やはり俺の高校生活は気付かれないまま終わりを告げる。   作:to110

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僕の初作品ということで,文章に面白さを見出せないそこの,あなた。すみません,これが限界です。文才がないだけです。それでも,少しずつでも盛り上げていけたらいいなと思っています。
長編シリーズ第二弾。では,どうぞ。


第1章 彼は来た道を振り返りつつ足を止めることはなかった。

スリッパに履き替えて靴をしまう。こんなものは一年以上も同じことをしているのだから,ごくごく簡単な無意識で行う動作だ。こんなくだらない動作でさえ,今はくだらないとは思えなくなっている。

 

 

「はぁ」

 

 

ため息と覚悟を決める動作を同時に行い,先に進む。目的地は,校長室だ。かばんから昨日渡された紙を取り出してドアの前に立つ。自分でもわかる。手が震えている。いや,それだけではない。体じゅうが震えているのだ。それでも,震える自分を,押し殺し,ドアをノックする。

 

 

コンコン

 

 

「------どうぞ」

 

 

ドアを開け,ここからの動作は単調なものだ。

 

 

「失礼します。昨日いただいたプリントを提出しにきました」

 

 

「ここまで持ってきて」

 

 

その言葉に従い,紙を校長の前の前の机に置く。校長は紙をしばらく見つめた(書くべきところが書いてあるかの確認だろう)後,こちらを見た。

 

 

「では,明日より比企谷八幡を本校,総武高校より退学とする。今日は本校の生徒として扱うから自由に見て回るといい。お大事に」

 

 

「-------失礼します」

 

 

そう言い,校長室を出た。ここで改めて自分の行動がわかった。-----俺は-----退学届けを出したのか----

 

 

声に出すつもりはなかったが,おそらくは呟くくらいの声量はあったと思う。そして,校長に言われたとおり,自由に歩き回るとしよう。教室は,授業中か。なら,あそこに行こう。

 

 

長い長い階段を昇り,着いたところは屋上だ。ドアを開け,手すりを見る。相模が触っていたところだ。ここで葉山を利用して相模を体育館に移動させた。そこで,俺は相模に言葉を浴びせ,泣かせ,そしてこの退学につながった。だが,後悔はない。俺のとったその行動を,理解してくれる人達がいたのだ。正直,嬉しがった。屋上をあとにして,次の場所に向かおうとした時にチャイムが鳴った。おそらく放課の合図だろう。生徒との接触は避けたいから次のチャイムまでここにいるとしよう。

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

チャイムが鳴り響き,俺は立ち上がり屋上を出た。次に行くのは,ずっとお世話になったベストプレイスだ。今は昼休みの時間じゃないから少し風の角度が違う。できれば昼休みの時間にここに来たかったが,仕方ないだろう。ここで天使と出会ったなー。いやー,天使だった。あそこのテニスコートで試合をしたな。中二病が俺のキャッチャーフライに名前とかつけてたな。さぁ,最後は-----

 

 

とある教室の前に立ち,あることを思い出す。鍵,いるよな。しかし,ドアは開いていた。

 

 

「なんで開いてんだ」

 

 

中に人はいない。少し進むと長机に紙があった。




1100文字にはしたくなかったので,ここで切ります。なんか,思ってた以上にもじ数が多かったです。
いい加減,他のキャラ出さないとあきてきますかね。次回は頑張ります。
こんな駄文,最後までお読みいただきありがとうございました。

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