目が腐った黒(ブラック)トリガー   作:sewashi

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八幡の黒トリガーの媒体発表。
久々の投稿です。


やはり俺は黒トリガーを手にいれる。

遠征部隊に選抜された雪ノ下隊。

今はその準備に俺は多めにマッカンを買っておく。

これがないと俺は死んじゃうからね☆★

そして、いまだにC級のままの小町ともしばらく会えないからね。今のうちに色々と一緒に過ごしておこう。

 

『ゲート発生! ゲート発生! イレギュラーゲートが開きます! 近くの民間人は直ちに避難を!』

 

!? 市外にゲートが!? なんで!? 出てきたのはモールモッド3体。

俺はトリガーを起動。

「「トリガーオン!」」

ん?

「おい、小町! なんでおまえもトリガー使ってんだよ!?」

「戦う訳じゃないよ。みんなを避難させるだけ。ボーダー隊員だって わかりやすい方がいいでしょ?」

……確かにそうかもしれん。

「お兄ちゃんは早くあのトリオン兵を倒してきて!!」

「わかった」

俺はモールモッドに『スコーピオン』で応戦。

とはいっても、俺は奇襲と闇討ちが専門なので正直に言うと対トリオン兵戦は得意ではない。特に1対多の闘いは………

すると……

 

ガキンッ!

 

モールモッドにトリオン弾が当たる。とんできた方を見ると『ライトニング』を構えた小町だった。

「おい! 小町!?」

『ぐだぐだ言わない!』

小町はさらに撃つ。が、ライトニングの威力では聞かない。

「避難は終わったのか!?」

『うん!』

なら小町に援護してもらった方がいいかもしれん……一色の弟子だから腕も確かだが……

そして俺はあることに気が付いた。

モールモッドが一体居なくなっていることに!?

 

ジャギャッン! ぼふんっ!

 

(っ!? 今の音は!?)

した音はあきらかにトリオン体が消滅した音だった。

そして上から――

 

ドサッ!

 

生身の体の小町が落ちてきた。

「小町ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?!?」

俺は小町の元へ走り出す。しかしたどり着いてもモールモッドはまだ生きている。

俺は、小町の近くへ行き、シールドで覆い、地面からスコーピオンの戦法である『モールクロー』でモールモッドを下から刺した。まだ倒せてはいないが、時間稼ぎくらいにはなる。

俺は小町に駆け寄る。

「小町! 小町ぃぃ!?」

(くそ、やっぱり逃がすべきだった……)

小町は動かない。まだ多少の息はある……だがいつ死んでもおかしくない怪我だった。

今すぐ病院に運んでも助かるか……俺は、あるものを思い出した……

 

『このトリガーに全トリオンと命を注ぐ事で黒トリガーは完成する。そして、黒トリガーは未知の力を持つ。風前の灯火の命を助けることもな……』

『お前は近いうちに大きな選択を迫られる。その選択次第ではお前は大きく変わる事になる。だから気を付けておけよ』

城戸指令と迅さんの言葉。

俺は、黒トリガーを出す。

「俺は……小町を助ける!」

俺は黒トリガーにトリオンを注ごうとした――瞬間。

 

パンッ!

 

俺の手から黒トリガーがはたき落とされた……

それを行ったのは……

「こ、小町……」

「も……もう……お兄……ちゃん……は……ごみぃ……ちゃん……なんだ……から……」

「やめろ! しゃべるな!?」

「ダメ……だよ……死んだら……小町……は……嬉しく……ない」

「だけど、このままじゃ小町が!?」

「小町……は……死なない……よ……お兄ちゃん……と一緒……だから……生きて……それで……雪乃さん……達を……」

小町は落ちた黒トリガーに手を当てる……おいやめろ!?

「小町ぃぃぃぃ!?!??」

俺が叫んだ瞬間。小町は光に包まれる。そして、黒トリガーはグリップタイプのものから腕輪……ブレスレットの形のものに変化した。

そして小町は―――塵となって崩れた。




次回。
八幡、雪ノ下隊、脱退。

めぐりん、戦う!

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