ソードアート・オンライン 黄昏の剣士   作:京勇樹

123 / 201
出迎え

その後、一旦別れるとALOで会うことにした

だから全員は、帰宅

ALOにインした

そして、ALO首都の一角

そこに、啓大

いや、ケイト率いるプレイヤー達が集まっていた

クルセイダーだ

 

「さて、今日は集まってくれてありがとう」

 

とケイトが言うと、エリスが

 

「私達を集めた理由は、なんですか?」

 

と問い掛けた

その問い掛けに、ケイトが

 

「実は今日、新しいプレイヤーがALOに来る。その出迎えを、任せたいんだ」

 

と言った

 

「新しいプレイヤー? 誰なのさ?」

 

と問い掛けたのは、逆立ちしているノエルである

 

「名前は、ウィング。ルクスの古い友人だ」

 

「あら、ルクスさんの知人ですか」

 

ケイトの言葉を聞いて、トトナが嬉しそうにそう言った

トトナはルクスと仲が良いので、嬉しいようだ

 

「ただ、そのウィングさんがどの種族にするのかは分かってない。彼女も、決めかねていたからな。だから皆には、各種族の首都に行き、見つけてほしい。見つけた人は、メッセージを全員に送信。全員で迎えに行く。良いな?」

 

「了解」

 

「おっ任せー!」

 

「仕方ないわね」

 

「承りましたわ」

 

「承知した」

 

ケイトの言葉に、クルセイダー各員は頷いてから行動を開始した

二人一組となり、各種族の首都に向かった

そして、各員が到着してから少しして

 

「ん……ケイトさん、彼女では?」

 

とエリスが、一人のプレイヤーに気付いた

エリスが示した先には、確かに初心者装備の女性が居た

 

「一応、声を掛けてみよう」

 

ケイトはそう言って、その女性の方に歩き出した

そして

 

「ウィングさん……かな?」

 

と問い掛けた

すると、女性プレイヤー

ウィングが振り向き

 

「あ、もしかして……」

 

とケイトの顔を見た

すると、ケイトは

 

「ああ。ケイトだ。こっちは、仲間の一人で」

 

「エリスです。初めまして」

 

と二人して、ウィングに名乗った

すると、ウィングは

 

「改めまして、ウィングです。よろしくお願いします」

 

と頭を下げた

そして、ウィングは

 

「しかし……本当に、同じ顔なんですね……」

 

とケイトの顔を覗きこんだ

すると、ケイトは

 

「まあ、こちらの顔の方が若干幼いがね……」

 

と答えた

その間に、エリスがメッセージを送ったらしく

 

「皆さん、こちらに来るそうですよ」

 

と言ってきた

それを聞いて、ケイトは

 

「わかった。では、皆が来るまでに武器を揃えよう」

 

と言った

すると、ウィングが

 

「え、でも、お金が……」

 

と言いながら、ステータス画面を開いた

そこに表示されているのは、1000という数字

彼女もMMORPGをやっていたので、おおよその相場は予想しているようだ

 

「大丈夫。こちらが使ってない装備が、かなりある」

 

「私もですよ」

 

二人はそう言いながら、近くの宿屋に向かった

そして、数分後

 

「あ、ありがとうございます……装備を譲ってもらって……」

 

そこには、緑と青を基調にした装備を纏ったウィングが居た

腰には、片手直剣が差してある

扱い易いのを、エリスが二人の装備の中から見繕ったのだ

 

「いやなに。使わないでストレージの肥やしになっていたんだ、気にするな」

 

「そうですよ。誰かに使ってもらったほうが、嬉しいです」

 

ウィングにそう返答しながら、二人は窓から外を見て

 

「ん、近いのから来たな……」

 

「ですね……」

 

と呟いた

そして、ウィングに

 

「仲間が集まってきた」

 

「行きましょう」

 

と言って、外に向かった

そして外に出てみれば、様々な種族のプレイヤーがそこに集まっていた

 

「わあ……凄い」

 

「皆、俺の仲間です」

 

ケイトがそう言うと、ノエルが近寄り

 

「その人が、ウィング? 初めまして! あたしは、ノエル! よろしく!」

 

と元気に自己紹介した

 

「私はトトナです。以後、お見知り置きを」

 

「フブキと申す」

 

「ホタルでーす!」

 

「エヴェイユです! よろしくね、お姉ちゃん!」

 

「アネットです」

 

「妹のルチアです」

 

「ベネットよ」

 

そのノエルを皮切りに、次々と自己紹介していく

そして、全員が自己紹介を終えると

 

「流石に、一気に覚えられないだろうが、ゆっくりでいいさ……さて、これから俺達は、彼女と一緒にアルンに行く。いいな?」

 

とケイトが全員に問い掛けて、了承された

こうして、新しい仲間が加わったのだった


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。