津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:ケチャップ

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読者の皆様のおかげでなんと100話達成!
いやーめでたいです♪本当にありがとうございます(*´w`*)
そして、彼等もついに‼︎
今回は本当にめでたい回になりました♪

それではどうぞ〜


繋ぐ時間

 

 

 

私はいるよ…好きな人

 

 

 

速水のそんな言葉をミナトは信じれずにいた。

そりゃ中学3年生になれば好きな人がいることぐらい普通だが、ミナトはまるで心を握りつぶされるようなそんな感覚に陥っていた。

 

「ミナト?」

 

速水はそんなミナトの表情に違和感を覚えたらしく、顔を覗き込みながらか問いかけた。

 

「あ、ああ悪いwいやー、凛……凛香に好きな人がいるなんて驚いたから……」

 

ミナトは自分の心の内を悟られぬよう演じていたが、凛香と呼ぶことに少し躊躇ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

ミナトは今の雰囲気を変えようと速水に問いかける。

 

「その好きな人とはいつ会ったんだよ?」

 

「うーん…1年の3月くらいかな」

 

「ずっとその人のこと好きだったの?」

 

「ううん、好きって気づいたのはつい最近だよ。それまでは一緒にいてもただ楽しいって思うだけで、それが好きってことは気づかなかった」

 

そう言う速水の表情は何処か幸せそうで、ミナトにはそれが嬉しくも悲しく思えた。

 

(すげー幸せそうな顔しちゃって………1年の3月って言えば俺も凛香と出会ったのはそれくらいだったな…告白すれば何か変わってたかな……)

 

 

その後もミナトは速水の好きな人についていろいろ問いかけた。

その度に速水は幸せそうな表情を見せたり、時には頬を染めるなどして応えていた。

 

そんな速水を見るたびにミナトはやるせない気持ちになっていった。

 

(好きな奴を前にしてもそんな表情を見せるの?そんな楽しそうに話すの?)

 

 

 

ミナトは意を決して速水に問いかけた。

 

「そいつのこと大好き?」

 

そんな問いに速水の頬はりんごのように真っ赤に染まり、恥ずかしそうに俯きながらも応えていた。

 

「う、うん…大好き…だよ…」

 

ミナトは笑顔を作っていたがギリギリの状態だった。

 

(心が痛い…俺にとって凛香は守りたい人…でもそんな凛香に好きな人がいるのならそいつに任せるべきなんじゃないのか?俺は凛香のそばにいるべきじゃないんじゃないか…)

 

そう思うと同時に、ミナトはもう一つ別の思いを抱いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんなとこじゃあれだしさ、屋台見ながら話さないか?」

 

ミナトは立ち上がり速水に言った。

 

このままだときっと速水の口から聞きたくない一言を聞くことになる。

そう思ったミナトはいち早く人気の多いところに行き、E組の生徒と合流し速水の元を離れようと考えていた。

 

だがそんな考えは閉ざされた。

 

 

 

 

「待って!」

速水はミナトの服を掴み言い続けた。

 

「私ね…」

 

(言わないでくれ…)

 

「私決めたの」

 

(それ以上先を言ったら俺は…)

 

「今日言おうって決めたんだ」

 

(お前のそばにいたいのにそれが叶わなくなる…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

速水は意を決して口にした。

 

 

 

 

「私ずっと前からミナ」

 

 

 

 

 

 

 

「嫌だ」

 

速水の言葉はミナトの言葉によって遮られた。

ミナトの中ではもう一つの思いが強くなっていた。目の前の速水を誰にも渡したくないという独占欲が…

 

 

「凛香ごめん…」

 

ミナトの言葉に速水はしばらく放心状態だったが、しばらくして気付かされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の唇がミナトの唇と重なっていることに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミナトは速水の手を引き背中に手を回し彼女の体を引き寄せ、強引に唇を重ねていた。

速水は咄嗟のことに慌てふためき、ミナトの甚兵衛を強く掴み抵抗するがそれでもミナトは重ねる唇を離すことはなかった。

 

次第に速水もそんなミナトを受け入れ手を背中に回し、互いに抱き合いながらもしばらくの間、唇を重ねていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれくらいの時間が経ったのだろう……

 

2人は唇を離し、互いに見つめ合っていた。

顔を真っ赤に染める速水に対し、ミナトは笑顔を向けながらも申し訳なさそうに言った。

 

「いきなりごめんね…こうするしかなかった…凛香に好きな人がいるのは分かってる…でも俺も!凛香のことが好きなんだ、気づいたのは最近だけど…」

 

そう言ってミナトは頭を掻きつつ言い続けた。

 

「凛香が他の男と一緒にいるとこなんて考えたくない…凛香には俺のそばで笑っていてほしいんだ‼︎…迷惑だろうけどもう一度言わせてくれ…」

 

そう言ってミナトは深呼吸し、真剣な眼差しを速水に向けた。

 

「凛香が大好きです。これからもずっと俺のそばにいてください」

 

その言葉を聞いた速水はしばらく放心状態であったが我に返ると笑顔で言った。

 

「ミナト、目瞑って」

 

「ん」

 

ミナトは速水の言う通り目を瞑った。すると、おでこの部分に痛みを生じた。

 

「いって!」

 

ミナトは痛みにより目を開けると、速水が笑いながら言った。

 

「デコピン♪痛かった?」

 

「まぁ、痛かったけど…てかいろいろ分かんないんだけど⁉︎」

 

困惑するミナトを前に速水は呆れながらも笑顔を向けていた。

 

「こういうことよ」

 

 

 

 

 

 

速水は背伸びをしミナトの顔に自分の顔を近づけ、先ほどとは違い優しく唇を重ね合わせた。

 

 

 

 

 

 

顔を遠ざけるとミナトはぽかーんとした表情を見せていたが、状況を理解したのか慌てふためき始めた。

 

「ちょ、ちょっと待って‼︎え⁉︎凛香の好きな人って…」

 

「だからさっきも言いかけたよ、ずっと前からミナトが好きだったって。それなのにミナトが無理矢理キスするから…」

 

「無理矢理とか言うなよ!」

 

「そんなに私が他の人の彼女になるのが嫌だった?」

 

珍しく意地悪な質問をする速水であったがミナトはそんな問いに即答した。

 

「絶対嫌だ!」

 

「え…そんな即答されたら…恥ずかしいよ…」

 

「あれ〜?照れてんの?凛香w」

 

「うるさい!」

 

そう言って速水は先生用のモデルガンを構えた。

 

「うそ!冗談だって!銃を人に向けてはいけないって教わったでしょ⁉︎」

 

「ミナトはいいのw」

 

「すげー理不尽!」

 

 

そんな会話をしながらも2人は互いに笑顔を浮かべていた。

 

「なぁ凛香」

 

「なに?」

 

「お前と一緒にいるとすごい楽しいんだ。だから、これからもよろしくな、凛香」

 

「私も楽しいよ、こちらこそよろしくねミナト」

 

 

 

 

 

 

 

 

それから2人は手を握り愛、花火を見るために集合場所へと歩き始めた。

 

 

互いに隣を歩く大切な人を手離さないと心に誓いながら…




ついにくっつけました!
鮫「いやーおめでとー」
湊「感情こもってんのかよ?」
鮫「こもってるよーwさてさて、詳しくは茶番の時間で聞こうか津芽君♪」
湊「もうヘタレとは言わせないぜ‼︎」
鮫「無理矢理もどうかと…」
湊「うるせー‼︎」

まぁなんだかんだ言って、2人は結ばれました!

感想、ご指摘、またミナトに対する祝いの言葉、あと呪いの言葉もお待ちしてますw

湊「呪いも⁉︎」

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