都「ちゃんと真面目にやってください」
ゴメンなさい…(´ω`;)
あ、この作品もそろそろ100話到達です
いやー長かった、ここまで続けてこれたのも読
都「それは100話目の時に言ってください。今は私の話をちゃんと書いてください」
すいません…(´ω`;)
それからミヤコと髑髏の面をつけた男は生徒達の前で自己紹介を始めた。
「初めましてE組の皆様、終業式でも言った通り津芽湊の妹 津芽都です。兄様から聞いているとは思いますが、兄様のお父様 津芽裕翔の養子です。また殺せんせーを暗殺に来た暗殺者でもあります」
それからミヤコは隣の男に次はあなたの番ですよと目を向けるが、男は少し震えていて口を開くことはなかった。
「あいついったいどうしたんだ?」
「さっきから震えてるだけで何も話さねぇじゃねーか」
吉田と村松がそう言う中、生徒達は目の前の男とある人物を重ねていた。
つかみどころの無さ、髑髏の面で素顔を隠し、頭に浮かんでいる人物とは違う真っ赤なローブ…
かつてE組にイトナと現れた人物…
生徒達は目の前の男とシロの姿を重ねていた。だからこそ、この男は何かあると誰もが思っていた。
「あ…」
そんな時、男はやっと口を開きボソッと呟いた。
「「「あ…?」」」
「あっついんだよ‼︎このローブ‼︎」
「「「えーーーーーー‼︎」」」
そう言って男はローブを脱ぎ捨て、生徒達は誰もがその光景に驚いていた。
「普通ああいうキャラって最後あたりまで正体隠すもんじゃないの⁉︎」
「津芽君と同じく…」
目の前の光景にミナトは驚き、不破も同じようにミナトの意見に賛成していた。
「だって熱いんだもんこのローブ…あ、自己紹介しますね。津芽裕翔の部下 菅野ジウです。よろしく〜♪」
「まためんどくさそうでテキトーなキャラが…」
「お前も同じだろ!」
ため息を吐きつつ言うミナトに寺坂はツッコンでいた。そんないつも通りの風景はジウの一言でガラリと変わった。
「ミヤコとの関係を君達の知っている人物で例えると…彼女が堀部イトナで、僕はシロってことになります」
ジウが口にしたシロという名前、生徒達はその瞬間彼らとシロが何らかの繋がりがあるのではないかと推測した。
その時だった、ミヤコはそんな生徒達の考えを全否定した。
「皆さんは私達がシロと何らかの繋がりがあるのではないかと考えているかもしれませんが、そんな関係は一切ありません。むしろ敵対していると言った方が正しい…それからジウ、例えが悪いです」
そう言い放つとミヤコは冷たい目でジウを睨みつけながら言い放った。
そんなミヤコに対しジウは、ゴメンゴメンとヘラヘラしながら謝っていた。
「私は彼らとは違う、必ず殺せんせーを殺してみせる。そしてあいつも殺す」
それからミヤコはミナトに笑みを向けると、それに対しミナトはイラつきつつ前に出た。
「それで?俺よりも優れてるって言いたいの?」
「その通りです兄様、殺せんせーを殺すのも…デュラハンを殺すのも兄様では無い…私です」
その言葉と共にミナトはミヤコに向かって行こうとするが、前原と磯貝に力ずくで止められた。
「待てよ津芽!」
「落ち着けって!」
「うるさい!俺は落ち着いてるだろ!」
止める前原と磯貝にそう叫び返した時だった。
ガン‼︎
刹那、ミナトの頭部に痛みが走った。
「いった〜…ったく誰だよ…」
そう言って顔を上げると、そこには速水の姿があった。
「何でそんな熱くなってるのかわからないけど、少しは冷静になりなよ」
「………」
速水の言葉にミナトは何も返すことが出来ず、前原と磯貝に悪いと謝った。
そんなミナトに対し2人はしゃーねーと笑いながら応えてくれていた。
その光景見てミヤコは不満気な顔つきで呟いた。
「本当に…不愉快です」
それからミナトも落ち着きを取り戻し、ジウは生徒達を前に殺せんせーに暗殺方法を提案した。
「この前イトナ君と殺りあった時は机のリングで戦ったんですよね?」
「よくご存知で…その通りです」
「まぁ、敵対戦力の把握は大事ですからwそれじゃ今回はこのトラック内をリングとしましょう!白線から出ればその場で死刑‼︎よろしいですか?」
「ええ、構いませんよ♪」
ジウの発言に殺せんせーは余裕の笑みを浮かべ、いつものシマシマ模様になっていた。
「それじゃ始めますよ?」
ジウが手を上げる中、ミヤコは殺せんせーを睨みつけていた。
「ヌルフフフ、あなたがどんな暗殺を見せてくれるのかとても楽しみです」
「楽しみにしてくれてるところ申し訳ないのですが…」
ジウはその手を下ろし暗殺開始の合図を告げる。その時、ミヤコはクスッと笑って目の前にいるターゲットに静かに言った。
「楽しむ時間は与えません」
それはミヤコが言ったと同時に起こった。
生徒達の目の前で殺せんせーの触手が1本、切り落とされていた。
「…なっ!」
「言ったはずです、楽しむ時間は与えないと」
生徒達は目の前で起こった出来事を1度見ている。その時はイトナの触手によって、殺せんせーの触手が切り落とされた。だが、今は…今切り落とされた触手、ミヤコはその触手を対先生用ナイフで切り落としていた。
「嘘だろ…殺せんせーの触手を先生用ナイフで切り落とすなんて…」
目の前の光景に生徒達は驚愕し、そんな中岡島が呟いた。
そのままミヤコは二撃、三撃とナイフを振るい続けていた。
触手を切り落とされたことに慌てながらも、殺せんせーはなんとかその攻撃を避けていた。
しかし、殺せんせーがミヤコの攻撃を右へ避けた時、ミヤコはあたかも殺せんせーが右へ避けるのを知っていたかのように先回りすると、2本目の触手を切り落とした。
「接待がよすぎるのでは?もうあなたの触手を、2本いただきましたが」
「にゅる…」
ミヤコの挑発混じりの言葉に、殺せんせーは少し顔を赤くし怒っていた。
「やっぱり津芽の妹だな」
「どういうことだよ⁉︎」
「いや、相手に挑発する時とか妙にイキイキしてるから」
そんな千葉の言葉に返す言葉も無く、ミナトはミヤコの動きを観察していた。
(あの時戦った時よりも、正確さ、速さが格段に上がってる……あいつの言う通りなのか?俺じゃ殺せんせーもデュラハンも……)
そんな時、ミナトは裕翔の言葉を思い出した。
『ミヤコの強さを説明するなら、それはあいつの育った環境が原因だ…とでも言っておこう』
(あいつの育った環境…)
ミナトは自分が抱いた疑問を解決するべく、PDAを片手にデータの収集をしていると思われるジウに歩み寄った。
「なぁ、ミヤコについて少し教えてくれ」
「知ってどうするんだ〜い?」
ミナトの問いにジウはPDAを操作しながら応え、そのまま言い続けた。
「ミヤコのことを聞く理由。それは君が彼女の兄としてなのか、それとも彼女の強さの理由を知りたいからなのか、どっちだい?」
そんなジウの問いにミナトは迷うこと無く応えた。
「あいつの強さの理由を知りたいからだ」
その言葉にジウは操作する手を止め、ミナトの方へ視線を移すと満足そうに言った。
「正直な人は好きだよ♪いいよ、教えてあげよう彼女の強さの秘密を」
それからジウはミヤコの強さの秘密を話し始めたが…
「まずは彼女のことから話そうか、彼女はね………………」
「…え?」
ジウの言葉はミナトに衝撃を与えた。
さて次回はミヤコちゃんの過去について書こうと思っています。
あ、そういえば鮫島もこの場にいるのを忘れてました…
鮫「ふざけんな‼︎」
倉「鮫ちゃん忘れるなんてひどい‼︎」
ひょえー!ゴメンなさい<(T◇Tll)>
感想、ご指摘、ミナト達に対する質問などお待ちしてますv(`ゝω・´)