ちなみに海莉の母、七海もパッと閃いたのをつけました(*´w`*)
ミナトは父親である裕翔の言葉に対し嫌味混じりに応えた。
「父親に対する言葉使いがなってない?ハッ、俺はあんたを父親だなんて思ってないよ」
「お前がどう思おうが、俺の息子である事に変わりない。これは紛れも無い事実だ」
淡々と応える裕翔にミナトは苛立ち思いっきり叫んだ。
「だまれ‼︎俺とお前が親子だと⁉︎そんなの俺は認めない…認めない‼︎お前は俺を捨てたんだ‼︎」
声を上げ叫ぶミナトであったが次第に落ち着きを取り戻し、裕翔に対し問いかけた。
「だいたいお前には聞きたいことが山ほどあるんだよ…」
「…いいだろう、だが応える質問は2つだ。それと以降の質問には応えない」
「何故俺に絶刀・鉋を送った」
「南の島での暗殺旅行、そしてそこの悪い噂を知っていたからな」
「なっ‼︎」
ミナトは裕翔の言葉に驚愕していた。
「何でお前が暗殺のことを‼︎」
「暗殺者としてあの学校に送られたミヤコの父親だぞ?それぐらい理解してる」
「ぐっ…」
「最後の質問はなんだ?」
その言葉と共にミナトは裕翔が言ったとおり、2つの問いにしか応える気がないことを悟った。何故彼が暗殺のことを知っているのか、ミナトは疑問に思ったが、それよりも1番疑問に抱いていることを投げかけた。
「その津芽都、一度戦ったけど予想以上に強かった…あいつはいったいなんなんだ⁉︎」
そんなミナトの問いに裕翔は笑って応えた。
「ミヤコが何者かか……お前自身応分かっているだろ。ミヤコは俺の娘、そしてお前の妹だ。ミヤコの強さを説明するなら、それはあいつの育った環境が原因だ……とでも言っておこう」
そう言うと裕翔はミナトの前を通り過ぎ2つの墓石に花を供えると、何事もなかったかのように立ち去ろうとした。
「おい!待てよ!」
「質問には応えた、お前と話すことなどもう無い」
裕翔はそう言い放つが、それでも睨みつけてくるミナトにため息を吐きつつ言った。
「ひとつ忠告しておく、お前では殺せんせーを殺すことは出来ない。分かったらこの暗殺から大人しく身を引くことだ」
「そんなのわかってる!でもこれからも訓練を重ねればいつか倒せ」
そう言い終える前に裕翔はミナトの背後に回り込み、右腕を掴み関節を決めた。
「ぐっ……」
「これがお前の実力だ…いくら俺が武術を習っていたとしても、それは何年も前の話…そんな俺に敵わないお前が何を根拠に倒せるなんて言えるんだ」
それから裕翔はミナトをドンと突き放し続けて言い放った。
「諦めろ、お前が今後どれだけ訓練を重ねても奴らを倒すことは一生出来ない。駄々をこねずE組から去れ」
そう言って裕翔は立ち去ろうとするが、去り際にミナトの方を振り返ると冷たい眼差しを向け言い放った。
「それと…デュラハン…奴のことは忘れろ。お前が挑んでも無駄死にするだけだ…あいつは俺とミヤコで殺す…失敗作のお前では役不足だ」
それがミナトが最後に聞いた裕翔の言葉だった。
裕翔は立ち去りその場に取り残されたミナトは、裕翔の言葉に対し行き場の無い悔しさ、悲しみ……そして自分に対し怒りを抱きその場に立ち尽くすことしかできなかった。
「……ふざけんな……デュラハンは絶対に俺が…………
殺す
倉橋が病室のドアを開けると、昔よりも少し元気を失いベットに横になる鮫島海莉の母、鮫島七海の姿があった。
「七海…おばさん…」
「あら?どこかで…………ってもしかして陽菜ちゃん⁈」
「はい…お久しぶりです」
「本当久しぶりね♪すごく綺麗になってて気づかなかったわ♪」
目の前で倉橋と会えたことに喜ぶ七海を前に、倉橋は心配そうな眼差しを向けていた。
「でもどうしてここに?」
倉橋は七海の問いに今までの経緯を話した。ただし、七海の命が短いことを聞いてしまったことは話さずに…
「そう、海莉に会ったのね…どうだった?久しぶりに会った海莉は。昔と比べてカッコよくなったでしょ〜」
「えっ⁉︎た、確かに鮫ちゃんは昔からカッコよかったけど…今も昔と比べてもっとカッコよくなったっていうか…」
にこやかな笑顔で話す七海のペースに流され、倉橋も顔を赤くしつつも笑顔で話していた。
(昔と変わらないな〜鮫ちゃんのお母さん)
そんな中、病室のドアがガラリと開く。そこに立っていたのは海莉だった。
海莉は病室にいた倉橋の姿に一瞬驚くが、すぐさまその顔つきを変え倉橋に歩み寄り言い放った。
「悪い倉橋、今すぐ帰ってくれ」
「え?」
「今すぐ帰れって言ったんだ!」
海莉の口調はいつもと違い、真剣で少し怒りが込められていた。
そんな海莉の言葉に倉橋は思わず反論してしまう。
「なんで、なんで帰らなきゃいけないの?」
「お前には関係ないからだよ!」
「関係無いって…なんで教えてくれなかったの?そしたら私だって何か力に」
「うるさい‼︎」
倉橋の言葉に割って入り、怒鳴りつける海莉に倉橋はビクッとしてしまう。
「何か力になれるとかあても無いこと言うなよ!お前に何が出来んだよ‼︎」
「海莉‼︎」
勢いに任せ言い続ける海莉を七海は止め、海莉も我に返り倉橋に目をやるが…
「バカ‼︎」
倉橋はそう言い放ち、勢いよく病室を飛び出して行ってしまった。
「海莉」
「分かってるよ…」
そう言って病室を出ようとする海莉を七海は呼び止めた。
「あんた何が怖いの?」
「…どういうこと?」
海莉は七海の言葉の意味を理解しつつもそう問いかけた。
「陽菜ちゃんに知られるのがそんなに怖い?」
七海の言葉に海莉は右腕を抑えつつ応えた。
「当たり前だろ…あいつがそばにいればいずれこれに気づかれる…」
「それで拒絶されるのが怖いの?」
「………」
七海の問いに海莉が応えることは無かった。そんな海莉に対しため息を吐きつつ、七海は苦笑いで言った。
「あんたもヘタレよね〜」
「はぁ⁈あんな奴と一緒にすんな!」
「あんな奴って…誰よ?」
(あ、母さんには津芽の話してないんだった…)
「まぁ、それは置いといて…俺はヘタレじゃない!」
「なら陽菜ちゃんに隠し事せずちゃんと話しなさい!陽菜ちゃんの事分かってるなら出来るはずよ?」
七海の言葉に海莉は倉橋に言われた事を思い出していた。
『鮫ちゃんは昔から私のこと助けてくれた。他の人は鮫ちゃんに暴力とか、喧嘩のイメージを持つかもしれないけど、私は鮫ちゃんが優しいの知ってるから。本当にありがとうね♪』
(俺に優しいっていう印象を持つのなんてあいつぐらいだ……そんなあいつに隠し事なんてしたくない)
「行ってくる」
「当たって砕けてこい!」
「何で砕ける前提…てかそんな展開になる事前提かよ…」
イキイキとした表記で親指を立てる七海に苦笑しつつも、海莉は倉橋を追いかけるのであった。
「あのバカも少しは成長してるみたいね」
走り去る我が子を見送り、知らぬうちに成長していることに寂しさを覚えつつも七海は窓から外を眺め呟いた。
「…2人の結婚式…見届けてあげたかったわ…」
暗殺教室最新刊買いました。
やっぱり茅野編は1番盛り上がりますね♪
それと囲い込みの時間でスク水速水さんGET出来ました。
ヤッフゥーーーー
とても嬉しくて飛び上がったりした事は秘密…
湊(俺も欲しいな〜)
感想、ご指摘、ミナト達への質問などお待ちしてますv(`ゝω・´)