やはり俺の高校生活は気付かれないまま終わりを告げる。 作:to110
駄文長編シリーズ第第五弾,では,どうぞ。
今日,平塚先生に呼び出されたから,部室に行くけど,ほんとはもう,行きなくないな。あの日から一度も来てないのに,足が反射的に進む。反射くらい意味わかるし!でも,ドアを開けれない。.....でも,行かなきゃ。きっと,なにかあるから。ーーーーーでも,なんの用事なんだろ。
ドアを開けるとゆきのんがいた。いつもの位置に,いつもの,位置にーーーーー
「由比ヶ浜さん,早急に話さなければならないことがあるわ。こっちに来て座ってちょうだい」
「う...うん」
私はいつもの,いつもの位置に座って,ゆきのんの話を聞く準備をした。やっぱり,あのことかな...ヒッキーとなにかあったのかな,やっぱり。
「さっき,比企谷君と会ったわ」
やっぱり,そうなんだ。ヒッキーはーーーーー
「勘違いしないでちょうだいね。彼とは会話はなかったわ。でも,そのときにこれを拾ったわ」
ゆきのんの白くて細い手に握られた紙が私の前に出された。え.....なに,これ。どういうーーーーー
「私も気になって平塚先生に問いたわ。そしたら,彼が,比企谷君が,退学するようなの。そこで,由比ヶ浜さんに..,由比ヶ浜さん!由比ヶ浜さん!由比ヶ浜さん!」
最後の方にゆきのんが呼んでたみたいだけど,返事ができなかった。
「ーーーーーーん」
「由比ヶ浜さん大丈夫?」
「どうしたの?」
「あなた,急に倒れて。ここは保健室,頭とか,大丈夫?」
倒れ.....ヒッキーが退学するって聞いたからかな。でも,でもそれって,私の,私のーーーー
「比企谷君の退学の原因はあなたではないわ。原因は私が彼をーーーーー」
「ーーーーーーさがみん,のときの,だよね?」
「えっ⁉︎.....,嘘はつけなさそうね。そ,そうよ。文化祭の一件が原因よ。そこで,あなたにお願いがあるわ。比企谷君を連れ戻ーーーーーー」
「ヒッキーは,ヒッキーはあの日逃げたんだよ‼︎連れ戻したって,つらい,だけ.,.だよ..,.....」
「わかったわ。ごめんなさいね。用件はそれだけだったのよ。でもーーーーーーー」
「でも,ゆきのんのお願いなら聞かないとね‼︎私はなにをしたらいいの?」
本当は,やりたくない。つらいから。でも,多分,ゆきのんもつらいと思う。だから私も逃げたらいけない。ヒッキーが逃げたままなのもダメだし。
「由比ヶ浜さん........
やってほしいことはまず,彼と深く関わった人,材木座君,戸塚君,葉山君を説得して味方につけてほしいの。でも,比企谷君のためにと言ってほしいの。退学の話はしないでほしいの。できそうかしら?」
わざと,ありがとうってゆきのんは言わなかったんだよね。多分,私の気持ちがわかってるからーーーーーーー
「うん,わかった‼︎やってみる‼︎」
「よろしくね」
この時間だと中二は帰っちゃたかな。彩ちゃんからかな,まず。ヒッキーと一緒にいること多かったし。
ゆいゆいを(無理やり)登場させて,物語の展開を見せました。ゆいゆいとゆきのんの心理をご想像してお読みください。今後とも,よろしくお願いします。