「………(ll゚ω゚)」
都「まったく口だけの作者ですね」
「……(;´・3・`)」
鮫「まぁ作者も忙しいんだろうよ」
「(。・w・。)」
鮫「なんて言うわけねーだろ‼︎」
「ひぇー遅れてしまって申し訳ありません‼︎」
………本当に遅れてしまい申し訳ありません。
3人に滅多打ちにされたので、どうかこれ以上攻めないであげてください…
それではどうぞ…orz
E組男子達は昼食を取りつつ、棒倒しの作戦を練り直していた。
「とりあえずあの外人を何とかしないと…」
「何とかするってどうすんだよ?」
「な、何とかって何とかだよ!」
岡島と三村が話し合う中、うーんと唸りながら何かを考えていたミナトに竹林は問いかけた。
「どうしたんだいミナト?」
「いやー鮫島をどうやって倒そうかなーって考えてたんだけど、いい案が浮かばなくて…」
「んなもん、お前の虚刀流を使えばいいじゃねぇかよ」
寺坂の一言に周りの男子達は表情を明るくするが、ミナトは首を横に振って答えた。
「いや、あいつかなりタフだよ…実は南の島で一回あいつと喧嘩したんだよ……虚刀流を使ったけど最後まで倒れることなかったよあいつw」
苦笑するミナトを前に男子達の表情はまた暗くなった。
「でもよ…磯貝が退学になるなんて絶対間違ってる」
男子達の表情が暗くなる中、前原がそう言うと男子達は互いに顔を見合わせ頷き、声揃えて叫んだ。
「「「絶対勝つぞー‼︎」」」
そんな様子を遠目に見ていた磯貝は心配そうな表情を浮かべ殺せんせーに言った。
「…殺せんせー、俺に浅野みたいな語学力は無い、それに浅野みたいな力も………どうしよう俺のせいで皆が痛めつけられたら…」
「…そうですねぇ、確かに私も彼ほど完成度の高い15歳は見た事がありません。でもね磯貝君、社会において1人の力には限界がある」
殺せんせーはそう言うとカメラを磯貝へ向けて言った。
「仲間を率いて戦う力、その点で君は浅野君をも上回れると先生は思っていますよ」
そう言って殺せんせーはカメラのシャッターを押そうと構えると、磯貝の周りには自然と仲間達が集まっていた。
「お前ら…」
「お前が弱気でどうすんだwしっかりしてくれよリーダー!」
「そうだぜ磯貝、痛めつけられても平気さ!俺は慣れてるからなw」
「前原…岡島…」
「それに痛めつけられるかもしれないって考えてるけど、俺は痛めつける気まんまんだよ?」
「ほ、程々にね?ミナト君」
「バレないように気をつけるよw」
指を鳴らしつつイキイキとした表情のミナトに対し、渚は苦笑の表情を浮かべていた。
そんな仲間達の姿を目に、磯貝の表情もだんだん明るくなる。
「君がピンチに陥った時も皆が共有して戦ってくれる、それが君の人徳です。先生もね浅野君より君の担任になれた事が嬉しいですよ」
そう言うと白いハチマキを磯貝の頭に巻き、殺せんせーは笑顔を浮かべていた。
「頑張ってくださいね磯貝君」
「はい‼︎」
殺せんせーの言葉に磯貝も笑みを浮かべていた。
「よっし皆‼︎いつも通り殺る気で行くぞ‼︎」
「「「おぉー‼︎」」」
磯貝の掛け声に男子達は声を揃えて叫んだ。
「頑張ってねミナト」
速水の声援にミナトは笑顔を見せると、彼女の頭の上に手をポンとのせ答えた。
「おう♪いってきます!」
笑顔を見せるミナトに対し、顔を赤く染める速水を女子達と雪乃はニヤニヤと眺めていた。
「よかったね〜はやみん♪」
「からかわないでよ!」
そんな時、片岡はミヤコが不満気な表情を浮かべていることに気づいた。
「どうしたのミヤコさん?」
「…いえ、ただほんの少し速水さんが羨ましいなと思っただけです」
「え?」
その時片岡はミヤコの言葉に疑問を抱いたため気づかなかった、女子達の中でもう1人浮かない表情で校庭に集まるE組とA組を眺めている生徒がいることに…………
『両者整列‼︎』
アナウンスの声を聞きE組とA組はそれぞれ整列する。
『ルール説明‼︎相手側の支える棒を先に倒した方が勝ち‼︎掴むのはいいが殴る蹴るは原則禁止‼︎しかし、棒を支える者が足を使って追い払うのや腕や肩でのタックルはOKとする‼︎なおチームの区別をはっきりする為、A組は帽子と長袖を着用する事‼︎』
アナウンスの言葉と共に、帽子を着用するA組を見て杉野と岡島は呟いた。
「あれ帽子じゃなくてヘッドギアだぞ…」
「要するにあっちだけ防具有りか…」
2人が肩を落としつつそう言うとその隣にいた木村が苦笑を浮かべながら言った。
「いや1人だけいるぞ…ヘッドギアも長袖も着けてない奴が…」
木村の言葉に杉野と岡島が1人の生徒へ視線を向けると共に、ミナトは笑顔で言った。
「あいつ変なところ真面目だからなw」
「浅野〜俺はあいつらと同じ条件でやるから〜」
そう言ってヘッドギアを捨て、袖をまくる海莉を目に浅野は苛立ちを覚えながらもその感情を隠しつつ答えた。
「……分かった。僕の指示はいらないだろう…津芽はお前に任せる」
「サンキュー♪」
そう答える海莉の表情はまるで、おもちゃを与えられた子どものように輝いていた。
(こいつの強さは認めざるをえない……だが、いつまでも自由に泳げると思うなよ鮫島)
「お、おい…勝つ気あるのかE組」
小山の声に反応し、浅野はE組の方へ目を移した。E組は全員で自軍の棒を守る完全防御形態の陣形をとっていた。
(誰1人攻めることなく、A組を誘い出そうと言うのか……甘い戦術だな磯貝)
「攻撃部隊…コマンドF!」
浅野は嘲笑うと共に外人部隊の1人、ケヴィン率いる小隊をE組の元へ向かわせた。
「Shu〜〜〜」
ケヴィンが荒々しい呼吸をしつつE組の元へ向かうのを目に、浅野は呟いた。
「僕達の目的は棒を倒す事じゃない……お前らを全員確実に潰すことだ」
(まずはケヴィンのパワーで軽く脅して反応を見る。ビビッたE組が飛び出してくればこちらの陣地で袋叩き……ケヴィンの部隊を押さえ込むのに躍起になればその隙に前進して包囲を殲滅する……これで万全だ、カウンターすら一切許さん)
「き、きたぞ‼︎」
「くそが‼︎」
「無抵抗でやられっかよ‼︎」
耐えきれなくなり吉田と村松が応戦しようと向かって行ったが、獣のように唸るケヴィンに吹き飛ばされた。
その光景を目に男子達だけでなく、女子達も青ざめた表情を浮かべてた。
『なんつー威力だ‼︎客席まで10mは吹っ飛ばした‼︎』
吉田と村松を吹き飛ばしたケヴィンは首をコキコキと鳴らしつつ、E組のほうへ近づき言い放った。
「亀みたいに守ってないで攻めたらどうだ?フン………と言っても通じないか」
「パードゥン?」
「……………亀みたいに」
「パードゥン?」
「亀…」
「パーーーーードゥーーーン?」
あくどい笑みを浮かべ言い返すミナトにケヴィンは苛立ちを覚えていた。
「よしなよミナト、ってか本当に通じてないでしょ?」
「うるせーなカルマ、日本人だから英語が出来なくても問題ないんだよ」
「小学生みたいな言い訳だねw」
からかうようにそう言うと、カルマは苛立ちながら頭に血管を浮かび上がらせているケヴィンに追い打ちをかけるように言った。
「ま、さっきの2人はE組の中でも最弱って感じだから……ごたくはいいからさっさと攻めてきなよ」
「言われなくてもそのつもりだ」
ケヴィンは怒りを抑えつつそう答え、自軍の棒から指示を出す浅野へ目を向けた。そして浅野からの合図を受け取ると、再びE組の方へ目を向けニヤリと笑みを浮かべた
(徹底的に殺れ……か)
「初めからそのつもりだ‼︎」
ケヴィンを先頭に、他のA組生徒達も勢いよくE組の方に走り出す。そして、それを見た磯貝は叫んだ。
「今だ皆‼︎触手‼︎」
磯貝の指示を受け生徒達は一斉に飛び上がり棒の防御からどくと、そのまま上からケヴィン率いる小部隊を押さえこみ、さらに自軍の棒を半分倒し棒の重みでガッチリと固めた。
「へへへ、棒を凶器に使うな…なんてルールは無いからよ」
自軍の生徒達が押さえ込まれてる光景を目にしたにも関わらず、浅野は慌てること無く両翼に温存させていた部隊に指示を出した。
(巧みな防御だ……だがその結果生まれた損失はE組が7人、それに対しこちらは5人のみ………我々がより有利になっただけだ)
「両翼遊撃部隊 コマンドKだ」
「「「了解‼︎」」」
浅野の指示を受けたA組部隊達は、両サイドにそれぞれ分かれE組の棒めがけ前進していく。そんな相手の動きに磯貝は隙を見つけ仲間達に攻めの指示を出した。
「俺たちも行くぞ‼︎攻撃部隊作戦は粘液‼︎」
磯貝率いる攻撃部隊は両翼の部隊の間を中央突破しA組の棒めがけ前進し始めた。
しかし次の瞬間、二つの両翼部隊は前進をやめ防御に戻ると、磯貝率いる攻撃部隊を追い始めた。
全ては浅野の計画通りだった。
少人数を大人数で潰す理想形、そして包囲網の中心には格闘の名手ジュゼとカミーユが待ち構える。締め技、関節技、あらゆる技を駆使し集団戦の混乱の中でE組1人ずつに重傷を与える。
しかし予想通りにいかないのがE組であり、また予想通りに動かない人物はA組にも1人だけ存在していた。
「おぶっ‼︎」
その声に気づき浅野が磯貝達の方へ目を向けると、E組の攻撃部隊の1人である岡島が何者かに吹っ飛ばされていた。
「ちゃんと加減はしといたよ〜。てかお前らなら大丈夫だと思うけどw」
鮫島海莉………彼は笑みを浮かべながら冷や汗をかく磯貝達に目を向けた。
「次は〜どいつにしようかな‼︎」
海莉はそう言いながらも前原めがけ走り出し、岡島とおなじように吹き飛ばそうとしたが…………先ほどまでケヴィン達を押さえていたミナトに防がれた。
「磯貝‼︎こいつは俺が引き受けた‼︎お前は作戦通りみんなに指示を出してくれ‼︎あ、あと岡島をすぐ起き上がるだろうから心配するな‼︎」
「ミナト‼︎テメー少しは心配しろ‼︎」
磯貝は吹き飛ばされながらもピンピンとしている岡島に安堵しつつ、ミナトの言葉に頷くと叫んだ。
「みんな行くぞ‼︎」
「「「おう‼︎」」」
そう言って走り去る磯貝達を海莉は追うこと無くただ見ていた。
「いいのか追わなくて?」
「ん?まぁ、浅野の友達の外人君達がいるから大丈夫でしょ」
「それはどうだろ〜ね〜w」
ニヤニヤと笑みを浮かべ答えるミナトに苛立ちながらも、海莉は磯貝達の方へ目を向けた。
「………マジかよ」
そして客席に逃げこんだE組とそれを追うA組、パニック状態の客席を目に海莉はため息をついた。
「ほんと常識外れすぎるよお前らw」
「でも予想通りだろ?」
「まぁなw」
「「………………」」
2人の間にしばらくの間沈黙が流れる。ミナト、海莉は互いに睨み合いながら徐々にその間合いを詰めていった。
「いくぜ鮫島‼︎」
「かかってこいよ津芽ぁぁ‼︎」
獰猛な獅子は牙を向け、勝利に貪欲な鮫はその刃を見せつける。異形と化した棒倒しの中を獅子は相手めがけ駆け出し、鮫は楽しそうに泳ぎ始めた。
「棒倒しにお姉ちゃんは出ないんだよね?」
「……うん」
A組とE組の棒倒しが行われる中、校門からその様子を遠目に眺める2人の少女がいた。
「それにしてもあの人がいるとは思わなかったよw」
「……予想外」
「すこし暴れてやろうかな〜って思ったけど、あの人に止められちゃ仕方ないよね」
「……この子も残念がってる」
ケタケタ笑う赤髪のメガネ少女と、おとなしそうな雰囲気の青髪少女の手には刀が握られていた。
「まぁ、もう少し我慢したらお姉ちゃんと遊べるし♪」
「……我慢嫌い」
不満気な表情を浮かべる青髪少女を目に、赤髪メガネ女子はもー我慢できないと勢いよく彼女を抱きしめた。
「そーいうところも可愛いな彩姉は♪」
「亜衣…重い…」
そして彩は抱きしめられながら、亜衣は抱きしめながらグラウンドにいるであろう姉を思いながら口にした。
「さくっと殺してあげるよ」
「……楽しみ♪」
2人の刃は少しずつ、だが確実にミヤコの喉元にまで迫っていた……
宣言した通りに投稿できず申し訳ありません…
今回の話をうまくまとめることがなかなかできず遅くなってしまいました……
次回は出来るだけ早く投稿するつもりなので、どうか応援よろしくお願いします‼︎
あ、それと……
最近別の小説を書いてみようかなーと思って、現在設定を決めているところですv(`ゝω・´)
もちろんメインは暗殺教室で進めていく予定です(ll゚ω゚)
読んでいただきありがとうございました♪