津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:ケチャップ

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予定では期末テスト後に登場する予定の彼女でしたが、早く登場させたかったので、今回出てきます!

今回はどのようにまとめるか悩んだため1日空いてしまいすいません…


寺坂の時間

このE組は大したクラスだ。

中間テストでも妨害に負けず平均点を大きく上げ、球技大会では野球部に勝っちまった。

 

最近じゃE組専用のプールなんてのが出来る有様。

 

大したクラスだ、だから…

だからこのクラスは居心地が悪い…

 

「おい皆来てくれ‼︎プールが大変だぞ‼︎」

岡島の言葉を聞き寺坂はニヤリと笑みを浮かべる…

 

ミナト達がたどり着くと、プールはめちゃめちゃに荒らされていた。

 

「ビッチ先生がセクシー水着を披露できなくて立ち尽くしてるぞ‼︎」

 

「岡島、いまはそんなこと気にしてる場合じゃないぞ…」

 

「津芽!そんなこととは何よ‼︎」

 

そんなの会話を聞きながらも渚はニヤニヤと笑う寺坂達に気づく。

 

「ンだよ渚、まさか…俺らが犯人となくだらねーこと考えてんのか?」

 

寺坂はそう言いながら渚の胸ぐらを掴むと、それを見ていてミナトは言い出した。

 

「そーだよ。こんなくだらねーこといくら寺坂でもしないってw ね?寺坂。」

 

ミナトは挑発混じりに言葉を投げかけ、それに寺坂はミナトの予想通りつっかかってきた。

 

「なんだよ津芽、お前馬鹿にしてんのか?」

 

寺坂がミナトとの距離を縮めようとした時、間に殺せんせーが割って入ってきた。

 

「辞めなさい2人とも、犯人探しなどくだらないからやらなくていい。」

そう言うや否や殺せんせーはマッハでプールを直し、いつも通り遊ぶようにと生徒達に言った。

 

「クソッ」

(全部あのモンスターのせいだ。こいつが来るまで…ダメ人間の集団の中にいれたのに)

 

 

ミナトは寺坂がプールを壊した確信犯だと推理する。そしていつも一緒にいる村松と吉田はそれに協力した。

(あいつは何がしたいのかね…)

 

そんなことを考えつつ教室に戻ろうとした時、木に寄りかかる村松を見かけた。

 

「イテテ…寺坂の奴…」

 

「大丈夫か?どうしたんだよ村松」

 

「ああ津芽か、いや模試直前放課後ヌルヌル強化学習受けたって言ったら寺坂に投げられてよ…」

 

そう言いながら村松は腰を抑えていた。

 

「プール壊したのってお前らだろ?」

 

「…ああ、寺坂に言われてな。嫌がらせのつもりだったんだけど…」

 

「嫌がらせになってないわなw」

そんな話をしていると何かが壊れる音とみんなの悲鳴が聞こえ、E組の教室から煙が舞い上がっていた。

 

 

 

 

 

 

教室に入ると教室内は何かの煙で充満していた。

「寺坂君‼︎ヤンチャするにも限度が…」

 

「触んじゃねぇよモンスター」

そう言って寺坂は肩に置かれた殺せんせーの触手を払いのけた。

「気持ちわりーんだよ。テメーもモンスターに操られて仲良しこよしのテメーらも。」

 

「嫌なら殺せば?」

寺坂の言葉にしばらく沈黙していた中、ミナトは寺坂に問いかけた。

 

「うるせーぞ津芽。だいたいお前さっきから俺に喧嘩売ってんだろ。上等だよ。」

 

「寺坂…喧嘩ってのは口じゃなくて手を動かすもんだよ?」

そう言いつつ津芽は寺坂に対先生ナイフを向けていた。

 

「クソッくだらねー。やってられっか。」

そう言って寺坂はE組を後にした。

 

「あーあー、ミナト俺にやらせてくれよ。」

「カルマだったら絶対に手出すだろw」

そんな話をしながらミナトはあるものが目に入った。

 

(これ、寺坂が持ってた殺虫剤?でも…バーコード見当たらないけど…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球の危機だの暗殺のための自分磨きとかどーでもいい。俺はその日その日を楽して適当に生きたいだけだ。

 

 

「ご苦労様、君のおかげで効率よく準備ができた。また次も頼むよ。」

 

声の主である白装束に身を固めた男シロは寺坂に報酬と言って10万円を渡していた。

 

そして月光に照らさらながら、イトナもその姿を現した。

 

「外部の者が動くとあのタコに察知されてしまうから君のような内部の人間に頼んだのさ。彼の性能をフルに活かすためにね。」

 

堀部イトナ あのタコを今までで一番追い詰めた改造人間

するとイトナは、ぬっと寺坂の目の前まで距離を詰めた。

 

「お前はあのクラスの赤髪の奴よりも、津芽とかいうふざけた奴よりも弱い。なぜかわかるか?」

 

イトナの問いに寺坂は応えることが出来なかった。

 

「お前の目には勝利への意志も手段も情熱も無い。つまりお前は相手を殺すビジョンを持っていない…だから奴らに勝てないんだ。」

 

そう言ってイトナは寺坂の前から立ち去った。

「なんなんだよあいつは!」

 

「ごめんごめん仲良くしてやってくれ、なんせ我々は戦略的パートナーなんだから。決着は…明日の放課後だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「決着は明日の放課後だってさ。」

 

「まだ様子見ですか?」

 

「珍しく冷静じゃないね?何を焦ってるの?」

 

「別に焦っていません。(のんびりしてる暇はない、早くあの超破壊生物を殺して

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……守らないと)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

ミナトは炎天下の中、通学路を歩いていた。

「あっち〜、松◯修造まだ国外に行かないのかな…」

 

「まだ当分国内にいるそうですよ。」

 

返事が来るわけないと思い、呟いた独り言だった。ミナトは振り返り自分の独り言に応えた声の主を見る。

その人物はこんな炎天下の中真っ赤に染まったローブを着ていた。

 

(さっきの声からして女の人か…)

「えっと、暑くないの?そんな格好してて。」

 

「はい、見た目に反してこのローブ結構薄いんですよ。」

 

「で、俺に何か用かな?」

 

「はい、あなたに喧嘩を売りに来ました。」

 

「………はい?」

 

「喧嘩を売りに来た、そう言ったのです兄様…」

 

「お前……今兄様って言ったけど、どういうことだよ…第一俺の妹はもう…」

 

「言葉の通りです兄様。それにあなたの妹がすでに亡くなっていることも調べてあります。」

 

そう言いつつ彼女はローブについてるフードを脱いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前…確か…ミヤコって言ったっけ?」

 

ミナトは見覚えのある彼女に確認を取る。

 

「覚えていてくれたのですね、お久しぶりです兄様。

津芽都(ツガミヤコ)今はあなたの妹…ということになっています。」

 

 

そう言ってミヤコはナイフを片手にミナトめがけて近づいてきた。

 

(いったいどういうことだよ…でも一つわかってることがある。)

 

ミナトもまた先生用ナイフを力強く握りしめた。

 

 

 

 

 

(殺された妹と同姓同名なのが1番気にくわねぇ‼︎)

 

 

 

 

 

 

炎天下の中、陽炎が立ち上る通学路で、ミナトとミヤコはつばぜり合いを繰り広げていた。

 

 

 

 

 

 




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