BLEACHへの転生者   作:黒崎月牙

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第0章 流魂街・霊術院編
転生することに意味がある


「ふ~、やっと読み終わった」

俺はBLEACHを1巻から最新刊まで読破していた。そして、今は深夜0時を回った所。流石に睡魔には勝てず、顔の横に大量に置いてあるBLEACHの単行本のタワーに、さっき読み終わった最新刊を置いて寝てしまった。

 

俺は今になって思う。寝るのを我慢して本棚にしまえば良かったと。

 

 

 

 

 

俺は目が覚めた。目の前にはいつもの部屋は無く、何も無い白い空間にいた。

 

・・・えっ・・・ここ何処?

 

俺が困惑していると白いアゲハ蝶が翔んできた。

 

『すみません。いきなりこんな形で話すのもなんですが、あなたは死にました。』

 

・・・は?・・・え?・・・俺死んだの?ていうか・・・あんたって・・・

 

『申し遅れました。私は神です。本当にすみませんでした・・・私のミスであなたは死んでしまった・・・しかも本のタワーが崩れて後頭部に突き刺さった為に・・・』

 

ふ~ん、死んだんか。そうなのか~死んだのか。てかっ、俺ださっ!本で死ぬなんてどんだけだよ・・・まぁいいや、残念残念。

 

『・・・・・・あまり驚いていませんね・・・しかも、他人事の様に・・・あなた、死んでしまったんですよっ!しかも、私のミスで』

 

神は少し声を荒げた。

うーん、だってなー。

 

誰だってミスはあるでしょ。そう考えるとさ、しょうがないかな~って思えるんだよね。

 

『・・・・・・あなたに後悔という言葉は無いのですか?』

 

後悔ならあるさ。もっと本を読みたかった、恋愛もしたかった、もっと遊びたかった、他にも数え切れない程いっぱいある。はぁ~、第2の人生がおくれると最高なんだけどね。

 

『それは本当ですか!!』

 

俺が何気なく言った一言に、神は突然声を明るくして食いついた。白アゲハが嬉しそうに(?)翔んでいる様に視える。

俺は神が突然叫んだので若干、驚く。

 

お、おう。普通に第2の人生おくれたら最高じゃん。・・・何で?

 

『実はそう思わない人も少なくないのです。あなたもそんな感じがしたので、償う方法が無くなってしまうと思ったのですが、良かったです。』

 

え?・・・ということは俺生き返れるの?

 

『正式には転生ですけどね。転生するんでしたら要望をお答えください』

 

もちろん転生するよ。えっと、BLEACHの世界へ転生したいな。

 

『BLEACHの世界ですね。分かりました』

 

次に顔立ちを遊戯王5D'sの鬼柳京介で髪は長い方、髪の色を銀色にしてくれ。

 

『分かりました。・・・でもそれってあまり変わって無いような・・・』

 

そう?結構変わるよ?

えーと、それで次は能力なんだけど、まず全鬼道を使えること。

 

『それは予測してました。続いてどうぞ』

次に死神の中で1番足を速くして。

 

『分かりました。・・・それは夜一と同じ位と言った所でしょうか?』

 

うーん、若干、上くらいかな?

『それくらいなら。問題ありません。夜一の2倍の速さなんて言われたら流石の私も戸惑いましたが。』

 

ははっ、そこまで俺は強欲じゃないよ。さてと次は虚化ができることかな。

 

『虚化ですか・・・それは自分にもリスクを負いますが宜しいんですか?』

 

あぁ、かまわない。そのくらいやらないとあの世界じゃ生きていけないと思うからさ。

 

『かしこまりました。次は・・・』

 

うーん、特に無いかな?

 

『・・・え?こ、これだけですか!?他にもあるんじゃ無いんですか!?斬魄刀のこととか』

 

斬魄刀か・・・じゃあ、太刀の形にして。あとは思いつかないや。

 

『・・・分かりました。それではこの能力を転生するのと同時に与えます。能力等が決まったのでこれから転生させます。・・・お気をつけて』

 

すると、白アゲハが俺の周りを飛び交いながら光を包んでいく。そして目の前が真っ白になって俺は意識を手放した。

 

 

 

 

・・・・・・ん・・・?・・・ここは何処だ?木のざわめきが聞こえる。微かにだが人が行き交う声も聞こえる。そんな静かな所が一変するような大声が聞こえた。

 

「たわけ!!!こんな所で寝てるな!!起きろ!!!」

 

俺は理不尽にも乱暴に起こされた。

 

 

BLEACHへの転生物語が幕を開けた。


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