津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:ケチャップ

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最近内容がうまくまとまりません…
スランプでしょうか…


期末の時間

期末テスト…

成績が全てを決める椚ヶ丘中学では大切な行事である。

E組の担任である賞金首もE組を誰に恥じる事もないクラスにするため、総仕上げにかかっていた。

 

 

「ヌルフフフ、皆さん1学期の間に基礎がガッチリ出来てきました。この分なら期末の成績はジャンプアップが期待できます。」

 

「殺せんせー、また今回も50位以内を目標にするの?」

渚はマッハで教える殺せんせーに問いかけた。

 

「中間テストでは総合点ばかり気にしていました。それで今回は生徒それぞれに合い、この暗殺教室にピッタリの目標を設定しました!」

 

そう言うと殺せんせーと寺坂はお互い何かを感じたらしく…

 

「だ大丈夫‼︎寺坂君にもチャンスがある目標ですから‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

「さて、前にシロさんが言った通り先生は触手を失うと動きが落ちます。」

 

そう言うと殺せんせーは自分の触手を1本、対先生用BB弾で弾き飛ばした。

 

「1本減ると全ての分身が維持できず子どもの分身が混ざってしまいます。」

 

(分身ってそう言う減り方するモンだっけ⁉︎)

 

「さらに1本減らすと…御覧なさい子ども分身の1人が髪を染め非行に走ってしまった。」

 

「どっからどーみてもスーパーサイヤ人だろ!」

不可思議な減り方をする殺せんせーの分身に、ミナトはツッコミを入れた。

 

「もう1本減らすと…」

 

「今度はフュージョンかポタラ使って減るのか?」

ミナトは呆れながら冗談半分で言ったが…

 

「……正解です。流石ですね。」

 

(当たったのかよ‼︎)

 

「とまぁこんな感じで色々試しましたが、先生が触手1本につき失う運動能力は約10%!そこで各教科ごと学年1位を取った者には、触手を1本破壊する権利を進呈します。」

 

殺せんせーの言葉に全員が驚いた。

「総合と5教科全て、最大で6本もの触手を破壊できます。先生を殺せるかどうかは、皆さんの成績次第ですよヌルフフフ」

 

本当にこの先生はみんなを殺る気にさせるのが上手い。

 

 

 

 

 

「各教科1位かー」

休み時間、茅野は先ほどの殺せんせーの話を思い出していた。

 

「1教科限定なら上位ランカーは結構いるし、皆もかなり本気でトップ狙ってるね。」

 

「でもまだ分からないぞ…何たってうちには五英傑がいるからな…」

杉野が言う五英傑とは、椚ヶ丘中学が誇る5人の天才達のことで…

 

総合2位 放送部部長 荒木鉄平

 

総合3位 生徒会書記 榊原蓮

 

総合5位 生物部部長 小山夏彦

 

総合6位 生徒会議長 瀬尾智也

 

そして総合1位、全国模試1位

五英傑の頂点に君臨する理事長の息子 生徒会長 浅野学秀を指し示す。

 

「でも俺たちだって負けるわけにはいかない。先生の触手もかかってるし頑張ろうぜ!」

 

杉野の言葉に茅野、渚、奥田は気合を入れていた。

 

その様子をミナトは後ろの席から見ていた。

 

「五英傑なんて興味ないって顔してる?」

 

「びっくりしたエスパーかよ速水」

 

思っていたことを的確に当てる速水に驚きつつもミナトは言い続けた。

「五英傑って言っても浅野以外は1教科だけのスペシャリストだからそこまで強敵じゃない。」

 

「じゃあ津芽にとっての強敵って誰?」

 

「強敵か…そいつは日々その刃を隠してる奴だよ。ここぞという時に獲物を仕留める刃をむき出しにする奴。」

 

「それって津芽じゃん。」

「へ?」

 

今まで真剣に応えていたミナトだが、速水の言葉に呆気を取られた。

 

「津芽だっていつもヘラヘラしてるけど、ここぞという時は頼りになるから。」

 

「そうかなー?」

 

「知ってるよ、今だってヘラヘラしながら刃磨いてるんでしょ?応援してるから、その…頑張ってね」

 

「あれ?バレてた?まぁ触手かかってるからね。ところでもう体の具合大丈夫?」

 

「え! あ、うん…昨日は助けてくれてありがとう…」

 

 

 

そう言うと速水は昨日は助けられた際、ミナトに抱き寄せられたことを思い出し、顔が赤くなっていることに気づかれないようそそくさと自分の席に戻っていった。

 

(あいつに頑張ってって言われたら頑張らないわけにはいかないよな!それに…)

ミナトは今まで負け続けている相手を思い出す。

 

(今回こそは、負けるわけにはいかないな…)

 

そうしてミナトは教科書を持ち、教員室へと向かった。

 

 

 

 

 

その頃本校舎では、A組の生徒達が五英傑を音頭に取り、自主勉強会を開いていた。そんな中、浅野の目に明らかにやる気の無い生徒が目にとまった。

 

 

「鮫島お前もしっかり勉強しろ。」

 

「えー、めんどくさいからいいよー。だから俺はこの勉強会パスって言ったのに…」

 

鮫島のふざけた態度にA組の生徒は苛立ちを覚えた。

「お前いい加減にしろよ!俺たちは選ばれた人間なんだぞ!お前1人の失敗でクラス全員の足を引っ張ることになるんだぞ⁉︎」

 

鮫島は席を立ちその生徒の目の前まで行き、ノートに目を通した。

 

「問2 上から2行目 符号変わってない

問4 当てはめた公式自体間違ってる。

足引っ張ってんのはお前の方だよ?」

 

それから鮫島はあくびをしながら自分の席へ戻った。

「安心しなよ、俺は足を引っ張らないから、だからお前らも……せいぜいがんばりなー。」

 

それから鮫島に言われた生徒は問題を見直し、自分の間違っている箇所が鮫島の言う通りだということに気づいた。

 

「お、おい…お前前回のテスト何位だったんだよ?」

 

「前回?あー、サボったから順位とかないわw」

 

 

その言葉に五英傑以外の生徒は驚きを隠せなかった。そんな中、浅野は鮫島を見て思った。

 

(本当に扱いにくい駒だ。だが扱いにくいが…とても強い…テストを一度サボってもA組である理由は、底知れないこいつの強さだ…)

 

 

浅野がそんなことを考えているとも知らずに、鮫島はあくびをしていて相変わらずやる気が無さそうだった。

 

(なーんか面白いことないかなー)

 

 

 

刃を磨く者、磨くことを怠る者2人の決戦の時は少しずつ近づきつつあった。

 




テスト 作者にとっては懐かし言葉です。
基本前日しか勉強してませんでしたw

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