八幡と、恋する乙女の恋物語集   作:ぶーちゃん☆

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スミマセン(白目)

私自身がこういう作者の悪ノリ的なお話はあんまり得意じゃないんですけど、つい記念にと思いやってしまいました……orz

そしてあまりにも登場人物が多いので、私自身あまり好きではないので敢えて避けてきたカギカッコ重ね掛け→「「「「「なっ!?」」」」」的なヤツ。
を多用してしまってるのでご了承くださいませ><


あまりにもしょーもない話ですが、生暖かい目でご覧くださいませ(汗)



追記・・・

と思ってたら、ある有名作者さんのある有名作品と1日違いでネタが被ってしまいました……orz
チクショウっ……1日早いんだよっ……(血涙)





恋する乙女達の狂宴 〜誰が為に八幡は鳴る〜

 

 

 

どうもこんにちは。私は総武高校生徒会長一色いろはの友人の、最近妙に乙女が仕事を始めてしまった事に定評のある、家堀香織というつまらないものです。

 

 

さて!本日8月8日は夏休みなんですけど、なぜか私は学校のとある一室に居るのです。

そのある一室とは、かの有名なあの奉仕部部室!

私、初めて入室しちゃったよこの教室!

 

なぜ私が夏休みにこの教室に居るのかといいますと……

 

「ちょっと香織ー!ブツブツ言ってないで、そっち持っててよー!」

 

「ごめんなさいね家堀さん。手伝って貰ってしまって」

 

「ごめんね香織ちゃん!夏休みなのに!」

 

「いえいえ!私も比企谷先輩には日頃お世話になってますしっ!私もお祝いに呼んで頂いて光栄ですよー」

 

そうなのだ!今日は愛しのゲフンゲフン。

お世話になってる比企谷先輩の誕生日で、夏休みの今日一日だけ教室の使用許可を貰ってパーティーをするのだ!

今は参加者達でパーティーの準備をしているのだが……

 

 

………えっと……なに?こ、このメンバー………

 

 

× × ×

 

 

「ちょっとアンタさぁ、不器用なんだから邪魔。あっち行ってなよ」

 

「……は?何様?大体なんでアンタ居んの?別にヒキオと仲とか良くないっしょ?」

 

「あ?」

 

「は?」

 

ふぇぇ……こ、恐いよぅ……

なにあれ……なんで女王様とヤンキーさんが奉仕部で喧嘩してんのよぉ……

 

「まぁまぁ優美子とサキサキー!せっかくのヒキタニくんの誕生パーティーなんだから仲良くしようよー」

 

「だからヒキオだって言ってるし!」

 

「サキサキ言うな!」

 

腐海の姫様も油注がないで〜!

 

「そ、そうだよー!せっかくの比企谷の誕生日なんだから、うち達も楽しもうよ、優美子ちゃんっ」

 

「は?誰が優美子ちゃんだし……なんであーしが相模に優美子ちゃん呼ばわりされなきゃなんないの?」

 

「……えー……?うちいつも優美子ちゃんて呼ばせて貰ってるけど……」

 

「は?知んねーし。大体なんでアンタまで居んの……?アンタはヒキオの敵じゃないの?」

 

「へ?い、いやだって、うち奉仕部員だし……それに比企谷とは……結構、その……仲いい方だし……」

 

「確かあなた相模さんだったわよね?あなたを奉仕部に入部させた記憶はないのだけれど」

 

「さがみん!いつの間にヒッキーと仲良くなったの!?」

 

「……えぇー……?」

 

な、なんだこれ……?

これはアレか……?私達の業界では別の世界線ってヤツなんですかね?シュタゲってるの?うちゅうのほうそくがみだれてるの?

比企谷先輩への恋する乙女パワーで、みんなで共演なんですかね?

 

「てか良く考えたらなんで香織まで居るんだっけ?別に香織と先輩って関わりないよねー」

 

………えー……?

そういえばなんかいろはもいつもと様子が違う気がしてたんだよ……

まさかいろはも今日は違う世界線の住人なの……?

 

ま、まぁ気付いたら私もいつの間にか二年生なっちゃってるし、今日だけはそういうものだと理解しておきましょうかね。ふふんっ、どうせ夢オチなんでしょっ?

良かったね!私がこういった事態に理解の深いオタ…………んん!ん!

 

あ……だから今日はこのヒロイン群の中で私が進行役なのか!

同じオタ……同じく理解のありそうな海老名先輩にこの役を任せたら阿鼻叫喚待ったなしですものね(白目)

 

「ばっかみたい。なんでいい大人達がギャーギャー騒いでんの?……八幡が可哀想だから、喧嘩すんなら帰ったら?」

 

「はーちゃんかわいそう?なかよくしなきゃだめー!」

 

しかしそれはそれとして、なんで中学生や保育園児まで居んのよ……

てか違う世界線って事よりも子供が居ることの方が気になっちゃう私も中々の強心臓ですよねー。

 

「そうだよー!せっかく比企谷くんの為に集まったんだから、喧嘩しちゃダメだよー。みんな仲良くだよー?おー!」

 

いやあなたまで!?今や女子大生の元生徒会長まで入り乱れて、もうワケ分からん……

 

ああ……普段の土曜日だったら今頃は誰も居ないリビングでプリパラ見て歌って踊って…………………いやいやテレビの前で1人で歌って踊ってるわけないじゃないですか。

わ、私アイドル物アニメ見ながら1人で振り付けを本気で真似して熱唱してたりなんかしてませんよ!?

あまつさえニコ動で踊ってみた動画をUpしちゃおっかな?

なんて考えた事もありませんよ!?やっだなーっ☆

 

 

× × ×

 

 

さて、もうぐっちゃぐちゃの奉仕部部室内では、なんかパーティーの用意そっちのけで言い争いが始まっちゃってますね……

 

「てかさー、あんたらヒキオのなんなワケ〜?あーしはヒキオにとって一番大事な親友なんですけど」

 

「は?三浦先輩なに言っちゃってんですか?先輩にとって一番大事なのは、この可愛い後輩に決まってるじゃないですか」

 

「ちょ!優美子といろはちゃん!……ヒッキーにとって一番大事なのは、あたしとゆきのんが居るこの奉仕部だしっ」

 

「……そ、そうね……確かにあの男にとっては、私達が一番大事と……そ、その……言えない事も無いわね……」

 

「なに言っちゃってるかな〜?ヒキタニくんの一番大事なモノって言ったら隼人くんのモノに決まってるじゃんっ……ぐ腐っ」

 

なんだよ隼人くんのモノって……

 

「あ、あたしは……べ、別に……」

 

「はーちゃんはさーちゃんとけーちゃんがいちばんだいじだもんっ」

 

「ちょ!?けーちゃん!」

 

なに?姉妹丼でも狙ってんの?

いやん私ったらお下品っ!

 

「ばっかみたい。八幡には私が一番大事に決まってんのに」

 

「う、うちはその……」

 

「ん〜……比企谷くんにとって一番大事なのなんて、比企谷くんに直接聞いてみればいいんじゃないかな〜?……わ、私もちょっと聞いてみたいかな?」

 

「「「「「「……!?」」」」」

 

し、城廻先輩……それ比企谷先輩血ぃ吐いて死亡しちゃいますからっ!

てか私このメンバーに参戦出来る気がしない……

 

 

しかし城廻先輩の問題発言にて一瞬静まり返った奉仕部部室だが、次の瞬間ガラリと勢いよく開け放たれた扉に、みんなの視線が一気に集中するのだった……

いやマジで?この空気のなか入ってきちゃうの!?

 

 

× × ×

 

 

「やっほー!比企谷いるー?なんか今日誕生日パーティやるって聞いたから来ちゃ……った……?……え?なにこの空気ウケるんですけど……」

 

いや一切ウケてないです。

あなたはどちら様でしょうか……?

あ……中学の時なんかあったとかいう折本って人だ……

いやもう私には対処しきれないんで帰ってもらっても宜しいでしょうか?

 

「は?誰?」

 

「あ、折本先輩……なんで居るんですかー……?」

 

「あ、一色ちゃんやっほー!いやー、比企谷に会えるって聞いたから来ちゃった!」

 

「貴女確か海浜総合の……部外者どころか学外の生徒の入室まで認める訳にはいかないわね。ご退出頂けるかしら」

 

ヒィっ!真夏なのに凍ってしまいます!

いつにも増して恐いですゆきのん!

 

「えー?いーじゃーん!あたし比企谷の元カノだし、今ヨリ戻そうとしてるトコだしさー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「は?」」」」」」」」

 

いやなに言ってんの?この人。

思わず私まで声出ちゃいましたがなにか?

 

 

「いやいや折本先輩?せ、先輩に元カノなんて居るわけ無いじゃないですかー?猛暑で頭やられちゃいましたかぁ?」

 

いろはす辛辣ぅぅぅぅ!!

でも許す。

 

「なにそれウケるっ!だって1月に比企谷と会ってそういう話になったしさー」

 

と、とんでもない爆弾を抱えてやってきた折本先輩により、この場は修羅場と化した……

いや、今までも十分修羅場ってましたけどもー!

 

 

× × ×

 

 

「は、はぁ?こ、こんな軽そうなバカ女とヒキオが付き合うワケないっしょ!?だ、大体あーしGWとか2人っきりで遊びに行ったけど、ヒキオそんなこと一言も言ってなかったしっ!」

 

「軽そうなバカ女とかウケるっ!」

 

「へ?ちょ!優美子!?あたし優美子とヒッキーが2人で遊びに行ったとか聞いてないし!」

 

「あ……」

 

「八幡……シーにデート行った時、次は許さないって言ったのに。お母さんに言い付けてやる……」

 

「中学生とシーにデートとか比企谷まじウケるっ!」

 

「私だって2人でアキバデートしたけどー?ラブラブツーショット写メだってあるよー?」

 

「ちょ!姫菜までっ!?」

 

な!なんですとー!?わ、私を差し置いてアキバデートだとぉ!?

 

「わ、私だってよく2人で公園デートしてるよー……?一緒に本読んでるだけだけどそれでも幸せだし……」

 

「なにこの修羅場ウケるっ!」

 

折本うっさい!!

もう収拾つかないよアンタのせいでっ!

しかし、まさかの予想外の場所からとんでもない爆弾が投げ落とされるとは、この時の私達には予想さえも出来なかったのです……

 

 

 

「う、うちなんて……家でお母さんに紹介したし……」

 

 

× × ×

 

 

蚊帳の外に居たはずの相模先輩からのまさかのトンデモ発言に場は凍り付いた。

いやまさかアンタが一番の爆弾かよ!?

 

 

「……は、は?あんた何言ってんの?なんで比企谷があんたの母親に挨拶行ってんの?」

 

ふぇぇ……マジギレのヤンキーまじパない……

襟沢じゃなくてもお腹痛くなるのん……

 

「相模、適当言ってっと、さすがのあーしもキレるよ?」

 

そこに女王様の追撃はやめたげてよぉ!むしろキレないあーしさんを見てみたい。

 

「でっ、でもホントだしっ……!」

 

なんと!豆腐メンタルに定評のある文化祭実行委員長先輩があの2人に対して引かない……だと?一体何があった?さがみん!

あ、でも泣きそうですけどね。

 

「八幡は私のお母さんにも挨拶に来たもん。お母さんが責任取りなさいね?って言ってた」

 

 

 

「「「「「「「「「せ、責任っ!?」」」」」」」」」

 

 

ちょっ!ちょっと比企谷先輩!?あんた中学生になにしてんのよー!?

やばいよ何人か110番しかけてるからーっ!

特に雪ノ下先輩が真っ先にっ!

 

「……はーちゃん、けーちゃんがおよめさんになってあげるってやくそくしたもんっ……」

 

ああ……さすがにここまでの幼女だとなんだか癒されますわ……

なんだかみんな優しい眼差しでほっこりしちゃった☆

 

 

「………………わ、わたし、先輩とキ、キスだって済ませちゃってますし……」

 

 

 

…………………………………………………あ、イカン。意識が飛び掛けました(白目)

てか何人かは飛んで行ってしまってるみたいですね。

 

 

い、いろはアンタせっかくほっこりしかけた中なんちゅー事を……てかそんなの聞いてないよ!?

って……あ……

 

 

「うっす………………え?なにこれ」

 

 

そしてその時!こんなタイミングで!こんな空気の中!あの人がついに現れてしまいましたよ皆さんっ!

 

 

比企谷先輩逃げてー!

いーや逃がさーんっっっっ!!

 

 

× × ×

 

 

あまりにも異様な気配に部室に入るなり逃げ出した比企谷先輩はすぐさま捕まり、現在教室の真ん中で正座中である。

 

「あの……ちょっと意味分かんないんだけど……今日って部室で誕生会みたいなのやってくれんじゃねぇの……?」

 

「黙りなさいスケコマ谷くん」

 

「黙れヒキオ」

 

極寒と獄炎の女王に挟まれる憐れな子羊。

でも極寒と獄炎に挟まれてると気温的にはちょうど良さそう。

 

「比企谷くん。あなたには色々と聞きたい事があるのだけれど」

 

「なんでしょうか……?」

 

「あ、あなたはその……い、一体何人の女性に……て、手を出せば気が済むのかしら……?」

 

「すみません。言ってる意味がよく分からないんですけど」

 

「ヒキオしらばっくれんな。あんた一色と……その……キ、キスしたってホントなん……?」

 

「……は?」

 

「そ、それだけでは無いわ。あなた折本さんとは元恋人同士で、鶴見さんには責任取らせるような事をして、相模さんの母親に挨拶を済ませ、川崎さんの妹さんとは結婚の約束までしてるって……一体どういうつもりなのかしら!?」

 

「ヒッキー酷過ぎるよ!?」

 

「いやちょっと待て。なんだそりゃ」

 

「先輩ヒドイです……わたしとあんなに熱いキスを交わしておきながら、さらに城廻先輩とは毎週のように公園デートを繰り返し、おまけに海老名先輩とはラブラブツーショット写真付きの秋葉原デートまでしてるなんて」

 

「いやマジなに言ってんの?」

 

比企谷先輩はなにがなんだか分からんって顔で動揺してる。

やっぱりみんな違う世界線なのねっ?どうせ夢オチなのねっ?

一応この状況を唯一理解しているであろう私が、比企谷先輩にそっと話しかけ…………

 

はっ!これでもしお前だれだっけ?とか言われたら香織泣いちゃう!!

くっ……でもさすがにこのままじゃ可哀想よね……

私は恐る恐る比企谷先輩に話し掛けた。

 

「あの……ひ、比企谷先輩?私分かります?」

 

「あ?なに言ってんだ家堀。どうなってんのコレ……?なんかこのメンバーの中で家堀が唯一まともそうだから助けてくれよ……マジでお前だけが頼りっぽいんだけど」

 

な、なんと比企谷先輩がっ!私だけが頼りだとっ!?

こんなに嬉しい事はない……

だから私は比企谷先輩に最上級の笑顔を向けてこう言った。

 

「自業自得ですよっ♪あっちこっち至るところでスケコマシてりゃ、こうなっちゃうに決まってますよねっ」

 

どうやら私も激おこだったみたいです!テヘッ☆

 

 

× × ×

 

 

それからの光景は酷いものでしたよ……

恋する乙女軍団にぐるりと囲まれた正座谷先輩は、各乙女とのあられもない甘い物語を一言一句みんなの前で発表され、「そんなの知らん!……でもなんか知ってるような……っ」と頭を抱えて真っ赤に悶え苦しんでいた……

 

身に覚えが無いハズなのに、うっすらと記憶があるような自分の格好良すぎるセリフや行為を他人の口から全員の前で発表されるという地獄。

こんなご褒美もとい屈辱、とんでもないMっ気の持ち主以外にはとても耐えられまいて……

ビクンビクンとなっている比企谷先輩を艶めいた眼差しではぁはぁ見つめる1人の変態(腐った海老)であったのなら、まさにご褒美であったのかも知れないが……

「さて……それでは先輩にはどう責任を取ってもらいましょうかね」

 

いろはすはまだトドメを刺すみたいですね。

たぶん八幡のライフはとっくに0を切ってると思いますよ?

 

「じゃあやっぱりあれだよ〜!さっきもお話してたけど、この中で誰が一番大事なのか今すぐここで比企谷くんに決めてもらおうよ〜」

 

とってもぽわんぽわんした和やかな空気で、とんでもないオーバーキルを迫っていった城廻先輩がとても素敵でした。

 

「もうそれしかないし。じゃあ今日のパーティーは無しで、その大事な1人とこの後デートに行けるってのがヒキオへの誕生日プレゼントって事で」

 

 

「「「「「「「「「「賛成〜」」」」」」」」」」

 

獄炎の女王様のその提案により、どうやら本日の催しが決定したようだ。

 

 

そしてビクンビクンして横たわっている比企谷先輩に、恋する乙女達のアピールタイムが始まるのだった。

とはいえ……ヒロインズのみなさんは熱くなりすぎて気付いていないのでしょうか……?

その決めさせ方じゃ、もうオチは決まってるじゃないですか。

 

 

× × ×

 

 

「ひ、比企谷くん……誠に遺憾ではあるのだけれど……あなたが土下座してまでも望むのであれば……その……私が一番大事と発言する事を……ゆ、許さなくもないわよ……?」

 

ツンデレ過ぎだろ。

 

「ヒ、ヒッキー!もちろんあたしが一番大事なんだよね!?あ、あたしヒッキーに……その……プレゼントしたいなっ」

 

バインバインと何をプレゼントするつもりですかね。

 

「ヒキオ、いいからあーしとこの後海行くよ。あーしの悩殺水着姿見せてやるし……!」

 

アピールじゃなくてご命令ですね?

 

「比企谷くんっ!いつもの公園でゆっくり読書して過ごそうよっ!きょ、今日は特別に膝枕とかプレゼントしちゃうんだからっ……」

 

和むやろー!

 

「ひ、比企谷っ!この後家で一緒に受験勉強しよう!け、けーちゃんも喜ぶよ!?」

 

妹で釣るなよ。

 

「けーちゃんはーちゃんといっしょにあそびたい……」

 

抱き締めたくなるやろー!

 

「八幡。もう浮気は許さないって言ったけど、今私を選べば今日だけは許したげる。お母さんにも黙っててあげる」

 

やばい……これ一番の強迫だわ……

 

「ヒキタニくん!これから未知のブラックホールを、隼人くんと3人で探しに行こうよっ!ぐへへ……」

 

行かねーよ。

 

「比企谷っ!もちろん元カノのあたしだよねっ?他の女とかまじウケないよ?」

 

ウケない事とかあるんですね。

 

「あの……比企谷……うちと比企谷は、お互いの一番恥ずかしい所も見せ合ってるし……やっぱここはうちがいいんじゃない?」

 

なんですか恥ずかしい所を見せ合ってるって!

 

「せんぱい……わたし将来は先輩と私、男の子と女の子1人ずつの4人で一緒に幸せに暮らしたいです」

 

今日のアピールから人生設計に変わっちゃったよ!

 

「と、言うわけで、せんぱい?この中で一体誰を選びま……」

 

「ちょちょちょちょっと待って!?まだ私言ってないけど!?」

 

あっぶね!私私ー!

 

「……え?香織も参加すんの……?え?香織も先輩狙ってんの?」

 

そっからか!?

 

「あ、あったり前でしょ!?こ、この空気の中で、さ参加しないワケには……い、いかないじゃんっ!」

 

「へ?家堀?」

 

え?マジで?って目で比企谷先輩が私を見てくる……

ううっ……やばい超恥ずかしい!!

今まで一切そんな素振り見せなかったのに、この公衆の面前でラブアピールとかっ……

 

くっ……致し方ないっ!

どうせ夢オチなんだから、思いっきり言ったるわいっ!

 

「ひひひ比企谷しぇんぱいっ!わたわた私なんてこの濃すぎるメンバーの中で一番安パイで超オススメですよっ!?趣味とか性格とか絶対一番アイマスよじゃなくて合いますよ?なんだよアイマスってプロデュースしちゃうのかよプロデューサーさんかよ!?どどどどうですかね私が良くないですかね私に決めましょうよ!?ねぇ先輩!ねぇってば」

 

「ちょ!?か、香織っ!?」

 

必死に迫りまくる後ろからいろはに羽交い締めにされてしまいました。

 

これはヒドイ。もう吐血しそう☆

べ、別に私病んでるわけじゃないんだからねっ!

ただどうせ夢オチなんだから、ちょっとだけ興奮しちゃっただけなんだからねっ!

 

「ヒィッ……か、家堀!近い近い!目に光彩を戻してくれぇっ……」

 

あっれぇ?私ちょっと恐くね?

普段気持ちを抑え過ぎてるからつい爆発しちゃっただけと信じたい。

 

 

× × ×

 

 

そんなこんなで嬉し恥ずかし地獄のアピールタイムが終了し、あとは比企谷先輩のお返事を待つばかり……

いやもう選択肢はひとつだけなんで、オチは決まってるんですけどね。

 

 

「「「「「「「「「「「さぁっ!」」」」」」」」」」

 

 

さぁ早く結論をお言いよ!!と迫る恐怖のヒロインズに対して、比企谷先輩のくだした判定はっ!?

 

 

「……あの、じゃあけーちゃんで……」

 

 

 

「「「「「「「「「「……………」」」」」」」」」」

 

 

ですよねー。この中で後腐れなく選べる選択肢なんてけーちゃん1択ですよねー。

なんでみなさん気付かなかったんですかね?

もっと冷静になりましょうよ。えっ?それ私が言っちゃうの?ってツッコミは許してくださいお願いします。

 

「わーい!はーちゃんはーちゃん!これからどこいくー?ぷーる?ゆうえんちー?」

 

「おう、けーちゃんの行きたいトコならどこだっていいぞー」

 

 

 

比企谷先輩とけーちゃんが仲良く手を繋いで去っていく後ろ姿を見送りながらふと思う。

 

ねぇ香織……早く目を覚ましなさいよ……なんで起きないかなー?

 

え?だ、大丈夫だよね!?これ夢だよね!?

早く「なんだ夢か」って言おうよ!?私っ!

あんなとんでもない痴態を比企谷先輩に曝しちゃって、これで夢オチじゃありませーん(笑)とか言われたら私もう死んじゃうよ!?

 

 

私と同じく比企谷先輩とけーちゃんの仲睦まじい後ろ姿を凍り付きながら見守る面々を見渡して、私、家堀香織はどうしようもなく不安に駆られる、そんな比企谷先輩の18回目のBirthdayなのでした。まる。

 

 

 

 

 

 

 

終わり☆

 





ホントしょーもなくてスミマセンでした><;
八幡の生誕祭なんて、こんなのしか思い浮かびませんでした(汗)

べ、別に香織が書きたかったから書いたわけじゃないんだからねっ!


HAPPYBIRTHDAY八幡っ☆
死なない程度にお幸せに……



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