メイン スコーピオン レッドバレッド スタアメーカー カメレオン
サブ ハンドガン型ハウンド(アステロイド) バッグワーム シールド
サイドエフェクトとカメレオンのコンボはある意味最強!?
緑川と空閑が対戦が終わり、行こうかと思ったら……
「おっ、オサム。ちょっと待ってくれ。あの対戦を見ていきたい」
ブースに空閑の次に今回の入隊で話題となった鶴見さんと前に空閑を襲った黒トリガーの比企谷先輩のフリー対戦だった。僕は米屋先輩に聞く。
「黒トリガーって、フリー対戦ならいいんですか?」
「いんや、あいつはちょっと前まで今、A級上位の雪ノ下隊のアタッカーだったから、そん時のトリガーでやるみたいだな」
「へぇ、あのぼっち先輩が珍しい……」
緑川も言う。てか『ぼっち先輩』って……
「お、始まったな」
俺と留美のフリー対戦。勝負は10本。
(まさか……またこのトリガーを使う事になるとはな……)
『開始!』
コールがなり、俺はサイドエフェクト『ステルスヒッキー』を使う。そして、スコーピオンを構える。
シャキンッ!
「!?」
『トリオン器官破損』
まずは一本。
「ほうほう。俺の時とおんなじか……たしかハチマン先輩はサイドエフェクトって言ってたっけ?」
「比企谷先輩のサイドエフェクトって……」
「簡単に言うと『影が薄い』だよ~」
「そうそう、カメレオン見たいに消えるわけじゃねぇけど、そこに居るのに存在を認識できなくなるんだよな~。ま、一回不意を付く位しかできねーけど」
「じゃあ、次からは使えないって事ですか?」
「そうなるな。でもヒッキー先輩の面倒な所はそれがあるにも関わらずカメレオンをトリガーにセットしてるところなんだよな~」
「らしいよね~、それでぼっち先輩。風間隊に匹敵するステルス戦闘と強襲のスペシャリストだしね~」
ステルス戦闘と強襲のスペシャリストか……
「2戦目が始まるな」
『開始!』
俺はスコーピオンを構えて留美に向かう。
留美はアステロイドを構える。俺は……
シャキンッ!
後ろに回り、留美を刺す。
正隊員同士ならサイドエフェクトとカメレオンを使って完全に見えなくして死角を付くが流石に訓練生相手にそれは大人げない。
「すごい……」
「ウム。サイドエフェクトをいかしきっているな……」
「本人は地味って言ってるけど、いざこうして見るとすごいサイドエフェクトだよね。ぼっち先輩」
すると、なにやら嵐山さんに少し似た感じのイケメンの人とセミロングの女の人がきた。
「あっれぇ~? 隼人先輩、いろは先輩。チィーッス」
「やぁ、米屋」
米屋先輩は知っているようだった。
「あ、三雲。この二人はヒッキー先輩がA級時代のチームメイトの……」
「葉山隼人だ。よろしく三雲君」
「一色いろはです。よろしく~」
「あ、ど、どうも……」
「どーも、初めまして」
二人に挨拶をしていると、いつの間にか比企谷先輩と鶴見さんの三戦目が終わっていた。結果は前の2戦と同じ比企谷先輩の圧倒だった。
結局、この対戦は九戦目まで比企谷先輩の圧倒で終わった。
次回は八幡対留美のラスト一戦。