唯一魔法が使える少年   作:きゅうじょう

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自分の書くスピードは早いのでしょうか?それとも遅いんですかね?

最近思ったのですが、自分の小説を読むと書き方が変わっているような気がします。
日によってばらつきがある気がします。
少し読みにくいと思いますが楽しんで頂けたら幸いです。

ではどうぞ!


第5話

サーニャに相談されてから次の日、俺は書類の作業をしていた。

やはり俺の事は軍の本部にも伝えるらしい。

ヴィルケさんは例え通らなくても無理矢理にでも通すと言ってくれているが、流石にそこまでしてもらう訳には行かないので何処か俺を必要としてくれる場所でこの力を使うつもりだ。

俺階級ってどうなるんだろうか…

とどうでもいい事を考えながら作業していると、部隊全員かブリーフィングルームに集められたので移動した。

 

今ブリーフィングルームにいないのは夜間哨戒で疲れて寝ているサーニャと扶桑の軍人だけだ。

「こんにちは皆さん。早速だけど緊急の連絡が坂本少佐から来たわ。

坂本少佐を乗せた軍艦がネウロイに襲われています。こちらの部隊から数名坂本少佐の救援に向かってもらいます。

シャーリーさん、ルッキーニさん、ペリーヌさんお願いします。」

そう言われると3人は

「了解!」

と言い、それを確認したヴィルケさんは

「では他の人は基地で待機。以上です。準備が出来次第出撃してください。」

そう言うと指名された3人は出撃の為に格納庫へ、他の人達は自分の部屋などに移動した。

…俺は書類作業でもするか。

 

 

 

 

結果として軍艦の救援は成功し3人が帰って来た。

出撃した時間が午前中で帰ってきた時間は昼くらいだった。

そして現在昼1時半くらい。

書類を片付けている俺の部屋を誰かがノックした。

「はい。すこし待って下さい。」

扉を開けるとヴィルケさんが居た。

「どうしましたヴィルケさん?なにか?」

「書類は終わりそう?」

少なくとも2時までには終わるだろう。

何故こんなに時間が掛かるかと言うと、俺はこう言う書類を書いたことが無い。

枚数は多く無いのだが勝手が分からないのだ。

だがもう分かって来ているので問題は無い。

そう考えヴィルケさんに伝えた。

「そう。終わったら執務室に持って来てね。」

「分かりました。」

そう言ってヴィルケさんは部屋を出て行った。

…さて俺は残っている書類を片付けますかね。

 

 

 

 

「終わったー!」

そう言って俺はペンを置いて言った。

今は大体1時55分くらいだ。

俺は書き終わったばかりの書類を持ち執務室に行った。

執務室の前に立って扉をノックして書類を持って来たと言うことを伝えるとどうぞと聞こえたので部屋に入った。

「書類片付けましたよ。これが通ると俺は軍人になるんですか?」

「ええ、そうなるわ。階級は分からないけど軍曹くらいにはなれると思うわ。」

「いえ、階級なんてどうでも良いんでそこは良いんですが、扶桑に戻ってこいとか言われないですかね?

そこが1番心配ですね。」

「大丈夫よ。そんなことにはならないわ。坂本少佐も貴方を追い返そうとなんかしないわ。」

「今日救援の連絡をして来た人でしたね。」

「ええそうよ。同じ扶桑の出身だし仲良くなれると思うわ。今日の夜ごろにこの基地に着くわ。」

…今日の夜?

それはちょっと遅いんじゃないか?

「今日夜ですか?何でそんな遅い時間に?」

「ちょっと寄る所がある見たいね。」

ここら辺に何かあったっけ?

まあ、いいか。

「ではヴィルケさん、俺はこれで失礼します。」

「ええ、ご苦労様。

あ、そうだ月影君。」

「なんですか?」

「私の事はミーナさんでも良いのよ?」

「分かりました。これからよろしくお願いします、ミーナさん。

ではこれで。」

俺は執務室から出て行った。

 

 

 

 

今日の夜、ミーナさんが言っていた様に2人の女の子が立っていた。

1人は背中に刀を携えて眼帯をしている。

もう1人はなんて言うか普通の女子だ。そんな感じ。

自己紹介は次の日に持ち越しになった。

多分魔法を使って疲れているからだろうと思った。

 

 

 

 

そして普通の女子の方が自己紹介をした。

「どうも初めまして、宮藤芳佳と言います。皆さんよろしくお願いします。」

「階級は軍曹になるので同じ階級のリーネさんが面倒を見てあげてね。

まだ月影君は軍人ではないから、続けて頼むことになるけど良いかしら?」

「はい、大丈夫です。」

宮藤さんは机に置いてある銃を見て少し目を細めて嫌そうな顔をしてミーナさんに言った。

「あのこれは要りません。」

そう言ってミーナさんに銃を渡そうとした。

「何かの時には持っていた方が良いわよ?」

宮藤さんは俯きながら呟いた。

「使いませんから…」

その光景を見ていた坂本さんと言う人が笑った。

「ハッハッハッハ!可笑しな奴だな。」

確かに何か会った時、自衛手段は持っていた方が良いが本人が持ちたくないなら俺は良いと思うが。

まあ、それで何か起こっても自己責任だ。

そしてペリーヌさんもルッキーニさんに何か言った後

「何よ、何よ!」

と言って怒って出て行った。

「あらあら、仕方ないわね。個別の紹介はまた後にしましょう。

では解散!」

全員が立ち上がりミーナさんが見渡し確認すると何も言わず出て行った。

…俺は坂本さんに挨拶でもするか。

「すいません。貴方が坂本少佐ですか?」

「ん?ああ私が坂本だ。お前が今度部隊に入るかもしれないと言う月影か。

同じ扶桑の人間として頑張ろうじゃないか!」

俺は思いっきり背中を叩かれた。

…結構痛いぞ…。

「よろしくお願いします…」

そして宮藤さんは他の皆に話し掛けられて自己紹介を済ました様だ。

「どうも宮藤さん。俺は月影流斬と言います。よろしくお願いします。」

「宮藤です。あの何処の部隊の人なんですか?」

「ああ、俺はまだ軍人じゃ無いんですよ。ただの一般人ですよ。」

「ええ!じゃあなんで此処にいるんですか!?」

「俺は魔法が使えるので此処で働けたらなと思いまして。」

「なんで男の人がいるのかなって思ったんですけどそう言うことだったんですね。

あ、私の事は芳佳で良いですよ?」

「分かりました。よろしくお願いします芳佳さん。」

「さんも付けなくて良いのに。」

芳佳さんは善意で言っているんだろうが、初対面の人に行きなり呼び捨てにするのは恥ずかしいものがある。

扶桑の名前は特に言いにくい。

何故か他の国の名前はあまり抵抗が無いのだが…。

「よし、自己紹介はそこまで。

各自任務に付け。リーネと宮藤は午後から訓練だ。」

「はい!」

おお、いきなり横から大きな声を出されたからびっくりしてしまった。

「返事だけは良いな、リーネ宮藤に基地を案内してやれ。」

「り、了解。」

「月影は今から訓練をやるぞ。」

「分かりました。」

そう言って坂本少佐の後について行った。

 

 

 

 

「今から訓練をやると言ってもそんなにみっちりとはしない。

なに、お前の実力が知りたいだけだ。

そのためにあの的に弾を当ててもらう、ただそれだけだ。」

「分かりました。自分が使っている銃で良いんですよね?」

じゃないと俺はまともに使えないと思う。

「ああ、それで良いぞ。」

俺は腰にあるM10をホルスターから抜き取った。

「お前がいつも使っているのはそのハンドガンだけか?」

「ええ、そうですよ。あの的に当てれば良いんですね?」

「ああ。やって見てくれ。」

あの的に当てればいい。

言うのは簡単だが実行するのは結構難しいと思う。

なんせ150mも離れている。

ハンドガンの距離じゃない。

一般的なハンドガンの有効射程はせいぜい50mだ。

さらに100mも離れている。

でも言ったからには当てる。

魔法を込め照準を少し上にズラして打つ。

的に当たったがギリギリだった。

左下角から少し中央に行ったくらいの位置に穴がある。

因みに俺が的に穴があると分かったのは、魔法で眼を強化しているからだ。

魔法ってすげー!

と言っても横にいる坂本さんはもっと遠くまで見えると思うが。

坂本さんは魔眼を持っている。

発動すると遠くの物が見える様になるのと同時に、壁など関係なく内部が見れるようになっている。

後半は簡単に言うと透視だ。

俺もその目が欲しいな〜。

とか思っていると、坂本さんはいきなり笑い始めた。

「ハッハッハッハ!お前はなかなか筋がいいな!筋がいいどころの話では無いがそれは、置いておこう。

月影は他の武器を使わないのか?」

他の武器…あまり他の武器を使いたいとは思わなかったが敷いて言うなら軽機関銃だろうか。

「強いて言うならMG42ですかね?

あれはレートが早いので俺は好きですね。」

「カールスラント組やエイラが使っている銃だな。次の訓練はMG42の練習だな。」

俺はこの馴れ親しんだこのハンドガンが1番好きなのだが。

サブアームとして持つか。

 

こんな感じで訓練は進んだ。

体力、スタミナと力の訓練をした。

この2つともいい結果を出せたと思う。

後は飛行訓練だがこれは他の2人が来てからやるとの事だった。

そして訓練が終わるその瞬間に昼御飯の時間になった。




さてやっとアニメの3話に入れましたが長いですね。
ちょっと挫けそうですw
ですが頑張って執筆しますよ!
例え批判だらけの感想欄になっても自分は完結まで持って行きたいと思います!

ではさようなら〜

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