津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:ケチャップ

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アニメ最新話見ました。いやー速水さんやっぱ可愛いですね(*´w`*)
opも南の島バージョンに変わっていてとても良かったです!


兄弟喧嘩?の時間

ミナトとミヤコは互いのナイフをつばぜり合う。

 

ミヤコはダンボールに入った猫と話す時の優しそうな表情とはうってかわって、鋭い眼光をミナトに向けていた。

 

(こいつが何言ってんのか分かんないけど…とりあえず売られた喧嘩はかってやる!)

 

ミナトは先生用ナイフをミヤコめがけて突くが、ミヤコはそれを全て躱していた。

 

「どうしました?威勢がいいだけでその程度ですか?」

 

「ハハ、なんか俺自身と話してるみたいでムカつく…」

 

「あなたと同じ扱いをされるのもムカつきますが…」

 

そんな会話をしながらも戦いはミヤコの優勢だった。

ミナトの攻撃は当たることなく躱され続ける。

(嘘だろ、なんでこんな当たんないんだ…)

 

「なんで当たらないのか考えてますか?考えるだけ無駄です。」

 

笑いながら応えるミヤコにイラッとするが、ミナトは1度距離を開け突破口を考える。

 

(何とかしないといけないんだけど…打つ手ないな。)

そんな中ミナトは昨日の夜のテレビで見ていたバレーの試合を思い出していた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今のは見事なプレイでしたねー」

 

「相手チームのブロッカーもつられてましたね。」

 

 

(あれ確かなんて言ったっけ……………確か……あれ?なんだっ…あ、思い出した。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミナトは再び距離を詰めナイフを振りかざす。

 

「学習しませんね…」

 

ミヤコはため息をつきつつミナトが持つナイフに意識を集中した。

今まで通りにナイフの軌道を読み躱す。それだけのことだった…

 

(この速度、軌道ならあと少しで私に到達……………え?)

 

ミナトはナイフを1度止め、先ほどよりも速く振り切る。

 

「やっぱりな、お前はすごい冷静で観察力も洞察力もあるな。」

 

そのままミナトの攻撃はミヤコに直撃するが、先生用のナイフなのでぐにゃんと当たり、さほどダメージは無かった。

予想外の出来事にミヤコは呆気にとられていた。

 

「なん…で…」

 

「時間差攻撃って知ってる?バレーの試合で使われるやつなんだけど。簡単に言えば相手のタイミングをずらして一撃を放つ。お前が俺の心読まない限り躱せないね〜」

 

悔しそうに睨みつけるミヤコに対しミナトは悪意のある笑顔で応える。

 

「俺もお前ほどじゃないけど観察力や洞察力持ってるんだ〜。それに集中力もあるからね〜」

 

「ほんとに…癪にさわる言い方ですね。ところで兄様、この時間帯に通学路歩いてるということは寝坊ですか?」

 

「…だったらなんだよ」

 

「急いだ方がいいかも知れませんね…」

 

「どういう…」

その時ミナトの言葉を遮るように携帯が鳴った。

 

画面には竹林と表情されている。

「もしもし、どうした?」

 

「ミナト君、今日も遅刻かい?」

 

「あ、もう少しで着くよー」

 

「まったく、放課後寺坂がプールで殺せんせーを暗殺するらしい。ちょっと岡島粘液を飛ばすな。殺せんせーがみんなで協力して殺しに来なさいってさ。」

 

「粘液?とりあえず放課後には間に合うように行くぜ!」

 

そう言ってミナトは電話を切り、昨日寺坂が使った殺虫剤を思い出していた。

(あのバーコードの無い殺虫剤、それに竹林 粘液飛ばすな言ってたけど…それに急いだ方がいいって…)

 

ミナトはミヤコのことを思い出し彼女がいた場所に目を向けたが姿は既になかった。

「なんだったんだあいつ…とりあえず嫌な予感がする。」

 

ミナトはE組を目指し走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃E組専用プールでは寺坂による暗殺が行われようとしていた。

 

「よーしそうだ!そんな感じでプール全体に散らばっとけ‼︎」

 

「すっかり暴君だぜ寺坂の奴。」

 

「あれじゃ一年二年の頃と同じだ。」

 

偉そうに命令する寺坂をみる木村と三村は呟いた。

 

「なるほど先生を水に落として皆に刺させる計画ですか。」

 

急に現れた殺せんせーに寺坂は驚くが、殺せんせーはおかまいなしに言い続けた。

 

「それで寺坂君、君はどうやって先生を落とすんです?そんなピストル一丁では先生は落とせませんよ?」

 

「うるせー、覚悟しろモンスター。ずっとテメーが嫌いだったよ、消えて欲しくてしょうがないくらいにな。」

 

「ええ知ってます。暗殺の後、ゆっくり2人で話しましょう。」

 

いつの間にか殺せんせーの顔はナメてるときのシマシマ模様になっていた。

 

(クソッ!ナメやがって!)

 

その光景を見ていた千葉と速水はある不自然な点に気づく。

 

 

「ねぇ千葉、あのハンドガンって…」

 

「ああ、俺も思ったけど何か変だ…」

 

 

寺坂はハンドガンの引き金に指をかける。

(あいつらの計画通りなら、この銃型発信機で合図を送り、イトナがこのタコを水に落とす。来いイトナ‼︎)

 

 

 

寺坂は引き金を引いた。

そして同時に、プールは爆破され次々と生徒達が流されていった。

 

 

「そう簡単に水に落とせるほど奴は甘くない、これが本当の計画だ。さて殺せんせー、私の計算では7〜8人は死ぬ。水に入って助けなきゃ殺せんー。」

シロは表情は見えないが不敵な笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーおかえり、どうだった?兄弟喧嘩。」

 

「かなりイラッとしました。でもなかなか強かったですよ。」

 

「ふーん、君がそう言うなんて彼も彼なりに頑張っているのかもね。」

 

「ところでこの状況はシロネズミの仕業ですか?」

真っ赤なローブを着るミヤコはプールに目をやった。しかしそこはプールの面影など無くなっていた。

 

「そうそう、あのー寺坂君…だったかな?どうやら彼が持ってた銃に細工してあったらしい。」

 

「そうですか………不愉快です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん!」

殺せんせーは次々と流れていく生徒達を引き上げていった。

しかし生徒の体が耐えられないためマッハで助けることは出来ず、触手はどんどん水を吸っていた。

 

(粘液が出ない…昨日から調子が悪く粘液が少しずつ出ていたがもしや…)

 

「殺せんせー凛香ちゃんが!」

倉橋の声に反応し、速水に目をやると彼女はグッタリしていて意識が無い状態だった。

 

「速水さん!」

殺せんせーは急いで向かうが、触手が水を吸っていたため動きが鈍っていた。

(まずいこのままでは…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「速水‼︎」

殺せんせーが声のする方を見ると、そこにはミナトの姿があった。

 

「殺せんせー‼︎あいつは俺が助ける。だから気をつけろ!この先にいるぞ!」

 

そう言い残しミナトは水中に消えた。

 

(ここは津芽君に任せるしか…それよりこの先にいるぞという言葉…やはりこれは…)

 

そう考えていると、殺せんせーは触手を掴まれそのまま叩きつけられた。

 

「計算通りだ。久しぶりだね、殺せんせー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃ミナトは流れの速い水の中、速水の姿を追って泳いでいた。

 

(流れは速いし、泳ぎにくいったらありゃしない…だけどあいつはあいつだけは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対助ける!)

 




読んでくださりありがとうございます!

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