やはり俺の高校生活は気付かれないまま終わりを告げる。   作:to110

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やばい。このペースでまともに書いていったら,とんでもない話数になってしまう。さて,どないしよう。
駄文長編シリーズ第第五弾,では,どうぞ。


第4章 彼女は彼ら彼女らのために再び動き出す。

今日,平塚先生に呼び出されたから,部室に行くけど,ほんとはもう,行きなくないな。あの日から一度も来てないのに,足が反射的に進む。反射くらい意味わかるし!でも,ドアを開けれない。.....でも,行かなきゃ。きっと,なにかあるから。ーーーーーでも,なんの用事なんだろ。

 

 

ドアを開けるとゆきのんがいた。いつもの位置に,いつもの,位置にーーーーー

 

 

「由比ヶ浜さん,早急に話さなければならないことがあるわ。こっちに来て座ってちょうだい」

 

 

「う...うん」

 

 

私はいつもの,いつもの位置に座って,ゆきのんの話を聞く準備をした。やっぱり,あのことかな...ヒッキーとなにかあったのかな,やっぱり。

 

 

「さっき,比企谷君と会ったわ」

 

 

やっぱり,そうなんだ。ヒッキーはーーーーー

 

 

「勘違いしないでちょうだいね。彼とは会話はなかったわ。でも,そのときにこれを拾ったわ」

 

 

ゆきのんの白くて細い手に握られた紙が私の前に出された。え.....なに,これ。どういうーーーーー

 

 

「私も気になって平塚先生に問いたわ。そしたら,彼が,比企谷君が,退学するようなの。そこで,由比ヶ浜さんに..,由比ヶ浜さん!由比ヶ浜さん!由比ヶ浜さん!」

 

 

最後の方にゆきのんが呼んでたみたいだけど,返事ができなかった。

 

 

「ーーーーーーん」

 

 

「由比ヶ浜さん大丈夫?」

 

 

「どうしたの?」

 

 

「あなた,急に倒れて。ここは保健室,頭とか,大丈夫?」

 

 

倒れ.....ヒッキーが退学するって聞いたからかな。でも,でもそれって,私の,私のーーーー

 

 

「比企谷君の退学の原因はあなたではないわ。原因は私が彼をーーーーー」

 

 

「ーーーーーーさがみん,のときの,だよね?」

 

 

「えっ⁉︎.....,嘘はつけなさそうね。そ,そうよ。文化祭の一件が原因よ。そこで,あなたにお願いがあるわ。比企谷君を連れ戻ーーーーーー」

 

 

「ヒッキーは,ヒッキーはあの日逃げたんだよ‼︎連れ戻したって,つらい,だけ.,.だよ..,.....」

 

 

「わかったわ。ごめんなさいね。用件はそれだけだったのよ。でもーーーーーーー」

 

 

「でも,ゆきのんのお願いなら聞かないとね‼︎私はなにをしたらいいの?」

 

 

本当は,やりたくない。つらいから。でも,多分,ゆきのんもつらいと思う。だから私も逃げたらいけない。ヒッキーが逃げたままなのもダメだし。

 

 

「由比ヶ浜さん........

やってほしいことはまず,彼と深く関わった人,材木座君,戸塚君,葉山君を説得して味方につけてほしいの。でも,比企谷君のためにと言ってほしいの。退学の話はしないでほしいの。できそうかしら?」

 

 

わざと,ありがとうってゆきのんは言わなかったんだよね。多分,私の気持ちがわかってるからーーーーーーー

 

 

「うん,わかった‼︎やってみる‼︎」

 

 

「よろしくね」

 

 

この時間だと中二は帰っちゃたかな。彩ちゃんからかな,まず。ヒッキーと一緒にいること多かったし。




ゆいゆいを(無理やり)登場させて,物語の展開を見せました。ゆいゆいとゆきのんの心理をご想像してお読みください。今後とも,よろしくお願いします。

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