津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:ケチャップ

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だいぶ空いてしまい申し訳ありません…(´・ω・`)
やっぱりオリジナルストーリーは苦手な作者です。

今回も2人をイチャつかせつつ、体育祭編ごのオリジナルストーリー、ミヤコ編に繋げるための内容となっています。

苦手なオリジナルストーリーまた書くのかよ…と思うかもしれませんが、暖かく見守っていただければ幸いです(*´w`*)


泊まりの時間 2時間目

ミナトと速水がしばらくベットで談笑していると、ぐぅ〜と音が鳴った。

 

「そういえば晩御飯まだだったね、お腹減った?凛香」

 

ミナトはクスクス笑いながら問いかけるのに対し、速水は真っ赤になりながらも反論した。

 

「お、お腹は空いたけど、さっきのは私じゃ「ぐぅ〜」………お腹空きました」

 

恥ずかしくて俯く速水の頭をミナトは優しく撫でると、準備始めようかと促し速水と共に一階の台所へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ〜て、晩御飯なに作ろうかな〜」

 

「もうできてますよ」

 

ミナトと速水の2人が台所へ向かうと、すでにテーブルの上にはチャーハンが2人前置いてあった。

 

「いくら待ってもお2人が降りてこなかったので、先に作ってしまいました」

 

淡々と話す日和号を見て、ミナトは彼女が少し不機嫌なことに気づいた。

 

(あっちゃ〜、日和号の奴少し拗ねてるな…)

 

「あ、ありがとう日和号♪」

 

ミナトが冷や汗をかきながらそう言うと、速水は日和号が作ったチャーハンを目に言った。

 

「すごい…日和号って料理まで出来るんだね」

 

「えっ?その……八重野から色々教わりましたので…今回は速水さんをお招きしているので、一番得意なチャーハンを作りました」

 

「ありがとう日和号♪」

 

(凛香ナイス‼︎)

 

速水が少し不機嫌にしている日和号に気づいたかは分からないが、彼女の褒め言葉に日和号は少し嬉しそうにしていた。

 

「「いただきまーす」」

 

手を合わせてミナトと速水はそう言うと、チャーハンをすくい口元へ運んだ。

 

「お、美味しい!」

 

「さすがばあちゃんに教わっただけはあるな♪」

 

あまりの美味しさに2人が感心する様子を見て、日和号は上機嫌になっていた。

 

「おかわりもあるのでよろしかったどうぞ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして2人はチャーハンを完食し使った食器を洗っていると、速水は申し訳なさそうにミナトに言った

 

 

「そういえばミナト」

 

「どうした?」

 

「その…ごめんなさい‼︎」

 

「急に謝ってどうしたの?」

 

「私、ミナトがお風呂に入ってる間落ち着かなくてミナトの部屋見渡してたの」

 

「まぁ、俺のシャツ着てるし何となくわかったけどねw」

 

「///」

 

ヘラヘラ笑うながら言うミナトの前で赤く頬を染める速水の格好は、未だミナトのシャツ一枚を着ているだけだった。

 

「あ、そういえば……真っ赤な本があったんだけど、あれって何?」

 

「………真っ赤な本…?」

 

「うん、表紙も著者も書かれてなくて……悪いと思ったんだけど気になって中身を読んだの………そしたら過去の日付と変化無しって書かれてたから何かの観察日記だとは思ったんだけど……ごめんなさい‼︎」

 

(まぁ、観察日記で間違いでは無いもんな…)

 

「気にしないで♪凛香の言う通りあの本は昔育ててた花の観察日記だよ。ただ全然芽を出さなくてね……そしていつか観察するのをやめちゃったんだw」

 

「???」

 

いつも通りミナトはヘラヘラ笑って答えたが、速水はその笑顔に違和感を覚えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食器を洗い終えると、ミナトは速水の寝床の準備をするために二階へ上がって行った。

当然速水は、自分でやるよと言ったが、ミナトに凛香は今日お客様だからと言われ、申し訳なさを覚えながらもリビングで待つ事にした。

 

 

テレビを見ながらミナトの準備が終わるのを待っていると、日和号が速水の前にお茶を差し出した。

 

「どうぞお飲みになってください」

 

「ありがとう………あ、美味しい」

 

速水は日和号が入れたお茶の美味しさに驚いていると、一つの疑問を抱いた。

 

「ねぇ日和号、その……完成形変体刀って日和号の他にどんなのがあるの?」

 

「ミナトさんから聞きましたが、速水さんはすでに完成形変体刀のうち何本かを目にしているのですよね?」

 

「うん、ミナトのおじいさんの伊武鬼さんが使う王刀・鋸、ミナトが使っていた絶刀・鉋、あとレプリカだったけど同じくミナトが使った薄刀・針、南の島で篠宮が使ってた斬刀・鈍と毒刀・鍍」

 

「そしてミナトさんの祖母の八重野が所持する私、微刀・釵……速水さんはこれまでに6本の完成形変体刀を見てきました。残るは6本……ですがその6本の中に最も凶悪な刀があります」

 

「……凶悪な刀?」

 

日和号の言葉に速水は少し冷や汗をかきつつ問いかけた。

 

「その刀の名は……惡刀・鐚…所有者の死さえ許さず、無理矢理人を生かし続ける刀です」

 

日和号の言葉に速水が何も言えずにいると、二階からミナトが降りてきた。

 

「凛香〜準備出来たよ〜」

 

「どうやらミナトさんの準備が終わったようですね。明日も学校ですよね?制服や下着は私が洗濯しときますので、今夜は早めにお休みください♪」

 

 

そう言うと日和号は脱衣所に向かい、速水も気持ちを切り替えミナトが待つ二階へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミナトが二階で待っていると、速水が階段を上がってきた。ちなみに服装は、ミナトのワイシャツ1枚のままである。

 

「パジャマに着替えなくていいの?」

 

「……うん…これがいい///」

 

うつむきながらも嬉しそうな表情を浮かべ頬を染める速水を前に、ミナトの理性は崩壊寸前だった。

 

(寝起きの時といい、凛香のデレが究極に可愛すぎる‼︎)

 

赤くなった顔を手で覆い隠していると、具合が悪いのかと勘違いした速水が顔を近づけ問いかけてきた。

 

「大丈夫?ミナト」

 

「へ?何が?」

 

「顔赤いよ?」

 

「それは凛……いやいや!急いで準備したから汗かいちゃってw」

 

凛香が可愛いからだよ、とは言えずミナトはバレる覚悟で嘘をついたが速水は疑うことなくミナトの言葉を信じた。

 

「それでその……私はどこで寝れば…」

 

「それなら姉ちゃんの部屋少し片付けといたから、姉ちゃんのベット使っ」

 

ミナトがそこまで言いかけると、速水はミナトの袖を掴み上目使いで言った。

 

「一緒がいい///」

 

「(´・д・)?………………ヾ(゚Д`;≡;´Д゚)ノ゙ ‼︎‼︎⁉︎」

 

ミナトの脳内はこんな感じにパニクッていた………

 

 

 

 

結局ミナトと速水の2人は、ミナトの部屋にあるベットで一緒に寝ることにした。

 

「落ちないように気をつけろよ?」

 

「…うん」

 

「狭くない?」

 

「……大丈夫だよ」

 

「暑かったら言えよ?」

 

「………うん」

 

「寝相悪かったらごめんね…」

 

「……………」

 

ミナトは自分の寝相の悪さを伝えるが、返事が無かったので嫌われたかと思い急いで速水の方へ振り返った。

 

「凛っ‼︎」

 

「スースー」

 

ミナトが振り向くと、寝息を立て幸せそうな寝顔を見せる速水の姿があった。

 

「本当に可愛らしい寝顔だこと」

 

ミナトがそう言いながら頭を撫でると、速水が突然抱きついてきた。

 

「寝相⁉︎それとも…えっ⁉︎ナニコレ」

 

「ミナト……どこにも行かやいで……スースー」

 

「寝言かwそれに行かやいでってw」

 

ミナトは抱きついている速水を優しく抱きしめた。

 

「………俺も…これから先ずっと、お前のそばに……いれたらいいな……」

 

そのままミナトも速水と同じように眠りについたのであった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅーさすがにこれだけの数は骨が折れますね……あ、私からくり人形でした」

 

そう言う日和号の目の前には複数の小型カメラや様々な機器が置いてあった。

 

「全く2人の様子を観察しようなど、日和号が絶対許しません!」

 

そう言うと日和号は小型カメラや小型マイクを一つの袋にまとめ、ゴミ箱へ投げ入れた。

 

「残念でしたね読者の皆様♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あちゃー誰かに気づかれたかなw」

 

そう言いつつ男はヘッドホンを外し、会話の内容を振り返っていた。

 

 

「完成形変体刀の中で最も凶悪な刀、惡刀・鐚…か……ふふふ、その刀彼女が使えばより楽しめたかもしれないな♪」

 

高笑いする男 ジウはそう言いながら振り返り、なんらかの装置を複数身体に取り付け意識を失っているミヤコに言った。

 

「君は僕に聞いたね………殺すのでは無く、救う方法は無いのかと……E組の生徒達と関わったことで君は変わったね。でも救う方法なんて無いんだよ……」

 

ジウはそう言いながら目線をミヤコからある物へ移した。

 

「救うことよりも殺す方が簡単なんだ。そして君は救う力よりも殺す力の方を多く身につけている……この刀も、殺すために使わなきゃ勿体無いじゃないか♪お前もそう思うだろう?…………惡刀・鐚」

 

 

笑みを浮かべるジウの目には、ミヤコの胸元に差し込まれた完成形変体刀のうちの1本……惡刀・鐚がうつされていた。

 

 

 




2人をイチャつかせましたが、ミヤコ、そしてミナトにも
不穏な気配が……

今後の展開を楽しみにしていただければ幸いです♪
感想お待ちしていますv(`ゝω・´)

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