ソードアート・オンライン 黄昏の剣士   作:京勇樹

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今回は非常に短いです
すいません
さて、京勇樹の最新作
出撃するぞ!!


出会いたくなかった敵

翌日、朝7時

 

「さて、それじゃあ行きますか!」

 

「うん!」

 

ヨシアキの掛け声を聞いて、フィリアは笑みを浮かべながら頷いた

 

なお、朝食もヨシアキ作であり、食べたフィリアはご満悦のようだった

 

そんなフィリアを見て、ヨシアキも満足そうであった

 

曰わく

 

『料理人冥利に尽きるね』

 

とのことだ

 

根っからの料理人

 

それがヨシアキである

 

閑話休題

 

「あ、お昼も僕作のお弁当だからね」

 

「期待しちゃうから!」

 

ヨシアキの言葉を聞いて、フィリアのテンションは測定不能である

 

もし、スカ○ターがあったら、億単位を超えるのではなかろうか

 

「それじゃあ!」

 

「出発!」

 

二人して掛け声を出してから、二人はフィールドへと出た

 

そして、約五時間後

 

「出ないなぁ……フィリアはどう?」

 

「私も出ないなぁ……というか、ヨシアキって色々な武器使うよね」

 

ヨシアキが問い掛けるとフィリアは一回首を振ってから、ヨシアキに問い掛けた

 

「え、そう?」

 

ヨシアキが不思議そうにしていると、フィリアは数回頷いてから

 

「だって、私が見た限りで、片手直剣に大剣に短剣、槍に刀に投剣は使ってたよ?」

 

指折りしながらそう言った

 

「ああ……そういえば、フィリアは初めて見たんだよね。僕、最前線だと黄昏の剣士の他に移動武器庫って呼ばれてるんだよね」

 

ヨシアキがそう説明すると、フィリアは納得した様子で頷き

 

「上手い二つ名だね」

 

と言った

 

フィリアの言葉を聞いて、ヨシアキはある方向を指さして

 

「あっちに安全地帯があるから、そこでご飯にしようか」

 

「うん!」

 

ヨシアキの提案を聞いて、フィリアは満面の笑みを浮かべた

 

そして、安全地帯に入る直前だった

 

「あ、ちょっと待って」

 

とヨシアキが足を止めた

 

「どうしたの?」

 

フィリアが問い掛けると、ヨシアキは右手を振りながら

 

「うん……誰かからメッセージが……」

 

と途中まで言うと固まった

 

「どうしたの?」

 

フィリアが問い掛けるが、ヨシアキは答えずに、険しい表情になった

 

「ヨシアキ?」

 

フィリアが再度声を掛けると、ヨシアキは真剣な表情で

 

「予定変更……フィリア、街まで走るよ!」

 

と言った

 

「え? え!?」

 

理解出来ないというフィリアを見て、ヨシアキは一瞬でフィリアに近寄ると両手でフィリアを抱え上げた

 

それはまさしく、お姫様抱っこであった

 

「行くよ!」

 

そう言った直後、周囲の光景がまるでコマ送りになるような速度でヨシアキは走り出した

 

いきなりの展開の連続に、フィリアは固まったままだったが、これだけは分かった

 

今、自分はとんでもない事態に巻き込まれかけていることに

 

その段階になって、フィリアはようやくヨシアキに顔を向けて

 

「一体、なにがあったの!?」

 

と問い掛けた

 

すると、ヨシアキは必死な表情を浮かべて前を見ながら

 

「この層に来てるんだ……奴が!」

 

と言った

 

「奴?」

 

フィリアが問い掛けたタイミングで、ヨシアキの前に人影が現れた

 

頭頂部から脛辺りまでポンチョを被った人物

 

「ラフィン・コフィンの生き残り……Poh!」

 

その人物は、過去に最凶最悪の殺人(レッド)ギルドを率いた男

 

Pohだった

 

「よう、黄昏の剣士!」

 

「Poh!」

 

ヨシアキとしては、絶対に出会いたくない敵の一人だった

 

そして、ヨシアキにお姫様抱っこされていたフィリアは、Pohの名前を聞いて、顔を青ざめていた


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