変わっていく環境、しんどい日々、グータラしていたGW(おい!)。
それと…仕事ってしんどいんですね。少し甘く見ていた気がします。上手くやれるか心配ですが、これからもSS投稿は頑張って続けていこうと思っているので、これからも宜しくお願いします。
今回の注意。ミーナさんの恋人を復活?させました。ご都合主義だということは分かっていますが、ご了承ください。批判が来そうで怖いです。
そして、前回の感想で主人公の事があったのでそれをここで紹介します。
Q.主人公の名前の読み方って?
A.月影 流斬(つきかげ りゅうき)でございます。今まで読み方を書いていなくてすみませんでしたぁ!!
それでは本編をどうぞ!
エーリカの部屋を綺麗にしてから数日が経ち、どんな状況か見るためにエーリカの部屋の前に来ている。
「おーい、エーリカいるか?」
「ん?流斬なにー?」
「部屋が綺麗な状態か見に来た」
「き、綺麗だよ〜」
なんか、返事が怪しい。掃除した時よりも汚くなっているんだろう。俺はエーリカの了承を得ず扉を開けた。
「うわぁ……」
予想どうり汚かった。前回掃除する前よりかはマシだが、それでも汚い。エーリカを見ると何故か焦っている。
「掃除はしようとしたんだよ…?ただ明日でいいかって思ってたらこんな事になっちゃって……だから、その、ごめんなさい……」
エーリカは部屋を汚くしたら俺が怒ると思っているようだ。いや、バルクホルンさんに怒られてるだろうけど。
「俺は別に怒らないぞ?」
「え?」
「なんで怒らないといけないんだ?俺はエーリカの為を思って言っているんだ。少し言い方はキツイが、それを聞かないのならエーリカはそういう人だって事だ」
「……もし流斬にお嫁さんがいて、こんな感じで部屋を汚くしてたらどうするの?」
「それは怒る。俺にもし嫁さんができるなら一緒に綺麗な家に住みたいしさ。まあ、俺に嫁さんができるかどうかなんだけど………俺大丈夫かな?」
考えると少し怖くなる。もし彼女すらできなかったら……。独り身かぁ。悪くはないんだろうが、寂しい人生になりそうだ。
「…うん。頑張ろう…!」
「ん?何か言ったか?」
「い、いや、なんでもないよ!」
「そうか?じゃあ俺は戻るよ」
「もう、戻るの?」
「ああ、部屋を見に来ただけだしな。面倒くさくても部屋は掃除したほうがいいぞ。じゃあまたな」
俺は部屋に戻り日課のハンドガンの整備をした。
また数日経ったある日。俺はミーナさんに呼び出されていた。一体なんだろうか、と思いながら部屋の扉をノックする。中から「どうぞ」と言われたので入ると、男性がいた。
「どうも初めまして。空母赤城の船長の杉田です。今日はこの辺りに停泊していたので宮藤さんへのお礼と、扶桑皇国生まれのウィザードがいると聞き会いに来ました」
「はい。私が扶桑皇国生まれのウィザード、月影流斬少尉です」
「貴方は何故、扶桑から遠く離れたこの地でウィザードをやっているのですか?」
「簡略に申しますと、最前線で戦いたい。そして、住んでいた街を取り戻したいというのがあります。私は生まれてすぐにカールスラントに引っ越しましたからね」
「そうですか。いや、こんな雑談をさせてしまって申し訳ない。これからも頑張ってください」
「はっ!」
俺は杉田艦長に敬礼し、ミーナさんに芳佳を呼んで来て欲しいと言われ、部屋を退出した。
「芳佳〜。ミーナ中佐が読んでたぞ」
いつの間にか敬語を付けなく無くなった芳佳を呼び出す。芳佳は洗濯物を干していたようだ。丁度見えている空母赤城の事を話していたようだ。
「うん、分かった〜!リーネちゃん行ってくるね!」
「行ってらっしゃい、芳佳ちゃん」
芳佳はタッタッタと走って行った。俺はリーネさんに向き直った。
「手伝おうか?」
「いえ、もう終わったので大丈夫ですよ」
俺は「そう」と、言い海を見た。
「思い出すなぁ。あの苦しい日のこと。でも凄く良かったと思える日のことを…」
「え?」
「いや、気にしないでくれ。それより芳佳のところに行かなくてもいいのか?」
「え?あ、そうですね。じゃあ私はこれで!」
少し遅い出発で芳佳を追いかけていくリーネさん。俺は海を見ながら昔を思い出していた。
◇
少し前の話。俺がまだこのブリタニアに来る前の話だ。そろそろネウロイ達が占領している場所から逃げ出せる、と息巻いていたところ。パ・ド・カレーの基地が見えてきた。残弾も残り少なくなってきたので、物資を漁ろうとしていた時だ。物音がした。その方向に向かって叫ぶ。
「誰かいるのか!」
その音は一度大きくなり。ゆっくりとこちらの方に近づいてくる。そして現れたのは整備服を着た1人の青年だった。
「君は?」
「あ、俺は月影流斬。貴方は?」
「僕はクルト・フラッハフェルト。クルトって呼んでくれ」
「他の人はいるんですか?」
「うん、僕以外に3人。ついてきてくれ」
クルトさんと一緒に歩き出す。着いたところは基地の地下だった。ここはギリギリ崩落しなかったようだ。
「クルト。外はどうだっ……おい!俺らの他にも生存者がいたのか!」
他の2人もおお!と驚いた表情をしている。だが俺はそこではなく彼らの姿に目がいった。服はボロボロで所々から血が出た後があり、腕や脚。服の破れている内側にも包帯が見えている。
俺も多少負傷しているが、彼らほどでは無かった。やはり魔法力の恩恵があるんだろう。
「月影流斬と言います。突然ですいません。ここにM10っていうハンドガンの弾はありませんか?そろそろ底をつきそうなんです」
「ああ、38スペシャルだな?こっちも在庫が少ないが多少はあるぞ。約50ってところだ。これがどうかしたのか?」
「ええ、ここまでM10でネウロイを倒していたので。そろそろ無くなるんですよ。この弾を手に入れたら、水と食料を持ってブリタニアに脱出しましょう。俺は男ですが魔法力があります。それに固有魔法は『浮遊』です。この名前は自分でつけただけですが」
「脱出ったって、どうやって向こう岸まで行くんだ?」
「ボートかそれに代わるものってありませんか?」
「確か救命ボートがあったはずだよ。…成る程。これに僕らが乗って流斬が魔法で飛んで押すのかい?これだと君にしか負担がないけど、大丈夫なのかい?」
クルトさんが心配そうに顔をこちらに向ける。
「俺は大丈夫ですよ。さあ、早く準備しましょう。ネウロイに見つかると厄介です」
クルトさんを含めた4人は「おお!」と言って、準備に取り掛かった。俺は弾薬の装填。銃のチェックを行い問題がないか調べた。特に問題はなかったが。弾の残りは貰った54発含めて合計81発。この弾が尽きるまでに対岸に渡りたい。ネウロイが出なければそれは運が良かったと考えればいい話だ。
「じゃあ行きますよ!」
クルトさん達4人を乗せた救命ボートを飛びながら押していく。乗っている4人は見張り役だ。
ブリタニアは肉眼で認識できるほど近いのでネウロイとの戦闘は無かった。
あの4人は身体の問題が無ければ少しの療養期間を経てまた整備士の仕事に戻るそうだ。俺はクルトさんからこの501部隊を聞いた。クルトさんは501部隊を看護師の人から聞いたらしい。身体の傷が癒えれば501の整備士に志願するそうだ。
◇
……あれからまだそんなに経っていないがあの4人は元気だろうか?俺は早くあの人達に会いたいと思う。だが、今は戦闘が多く無理だ。クルトさんは501に志願すると言っていたがどうなったのだろうか?
「おーい、月影〜?お前宛に手紙だってさ」
「ん?ありがとうございます」
手紙を渡しに来たシャーリーさんとルッキーニちゃん…と何故かご機嫌なウィーラー。
「ウィーラー。なんかいいことでもあったのか?」
「ああ、聞いてくれ流斬。シャーリーが作ったフライドチキン。少し味付けが違うが、昔食べた事のあるフライドチキンと良く似ていたんだ。俺はあの味が忘れられなかったがまさかここで似ている味付けに出会うとは…」
なぜか深く頷きながら語っているウィーラー。シャーリーさんも作った甲斐があるだろう。シャーリーさんも少しご機嫌なようだ。
「私はママの作ったご飯の方が好きだな〜。シャーリーが作ったのも美味しいんだけど一番はママの料理だね!」
「そうなのか。ルッキーニちゃんがそんなに言うなら俺も食べてみたいなぁ」
その土地の郷土料理なのだろうか?そういうのは少し興味がある。まあ興味があるが、そういうのを調べたことはない。
「じゃあ今度一緒にママの料理食べよう!絶対美味しいって言うよ!」
「ははは、楽しみにしておくよ。シャーリーさん手紙ありがとう」
シャーリーさんは「おう!」と言って歩いて行った。ウィーラーが「また今度作ってくれ」と言っている。そんなに美味しいのだろうか?今度俺も貰おうかな?
「さて、誰からかな?名前は………!!」
差出人は俺と一緒にここに脱出した、あの人からだった。
エーリカは頑張り屋さんです。表ではやってない風を装いますが、裏では努力する子なんです。(というイメージがアニメ放送時から自分の中にはありました)そういう女の子って可愛いと思いませんか?思わない?そうですか…。
ミーナさんあの人が帰ってくるね!やったぜ!
クルトさん以外の3人は名前考えてないです。今後登場する予定もないので。