ハイスクールD×D 勇者の絆を持つ神の子が往く 作:始まりの0
~VSジークフリート、ジャンヌ・ダルク~
「このぉぉ!!!」
「うおぉぉぉぉ!」
ジークフリートはグラム、バルムンク、ノートゥング、ディルヴィング、ダインスレイブとエクソシストの使う光の剣、計6本の剣でで、ジャンヌは
男はその剣を全て、その身体で受け止めた。
「「なっ!?」」
「アレだけの攻撃を受けて無傷だと!?」
「ありえないわ!」
2人は無傷の男を見て驚愕している。
「すまない。お前達の攻撃は俺には効かない」
「馬鹿な!?俺の剣は伝説にも出てくる魔剣、ジャンヌの剣は神器から創られた聖剣だ。悪魔だろうと、天使だろうと斬り裂ける筈だ!!なのになんで、無傷でいる!?」
グラム、バルムンク、ダインスレイブと言った魔剣は伝説にも出てくる武器だ。
その一斉攻撃を生身で受けて無傷などありえない。そんな事が出来るのは、高位の神くらいの物だろう。
「お前は一体……何者だ?」
「セイバー………いや、敢えて真名を名乗ろう。俺はジークフリート」
「「?!」」
ジークフリートとジャンヌは一体、この男は何を言っているのだと思った。
「馬鹿な!ジークフリートは俺だ!」
「そうなのかも知れないな。だが俺もまたジークフリートである事は間違いない………困惑させて本当にすまない」
英雄ジークフリートは申し訳なさそうな顔をしている。
「ふっ…………ふざけるなぁぁぁぁぁ!!!」
ジークフリートは自身の名を騙る目の前の男に対し激昂する。彼にとってジークフリートの名に誇りを持っているらしく、それを騙られ頭に血が昇った様だ。
「怒らせるつもりはなかったのだが………本当にすまない」
英雄ジークフリートは謝ってばかりである。
「お前が誰だって関係ねぇ!この場で斬り殺す!ジャンヌ!」
「えぇ!何も知らないくせに、偉そうに語って………何様のつもりよ!」
ジークフリートとジャンヌはそう叫びながら、英雄ジークフリートに斬り掛かる。
英雄ジークフリート、2人の攻撃を回避しながら、隙を見つけ、自分の剣で斬り付ける。
「ぐっ!」
「このぉ!」
ジャンヌは聖剣で英雄ジークフリートの剣を弾き、彼の胸元ががら空きになる。
「今よ!」
「おおぉぉぉぉぉぉ!」
ジークフリートはその隙をついて、6本の剣で斬撃を繰り出す。常人の前にはそれが何をしているのか分からないだろうが、凄まじい連撃である。
そして、最後に渾身の力を籠め、6本の剣先を1点に集中させて突きを繰り出した。
―ガキィン!―
「良い一撃、良い連携だ…………だが、それでは邪竜の血を浴びたこの身は貫けない」
英雄ジークフリートはそう告げた。6本の剣の突きは彼の胸元で止まっている。
伝説では英雄ジークフリートは邪竜ファヴニールを打ち倒し、その血を全身に浴びた。その後、身体は一箇所を除き、どんな武器も通す事はなかったと言う。
だが英雄ジークフリートは剣技をもって、その弱点をカバーしている。
「すまないが、終わらせさせて貰う」
英雄ジークフリートはそう言うと、己の剣の柄に埋められている青い宝石を露出させた。その瞬間、剣より凄まじい力が放出される。
その力を目の当たりにして、ジークフリートとジャンヌは漸く力の差を理解した。そして直ぐに逃亡しようとする。だが時は既に遅い。
「『黄金の夢から覚め、揺籃から解き放たれよ。邪竜、滅ぶべし』」
彼の英雄の剣は聖剣と魔剣の両方の属性を持ち、竜殺しを成した呪われた黄昏の剣。柄に嵌め込まれた青い宝石には
その剣の名は
「【
剣より放たれた光の衝撃波、ジークフリートとジャンヌはその光の中に飲み込まれた。
2人は光に飲まれながら、真の英雄の姿を目に焼き付けた。
「加減はしたつもりだが」
彼は2人が生きている事を確認すると安堵し、零より渡された拘束術式の込められた水晶を砕いた。すると、2人を光の鎖が拘束した。
そして、2人を抱えるとある場所へと向かった。