津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:ケチャップ

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暗殺教室 囲い込みの時間で新しいイベントが始まりましたね!

私はニセ律をとりあえず10人集め終えました!
とりあえずガチャで倉橋さんがほしいです…
速水の星5はいつでるのー⁉︎


助っ人の時間

グラウンドのトラック内で対峙するミナト・真琴ペアと渚・イリーナペアを前に、岡島は隣に座る竹林に問いかける。

 

「助っ人にミナトと渚か〜どうなると思う?」

 

岡島の問いに竹林はいつもと同じようにメガネをクイとあげ応える。

 

「ミナトは暗殺よりも戦闘を得意とする、それに対し渚は暗殺…そしてそれは双方の先生も同じなんだ」

 

「どういうことだよ竹林」

 

竹林の言葉を理解できなかった菅谷が問いかける。

 

「ビッチ先生も渚同様、戦闘よりも暗殺を得意とする…それに対し泉先生は…まだ分からないけど、烏間先生と同じ防衛省の人だし戦闘の方が得意だと思うんだ」

 

竹林の応えに「さすが竹林(君)‼︎」と感心の声が周りから上がった。

そして竹林はそのまま言い続ける。

 

「今回の勝負どっちが勝っても不思議じゃ無い……なかなか面白い対決になりそうだね」

 

竹林がメガネをクイと上げると不破は、戦闘開始の合図をし戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘開始の合図はなったが、双方しばらく動かずにいた。

 

「泉先生、なんか作戦とかあります?」

 

ミナトは目の前の渚とイリーナに目をやりつつ、真琴に問いかけた。

 

「そうだな…作戦は考えていないが私はしばらく様子見でいいかな?」

 

「えっ⁉︎」

 

天音が真琴の言葉に驚くと、真琴は少し微笑みながら言った。

 

「烏間が育てた生徒の実力を見てみたいんだ。それに君はなかなか腕が立つと聞いているからね」

 

微笑みながら話す真琴に対しミナトは困ったような表情を浮かべ、ため息を吐き言った。

 

「あっちの女の子みたいな子も相当強いですよ……負けても恨まないでくださいね?」

 

「そんなことはしないさ。安心してくれ」

 

「本当ですね?」

 

「ふっ、疑り深いな君は…本当だ、恨んだりしないよ」

 

ミナトは真琴の言葉に安心した表情を見せると、そんじゃ行ってきますと言葉を残しターゲットの元へ歩み寄った。

 

 

 

 

(津芽君…君がどこまで成長しているか見させてもらうぞ…そして…君に与えられた力がどこまで進化しているかもな……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渚は徐々に近づきつつあるミナトに目をやりつつ、イリーナに言った。

 

「ビッチ先生、始めに僕が出ます」

 

「相手はあのミナトよ…勝てるの渚?」

 

「戦闘じゃ無理だけど、暗殺なら……」

 

渚の言葉にイリーナは笑みを浮かべるとあるものを差し出し言った。

 

「つまりこういうことね」

 

「ありがとうビッチ先生」

 

渚はイリーナからあるものを受け取ると、こちらに歩み寄るミナトに向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やるきだな渚君」

 

「どうやらそのようですね」

 

校舎近くから眺めていた烏間に殺せんせーは瞬時に近づき、渚の手に握られる2本のナイフを目に言った。

 

「ですがあの技はミナト君も知っている。あの技に対しどう対応するか、楽しみですねヌルフフフ」

 

 

渚が2本のナイフを持っていることは、生徒達も知っていた。

 

 

「渚の奴本気だな」

 

「そうでもしねぇとミナトに勝てねぇよ」

 

村松の言葉に吉田が応える。

 

「竹林の言う通りどっちが勝つか分からないな…」

 

磯貝の言葉に皆は頷き、勝負の行方を見守っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミナトと渚の2人はナイフの間合いまでもう少しという距離まで近づいた。

 

「いやー大変だよね渚…こんなことに巻き込まれちゃってさw」

 

「本当にね…」

 

ヘラヘラ笑いながら言うミナトに対し、渚は苦笑を浮かべていた。だが渚の目は真剣かつ、標的を定める蛇のような目に切り替わった。

 

「でも、本気で行くよミナト君!」

 

その言葉にミナト笑みを浮かべ、渚に手の甲を向けかかってこいよと言わんばかりに手招いた。

 

 

 

 

 

始めに動いたのは渚だった。

 

 

渚はミナトめがけナイフを振るうが、ミナトはその攻撃を紙一重でかわす。そして続く2撃、3撃目もミナトは紙一重でかわしていた。

 

渚は一旦距離を取り、深呼吸して気持ちを落ち着かせた。

 

(やっぱりミナト君に攻撃がなかなか当たらない……それに攻撃してる時に気づいたけど、ミナト君は全神経を使うほどこの戦いに集中していない)

 

渚はしばらく考え静止していると、後ろの方でイリーナが叫んだ。

 

「コラー‼︎何休んでんのよ渚‼︎」

 

渚が後ろを振り返ると、イリーナは少し怒った様子で叫んでいた。そんな様子をミナトが遠目に見ていると…

 

「津芽も避けてんじゃないわよ‼︎戦いなさい‼︎」

 

「無茶言うな‼︎」

 

イリーナの発言にツッコミを入れるミナトに対し、渚は苦笑いを浮かべていた。

 

「渚も大変だな…あんなビッチに助っ人頼まれて」

 

「ハハハ…そう言うミナト君こそ…泉先生、様子見って感じだね」

 

そう言って渚が真琴に目をやると、真琴は笑顔を返してきた。

 

「なんで俺らがこんなことを…」

 

「でも少し嬉しいんだ…」

 

ミナトは渚の言葉にえ?と問いかけた。

 

「ミナト君はすごく強くて、頼りになる。だから一度、そんなミナト君と戦ってみたいと思ってたんだ」

 

渚の言葉にミナトは笑みを浮かべ言った。

 

「ケンカ売ってる…ってことでいいのかな?」

 

「うん、いいよ」

 

そう言う渚は真っ直ぐミナトの眼を見ていた。

 

「手加減しないからな、渚」

 

そう言ってミナトはナイフを構える。そして渚もまた、同じようにナイフを構えた。

 

 

「行くよ!ミナト君!」

 

「楽しませてくれよー?渚‼︎」

 

 

渚はミナトの顔面めがけナイフを振るう、それに対しミナトはナイフで攻撃を防ぎつつ左拳で渚の脇腹を殴りつけた。

 

その衝撃で渚は少し吹っ飛ばされるが、なんとか持ちこたえていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「津芽の奴、本気でやってるのかよ…」

 

吹っ飛ばされる渚を見て杉野が呟くが、速水がそれを否定した。

 

「ミナトが本気を出したら虚刀流を使ってるはずだよ」

 

「じゃあ、手を抜いてるってことかよ?」

 

「それは違うと思う…ミナトは虚刀流を誰かを守るために使うって言ってた。虚刀流を使っていなくてもナイフ術、体運びは本気だと思うよ」

 

的確に話す速水の言葉を誰もが真剣に聞く中、中村はニヤニヤしながら速水に言った。

 

「さすが津芽の彼女♪直接言葉を交わさなくても見ただけで分かっちゃうなんてね〜」

 

「莉桜‼︎」

 

真っ赤になりながら声を上げる速水を、皆がニヤニヤしながら見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も渚はミナトの攻撃を受け続けるが、ミナトもまた渚の攻撃を防げずにいた。

 

(さすが渚だな、時折見せる殺気混じりの攻撃…体がすくみあがって思うように動けねぇやw)

 

そんなことを思っていると渚がミナトめがけ走ってきた。

だが体力の限界が近かったのか、途中で減速しよろめいた。

 

「大丈夫か渚⁉︎」

 

ミナトはやりすぎたかと思い急いで渚に歩み寄る。だがそこで気付いた、よろめいた渚の両手がミナトのすぐ目の前まで来ていることに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ちっ…!こいつ…)

 

(確実に決める‼︎)

 

そして渚がミナトの目の前で最大の音を鳴らした。

 

 

パァン‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、それと同時に別の音が鳴り響いた。

 

 

「わっ‼︎‼︎」

 

 

渚の猫騙しを打ち消すように放たれたミナトの大声は、猫騙しの衝撃を最小限に抑えた。

 

 

「ま、まさか大声で音を打ち消すなんて…」

 

「完全に打ち消した…ってわけではないけどなw 渚、俺の勝ちだ」

 

そう言って笑みを浮かべるミナトはナイフを渚の首元めがけ振るう。だがその時、渚は笑って言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「違うよミナト君…勝つのは君でも、僕でも無い……ビッチ先生だ」

 

 

 

 

 

 

そして気づくとミナトの首元にはイリーナのナイフが当てられていた。

 

「いつのまに…?」

 

「あんた渚の殺気ばかり気にして、少しずつ私が近づいてくるのに気づかなかったでしょ?」

 

イリーナの言う通り、ミナトの視界には対峙する渚の姿しか入ってなかった。

 

「大人は卑怯なのよ津芽、覚えときなさい」

 

ナイフを当てられ呆気に取られるミナトにそう言うと、イリーナは渚の心配をしつつ言った。

 

「残るはイズミだけね…勝つわよ渚‼︎」

 

そう言って渚の方を見た時だった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…え?」

 

 

「大人は卑怯……その考えに私も共感するよイリーナ」

 

 

 

いつの間にかに渚に近づき、笑顔でそう言う真琴はナイフを渚の首元に当て、そのまま流れるように呆然と立ち尽くしているイリーナの首元にナイフを当てた。

 

 

「ダブルキルだ。イリーナ、渚君」

 

真琴はナイフを手にしつつ、呆然と立ち尽くす2人に笑顔で言った。




助っ人の時間 このサブタイトルをつけた時に、ジャンプで連載されていたスケットダンスを思い出しました。

お気に入りのキャラはスイッチでしたw

さて次回はイリーナ対真琴3本勝負2本目です!
どんな勝負内容なのか楽しみにお待ちいただければ幸いですv(`ゝω・´)

あと最近投稿が遅くなってしまい申し訳ありません(´・ω・`)

感想、ご指摘お待ちしてます♪

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