて持ってない」
「貴方ふざけてます?神器も無しにあんなこと、出来る訳ないでしょう?」
「それが出来るのが俺なんでね。一誠、木場、後何人残ってるの?」
「後は、あそこのクイーンとそこのフェニックスのお嬢様、それにキングであるライザーだけだよ。レイくん」
祐斗が零の質問にそう答えた。
「クイーンはクイーンにまk『ドカーン』…アレって」
ライザー陣営の本拠地である校舎の上にライザーとリアス、アーシアがいた。
「なんだ、焼き鳥か。それにリアス・グレモリーとアーシアね。キング同士の対決ってアーシアまで!?」
零は取り敢えず無視しようかと思ったがアーシアがその場に居る事に気付き驚く。リアスの破滅の魔力とライザーの炎が激突している。アーシアは少しでもリアスを補助しようと
「チッ!一気に決めるか……『
零は一気に決着をつけるために、詠唱を始めた。そして更に続けようとした時、爆発が起きた。その方向を振り返って見ると、朱乃が落ちていくのが見えた。そして朱乃は戦闘不能により場外に出された。
「朱乃さん!?」
「ぐわぁぁぁぁっぁ!」
祐斗の悲鳴が上がると其方を向く。祐斗は黒い瘴気の様な物に包まれ、消えていった。
「木場あぁぁぁぁぁ!!」
「残りはクイーンとあの娘だけの筈……しかしクイーンも魔力を消費していた筈」
零が冷静に状況を分析している。
「朱乃!?でもどうして!?」
リアスは朱乃がやられた事に驚いている。
「フフフ、【フェニックスの涙】どんな傷でも瞬時に癒す薬。これはフェニックス家だけが製造できる名薬ですわ。レーティングゲームでも使用は認められていますわ。そちらだって
レイヴェル・フェニックスがライザーの元に移動し瓶の様な物を取り出すとそう言った。
「どうやらあの薬で力と傷を回復したらしいな。一誠、行くぞ!(ガシッ」
「あぁ!って何で俺を掴んでるんだ?」
「歩いていくより、早いだろ?せぇ~の!」
一誠の首襟を掴み上げると、零は校舎の屋根に向かい投げた。一誠は何とか屋根の上に着地すると、リアスの元に辿り着いた。
「さて…一誠とリアス・グレモリーが居ればアーシアは守ってくれるだろう。俺はあの時を倒すとするか【コートチェンジ】」
零の全身が光りに包まれ、天を貫く光柱となった。