八幡と、恋する乙女の恋物語集   作:ぶーちゃん☆

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本当は今回はついに例の独し………んん!をやろうかと思ってたのですが、前々から悩んでたこちらの人物のストーリーが急に思いついてしまったので、こちらを書く事に相成りました。


今回の物語、笑いとか一切ありません><
普段の軽い恋物語集を期待されている方は、戻った方が良いかも知れませんっ><

超重めな上に暗く、内容も私の完全なる主観に基づいた内容ですので、コレジャナイ感が強いかも知れないので先にお詫びをしておきますっ!






仮面の下の慟哭【前編】

 

 

 

 

わたしは雪乃ちゃんが大好き。

子供の頃からわたしの後をちょこちょこ付いてきて、なんでもわたしの真似をしようと背伸びする、とてもとても可愛いわたしの妹。

 

わたしは雪乃が大嫌い。

子供の頃からわたしの後をちょこちょこ付いてきて、なんでもわたしの真似をしようと背伸びする、目障りで鬱陶しいわたしの妹。

 

 

わたしは雪乃ちゃんが大好きで、そして大嫌いだった。

男児の居ない雪ノ下の長女として生まれ落ち、生まれながらに運命を決められていたわたしは、自由に生きられる妹が羨ましくて可愛くて、嫉ましくて憎かった。

 

わたしが求める自由。

あの子がわたしと違って手にしたはずのそれは、あの子自身によって不自由な枷となった。

自ら自由を放棄し、父や母の顔色を伺いながら親の意見に依存するその姿は、生まれながらに自由から見捨てられていたわたしにはとても許容できうる物では無かった。

 

いつの頃からか、妹の依存性は母からわたしに向けられるようになっていた。

どこに行くにもお姉ちゃんお姉ちゃんと付いてきて、わたしの真似をして背伸びしようとする姿は本当に愛らしく、そして本当に憎らしかった。

まるで、自由を許されないわたしを馬鹿にしているようで。

 

 

暫くして雪乃ちゃんはわたしに反抗心を持つようになり、次第にわたしから離れていった。わたしの手の中で踊らされているとも知らずに。

 

大好きな妹で大嫌いな妹が、このまま親離れ、姉離れ……人離れが出来るようになればと思っていたのだが、家を出てからも結局は母の顔色を伺いながら生きる妹の姿に、正直わたしは落胆し軽蔑していた。

 

 

そんな時、雪乃ちゃんの前に、わたしの前に現れたのが比企谷くんだった。

 

 

× × ×

 

 

比企谷八幡。

雪乃ちゃんの知人としてわたしの前に現れた彼は、初見でわたしの中身を見破った。

見破った上で、それでも恐れながらもわたしと接するその姿は実に面白かった。

雪乃ちゃんの態度を見る限り単なる知人とは到底思えず、それからは暫く彼を観察していた。

 

結果的に言えば、彼はわたしのお眼鏡に適う人物だった。

その捻くれた考え方、良く回転する頭、人を信じず、それでも心の奥底では信じたいと藻掻くその滑稽な姿。

 

この彼なら、わたしの可愛い妹を救ってくれるのでは無いか?雪乃ちゃんを呪縛から解いてくれるのでは無いか?と本気で思うようになり、さらなる成長を促す為に色々とちょっかいを掛けたりしていたのだが、そんな日々の中でいつの間にか、わたしらしく無いような計算違いな事態が起きてしまったのだ。

 

 

「う……ん……」

 

どうやらわたしは浅い眠りから目覚めたようだ。

 

「何時だろ……」

 

枕元に置いてある携帯に手を伸ばし時間を確認する。

 

「ふぁ〜あ、もう昼過ぎか〜……」

 

そしてわたしは時間を確認した携帯のディスプレイの待受画面に嫌そうな顔をして写しだされた人物を見ながら、そっと挨拶するのだった。

 

 

「おはよ、比企谷くん……」

 

 

× × ×

 

 

わたしはいつの頃からか比企谷くんに惹かれていた。

確かに元々は雪乃ちゃんを救ってくれるのかも知れないと期待して近づいたのだが、彼の言動、彼の思考、彼の行動を見ている内に次第に目が離せなくなってしまっていた。

妹の為にと彼を力ずくで引っ張っていたこの手は、いつの間にかわたしの為に力ずくで引っ張る姿へと変貌してしまっていた。

自分の元へと引き寄せるように力強く、いっそ壊れてしまってもいいくらいの強さで。

 

 

そしてここへきて、雪乃ちゃんと比企谷くんの間に僅かな綻びが出来始めていた。

それは恐れていた結果とも言えるのか、雪乃ちゃんが依存から抜けだせる事を願って行動した結果、それは依存対象がわたしや母から比企谷くんに移った。ただそれだけでしか無かったのだ。

 

そしてその比企谷くんでさえも、現在の生ぬるく心地いいそのくだらない空気を失いたくないあまりに、雪乃ちゃんからの依存に見て見ぬフリをしてやり過ごそうとしている。

 

わたしは許せなかった。

雪乃ちゃんがまた同じことを繰り返して依存していく事が。

しかしそれ以上に許せないのは、わたしが惹かれた彼が雪乃ちゃんからの依存に堕落し、ただのつまらない人間になりさがりかけているこの現状。

 

 

わたしは今日、彼を、比企谷くんを呼び出している。

こんなくだらない現状に彼が堕落していくのが嫌だから、彼を堕落から引き留める為に、彼に雪乃ちゃんに対してのある重大な情報を伝える為に。

そしてある選択を迫り、その反応次第ではわたしがある重大な選択をする為に。

 

 

ベッドから起き上がったわたしは、いつものようにわたしの身体を唯一包むシルクの毛布をベッドに残し下着を着ける。

そしてこのあと始まる彼との邂逅に相応しく居られるよう、思い付く限りにわたしを着飾るのだった。

 

 

× × ×

 

 

「ひゃっはろー。お待たせー!比企谷くんっ」

 

「いやホント待ちましたよ……なんで急に呼び出されてこんなに待たなきゃなんないんすか」

 

「もーぅ比企谷くん、そこは今来たとこですよ陽乃さん、でしょ?」

 

「待ってろって言われた一時間後に今来たとこなんて言ったら、それはそれで文句言うんじゃないんですかね……雪ノ下さん」

 

ふふっ、やっぱり君は面白いね。なんだかもう雪乃ちゃんに譲るのは勿体ないよ。

ま、それもこれもこれからの君次第なんだけどね。

 

「てかこんなに美人なお姉さんがこんなに着飾って来たのに、比企谷くんはなんか言うことないのかな〜?」

 

「……あ、や、その……わざわざ言うまでも無いんじゃないでしょうかねぇ……」

 

真っ赤にキョドって目を逸らす比企谷くんは本当に可愛い。

その不器用な褒め方もたまらないよ、お姉さんは。

 

「ホント比企谷くんは素直じゃないんだからぁ!美しいなら美しいって言えばいいのにー!」

 

「美しいって…………それより話があるんじゃないんですかね……早く用事済ませて帰りたいんで、もう行きませんか?」

 

「照れちゃってこのこの〜!比企谷くんも今日は格好良いじゃーん。ちゃんとすれば結構イケてるんだから、いつもちゃんとしてればいいのに〜」

 

今日の比企谷くんはいつもはボサボサの髪をしっかりと整え、ジャケットに革靴姿という正装だ。

かく言うわたしも自慢の脚を強調するような丈の短い赤いドレスワンピースに身を包んでいる。

 

「そりゃこんな所に呼び出されりゃ、ちゃんとした格好をしないわけにはいかないでしょうよ」

 

「そうだねぇ。じゃあ行こっか」

 

そう言いながら、わたしはわざと胸を押し付けるように比企谷くんの腕に絡みついた。

 

「ちょっ!……は、離れてくださいよ……」

 

「えー?なんでぇ?理由をきちんと説明出来たら離れてあげてもいいよ?例えば陽乃さんの豊満な胸が俺の腕に押し付けられて、柔らかくてたまらないんで離れてください……とか」

 

「………………もういいです」

 

本当に面白いよね、君は。

お姉さん、もっと比企谷くんを虐めたくなっちゃうぞー?

 

 

そしてわたしたちは、ホテル・ロイヤルオークラの最上階のバー『エンジェル・ラダー』に向かった。

 

 

× × ×

 

 

最上階のバーに着きラウンジへと足を踏み入れる。

 

「あれー?意外だなぁ。比企谷くんはこういう店に慣れてないだろうから、おのぼりさんみたいにキョロキョロとおっかなびっくり店内を見渡すと思ったのになー」

 

すると比企谷くんからは本当に意外な答えが返ってきた。

 

「以前一度来た事があるんですよ……」

 

「……へぇ……?」

 

ちょっと予想外過ぎて、つい声が低くなってしまったみたいだ。

比企谷くんの顔が強張ったのが見えた。

 

「なんで高校生の君がこんなとこに来た事あるの?……雪乃ちゃんと、かな」

 

どうやらわたしは、自分が思っている以上に独占欲が強いらしい。比企谷くんに対しては。

 

「雪ノ下“達”とですよ……ちょっと奉仕部の依頼関係で」

 

成る程そういう事か。

高校生の部活に対する依頼でシティホテルの高級バーに来るという意味は分からないが、正直依頼内容までには興味なんてないからね。

比企谷くんがこう言う以上、嘘は無いんだろうからもうどうでもいいや。

 

「そっか。それじゃ行こっか」

 

そしてわたしは比企谷くんと腕を組んだままバーカウンターへと向かう。

比企谷くんはギャルソンも客も居ない異様な店内を見回して、不思議そうな顔をしている。

 

「ああ、今日は貸切にしたのよ。居るのはわたしたちとバーテンダー一人だけ」

 

「か……貸しっ!?」

 

「あんまり人に聞かれたくない話だからねー。気が散っちゃうし」

 

貸切と聞いて余計にキョドりだした比企谷くんを伴い、カウンターに腰掛ける。

 

「わたしは適当に一杯。この子にはジンジャーエールでも出してあげて」

 

「了解しました」と飲み物の準備を始めるバーテンダーを横目に、隣に座るようにと比企谷くんを促した。

 

「あの……誰にも聞かれたくないって割に、バーテンダーさんがこんなに近くに居てもいいんすかね……?」

 

「比企谷くん?こういう所ではね、お客が聞かれたくない話は、店の人間には“聞こえない”の。意味は分かるわよね?」

 

「……そ、そっすか……」

 

するとようやく比企谷くんは席に着いた。

程なくしてカクテルとジンジャーエールが出され二人で咽を湿らせると、わたしたちの会話が始まるのだった。

 

 

× × ×

 

 

「こんな事までして、なんの話があるんですかね」

 

「もちろん雪乃ちゃんの話だよ。あと……わたしの話」

 

「……雪ノ下さんの?」

 

「まぁわたしの話は雪乃ちゃんの話が終ってから……ね」

 

わたしはカクテルを傾けながら、比企谷くんに視線を向ける。

 

「比企谷くん。比企谷くんは雪乃ちゃんが好き?」

 

「……はっ?……いや、前にも言ったじゃないすか。母ちゃんから好き嫌いを……」

 

「お姉さんは今そういう受け答えを望んでるわけじゃ無いんだけどな」

 

思っていたよりも冷たい声が出てしまった。

正直わたしはイラついている。

すると比企谷くんはゴクリと咽を鳴らす。

 

まぁこの質問の仕方じゃあこんなもんだろう。わたしは笑顔の仮面を張りつける。

もっともこの笑顔は比企谷くんにとっては恐怖の対象でしかないんだろうね。

 

「じゃあ質問を変えるね。比企谷くんは雪乃ちゃんが大切……?」

 

一瞬言葉を詰まらせながらも、比企谷くんはなんとか答えようと努力する。

 

「……大切っつうか……なんだ、大事な存在には……その……なってきてますね……」

 

真っ赤な顔してそう言う比企谷くんを見ていると、ズキリと胸が痛んだ。

 

「そう。じゃあさ、君は今の雪乃ちゃんの現状を見ていてどう思うの?」

 

「今の、雪ノ下……」

 

「前に話したよね。雪乃ちゃんが君に抱いているのは信頼なんかじゃない、もっっとひどい何かって。もう君なら、その正体に気が付いてるんじゃないの?」

 

「………………依存」

 

「やっぱり分かってるじゃない。そう。あの子は昔っから依存体質なのよ……一度心を許した相手に依存すると……もう自分を持たなくなる。依存した相手の意見、行動が全てに優先されちゃうのよ。そうなっちゃったら、もうあの子は雪ノ下雪乃では無くなるの。ただの人形」

 

比企谷くんは黙って話を聞いている。驚くでも嘆くでもなく、ただ聞いている。

思い当たる節でもあるんだろうね。

 

 

「なんでそんな話を俺に話すんですか……」

 

「めんどくさいからそういう気付かないフリとかいいから。分かってんでしょ?雪乃ちゃんの依存対象が今は誰に向いているのか」

 

その問いには答えないか。

ま、いいや。

 

「沈黙は肯定と受け取らせて貰うけど?」

 

「………俺に、どうしろと?」

 

「さぁ?別にどうしろって訳じゃ無いよ。ただ知っておいて欲しかっただけ。今の比企谷くん達のぬるま湯の関係は、雪乃ちゃんを救う事にはならないって事を」

 

そしてわたしは今日の目的の内の一つを比企谷くんに告げた。

 

「言っとくけど、このままじゃ雪乃ちゃんは隼人と結婚する事になるよ?」

 

「は?」

 

 

そのわたしの台詞で、ようやく比企谷くんの顔が歪んだ。

 

 

× × ×

 

 

「なんで……急にそんな事になるんですか……?」

 

比企谷くんは驚愕の表情を浮かべている。

そりゃそうだろう。会話の流れからして予想外にも程があるんだろうね。

 

「雪乃ちゃんの依存体質を治さなきゃね、雪乃ちゃんは母親の言うことに逆らえずに命令に従っちゃうから」

 

「……葉山と結婚する事が命令なんですか?」

 

「そうだね。実際には結婚そのものってよりも、雪ノ下と葉山を永遠に繋いでおく為、かな」

 

「でもそれって……」

 

「あれー?その場合はわたしの方が結婚させられるんじゃ?とか思った?……そんな訳無いじゃない。わたしは雪ノ下を継ぐ身なんだよ?外部から見繕ってきた雪ノ下家の地盤を継げるくらいの相手と結婚させられるに決まってんじゃん」

 

「それがあの優秀な葉山なんじゃ……」

 

「隼人は隼人で葉山家の大事な跡取りってこと忘れてない?いくら相手が雪ノ下とはいえ、大事な跡取りを寄越すわけ無いでしょ」

 

てか比企谷くんがそんな単純な事に気付かない訳ないはずなんだけどねー。君はそんなにつまらない人間じゃ無いでしょ?

……このぬるま湯が比企谷くんを駄目にしちゃってるんなら、早くなんとかしなくちゃいけない。

 

「でも雪ノ下と葉山の繋がりを強固にさせたいから、だから雪乃ちゃんなのよ」

 

「……そんな、いくらなんでももうそんな時代じゃ無いでしょう……それに、母親が娘の幸せも考えずにそんな……」

 

「名家に時代とか関係無いから。……それにね、母は別に雪乃ちゃんの幸せを考えていない訳じゃないの。そうする事が雪乃ちゃんの幸せだと本気で思ってんのよ、あの人は」

 

「は?そんな本人が望まない結婚の何が幸せなんですか?」

 

望まない結婚か……今は雪乃ちゃんで頭が混乱しちゃってるだろうけど、それはわたしもなんだよ……比企谷くん。

 

「雪乃ちゃんてさ、犬が嫌いでしょ?」

 

「い、いきなりなんですか?」

 

「犬ってさ、小さい時から飼い主に躾けられるでしょ?あれ、なんでか知ってる?……それはね、飼い主がちゃんと躾けた方が犬の為になる、犬の幸せに繋がると思ってるからなのよ…………つまりはそういう事よ。母から見たら雪乃ちゃんは可愛いペットと一緒なのよ。躾けるのは雪乃ちゃんの幸せの為、言うことを聞かせるのも雪乃ちゃんの幸せの為、結婚相手を決めるのも雪乃ちゃんの幸せの為……………雪乃ちゃんはね、親から娘としては“選ばれなかった”のよ。選ばれたのは可愛いペットとしての雪乃ちゃん」

 

ま、娘として選ばれても自由は一切無いんだけどね……

 

「だから雪乃ちゃんは、躾けられて幸せそうにご主人様に寄り添う犬を見ると、自分と重ね合わせちゃって嫌悪するのよ。そして自由に生きる猫に憧れるの……………本人次第でいくらでも猫になれる癖に……」

 

最後の一言の温度に自分でもゾクリとしてしまった。

たぶん今のわたしの目は仮面を外した目になってるんだろうな。

それは比企谷くんと同じように腐った目。

 

「ねぇ、比企谷くん。これでも君は雪乃ちゃんを救えるの?」

 

わたしの問いかけにうなだれる君を見てると、どうしようもなく心がザワつく。

君は雪乃ちゃんの行く末にこんなにも悩んで心を痛めているけど、わたしの行く末もこんな風に案じてくれるのかな……

もし、もし君がほんのちょっとでもわたしを案じてくれるのなら、わたしは君を……

 

 

そしてわたしは語りだす。仮面を脱ぎ捨てたわたしの話を。

雪乃ちゃんには悪いけど、今までの話はほんの前座に過ぎない。比企谷くんの心を揺さ振る為のほんの道具。

 

わたしは初めて君の前でこの仮面を脱ぎ捨てるよ。

だからお願い、比企谷くん……わたしの素顔を見て、ほんの少しだけでいいから君の心を揺るがせて?

 

そしたらわたしは君を……………

 

 

 

 

続く

 






ありがとうございました!


うーん……たぶんはるのんSSを求めていた方が期待してたのはこういうのじゃ無いであろう事は重々承知してはいるのですが、私の中のはるのんへの理解度で書けるSSはこれが精一杯なんですよねー(汗)
こういう感じになっちゃうのが分かってるから、あんまりはるのんは書きたくなかったまである。
でも思いついちゃったんでつい……

後編はさらに妖しくなっていってしまいますよコレ……

前書きでも述べましたが、ゆきのんの設定(依存体質以外)等々は作者の主観による完全なフィクションです。
実際のゆきのんとは一切かかわり合いはございませんので、どうかご了承くださいませm(__;)m



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