オリジナルストーリーが上手くまとまらなくて話がなかなか進まなくてすいません…
私はみんなに黙っているが津芽と初めて会ったのは彼がE組に来た時では無く、1年生の3月下旬、クラス替えの日だった…
「ごめんね速水さん、私達ちょっと用事あって…荷物持っていって欲しいんだけどいいかな?」
「…いいよ」
「ごめんねーありがとー」
そう言って彼女達は楽しそうに笑いながら帰っていった。
いつからだろう自分の意見を言わなくなったのは…
私は弱音や言い訳をして不必要に目立つことを嫌っていた。
溜め息をつき、荷物を持って教室を出る。
「さすがに…これは重い…かも…」
私はよろめきながらも何とか教室の外へ出るが、近づいていた人影に気づくことなく、荷物は崩れ落ちた。
「ご、ごめんなさい!」
「あ〜、教科書の角、角当たった〜。」
そう言って頭を抑える生徒に速水は見覚えがあった。
彼とは別クラスだが、成績優秀で表彰されてるのを見たり、体育祭でも上級生顔負けの実力を見せていた生徒。
「津芽…湊…」
「あれっ?君とは…初対面だよね?」
それが津芽と私の初めての出会いだった。
それから津芽は手伝うよと言って荷物を持ってくれた。
「ところで何でこんな荷物多いの?」
津芽の問いに私は応えるのを少し躊躇うが手伝ってもらっているし、応えないのは申し訳ないと思い訳を説明しが…
「…ちゃんと自分の意見は言った方がいいよ?」
津芽にもっともなことを言われ私は思わず反発しそうになるが津芽は遮るように言い続けた。
「でもまぁ、それも速水さんの優しいところだよね。」
「…何で私の名前知ってるの?」
「え?あ〜さっき落ちている生徒手帳見たからさ〜」
突然名前を呼ばれたことに驚いたが何よりも優しいって言ってくれたことが嬉しくて、私はこの日をキッカケに津芽という人物を見るようになった。
それから私は津芽と少しずつ話すようになった。
クラスメイトの分の課題をやっているといつの間にかひょこり現れ手伝ってくれるし、彼は成績優秀者が集まるA組の生徒らしく私の苦手な物理を教えてくれた。
そんな勉強をしている時、私は津芽に問いかけた。
「なんでここまでしてくれるの?」
「なんでって…周りが速水さんに頼りすぎてるから。そんなの不公平じゃん?だからこうして力になろうと思ってさ。」
津芽は笑顔で私にそう言った。
津芽は基本ヘラヘラ笑ってる。それにムカつくこともたまにあった。でもその時は、何ていうか私は津芽の笑顔が好きなんだってそう思った。
津芽と2人でいる時間が私はいつの間にか好きになっていた。
それから4月になって2年生になり津芽に勉強を教えてもらう事は毎日の日課になっていた。
けど…ある日を境に津芽は学校に来なくなった…
久しぶりに津芽が学校に来たのは6月で、私は勉強の遅れとか色々心配したけどその必要はなかった。
2ヶ月のブランクなどまるで初めからなかったのかのように、彼の成績は常に上位だった。
でもその後、津芽が表彰される姿も、体育祭で活躍する姿も、そして津芽に勉強を教えてもらう日課もなくなってた。
津芽は確かに学校に来てる。その姿を何度か目にしたこともあるし。
でも以前とは何かが違う、私はそんな気がしてならなかった。
そうしているうちに、私はクラスメイトからの雑用を断りきれず結果自分の学力低下に繋がり、E組の移動を告げられた。
E組に行くということは本校舎の生徒との関わりも無くなる、むしろ彼らに差別される対象となる。
私は津芽にそんな目で見られると思うと耐えられなくて、必死になって忘れようとした。
なのに、殺せんせーがやってきて暗殺者の立場になりようやく忘れかけてきたとき、よりによってあいつはこのE組にやってきた。
『えっと、津芽湊です。今日は昨日徹夜でゲームしてたんで寝坊して遅刻しました!とりあえずこれからよろしくー。』
教壇の前で私と初めて会った時のように、ヘラヘラ笑う津芽を見て私は少しイラッとしたが嬉しかった。
初めは話しにくかったけど、人質になった私を庇ってくれたり、同じ暗殺旅行の班になったりするうちに以前のように話せるようになっていた。
そんな楽しい日々の間にも私は津芽の過去を知った。彼が学校に来なかった理由、変わった理由も知った。
だから笑っていてほしいって思った。
そして出来ることならその笑顔を…
ピトッ
「ひゃあ‼︎」
首に何か冷たいものを当てられ私は思わず声を上げた。
「めっちゃ驚いてるwそんなにびっくりした?」
ヘラヘラ笑いながら問いかけてくる津芽に私はまたイラッとした。
「な・に・す・る・の・よ てかそのアイスどうしたの?」
「そこのコンビニで買ってきた。いやー随分考え込んでるなーと思って。何考えてたの?」
「あんたは知らなくてもいい」
「なんだよそれ…教えてくれたって…」
プシュー
私は仕返しにと冷却スプレーを津芽の首めがけて噴射した。
「つめてっ!ってか、いてぇ!」
「油断してるからよ。」
「今の明らかに不意打ちだぞ!」
「あんただって同じでしょ⁉︎」
それから私は津芽と子どもの喧嘩のように言い合った。そんなことをしていたが不思議と津芽も私も笑顔だった。
ああやっぱりそうだ
私は津芽と一緒にいる時が一番楽しいんだ。
だからその笑顔を一番近くで見たいと思うんだ。
そして津芽との大切な思い出を忘れたくないと…
そんな2人の光景を眺めている人影が2つ。
「あれがそうですか?」
「ああ、そうだよ。どうだい?改めて見た感想は」
「不愉快です。あれよりも私の方が優れています。」
「それもそうだ。だって君はあの人のお気に入りだからね。」
「お気に入り…」
そう言うと嬉しそうな顔を見せる一つの人影。
「当然です。私はあれとは違う、あの超破壊生物を殺すのは私です。」
「きっとあの人も期待してるよ。さて、早速殺しに行きたいところだけど…」
「分かっています。本命と白ネズミも動いていることぐらい。」
「僕達は様子見と行こうか…」
そう言うともう一つの人影は姿を消した。
残された人影は再び津芽と速水に目を向けた。
「私はあなたとは違う。必ずお父様の期待通りに、近々会いに行きますね。兄様…」
そう言い残し、もう一つの人影も姿を消した。
とりあえず今後考えている展開のために繋げるためこの話を作りました。
教科書の角とか箱ティッシュの角とか頭に当たると痛いですよね…
感想、ご指摘お待ちしてます!
岡「ついでに撮影班を増やしたいから協力してくれる人待ってるぜ!」