津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:ケチャップ

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お久しぶりです…夏も終わり忙しい冬に向けて先輩方から違う作業を教わっています……
予想以上に難しく毎日テンパっています。そのため更新も遅くなってしまいました………言い訳してすいません

今回のコードネームの時間もしかしたら読みにくいという方もいるかもしれませんが、最後まで読んでいただければ幸いです(*´w`*)

それではどーぞー♪


コードネームの時間

今日1日名前で呼ぶのを禁止され、互いをコードネームで呼ぶことにしたE組の生徒達は体育の授業を行っていた。

 

裏山を使い烏間先生を相手にした集団戦。勝利条件は烏間先生の前後に貼られたターゲットに、ペイント弾を当てるというもの。生徒達は携帯で連絡を取りつつ、ターゲットである烏間先生を相手にしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『野球バカ‼︎ターゲットに動きはあるか⁉︎』

 

「まだ無しだ美術ノッポ。堅物は今、一本松の近くに潜んでいる」

 

『野球バカ』こと杉野と『美術ノッポ』こと菅谷は、ターゲットである『堅物』こと烏間先生に動きが無いことを確認していた。

 

『この後の作戦について説明する。貧乏委員チームが堅物の背後から沢に追い込み…神崎名人と椚ヶ丘の母が狙撃する手はずだ』

 

『貧乏委員』こと磯貝が率いるチームが堅物の背後に回りこむのを確認すると、『神崎名人』こと神崎と『椚ヶ丘の母』こと原は互いに頷き銃を構えた。

 

だがそれに感づいた堅物は、貧乏委員チームの間を一気に駆け抜けた。

 

「そんな甘い包囲では簡単に抜かれるぞ‼︎特に女たらしクソ野郎‼︎銃は常に撃てる高さに持っておけ‼︎」

 

堅物に注意された『女たらしクソ野郎』こと前原は、悔しそうな表情を浮かべながらも岩陰に潜んでいた2人に呼びかけた。

 

 

「キノコディレクター‼︎ゆるふわクワガタ‼︎そっちに行ったぞ‼︎」

 

「了解‼︎」

 

「任せて〜」

 

『キノコディレクター』こと三村と『ゆるふわクワガタ』こと倉橋は銃を構えるが、堅物は方向を変えその場を突破した。

 

「くそっ逃げられた‼︎」

 

「速すぎるよ〜」

 

 

 

その様子を見ていた『メガネ(爆)』こと竹林は、『E組の闇『こと狭間に連絡した。

 

『堅物はそっちに向かったよ』

 

「わかったわ」

 

E組の闇はメガネ(爆)からの連絡を受けると、待機していた3人に呼びかけた。

 

「そろそろ堅物が来るって…準備はいい?」

 

「おう‼︎」

 

「へへ、任せとけ」

 

「了解だ」

 

『ホームベース』こと吉田と『へちま』こと村松、そして『コロコロ上がり』ことイトナは堅物を迎え撃つべく銃を構えた。

 

 

『下の準備は完了です。そろそろ堅物が来ます‼︎』

 

「おうよ‼︎」

 

『萌え箱』こと律から連絡を受けた『鷹岡もどき』こと寺坂は木の上で銃を構え、地上に注意を引きつけた堅物目掛け引き金を引いた。

 

「よっしゃ!当たったぜ!」

 

(フッ…やるな鷹岡もどき)

 

 

「だが俺に対して命中一発じゃとうてい奴には当たらんぞ‼︎」

 

堅物はそう言いつつ、草陰から銃口を向ける2人の生徒に向かって叫んだ。

 

「毒メガネ‼︎永遠の0‼︎射点が見えては当然のように避けられるぞ‼︎」

 

『毒メガネ』こと奥田が烏間の声に驚く中、『永遠の0』こと茅野はわなわなと震えながらも溢れそうになる怒りを抑え叫んだ。

 

「くっ…このコードネームつけた人絶対許さない‼︎そっちでお願い‼︎凛として説教‼︎」

 

 

 

「OK‼︎行くよギャル英語と性別‼︎」

 

「「りょーかい‼︎」」

 

『凛として説教』こと片岡と『ギャル英語』こと中村、『性別』こと渚の3人は草陰に隠れつつ堅物を狙う。

 

(射手の位置を特定させ無い巧みな射撃だ。凛として説教の指揮能力だな)

 

関心している堅物の背後からは『変態終末期』こと岡島と、『このマンガがすごい‼︎』こと不破が距離を保ちつつ隙を窺っていた。

 

(フッ、あの2人も中々のものだな)

 

堅物が生徒達の成長に笑みを浮かべていると、前方から2人の生徒が迫っていた。

 

 

 

「いくよ!す、すごいサル‼︎」

 

「う、うん!ポニーテールと乳…」

 

『すごいサル』こと岡野と『ポニーテールと乳』こと矢田は、互いに気まずそうな表情をしながら堅物めがけ銃を向けた。

 

(…あの2人も気の毒だな…)

 

そんなことを思いつつ変態終末期とこのマンガがすごい‼︎そして、すごいサルとポニーテールと乳に挟み撃ちにされたら堅物は今の状況を打破しようと右へ方向を変え走り出そうとするが、目の前を1発のBB弾が通り過ぎた。

 

(今の銃撃は……なるほど、なかなかの腕前だな中二半)

 

 

堅物が弾丸が飛んできた方向に目を移すと、『中二半』ことカルマがニヤニヤと笑みを浮かべていた。

 

「逃がさないよ堅物w」

 

 

(中二半が退路を塞いだ。頼んだぞ……ギャルゲーの主人公‼︎)

 

貧乏委員から合図を受けた『ギャルゲーの主人公』こと千葉は堅物めがけ銃を放つ。だが堅物はその狙撃を木の板で防いでいた。

 

「ギャルゲーの主人公‼︎君の狙撃は常に警戒されてると思え‼︎」

 

 

(……わかってますよ。でも堅物…まだあいつが出てきてないこと、分かってますよね?)

 

 

 

 

その瞬間、堅物は背後から殺気を込めつつナイフを振るってきた生徒に対し笑みを浮かべた。

 

「ここで来たか……へっぽこリア充剣士‼︎」

 

堅物のへっぽこリア充剣士という言葉に『へっぽこリア充剣士』ことミナトはズッコケそうになるが、なんとか持ちこたえ、堅物めがけ怒りと共にナイフを振るった。

 

「誰だこんな名前考えた奴、絶対許さねぇ‼︎」

 

そんなへっぽこリア充剣士を前に堅物は笑みを浮かべていた。

 

「皆君のことをよく見ている証だな」

 

「堅物までそんなこと言わないでくださいよ……」

 

堅物の言葉にしょんぼりするへっぽこリア充剣士。堅物はへっぽこリア充剣士の殺気が弱まった一瞬を見逃さず、彼の横を通り抜けようとしたが…………そのとき第2の刃が堅物めがけ振るわれた。

 

 

「しっかりして!へ…へっぽこリア充剣士‼︎」

 

「まさか銃では無くナイフで来るとは………驚かされたぞツンデレデレスナイパー‼︎」

 

へっぽこリア充剣士のフォローに入った『ツンデレデレスナイパー』こと速水は堅物めがけナイフを振るっていた。

 

(伊武鬼さんから剣技を叩き込まれたへっぽこリア充剣士のナイフ術、そして女子ナイフ術3位のツンデレデレスナイパーによるコンビネーション攻撃か……これは少し厄介だな)

 

そんなことを思いながらも堅物は少し本気を出し、2人の斬撃を全て避けていた。

 

「くそっ!全然当たんねぇ」

 

「そろそろじゃない?へっぽこリア充剣士」

 

「あ、ああ…そんじゃいくぜ?ツンデレデレスナイパー‼︎」

 

((………後で謝らないと))

 

へっぽこリア充剣士とツンデレデレスナイパーは互いに同じことを思いつつ、手に持つナイフを捨て隠し持っていた銃を取り出した。

 

「何⁉︎」

 

「やっぱり私はこっちの方がいいな」

 

「こんだけ近いんだ、俺でも当たるはず‼︎」

 

 

パパァン‼︎

 

2人は同時に引き金を引き、堅物は2発のペイント弾をその身に受けた。

 

「くっ!なかなかやるな2人共……だがへっぽこリア充剣士!ツンデレデレスナイパーの銃撃を見習え!君の撃った弾丸はターゲットの中心から大きくずれている。これでは奴を仕留めんぞ‼︎」

 

「まぁ…こいつを使うのは本当苦手なんで…」

 

へっぽこリア充剣士は頭を掻きつつ言うと、笑みを浮かべ堅物に言った。

 

「でも……勝つのは俺達ですよ」

 

 

へっぽこリア充剣士はそう言い終えると合図を出し、今まで潜んでいた存在が堅物の背後に姿を現わす。

 

それと同時に生徒達は彼の名を叫んだ。

 

「「「ジャスティス‼︎」」」

 

『ジャスティス』こと木村の2丁拳銃から放たれた弾丸は堅物のターゲット中心に命中し、それと同時に授業終わりのチャイムが鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…で、どうでした?1時間目をコードネームで過ごした気分は」

 

 

「「「「なんか……どっと傷ついた」」」」

 

「そうですかそうですか」

 

2時間目の授業が始まると共に殺せんせーは問いかけたが、生徒達は皆顔を上げることなくどよーんとしていた。

 

「私…すごいサルって連呼された…誰よあんなコードネーム考えたの…」

 

「あ、それ考えたの俺だわ」

 

前原の言葉を聞いた岡野は躊躇無く、蹴りを放っていた。

 

 

「まだマシじゃねぇか…俺なんか、変態終末期だぞ…」

 

「「「ぴったりじゃん」」」

 

岡島の言葉に生徒達は皆、口を揃えて答え、その後泣きながら教室を飛び出そうとする岡島を、殺せんせーがなんとか引き止め慰めていた。

 

 

 

 

「てか俺のコードネームは誰が考えたんだよ………なんだよ!へっぽこリア充剣士って‼︎」

 

「えー?すごいぴったりだと思うけど?」

 

「読者の皆様からもたくさんの案をもらったけど、テキトー剣士とか、ヘタレリア充、へっぽこ主人公、ヘタレ剣士とか……それを作者が混ぜてへっぽこリア充剣士ってコードネームに決めたんだって」

 

カルマに続いて不破がコードネームの由来を話すと、我慢できなくなったミナトは叫んだ。

 

「俺ヘタレ卒業したじゃん‼︎」

 

「「「……はぁ〜…まだヘタレだよ」」」

 

ミナトの言葉に男子達は冷たいを目をしつつ、口を揃えて言った。

 

「ため息まで揃えるなよ……」

 

 

 

「ねぇ、私のコードネーム原作と比べてデレが一つ多いんだけど?」

 

速水が不満げに自分のコードネームについて疑問を投げかけると、中村がニヤニヤしながら答えた。

 

「それははやみんが原作と比べてデレデレしてるからだよ〜」

 

「デ、デレデレしてないよ‼︎」

 

速水が顔を赤くしつつ中村に反論する中、木村は殺せんせーに問いかけた。

 

「なぁ殺せんせー何で俺だけ本名のままだったんだよ?」

 

「今日の体育の訓練内容は知ってましたから。君の機動力なら活躍すると思ったからです。さっきみたいにカッコよく決めた時なら、ジャスティスって名前でもしっくりきたでしょ?」

 

「……うーん…」

 

「木村君、安心のために言っておくと君の名前は比較的簡単に改名手続きができるはずです。でもね木村君、もし君が先生を殺せたなら……世界はきっと君の名をこう解釈するでしょう『まさしく正義だ』『地球を救った英雄の名に相応しい』と」

 

「…………」

 

「大切なのはその名の人が実際の人生で何をしたか…名前は人を造らない、人が歩いた足跡の中にそっと名前が残るだけです」

 

そう言うと殺せんせーは烏間先生が身につけていたターゲットを手にし言った。

 

「もうしばらくその名前…大事に持っておいてはどうでしょう。少なくとも暗殺に決着がつくときまでは……ね」

 

「……そーしてやっか」

 

木村が照れくさそうに笑みを浮かべ答えるのを殺せんせーは嬉しそうに眺めるとくるりと振り返り、チョークを手にしつつ言った。

 

 

 

「さて皆さん、ちゃっかし名前で呼び合っていますが今日はコードネームで呼ぶ日ですよ?」

 

「「「うっ………」」」

 

「ヌルフフフ、先生のコードネームも紹介するので以後この名で呼んで下さい」

 

そう言うと殺せんせーは黒板に永遠なる疾風の運命の皇子(とわなるかぜのさだめのおうじ〕と書き、生徒達にドヤ顔を見せていた。

 

当然生徒達はそのドヤ顔に殺意を覚え一斉に暗殺を始める。

 

「1人だけ何スカした名前付けてんだ‼︎」

 

「しかもなんだそのドヤ顔‼︎」

 

「にゅやっ!ちょ、いーじゃないですか1日ぐらい‼︎」

 

 

対先生用BB弾だけでなくゴミや空き缶が殺せんせーに向かって投げられる中、ミナトは生徒達の暗殺に巻き込まれないよう教壇まで向かうと殺せんせーが書いたコードネームに二重線を引き別のコードネームを書いた。

 

 

 

『変態ヌルヌルセクハラタコ』

 

 

 

「にゅやー!なんてこと書いてるんですか⁉︎」

 

慌てふためく殺せんせーを気に止めることなく、ミナトは皆に問いかけた。

 

「今日1日殺せんせーのコードネームはこれでいいと思う人は拍手をお願いいたしま〜す」

 

ミナトの言葉と共にクラス中拍手の音が鳴り響いた。

 

「全一致‼︎殺せんせーのコードネームは変態ヌルヌルセクハラタコ決定しました‼︎」

 

「ミ、ミナト君いくら何でもあんまりですよ!もう少しマシな……」

 

「生徒が考えたコードネームが気に入らないの?」

 

「うぐっ……」

 

ミナトが悲しげな表情を浮かべながら言うので、殺せんせーは何も言えなかった。

 

(演技だっつーのw)

 

 

「それじゃみんな!今日1日殺せんせーをこのコードネームで呼ぶように〜」

 

「「はーい♪」」

 

 

ちなみに殺せんせーの変態ヌルヌルセクハラタコというコードネームはこの日だけで無く、1週間ぐらい呼ばれ続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにコードネームをつけられたのは生徒達や烏間だけで無く、イリーナや真琴も同じだった。

 

 

 

 

 

 

英語の授業を終え教員室に戻ってきたイリーナは、自分の机の元へ向かうとそのまま顔を俯かせた。

 

「どうしたイリーナ?」

 

烏間は顔を俯かせピクリとも動かないイリーナが気になり問いかけた。

烏間の問いかけからしばらくしてイリーナはようやく起き上がり、一気に不満を爆発させた。

 

「さっきの授業コードネームで呼ばれてたのよ……私のコードネーム…ビッチビチって何なのよ‼︎」

 

『ビッチビチ』ことイリーナが不満を爆発させるのを目にしつつ烏間は苦笑を浮かべると、イリーナとは対照的に頬を染めつつ恥ずかしそうにしながら教員室に入ってきた真琴に目をやった。

 

「熱でもあるのか?泉」

 

 

真琴は烏間の問いに答えることなく、イリーナと同じように顔を俯かせた。

イリーナはそんな真琴の姿が気になり問いかけた。

 

「ねぇマコト。マコトのコードネーム何だったの?」

 

真琴はイリーナの問いに一瞬体をビクッと震わせ、ゆっくり顔を上げ答えた。

 

「…………純粋ピュア赤面教師」

 

 

「なんで⁉︎私なんてビッチビチだったのよ⁉︎」

 

「ヌルフフフ、泉先生はイリーナ先生とは対照的ですからね♪」

 

「うるさいわよ‼︎この変態ヌルヌルセクハラタコ‼︎」

 

イリーナが殺せんせーに向かってナイフを振るう、そんな状況の中でも真琴は恥ずかしそうに顔を手で覆い隠していた。

 

そんな光景を目に烏間はため息を吐きつつもほんの少し笑みを浮かべていた。

 




最近真琴の登場シーンが少ない……てか忘れてたw
泉「………忘れないでくれよ」
申し訳ありません(´・ω・`)これから出番増やすから…
泉「…期待しないでおくよw」
笑顔が怖い‼︎

更新速度徐々に上げてけるようにしますので、応援よろしくお願いしますv(`ゝω・´)

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