ソードアート・オンライン 黄昏の剣士   作:京勇樹

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不思議な少女と再会の少女

「ええ? 旧SAOのフロアボスが!?」

 

「現れただと!?」

 

と驚いたのは、リズとエギルの二人である

今二人

否、集まった一同が居るのは、イグシティの黄昏の風が借りてるホールである

他に、ヨシアキ達やケイト達も居る

すると、エリスが

 

「噂には聞いてましたが……本当でしたか……」

 

と呟いた

流石に情報通なたげあり、どうやら話は聞いていたようだ

すると、ショウコが

 

「……ユーミルが、旧SAOのデータを譲渡したなんて話、聞いてない」

 

と言った

やはり融資しているだけあり、そういう話は聞いているようだ

 

「そうなると……怪しいなぁ」

 

と言ったのは、キリトだった

その時

 

「パパ、皆さん! 分かりました!」

 

とユイが現れた

 

「ユイちゃん!」

 

「何が分かったんだ?」

 

アスナとキリトが問い掛けると、ユイは都内の一部地図を表示して

 

「これが、今まで現れた旧SAOボスの位置です」

 

と言って、今までオーディナル・スケールで、SAOボスが現れた場所を光点で表示させた

そこに

 

「次に、旧SAOアインクラッドのマップを、オーバーレイします!」

 

とユイが言った

その直後

 

「これはっ!?」

 

「各層の迷宮区と、合致しているな……」

 

とトトナとケイトが言った

今まで旧SAOボスが現れた場所は、旧アインクラッドの迷宮区の位置と重なっていたのだ

 

「正確には、近くにある広場や公園のようです。そして、次の出現位置が予測出来ます!」

 

「本当!?」

 

「その場所は!?」

 

ユイの話を聞いて、アスナとフィリアは前のめりになるようにユイに問い掛けた

すると、ユイは

 

「はい……次の場所は、代々木公園です!」

 

とその場所を、光点で示したのだった

その翌日、和人と明久は代々木公園に居た

とは言え、その居場所は微妙に違うのだが

しかし二人は、どうしてもオーディナル・スケールに裏の思惑が有るように思えてならなかった

そして二人が、オーグマーを装着し歩いていた時だった

少しタイミングは違ったが、二人は同じ人物を見た

それは、白いパーカーを着た少女だった

しかし、オーグマーを装着していないと見えない

生憎と、少女の顔は目深に被ったフードによって見えなかった

すると少女は、ある方向を指差した

その方向に何があるのか、二人は問い掛けようとした

だが少女の姿は消えて、それぞれ待ち人の姿が有った

和人の前には明日奈が

明久の前には琴音が居た

和人と明日奈は、代々木公園を中心にしたデート

明久と琴音は、琴音が新しいパソコンを買うために明久の意見が欲しいと言ったのだ

それで明久と琴音は、代々木公園に集合

その後、明久のバイクで秋葉原に向かうことにしていたのだ

なお、琴音は心中で

 

(よしっ! シノンに一歩リードよ!)

 

とガッツポーズをしていた

そして、明久は

 

(なんで、和人じゃなくて僕なんだろうか? まあ、いいや)

 

と思っていた

その後二人は、目的の新しいパソコンを購入

そして、近くにあった喫茶店に入った

のだが

 

「メイド喫茶かあ……初めて入ったよ」

 

「ここ、メイド服が可愛いって噂なんだよねぇ」

 

入った喫茶店は、メイド喫茶だった

明久としては、メイド喫茶への入店は初めて

琴音は、そこのメイド喫茶のメイド服が可愛いという噂は聞いていた

そして確かに、そこのメイド服はかなり可愛い方だった

とりあえず二人は、注文しようと片手を上げた

すると、一人のメイドが近寄り

 

「ご注文はなんでしょうか、御主人様、御嬢様」

 

と言ってきた

それを聞いた明久は、注文しようとそちらに顔を向けた

そして、驚いた

 

「……もしかして、レイン?」

 

「え……ヨシアキ君?」

 

そこに居たのは、明久達と同じSAO帰還者だったのだから


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