津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:ケチャップ

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うまくまとめられたかな?

湊「お前じゃ無理だろ〜」
都「無理ですね…」
ジョー「めげるな若人よ‼︎」


湊・都「「…………え?」」



刀の時間 絶刀・鉋vs斬刀・鈍

ミナトは首につけられた傷口を抑えつつ、相手の持つ斬刀・鈍を見ていた。

 

(あれがじいちゃんの言ってた完成形変体刀”斬刀・鈍”…)

 

 

 

斬刀・鈍

『切れ味』に主眼を置いて作られた刀で、ありとあらゆる存在を一刀両断にできる、鋭利な刀と称された。柄や鍔、鞘が真っ黒な刀であらゆる物を抵抗なく一刀両断に出来る。

 

 

 

 

ミナトと男が対峙する中、千葉は座席の間から銃を構えるが…

 

「やめといたほうがいい」

その言葉と同時にしゃりん!と鍔なりの音が聞こえ、千葉は目の前の座席は真っ二つに斬られていることに気づいた。

 

(今何をしたんだ…刀の柄を掴んだだけなのに…)

 

千葉は身の危険を感じ、構えてた銃をおろす。

「そうそう、懸命な判断…」

 

千葉の動きを見て男は笑顔を見せていたが、そんなことおかまいなしにミナトは絶刀・鉋を構え荒い突きを放った。

 

 

「報復絶刀‼︎」

 

しかし男はその突きを紙一重で躱すと、ミナトの腹めがけ膝蹴りをくらわせた。

 

ミナトは痛みを堪えつつ、男の顔面めがけ蹴りを放ち吹き飛ばした。

 

「やるね〜」

しかし、男は全く効いてない様子だった。

 

「ふざけやがって…」

 

 

 

 

一旦距離を開ける2人そんな中、烏間は男に問いかけた。

 

「何故お前がここにいる…篠宮」

 

篠宮 その名前を聞いても生徒達には何のことかさっぱりだった。

 

「お久しぶりです烏間先輩。いや〜仕事に決まってるじゃないですか」

 

「烏間先生、あいつ誰なんですか?」

 

「それに今先輩って…」

磯貝と岡野の発言に対し烏間は篠宮を睨みつつ応えた。

 

「あいつは俺が空挺部隊にいた頃の後輩だ。ある事件をきっかけに脱隊したんだが…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

篠宮はすらっとした見た目に反し高い戦闘技術を持っていた、その実力は先輩に匹敵するほどで部隊の中で一目置かれ、上からも期待される1人だった。

だが………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「篠宮やめろ‼︎」

烏間は篠宮の振り上げた拳を抑える。模擬訓練の時だった…篠宮はすでに負けを認め戦意喪失した相手に攻撃を続けていた。

「もう相手は負けを宣言した、これ以上の攻撃は許さん‼︎」

 

「はいはい、分かりましたよ」

そう言うと篠宮は烏間の腕を払い去ってしまった。

 

篠宮の異常な面、それは必要以上に相手を痛めつけることに対し快楽を覚えるというものだった。

 

 

そして恐れていたことが起こってしまった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連絡を受け烏間は模擬訓練が行われてる場所に足を赴くが…そこで見たものは…

 

「篠宮…何をしてる…」

 

「あー烏間先輩、こいつが俺の楽しみ奪うもんで代わりに相手してもらったんです」

 

そう言う篠宮は同期の首元を掴み持ち上げていた。

 

「やめろ‼︎それ以上は‼︎」

 

だが烏間の言葉も虚しく同期は腕をブランとおろし、白目をむいていた。

 

 

 

 

 

 

「あー、殺っちゃった」

 

「篠宮‼︎」

烏間は怒鳴りつけると共に、拳を顔面めがけ放つが、篠宮はそれを手で払いのけた。

 

「ここにいれば俺の願いが叶うと思ってたんだけど…はぁつまんねぇ…」

 

そう呟くと篠宮は烏間の横を通り過ぎ、二度と現れることはなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「刑務所に入れられたと聞いていたが…殺し屋になっているとはな」

 

「フン、こんな俺を必要とする変わったやつもいるってことですよ」

 

篠宮はそう応えると、ミナトのほうに視線を移した。

 

「お前も俺と同じじゃないのか?津芽ミナト」

 

「どういうことだよ?」

 

「お前も人を痛めつけることに快楽を覚えないか?」

 

そんな篠宮の問いに磯貝と千葉が叫んだ。

 

「お前みたいな奴と津芽を一緒にするな‼︎」

 

「津芽がそんな奴なわけないだろ‼︎」

 

その応えを聞いて篠宮は高々と笑い声をあげた。

 

「そっか君らは知らないんだね、彼の母親が暗殺者になった理由を」

 

「どういうことだ⁉︎」

 

「彼の母親も俺と同じで、人を痛めつけることに快楽を覚えるタイプの人間だった。本人に聞いたから間違いないよ」

 

篠宮の言葉に生徒達が唖然とするなかミナトは叫びながら突っ込んでいた。

 

「やめろー‼︎」

 

「うるさい‼︎」

篠宮は突っ込んできたミナトの後頭部を肘で殴りつけその場に叩き潰した。

 

 

「邪魔をするなよ津芽…教えてやるよ、こいつの母親は暗殺者として活動する前に数人殺してる……どんなトリックかは知らないがそのことは公の場には知られてないけどな」

 

 

ミナトは母親の起こした事件を、母が暗殺者であることを知った時に同時に知った。

誰にも知られたくなかった母親の過去、それを知られれば自分は殺人犯の息子というレッテルを貼られることに恐怖していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それが何よ‼︎」

ミナトの恐怖を払ったのは速水の言葉だった。

「前も言ったけど津芽は津芽、私達の大事なクラスメイトでそれと…私の……大事な……友達ってことに変わりないんだから‼︎」

 

 

津芽に対する速水の言葉に女子達は微笑む中、篠宮はイラついていた。

 

 

 

「うるさいな…人の話に口出すなよ…どうせ全員この場で死ぬんだ、お前から先に殺してやる」

 

そう言って歩み寄る篠宮に対し、速水は恐怖を抱き、その場を動けずにいた。

 

「速水さん離れるんだ‼︎」

 

「凛香ちゃん逃げて‼︎」

周りからそんな声が聞こえるが、それどころではなかった。

 

(また動けない…鷹岡の時と同じ…どうしよう……怖い…)

 

恐怖で顔を歪める速水を見て篠宮は笑みを浮かべた。

 

「最高だね、その表情…もっと恐怖して歪めてくれよ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「秘剣 零閃」

 

そう呟くと篠宮は目にも留まらぬ速さで刀を抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

速水はあまりの恐怖に目を閉じる。

しばらくして、足元が安定していないことに気づいた。

(なんだろ…なんかふわふわする…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

速水は恐る恐る目を開けると真っ先に視界に入ったのはミナトだった。

ミナトは速水を抱き抱え、上空に飛び秘剣 零閃を躱していた。

 

 

ミナトは地上に降り立つと、そっと速水をおろし篠宮に向けて言い放った。

 

「その技、頭上や真上に対して無防備なのが弱点だね。てかさ、俺を狙わずか弱い女の子狙うとかびびってんの?お前の相手は俺だろ?こいよ」

 

殺気を込めつつ、ミナトは挑発混じりの言葉を投げつける。

 

「さっきまで倒れてたのに随分威勢がいいな…いいだろうお前からだ、お前みたいな生意気なガキは直接処刑してやるよ」

 

その言葉と共にミナトは危険感じ後ろに飛びのいていた…

 

刹那、目の前にある座席が5つ真っ二つに斬られていた。

 

「零閃編隊・五機 お前がどう躱そうが関係ない…俺の斬撃は全てお前を飲み込むぞ?」

 

「それがあんたの奥の手?」

 

「これが?いやいや…違うね〜」

 

 

しゃりん!

千葉の時同様、鍔なりの音が生じると共に篠宮の肩から血が吹き出していた。

 

「な、何が起きたの⁉︎」

目の前で起こった光景に生徒達は驚愕し片岡が声を上げる中、ミナトは冷静に応えた。

 

「あいつ…自分で自分を斬りやがった…」

 

「よく見えたな〜鞘内を血で濡らし血を溜め、湿らせることで刀と鞘の摩擦係数を減らす。そうすることで零閃は光速へ達する…それが斬刀・鈍

限定奥義 『斬刀狩り』だ」

 

 

篠宮は笑みを浮かべつつミナトに言い放った。

 

「さて、最強の女剣士と言われた津芽美月の息子 津芽湊 お前の実力も見せてもらうぞ?」

 

 

「ああ、やってやるよ…ただしその頃には、あんたは八つ裂きになっているだろうけどな」

 

 

 

2人の戦いは第2ラウンドに差し掛かる‼︎




限定奥義 斬刀狩りを使用した篠宮、光速へ達した零閃にミナトはどう対処するのか‼︎

次回津芽湊の暗殺教室
刀の時間 絶刀・鉋vs斬刀・鈍 2時間目

ご期待ください‼︎
殺「ヌルフフフ、ちぇりおー‼︎」

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