ソードアート・オンライン 黄昏の剣士   作:京勇樹

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揃う剣士達

場所、浮遊城アインクラッド第百層

紅玉宮

 

「くっそ!」

 

「放せ……っての!!」

 

と第百層ボスに捕まったキリトとヨシアキは暴れるが、中々抜け出せないでいた

その間に、ボスは顔を二人に近づけて、額の宝石から光線を撃とうとした

 

「やばっ!?」

 

「やべっ!?」

 

それを見た二人は慌てて

 

「キリト!」

 

「ヨシアキ!」

 

「逃げろぉぉぉぉ!!」

 

木の根っこに捕まっていた他のメンバーは、二人に逃げるように促していた

そして上では、シリカが石材に挟まれて、圧殺されそうになった

その時、二つの彗星がボスに直撃

それにより、ボスの攻撃はキャンセル

捕まっていた全員は、解放された

そして全員が見たのは、ボスの目に武器を突き刺しているアスナとフィリアだった

すると二人は、落ちてきたシリカに気付いて

 

「シリカ!」

 

「シリカちゃん!」

 

とシリカの方に跳んだ

そして、空中で抱き締めると

 

「ごめんなさい、私のせいなのに……!」

 

とシリカが、涙を流しながら謝罪してきた

それを聞いた二人は、そんなシリカに

 

「ずっと、気にしてたのね……!」

 

「ごめんね!」

 

と言葉を掛けた

そして、三人が着地するとそこにキリトとヨシアキが到着

僅かに遅れて、他のメンバーも合流した

 

「皆……」

 

「遅くなった!」

 

とアスナとフィリアが言うと、何人かが涙を滲ませた

その時、ボスが怒りの咆哮を上げながら突進してきた

だが、それを風魔法が迎撃

ボスを押し止めた

 

「今のは……!」

 

「ALOの!」

 

キリトとヨシアキはそう言うと、魔法が来た方に視線を向けた

すると、割れていた円形のガラスからリーファ、ツユカ、ユーヤが姿を見せて

 

「お兄ちゃん! 皆さん、お待たせ!!」

 

「お待たせしました!」

 

「遅れた分は、働こう!」

 

と言いながら、手を振った

すると、リーファの胸元からユイが現れて

 

「パパ、ママ、お兄さん! 皆さんを呼んできました!!」

 

と言った

その直後、先程のリーファと同じように次々とプレイヤー達が現れた

ALO屈指のプレイヤー達が

 

「楽しんでいるなっ!」

 

「遊びではないぞ!」

 

「さあ、行っくヨー!」

 

「VRなら、無敵だぜぇ!!」

 

ユージーン将軍、サクヤ、アリシャ・ルー、クライン

 

「おーい!!」

 

「うお、デケェ!?」

 

ユウキ率いる、スリーピング・ナイツ

 

「本当にデカいな!?」

 

「撃ちまくれ!!」

 

GGOのプレイヤー達が、続々と参戦した

それに驚いていると、ユイが

 

「それに……これも用意しました!」

 

と光の玉を掲げた

光が収まると、キリトやアスナ達

ヨシアキ達の装備が、旧SAOの時の物に変わった

全員が驚いていると、ユイが

 

「この旧SAOサーバーから、皆さんの装備をロードしました! シノンさんのは、オマケです!」

 

と自信満々に語った

それを聞いた全員は、顔を見合わせると頷き

 

「よし……!」

 

「全員、行くぞ!!」

 

一斉に抜刀、ボスに突撃したのだった

今ここに、嘗ての鋼鉄浮遊城の名だたる剣士達が揃った


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