津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:ケチャップ

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少しグダッていますが竹林編スタートですv(`ゝω・´)

本格的に熱くなってきて、作者は今夏の暑さと筋肉痛に悩まされていますw
皆さんも熱中症になら無いよう気をつけてください


驚愕の時間

二学期の始業式

 

 

夏休みから心を切り替え、勉強も暗殺も新しいステージへ入る折り返しの9月。

 

殺せんせーの暗殺期限まで…残り6ヶ月となっていた。

 

 

 

 

E組の生徒達はいつものように他のクラスよりはやく整列していた。

するとそこに浅野を除く五英傑の4人が現れ、瀬尾と小山が意地の悪そうな顔で言ってきた。

 

 

「久しぶりだなE組ども。二学期も大変だと思うがよ」

 

 

「メゲずにやってくれギシシシシ」

 

 

しかしそんな彼らに負けじと、1人の生徒が意地の悪そうな顔をして言い返した。

 

 

「うわ〜夏休み明けからお前らの顔見るとか縁起わるいわw」

 

笑みを浮かべ言うミナトに対し瀬尾が食って掛かろうとした時、1人の生徒が現れそれを阻止した。

 

 

「邪魔だ宇宙人、はやく並べよ」

 

振り向くとそこには明らかに不機嫌そうにしている海莉の姿があった。

 

 

「てめーまた宇宙人って…」

 

 

「………」

 

 

瀬尾は海莉に反論しようとするが、彼の鋭い目線に怖気付きそそくさとその場を去っていった。

 

 

「ったく、朝からイラつかせやがって…」

 

 

「どうしてそんな機嫌悪いんだよ?」

 

 

誰もが海莉の不機嫌さを気にし、問いかけるのを躊躇っていたがミナトは何の迷いもなく問いかけた。

 

 

「昨日の夜、読書感想文の宿題があんのに気づいたんだよ…本なんて普段読まねーし、徹夜で本読んでそれから書いたから寝不足で……ふぁ〜あ」

 

 

海莉が話すと彼のあくび移ったのか、倉橋もふぁ〜と手で口を押さえながらあくびをしていた。

 

 

「あれ?陽菜ちゃんも昨日寝るの遅かったの?」

 

 

矢田の問いに倉橋は目元を擦りつつ応えた。

 

 

「実は昨日、鮫ちゃんの読書感想文手伝ってたんだ〜」

 

 

「おい陽菜乃、それ言うなって言っただろ…」

 

 

「あれそうだっけ?眠かったから覚えてなくて…ふぁ〜」

 

 

そんな事を話していると、1人の女子生徒がこちらに向かって歩いてきた。

 

 

「みなさんおはようございます。鮫島さん、そろそろ行かないと怒られますよ?」

 

 

海莉を呼びに来たのであろう、副会長であるミヤコは少し強めに言った。

 

 

「えー、めんどくさいし…いいじゃん別にー」

 

 

「ダメです!」

 

 

「……分かったよ」

 

海莉はミヤコの気迫に負け、しぶしぶとその場を立ち去ろうとした。

 

 

「あ、そーだお前ら」

 

 

そう言って海莉は振り返りミナト達に言った。

 

 

「五英傑の奴ら…まぁ浅野を除く4人だけど、お前らが悔しい顔するのが楽しみだって言ってたぞ?」

 

 

「どういうことだよ?」

 

 

ミナトの問いに海莉は知らねーと返し、ミヤコと共にその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悔しい顔ってどういうことだろう?」

 

「さぁ…」

 

海莉の言葉を聞き、速水は中村に問いかけていた。そんな時、隣に並ぶD組の生徒の会話が耳に入った。

 

 

 

「おい!さっきの女の人見たか?」

 

 

「見た見た!スゲー美人だよな!」

 

 

「羨ましいよな〜あの人E組の保健医なんだろ?」

 

 

 

 

 

 

「「え?」」

速水と中村は互いに顔を見合わせ、驚きを隠せずにいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

式は何事もなく進み、夏休み中にあった各部大会の表彰を終えると進行を務める本校舎の教師が言った。

 

 

「えーそれでは皆さんに、今日から赴任する新しい先生を紹介します」

 

 

そう言うと後ろに立つ背の高い女性に声を掛け、声を掛けられた女性は壇上へ向かい生徒達に対し自己紹介を始めた。

 

 

「今日からこの椚ヶ丘中学に赴任する事になった 泉真琴だ」

 

 

壇上に立つ泉真琴と名乗った女性の美しさに男子達は口を開けたまま呆然としていた。

 

それはE組も例外では無く……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおいなんだよめっちゃ美人じゃん!あの先生!」

 

 

「岡島うるさいぞ」

 

 

「なんだよ!そう言う千葉だって顔赤いじゃねぇか!」

 

 

「なっ!なってない!」

 

 

男子達の異様な盛り上がりに女子達が冷たい視線を向ける中、速水はミナトに目をやった。

 

 

(ミナトもああいう人がいいのかな…)

 

そんな心配をしつつ速水はミナトを見た。

 

 

だがミナトは他の男子と違い、浮かれる様子など微塵も無く、壇上にいる女性に対し、鋭い眼光を向けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は保健医として、この学校に赴任した。授業を教える事がないため関わる事は少ないと思うが、よろしく頼む」

 

 

真琴はそう言い終えると、E組の方に目線を移しニコッと笑って壇上を後にした。

 

 

 

 

 

その後式は閉会の言葉を迎え誰もがこの場から解放されると思っていたが、五英傑の1人である荒木が壇上に上がり全校生徒に対し言った。

 

 

「皆さん!式は終わりましたが一つお知らせがあります。今日から…3年A組にひとり仲間が加わります。昨日まで彼はE組にいました」

 

 

その言葉にE組の生徒達は驚きを隠せず、先ほど浮かれていた岡島でさえ目を大きく見開いていた。

 

荒木はそんなE組の驚いた顔を目に、笑みを浮かべ言い続けた。

 

 

「しかし、たゆまぬ努力の末に好成績を取り本校舎に戻る事を許可されました。では彼に喜びの言葉を聞いてみましょう!」

 

荒木の言葉と共に壇上に現れた元クラスメイトの姿に、E組の誰もが驚愕した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「竹林孝太郎君です‼︎」

 

 

壇上に現れた竹林は手元の紙をめくり、マイクのスイッチを入れ話始めた。

 

 

「僕は4ヶ月余りをE組で過ごしました…その環境を一言で言うなら…地獄でした」

 

 

竹林の発言にE組の生徒達が驚きや苛立ちを抱く中、竹林は話し続けた。

 

 

「やる気の無いクラスメイト達、先生方にもサジを投げられ怠けた自分の代償を思い知りました。もう一度本校舎に戻りたい、その一心で死ぬ気で勉強し、生活態度も改めました。こうして戻ってこられた事を嬉しく思うと共に、二度とE組に堕ちる事のないよう頑張ります。 以上です」

 

 

竹林が自身の紙に書かれた文章を読み終えた後、体育館内は沈黙に包まれていた。

 

 

 

パチパチ

 

 

そんな中聞こえてきたのは、ステージ脇に立つ1人の生徒による拍手だった。

 

 

「おかえり竹林君」

 

 

笑顔でそう言う浅野の拍手につられ、体育館内は生徒達による竹林を讃える拍手で埋め尽くされた。

 

「偉いぞ竹林‼︎」

 

「よく頑張った‼︎」

 

「お前は違うと思ってたぞ‼︎」

 

そんな声が聞こえる中、渚は竹林が今までの彼とは別人に見えた。

 

 

そして海莉はあくびをすると呟いた。

 

「な〜んでこっちに来たのかね〜」

 

「どういうことですか?」

 

海莉の言葉に疑問を抱いたミヤコが問いかける。

 

「あいつにA組は合わない…それだけだよ」




読書感想文、作者も大嫌いな宿題の一つでした…
夏休み最終日にまとめて宿題を終わらせる、あれはもう経験したく無いものですね(´ω`;)

感想、ご指摘お待ちしてますv(`ゝω・´)

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