唯一魔法が使える少年   作:きゅうじょう

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殆ど深夜のテンションで書いたので訳が分からない所もあります


第10話

とある日。坂本さんミーナさん芳佳がブリタニアから。サーニャは夜間哨戒で途中坂本さんらに合流して帰ってきた。だがその日サーニャは反撃してこないネウロイと戦っていた。

 

「それじゃあ今回の戦闘はサーニャ以外誰も見ていないのか?」

 

バルクホルンさんが聞き、坂本さんが答える。

 

「雲の中から出てこなかったからな」

 

「でも、なにも反撃してこなかったって言うけどそんな事あるのかな?それって本当にネウロイだったのか〜?」

 

ハルトマンさんが言う。俺としては信じられないが、俺はネウロイの全てを知っているわけでもないのでそんなネウロイが居ない、とハッキリと言えない。そしてそんなハルトマンさんの言葉でサーニャが少し俯く。

 

「恥ずかしがり屋のネウロイ!………なんてことありませんよね。ごめんなさい…」

 

ああ、リーネさん。場の空気を和まそうとしたのかは知らないけど思いっきり白けてしまっているぞ。

恥ずかしそうに頭を下げているリーネさんに心の中で手を合わせる。

 

「なら恥ずかしがり屋同士、気でも合ったんじゃなくて?」

 

俺が心の中でリーネさんに手を合わせていると、ペリーヌさんが言い放つ。その言葉に更にサーニャが俯く。その横でエイラがベーと舌を出してペリーヌに向けている。なんかサーニャが可哀想なので俺がフォローする。

 

「大丈夫だよ。俺たちはネウロイの全てを知ってるわけじゃ無いだろ?反撃してこないネウロイだっているかもしれないじゃないか」

 

サーニャは小さく「うん」と言うがやはり表情は暗い。目配せでエイラにも助けるようにやってみるが、エイラは首を振って無理と答えるだけだった。どうやって声を掛ければいいか分からないようだ。だがミーナさんが俺の言葉に続いた。

 

「そうねネウロイとは何か。それが明確に分かっていない以上、この先どんなネウロイが現れても不思議ではないわ」

 

「仕損じたネウロイが連続して出現する確率は極めて高い」

 

バルクホルンさんが言う。それにミーナさんが頷く。

 

「そうね。そこでしばらくは夜間戦闘を想定したシフトを敷こうと思うの。サーニャさん」

 

「はい」

 

「宮藤さん」

 

「あ、はい?」

 

「月影君」

 

「え?はい?」

 

「当面の間、あなたたちを夜間専従班に任命します」

 

「え、え?なんで私が?」

 

芳佳は何故自分が選ばれたのか分からないようだ。

 

「今回の戦闘の経験者だからな」

 

「でも私は見てただけで「ハイハイ!私もやる」」

 

「いいわエイラさんも含めて4人ね」

 

芳佳の言葉を遮ってエイラが参加すると言い、ミーナさんがそれを承諾する。そして俺が質問する。

 

「あの、なんで俺も入ってるんですか?」

 

「あら?月影君はサーニャさんと同じ魔道針が使えるのでしょう?」

 

「なんで知ってるんですか?」

 

「エーリカから聞いたのよ♪」

 

「なにバラしてるんですか」

 

「良いじゃん!別に減るもんじゃないでしょ?」

 

「まあ、そうですけど…」

 

回復はするが魔法力は減る。

 

「今回の訓練でサーニャさんに色々と教えて貰って下さい。きちんとマスターするのよ?」

 

「分かりました」

 

そう言って、サーニャをみる。

 

「と言うわけで。よろしくな、サーニャ」

 

「ごめんなさい」

 

「「え?」」

 

俺と芳佳の声が重なる。サーニャは申し訳なさそうに言葉を続けた。

 

「私がネウロイを取り逃がしたから」

 

「大丈夫、そんなつもりで言ったんじゃ無いから!」

 

芳佳は慌てて否定する。

 

「サーニャが謝ることじゃないよ。それに俺とは前から教えてもらう約束してたしね。それがちょっと早くなっただけじゃないか」

 

「…うん」

 

サーニャの顔に少しだけ笑顔が戻った。

 

 

 

 

 

次の日の朝。普通に起きて皆と朝食を食べる。その時に皆に配られたのはリーネさんの実家から送られてきたと言うブルーベリー。なんでもリーネさんの実家はロンドンでは名の知られた裕福な商家らしい。それを聞いた俺は(そんな人がウィッチにいるのか)と思った。そしてこのブルーベリーだが凄く美味しい。更に目に良いらしい。

 

「ブリタニアでは夜間飛行のパイロットがよく食べると言う話を聞くな」

 

とバルクホルンさんは言うが、なんか信じてなさそうである。その横ではボウル一杯のブルーベリーをかき込んでいるハルトマンさんがいる。

喉に詰まらなければ良いのだが…

 

「芳佳!シャーリー!ベーして、ベー!」

 

更に違う所ではルッキーニと芳佳とシャーリーさんは紫色に染まった舌を見せ合って笑っている。

 

「全くありがちな事を…」

 

貴族の出身であるペリーヌは上品に食べ終わるが、

 

「お前はどうなんだ!」

 

とエイラに口を横に引っ張られていた。そこに坂本さんが通り「…何事も程々にな」と呆れ顔で言った。ペリーヌは坂本さんに恋愛感情ではないにしても特別な感情を抱いているのは間違いが無い。まあ、女の子同士って言うのは一般的では無いので普通考えつか無いがここに来てペリーヌの様子を見ていると誰もが思ってしまうだろう。俺的には個人の自由なので別に良いと思うが。

ちなみに俺はと言うと平和にサーニャの隣で食べていた。

 

「美味しいな、これ」

 

「…うん」

 

こんな感じてゆっくりと味わって食べているのだった。

 

 

 

 

 

朝食を終えると坂本さんが頃合いを見てこっちにやって来た。

 

「さて朝食も終わった所で。お前たちは夜に備えて寝ろ!」

 

夜間の任務なので部屋に戻って寝ようと頑張ったが全然眠れなかった。

流石に無理だと思うんだ…




基本夜くらいしか時間が無いので許してください

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