BLEACHへの転生者   作:黒崎月牙

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※BLEACH46巻引用

京夜「新年あけましておめでとうございます」

ルキア「今年も『BLEACHへの転生者』をよろしくお願いします」

雛森「皆さんの意見や感想、とても参考になっています」

ルキア「よし、皆、言い終えたな。京夜、これから初詣に行くぞ」

京夜「ああ、いい・・・「京夜くん」雛森?」

雛森「わ、私と行かない?」

「え、えっと・・・」

ルキア「私が先に言ったのだから私と一緒に行くのだ!」

雛森「先とか関係ないもん!京夜くんがどっちと行きたいかだもん!」

ルキア「むっ・・・そうだな。京夜に選んでもらうか」

京夜「えっ!?」

雛森「うん。そうだよ!」

京夜「あの、ちょ・・・」

ルキア・雛森「京夜(くん)!!選(べ)(んで)!!」

京夜「え、えーと・・・それじゃあ、3人で行くか!」

ルキア・雛森「・・・・・・・・・」

京夜「ん?どうした?反応がないぞ?」

ルキア・雛森「はぁ・・・(鈍感・・・)」

京夜「???」

ルキア「まぁいい。行くぞ!」

雛森「ほら!行くよ、京夜くん!」

京夜「ふ、2人とも、引っ張んなって!」





改めまして、あけましておめでとうございます。

今回、乱菊さんが出ます。

そう!皆大好き超爆乳お姉さんです!

あぁ~あれに埋もれてぇ~!

・・・すいません。気持ち悪かったですね。

それでは、新年、初の投稿どうぞ!


買い物することに意味がある

「それでよ、恋次がさ・・・」

 

「まったく、あいつめ、いつも何かしらやらかすな・・・」

 

俺はいま、ルキアと談笑している。

 

授業がいつもより早めに終わり、帰ろうとしたら、たまたまルキアを見つけたので近くの木陰でお茶を飲みながら今まであったことや、授業のことを話している。

 

「・・・が今の俺たちが受けている授業内容だな」

 

「そうか・・・大分、私のクラスと差ができているな・・・」

 

「そう落ち込むなって!前にも言っただろ?ルキアに合っている授業の速さがあるんだからさ。そう、慌てんなって」

 

「フッ・・・そうだな。・・・ありがとう。いつも京夜には励まされてばかりだ」

 

「何言ってんだよ。俺たち仲間だろ」

 

そう言った後、俺はルキアの手の上に自分の手を重ねる。

 

「俺はいつもルキアを見守っているし、いつもルキアのことを考えているからな」

 

「・・・きょ、京夜・・・そ、その、顔がち、近い・・・」

 

「あ、悪い」

 

俺はすぐに離れて、手を離す。

 

ルキアは顔を俯かせてしまった。

 

なにか考えているんだろう。

でも、頬を赤くする必要があるのだろうか?

 

「さて、そろそろ時間だし、俺は帰るとするか」

 

「そ、そうか。もうそんな時間か」

 

「じゃあな、ルキア!今日は話せて楽しかったぜ!」

 

「あ、あぁ!私も楽しかったぞ!」

 

俺が帰っている中、ルキアがボソッと話したがよく聞き取れなかった。

 

「ず、ずるいぞ。あんな言葉を言うなんて・・・ますます好きになってしまうではないか・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、今日は授業がない日なので、俺は商店街を物色していた。

 

今後の授業に必要なものを買っていたのだ。

 

そして、買い物も済んで、大分、時間が余ってしまった。

 

「そういや、最近、白玉団子っていうデザートが発売されてたよな。ルキアに買っていってやるか」

 

白玉団子というのは、団子自体が特殊な味付けをした白玉でできており、そこに餡子をかけるという、とてもシンプルで斬新なアイデアだが、これが女性に大ヒット。今では、発売して数時間で完売してしまうという売れ行きだ。

 

ルキアは白玉が好きだし、最近、落ち込み気味だから元気にさせてやろうというわけだ。

 

「考えている内に着いたな」

 

俺は和菓子屋の中に入っていく。

 

まだあるといいんだけど。

 

「いらっしゃいませ!」

 

「あの、白玉団子ってまだあります?」

 

「白玉団子ですか?それでしたら、まだ1本残っていますよ」

 

よかった。まだあったか!

 

「なら、それ・・・「あ!白玉団子じゃない!それ、買うわよ!」・・・はぁ!?」

 

俺は声をする方へ向く。

 

そこにはとてもナイスバディな女の人・・・って、乱菊さんだ!しかも、若い!

 

「あんた、今、失礼なこと考えてなかった?」

 

「いえ、なにも」

 

「ま、いいわ。ラスト1本貰うわね」

 

「え!?ちょ、ちょっと!」

 

乱菊さんは金を払って、白玉団子を手に取り、颯爽と出て行った。

 

流石に乱菊さんでもダメだろう。

俺が買おうとしたのに横取りなんて。

 

「なに?文句でもあるのかしら?」

 

「大アリですよ!俺が店員と話して、買おうとしていたのに横取りするようにとるなんて!」

 

「・・・そんなにこの団子が欲しい?」

 

「え?は、はい」

 

「ふ~ん、ねぇ、あなた名前は?」

 

「え、俺は鬼柳院京夜って言います」

 

「京夜ね。私は松本乱菊って言うの。いきなりだけど、もしこれが欲しかったら私の買い物に付き合いなさい」

 

「は?」

 

この出会いが俺に波乱を生むとはまだ知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺と乱菊さんは商店街を物色していた。

 

乱菊さんは気に入ったもの、興味をもったものには片っ端から見に行き、手に取る。

俺はというと、あっちやこっちに行く乱菊さんに着いて行き、乱菊さんの問いにただ答えているだけだった。

 

「京夜ー!これとこれ、どっちが似合うと思う?」

 

「えっ?黒の方は大人の女性らしさをだすと思うけど、黄色は子供っぽい感じがするから、黒がいいと思います」

 

「さっすが京夜!私も黒がいいと思ってたのよ~!この服で黒の色は持ってないしね!」

 

「(・・・黒がいいと思ってるなら俺に聞くなよ・・・)」

 

「さ!次に行くわよ~」

 

「え~!」

 

俺たちは服屋に続いて酒屋に来た。

 

「え~と、これとこれと・・・あら、これ珍しいわね。新商品かしら?」

 

「そんな飲むんですか!?」

 

「酒は私にとって動力源であり、悪いことをなくさせてくれる魔法の飲み物なのよ!」

 

「魔法じゃありませんよ!?ただ、酔って忘れるだけですよ!」

 

「うるさいわね~。荷物持ちはさっさと持ちなさい!」

 

「うぅ~~~。好きでやってるわけじゃないのに・・・」

 

「さ!次に行くわよ~」

 

「ま、まだっ!?」

 

それから乱菊さんと俺は色んな所を行った。

 

小物屋、甘味処、下着屋(これは俺も抵抗があったが、無理やり連れて行かれた)、本屋、酒屋、酒屋酒屋、・・・て、酒屋ばっかじゃねーか!

 

そのせいで俺の両手にはたくさんの袋の数々。・・・腕がツライ・・・

 

「荷物係お疲れ様!」

 

「そりゃ、どーも。って!」

 

俺は驚いた。

だって、乱菊さんがいきなり俺の腕を組んできたのだ。

 

「ら、乱菊さん!?な、何をしているのでございましょうか!?」

 

「お礼よ。あなたのお陰でいい買い物ができたわ。」

 

「そんな、俺はなにも・・・」

 

「いつも私は誰かと一緒に行っても、私が指摘してしまうし、私よりセンスがいい奴がいないのよ。だけど、京夜は私に指摘をするし、自分の意見を言ってくれた。おまけにセンスも私と同等。だから、もっと胸を張りなさい!」

 

バンっ!と俺の胸を叩く。

 

・・・手加減というものを知らないのかこの人は!

 

でも、乱菊さんにそんなことを言われて悪い気持ちではない。

 

「それじゃあ、次はどこに行くんです?」

 

「う~ん・・・もう他に行く所はないわね。そこらへん散歩でもしましょ」

 

「はいはい、最後まで付き合ってあげますよ」

 

「フフフ、なら、あっちに行ってみるわよ!」

 

その時の乱菊さんは、とても楽しそうで幸せに見えた。

 

 

 

 

 

 

「(ピクっ)」

 

ルキアは突然、勘のようなものが働いた。

 

「なんだ?京夜に悪いものが付いているような・・・」

 

さすが恋する乙女。鋭い。

 

「気のせいか?だが、この胸騒ぎはなんだ?」

 

気のせいではなく、その勘は当たっている。

 

しかし、ルキアは気づかない。宿敵が増えているのも知らずに・・・

 

 

 

 

 

 

「(イライライライラ・・・)」

 

雛森は絶賛イライラ中。

 

「はぁ、なんでこんなにイライラしてるんだろう・・・」

 

きっとそれはせいり・・・すいません。なんでもありません。

 

「なんとなく、京夜が他の女の人と楽しんでいるような気がしてイライラする」

 

恋をすると勘が鋭くなるスキルでもつくのでしょうか?

 

「あ~もう!きっと京夜のせいだ!後で文句言っちゃうもん!」

 

それは八つ当たりではないのでしょうか?

 

しかし、雛森は気づかない。宿敵が増えているのも知らずに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(ゾクッ!)な、なんだ?今、悪寒が・・・」

 

「どうしたの?京夜?」

 

「いや、なんでもないです」

 

私と京夜は、お互いに腕を組んで歩いているわ。

他から見たらカップルに見えるかしら?

 

時間は夕方で周りにはボロい家々がある。

 

歩きながら私は京夜の腕に自分の腕を押し付ける。

 

フフフ、赤くしちゃって。カワイイ♪

もっと押し付けちゃえ!

 

「あ、あの、乱菊さん。ち、近いんですけど・・・」

 

「あら、いいじゃない。もっと寄りましょ♪」

 

「あの~、あ、当たってるの気づいてないんですか?

 

「”わざと”当ててるの♪」

 

「・・・はぁ、もういいです」

 

あらあら、諦めちゃったわ。

もっと煽りたかったのに。

 

それにしても本当に今日は楽しかったわ。

 

最初、白玉団子を買おうとしていた京夜に割り込んで買ったけど、私はいつもこんな感じでものを買っている。

ああいう状況だと、男は私の美貌を見て、デレデレとしながら譲る。

 

けど、京夜は違った。

 

私に歯向い自分の正論を言う。

私は思った。京夜はほかの男と違う、と。

 

だから、私は京夜に買い物を誘ってみたんだけど、見事大当たり!

私の理想のに近い男と出会ってしまった。

 

これで私より強かったらもう完璧なんだけど~、京夜はまだ霊術院の生徒。既に死神である私との力量は天地の差がある。

 

やっぱ、現実そう上手く出来てないわね~と心の中でため息をついてしまう。

 

そんな時だった。

 

「うわあああぁぁぁ!」

 

突然、横から悲鳴が聞こえた。

 

「一体、なんだ!?」

 

「行ってみるわよ!」

 

私たちは村へ向かった。そこには・・・

 

キシャアアアァァ

 

「なっ!虚っ!?」

 

虚は村を破壊しながら、人々を襲っていた。

 

「皆さん、すぐに避難を!京夜も退がりなさい!」

 

そう言い放ち、すぐさま斬魄刀を抜く。

しかし、両手が震えていた。

 

私1人で勝てるの?

下級死神である私は虚を倒したことがあるといっても、集団で。

1人で倒したことはない・・・

 

その時、虚は私の存在に気づいた。

 

くっ!やるしかないわね!

 

と、思った矢先、京夜が私の前にでた。

 

「な、なにをしているの!?危険よ退がりなさい!」

 

「そんな震えている手じゃ勝てっこないですよ」

 

「だからって生徒であるあなたじゃ敵うはずがないわ!」

 

「まぁ、見ていてください・・・」

 

な、なんなの、この自信は!?

まるで場馴れしているような、虚に対する恐怖が微塵も感じられない!

 

虚は私たちに襲いかかってきた。

 

危ない!京夜が死んだと思った。

 

「『縛道の六十一―六杖光牢―(りくじょうこうろう)』」

 

「・・・え?」

 

6枚の光る板が虚に突き刺さる。

 

あれは上位鬼道!?なんで一介の生徒が上位鬼道を・・・

 

「『破道の三十三―蒼火墜―(そうかつい)』」

 

「きゃ!?」

 

ボンッと京夜が虚にかざした掌で青色の球が爆発した。

その衝撃で虚は体勢を崩す。

 

ギュォォォ・・・

 

「(この程度の虚、『浅打』でも十分だな)これで終いだ」

 

京夜は折れそうな細い刀を抜いて虚の仮面に突き刺す。

その瞬間、虚は消え、霊子に変わった。

 

「大丈夫ですか。乱菊さん」

 

「え・・?えぇ・・・」

 

私が呆然としている中、周りの人たちは歓喜にあふれ、私たちに集まってきた。

 

『ありがとう!お兄ちゃん!お姉ちゃん!』

 

『あなたたちのお陰で助かりました!』

 

『よし!今日は飲み会だ!パーっと祝おう!』

 

『賛成!御二方(おふたがた)も来てください!』

 

私たちは流れに飲まれるように民家の家に入ってしまった。

 

あ~ん!京夜に聞きたいことがあったのに~!

 

 

 

 

 

 

「アッハッハッハ!愉快、愉快だわ~!・・・ヒック!」

 

「乱菊さん・・・飲みすぎですよ」

 

時刻は夜になっていて、満点の星が広がっている。

俺はフラフラの乱菊さんの肩を担いで帰っている。

 

乱菊さんどれくらい飲んだんだ?

数本一升瓶が空になっていたから相当飲んだぞ。

 

俺か?俺は酔っ払ってはマズイと思って、酒は飲んでない。水だ!

 

「このくらいぃ~、ヒック、飲みしゅぎてないわよ!、ヒック!」

 

「・・・語弊がおかしいですよ」

 

「うるさいわねぇ~、そうだっ!きょうくんに聞きたいことがあったのよっ!」

 

「きょうくんって・・・はぁ、それでなんです?」

 

「うーんと、えーと、・・・忘れちゃった☆」

 

「聞いた俺がバカでした・・・」

 

酔っ払いの相手は大変だ。

まともに相手にしてたらこっちが疲れるだけだ。

 

と、そんなことを考えていたら、乱菊さん家の近くに辿り着いた。

 

「ほら、乱菊さん、着きましたよ」

 

「えぇ~、もうついちゃったのぉ~。もっときょうくんと一緒にいたいわよぉ~」

 

「はいはい、分かりましたから。しっかり帰ってくださいよ」

 

「ヒック、お姉さん、帰るわよっ!」

 

そう言って、俺の元から離れる。

 

やっと、離れてくれた・・・

疲れた・・・

酔っ払っている乱菊さんを介抱するのもそうだが、胸元がはだけて危ないものが見えてしまいそうだったから、余計疲れた。

 

「今日はありがとうね」

 

「はい?」

 

乱菊さんは振り返って俺に話しかけてきた。

 

「あなたみたいな人に出会えて幸せだったわ。きっと、運命ね」

 

「そんな、運命だなんて・・・」

 

「運命よ。京夜は私に指摘してくれた初めての人だったし、優しくて、そして、強いわ。まだまだ強くなりそうだわ」

 

乱菊さんは俺に近づき、両手を俺の首に回し、顔を近づける。

 

「私の理想のオ・ト・コ。私のモノだから」

 

「・・・え?」

 

「チュッ」

 

乱菊さんは俺の頬にキスをした。

 

「な、なな!?」

 

「フフフ、かわいいわねぇ~」

 

また俺をおちょくってんのか!?

いや、でも、あの感じだと本気のような・・・

あぁ~もう!わかんねぇ~!

 

「じゃ~ね~。また会いましょう~!」

 

そう言って乱菊さんは帰っていった。

 

はぁ~疲れた・・・

 

酔っ払っているんだから、本気もクソもあるわけないか。

 

「・・・帰ろう」

 

俺は満点の星空を眺めながら、疲れた体を引きずって帰った。

 

 

あ、白玉団子、忘れてた・・・




いかがでしたでしょうか?

乱菊さんの口調は難しいです。
普通に書いていると、これちがくね?っていうのが多々ありました。

変でしたらすみません。

あと、ギンとの関係性ですが、親友のような大切な存在です。
フラグは建ちません。京夜建ちました(笑)

ギンファンの方々、すいませんでした。


そろそろ、京夜を入隊させようか考えています。
お楽しみにしてください!

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