今回のタイトル通り、これを読んだ読者の皆様がどう思うか作者にとっても怖い時間であります…
どうか温かい目で読んでください
ドドーン‼︎
ミナトはその爆音と共に目を覚ます。
「まったく、さっき寝たばかりなのに…」
聞いた話によると烏間先生が不眠不休で指揮をとり、殺せんせーが戻った時殺せるよう準備していたらしい。
まず、完全防御形態の殺せんせーを対先生弾が敷き詰められた鉄板の箱に入れ、さらにそれをコンクリートのブロックで覆う。
さらにそれを海に沈めるという方法を取っていた
だが、結果はうすうす分かっていた。
でも今はそんな場合じゃない、ミナトは目の前の状況を整理した。
目の前には正座で何故か縮こまっている速水、さらに言えば顔を隠すように俯いているがその顔は少し赤く染まって見えた。
「あ、おはよう速」
「あのね!津芽!」
ミナトの言葉が言い終わる前に速水は顔を上げその口を開いた。
「その、ミナトが首の傷の応急処置してるって聞いて心配になったから見に来たんだけど、私も眠たくなっちゃってそのまま…」
次第と声は小さくなり速水は再び俯いた。
その姿にミナトは何かを思い、笑みを浮かべ言った。
「俺一回起きたんだけど随分ぐっすり寝てたよね?」
ミナトの言葉に速水は後ずさりしつつ言った。
「ごめん…」
「ハハッ冗談だよ。そんな謝らないでよ。」
ミナトの言葉に速水がきょとんとする中、ミナトは少し真剣な顔つきで速水に言った。
「凛香…ってこれから呼んでもいいかな?」
「え?」
「いや、特に深い意味はないんだけど、篠宮と戦ってる時に一回凛香って呼んでしっくりきたからさ…」
「いいよ、そのかわり私も…津芽のことミナトって呼ぶから…」
2人は顔を赤くしつつも笑顔で向き合っていた。
その後、ミナトと速水は浜辺に向かい他の生徒達と合流した。
一緒に来た2人を目にし、数名がニヤニヤしていたがミナトも速水も気付いていなかった。
元の姿に戻った殺せんせーは全員揃ったことを確認すると、アロハシャツから白い死装束へ早着替えし、その手に持つプラカードにはこう書かれていた。
『納涼ヌルヌル暗殺肝だめし』
「先生の不甲斐なさから苦労をかけてしまいました。昨日の暗殺、そして皆さんの頑張りにお返しをと思って用意しておきました。」
「「「暗殺肝だめし?」」」
「先生がお化け役を務めます。久々にたっぷり分身して驚かせますよぉ。もちろん先生は殺してもOK‼︎どうです?暗殺旅行の締めくくりにはピッタリでしょう」
そう言う殺せんせーを前に生徒達が楽しそうに騒ぐ中、殺せんせーはニコニコとその光景を眺めていた。
後頭部に殺せんせー本来の目的
《カップル成立》
そんな下衆な目的が書かれている事など生徒達は知るよしもなかった。
「で、状況は理解したけど俺が呼ばれた理由は?」
腕を組みつつ殺せんせーに問いかける生徒、鮫島はウェイター服を着ていた。
「今回鮫島君にも助けてもらいました。そこで礼を込めてこの暗殺肝だめしに参加して欲しいと倉橋さんから提案があったので」
殺せんせーの言葉を聞き鮫島は倉橋の方に目をやると、視線に気づいたのか笑みを浮かべていた。
「俺バイトの途中だったんだけど…まぁ、サボれるしいっか♪」
「「「いいのかよ‼︎」」」
手を頭の後ろで組み、ヘラヘラ笑って応える鮫島に皆が突っ込んだ。
「……でも男女ペアなんでしょ?俺、倉橋以外あまり関わりないんだけど」
鮫島が殺せんせーの出した男女ペアという条件を思い出し、呟いたのをミナトは聞き逃さなかった。
「じゃ、鮫ちゃんは倉橋とペアで決定だな」
そんなミナトの発言に鮫島はイラつきながらも言い返した。
「津芽、お前素直な時間のときのこと根に持ってるだろ?」
「いや〜、別にそんなことないよ〜?ただ、これで茶番の時間のときに鮫ちゃんを弄れると思ってね〜」
「言っとくけど俺はお前みたいなヘタレとは違うんだよwとゆーわけで倉橋よろしく」
ヘタレと言われたミナトはあまりのショックでその場で立ち尽くしていた。
一方倉橋は、鮫島とペアになったことに少し慌てふためくが、内心喜んでいた。
「それでは残りの男女ペアはくじ引きで決める事にします!」
殺せんせーの言葉と共に生徒達は殺せんせーがマッハで作った箱からそれぞれくじを引いていた。
その結果…
1 杉野・神崎
2 木村・矢田
3 渚・茅野
4 鮫島・倉橋
5 前原・岡野
6 カルマ・奥田
7 ミナト・速水
8 菅谷・中村
9 竹林・律
10 千葉・不和
11 寺坂・村松・狭間
12 吉田・原
13 磯貝・片岡
14 三村・岡島
となった。
「ちょっと待ってくれよ‼︎なんで俺らだけ男同士のペアなんだよ‼︎」
岡島はくじ引きで決めたペアに不満を爆発させた。
「仕方ないだろ岡島、女子の方が少ないんだから」
「俺は納得出来ない‼︎鮫島が参加しなければ原作通り倉橋とペアになるはずだったのに‼︎」
磯貝の慰めにも岡島は聞く耳を持たず、同じくショックを受け無言でいる三村を横に叫んだ。
「そんなに俺のことが気に入らないのかよ?」
「ああ!気に入らないね!」
そう言って岡島は鮫島との距離を詰める。
「俺がお前に勝ったら俺と変われ‼︎」
そんな岡島の言葉に誰もが驚いていた。
「やめろって岡島、無駄死にするだけだぞ!」
「この死に急ぎ野郎が‼︎」
「鮫島を怒らせてそんなに死にたいか⁉︎」
周りからそんな言葉を投げかけられつつも岡島は戦闘態勢を取っていた。
「なぁ、鮫島…その、あまり本気出すなよ?」
「悪いな津芽…売られた喧嘩は全力で返すことにしてんだ‼︎」
ファイト‼︎p(^_^)q
どこからか天の声が聞こえ
2人は走り出した。
そして…
KO‼︎
勝負は一瞬でケリがついた。
「これ、映像だったら岡島にモザイクかけないといけないな…」
「まぁ、そこは作者がなんとかしてくれるって…頼んだよー」
殴り飛ばされた岡島を目にし菅谷が引き気味に話す中、不和は天の声に呼びかけていた。
「お安いごようだよ〜」
岡島は鮫島に殴り飛ばされる前の状態に戻っていた。
「クソ、勝てるて思ったのに…」
「岡島、それ本気で言ってるのかよ?」
肩を落とす岡島を三村が慰めていた。
「…なんだこれ」
「作者も悩んでるのよ、きっと…」
ミナトと速水は目の前の光景を見て呟いたのだった。
今回どのように締めるかすごく悩み結果こうなりました…
こんな感じですが読んでくださり本当にありがとうございます‼︎
あ、7月3日 暗殺教室15巻発売されますね。
もちろん作者は買います‼︎
感想、ご指摘お待ちしてます!