ラブライブ!DM   作:レモンジュース

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3ヶ月ぶりです。皆様お待たせ致しました。
今回の対戦カードのうち一方はサブタイの通りです。

また、今後『新マスタールール』に対応していくため、
拙いですがターン終了時の盤面をExcelで表示しています。
1枚辺り約80KB、最大容量が200MBなので、不足することは無いと信じたいところ。

それでは、どうぞ。


元・魔女と精霊魔導師

 

 

 ことりが『μ’s』のメンバーに内緒でアルバイトをしていたことが発覚し、パラドックスや天元ルイを始めとした多くの決闘者との出会いから数日後。7月も半分以上が経過し、世間の学生は夏休みを迎えていた。

 部活動に取り組む学生にとっては、より多くの練習時間を確保できる魅惑の長期休暇。音ノ木坂学院に誕生した、新進気鋭のスクールアイドル『μ’s』。彼女たちも他校のグループと同じく『ラブライブ』出場資格を得るため、本腰を入れて日々練習に励むことになる。

 

 

 

 …………はずだったのだが。

 

 

 

「くっ……。宇宙一のスーパーデュエルアイドルである私が、どうして補習に出なくちゃならないのよ」

「受験生だからよ」

「受験生やからなぁ」

 

 矢澤にこ、絢瀬絵里、東條希の3人は他の3年生とともに、程良く冷房が効いた教室の中で数学の補習を受講していた。

 シャープペンシルを握り締めまがら恨めしげに呟くにこと、それに淡々と返しつつ数式を解き進める絵里と希。口調・手の動きともに全くの正反対である。

 時刻は13時を過ぎ、天気は快晴、おまけに外気温は30℃を超えるまさしく猛暑。普通の女子学生であれば自ら炎天下の中で過ごそうとは考えないだろう。

 ただ、今この時間も屋上で励む6人のように、『ラブライブ』出場を目指していち早く練習に参加したいと望む点で3人の思考は一致していた。

 それでも彼女らは受験生、勉学を疎かにするなどということはあってはならない。間一髪のところで赤点を回避したにこは言わずもがな、生徒会長及び副会長の2人が全く参加しないのでは、他の生徒に示しがつかないのである。

 

「それよりにこっち、口よりも手を動かさなあかんよ」

「その通りよ。夏休みの課題や補習への取り組み次第では、『ラブライブ』出場を取り消すこともあり得る。理事長もそう言っていたでしょう?」

 

 夏休みに入る前、理事長から通達されたそれは、悪い言い方をすれば権力を笠に着た脅迫にも思えるだろう。しかし順位を上げ続けるスクールアイドルは、上位に固定され変化の少ないグループよりも注目を浴びやすい。その速度が急激であれば尚更だ。

 身近の例を挙げれば、ことりがわかりやすいか。彼女はルックスも然ることながらデュエルの腕もかなりのもの。今や知る人ぞ知る伝説のメイドとして秋葉原に君臨しており、ある意味では『A-RISE』をも凌駕しているとも一部で噂されている。あまりの人気の高さゆえに、盗撮騒動まで起きてしまったことも記憶に新しい。

 だが、そのような人気急上昇のことりが仮に何らかの不祥事を起こしてしまえばどうなるか。インターネットが普及した今では、あっという間に拡散されてしまうことだろう。

 そしてまた、『μ’s』のグッズが違法に売り出されていたことからもわかるように、スクールアイドルの個人情報(プライバシー)は案外流出し易い。補習をサボる、課題未提出といった行動も学院内の誰かが発信してしまうことだってあり得ない話ではないのだ。よって、自らを律することは非常に重要なのである。

 

「……はぁ、これも有名税ってやつね。困った困った」

「ニヤつきながら言っても説得力あらへんよ」

 

 

 

 

 

 

 同時刻。1年生・2年生が屋上でレッスンに励んでいる頃。アイドル研究部の部室では、猛暑にも負けず劣らずの熱く激しいデュエルが繰り広げられていた。

 

「俺は《次元幽閉》の発動にチェーンして、罠カード《苦渋の黙札》を発動! 《覚醒の暗黒騎士ガイア》を生け贄に捧げ、デッキから《疾風の暗黒騎士ガイア》を手札に加える!」

【《次元幽閉》を躱したまでは良いが、これでアテムのフィールドからカードは消え去った。せっかくの《巨大化》も無駄に終わったな。

 このままでは次のターン、《電池メン-業務用》の攻撃を防ぐことはできんぞ】

 

 少年の叫び声と機械音声に混じって聞こえるのは、彼等が操作するPCより聞こえるBGMとSE、そしてマウスのクリック音。デュエルをしていることはわかるが、カードを捲る音は一切聞こえてこない。

 

「心配は無用だぜ、白パカ! この瞬間、俺は《覚醒の暗黒騎士ガイア》の効果発動! このカードが生け贄となった『場合』、手札・墓地から「カオス・ソルジャー」モンスター1体を特殊召喚『できる』!

 蘇れ、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》!!」

【ほう。開闢の使者の攻撃力は、敵モンスターのそれを上回る3000ポイント。さらに対戦相手の手札・場・墓地には攻撃を防ぐ術は存在しない】

 

 機械によって人語を介するアルパカ、通称白パカは『奴』や『対戦相手』と述べているが、室内にいるのは1人と1頭。そう、アテムはPCを使って画面の向こうにいる決闘者と戦っているのだ。

 肝心の相手がいないにも関わらず、画面に向かって叫ぶ決闘者。傍から見ればどのように映るのだろうか。幸か不幸か、的確に指摘をできる隣のロボット研究部の主は現在補習中である。

 

「ラストアタックだ! 行け、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》! 《電池メン-業務用》を斬り裂き、そのまま相手プレイヤーに直接攻撃《ダイレクトアタック》だ!」

 

 宣言とともに、開闢の使者の二連撃が炸裂。相手プレイヤーのライフポイントが0になったことを示すブザー音が響き、画面には『You Win!』と表示された。

 続けて、画面下部には対戦相手のユーザーネーム及び謝辞の言葉が述べられていた。

 

 

珍魂奇魂甕津雷媛神 : 良い決闘でした。この敗北を深く胸に刻み、自己研鑽に励みます。対戦、ありがとうございました。

 

 

 非常に読み難い……というか全く読めないユーザーネームと、やや堅い文章。それに対し、アテムも返礼を述べる。特段相手に合わせることのない、普段通りの言葉ではあるが。

 

 

アテム : 俺からも礼を言わせて貰う。また相手になるぜ!

 

 

【デュエル開始前から思っていたが、このユーザーネームは何と読めば良いのか、皆目見当がつかんぞ】

「俺にもさっぱりだぜ。わかるのは、『電池の神』を自称する女決闘者ってことだけだ」

【貴様、字とデッキだけで判断しただろう】

 

 相手がログアウトしたことを確認したアテムは、PCに繋げていたデュエルディスクを取り外す。未だ興奮も冷めやらぬ中、白パカとともに今し方戦った相手について語り合う。

 彼女(?)は「電池メン」というカテゴリのモンスターを中心とした戦術を取っていた。コミカルな見た目とは裏腹に、電光石火の如き速さで攻め込んでくるデッキだ。

 

【我の切り札《おジャマ・デルタハリケーン!!》と同等の能力を持つ魔法カード、《漏電(ショートサーキット)》を発動された時は肝が冷えたぞ】

「あの時と同じ、《大革命返し》を伏せていなければ俺は負けていた。豊富なサポートカードによる展開速度と除去能力、恐ろしい相手だったぜ」

 

 穂乃果たちが練習をしている間、学内で白パカやロボット研究部・部長等とデュエルをするか、『穂むら』の手伝いを行なうことが多かったアテムであったが、最近になって始めたのがPCを使ったデュエルだ。

 デッキをセットしたデュエルディスクをPCに繋ぐことで、世界中の決闘者との対戦が可能となるインターネットデュエル。ソリッド・ヴィジョンを用いることができないために臨場感は薄れ、相手と向かい合うこともない形式に、アテムも当初は難色を示していた。しかし、これまでよりも幅広い決闘者と交流する機会を得られた点では、非常に便利なツールであると言えよう。

 そして、数日前に戦った2人の決闘者『ラビー』と『モーニング吉野』。彼または彼女等が用いていた『ちゃろー☆』という挨拶は、近頃アテムにとってお気に入り語録ベスト5に名を連ねている。

 

【さて、次は我の番だ。今日も世界に蔓延る兵どもに、「おジャマ」の結束を見せつけてやるとしよう…………む、どうしたアテム】

 

 自らのデュエルディスクを接続しようとした白パカが、ふと異変に気付き訝しんだ。傍らの少年がふと口を閉ざし、難しい顔をしていたからだ。

 

「『穂むら』にいるマハードが誰かとデュエルを始めたらしい。どうやら、かなり珍しいカードを使う決闘者のようだぜ」

 

 この場に、(ファラオ)の側近であるマハードはいない。過度な魔力(ヘカ)消費により実体化できなくなったのも数日前までの話であり、今では自由に顕現することが可能だ。単純に別行動をしているだけであり、それどころか『穂むら』で勤務中なのである。

 主の傍に従者が控えないなど、かつてのマハードであれば決して認められない行為。しかしこの世界にはアテムの命を狙う者は存在せず、平穏無事な毎日を過ごしている。そのため今日のようなことも日常茶飯事かつ、周囲から見れば特別困ることもない。

 それでも彼等は、3000年という永い時を超えた絆で結ばれた主従。どちらかが強い感情を抱けば、それが無意識に片方へと伝わってしまう。

 常に冷静沈着なマハードが、それ程までに動揺する決闘者。いったい、どのような戦術を繰り出しているのか。

 今アテムにできるのは、ただ自らの従者の勝利を信じることだけだ――。

 

 

 

 

 

 

 ――時は少し遡る。

 

 

 

「では、5点でお会計5400円になります。マハードさん、袋詰めをお願いします」

「畏まりました、雪穂殿」

 

 アテムがインターネットでのデュエルを開始したのと同じ頃。マハードは『穂むら』にて雪穂とともに会計の最中であった。

 背筋は芯が入っているかのように伸ばされており、レジスターを操作する指にも一切の迷いがない。高坂家の厄介になってからは度々『穂むら』の手伝いをするようになったマハードだが、半月足らずで既に店の主戦力となる仕事ぶりに、穂乃果たち家族はおろか、アテムですら驚いたものである。

 かつての仲間、六神官が見れば間違いなく別人または魔物(カー)が見せる幻覚であると疑っていたことだろう。

 また、色黒かつ長身の外国人が和菓子屋で働くという光景はあまり見られるものではない。その手際が良ければ尚更だ。これまでにも初来店・常連問わずあらゆる客が彼の姿を見て目を丸くしており、それは現在会計途中の男女も例外ではない。

 

「お客様、手提げ袋は個数分お付けしますか?」

「はい、お願いします」

「あ、柊史(しゅうじ)くん。お金なら私にも出させてください」

 

 男性の方は身長170cm程度で、中肉中背かつ黒髪。どこにでもいそうな少年。買い物の途中で話していた会話から、大学受験を控えた高校生らしい。

 もう一方は、膝近くまで伸びる銀髪を左サイド纏めた少女。淑やかな佇まいが印象的であり、まるでどこかの令嬢であるかのよう。入店時から今まで、雪穂の視線がほぼ釘付けになってしまった程だ。

 両者は『柊史くん』『寧々(ねね)』と名前で呼び合い、互いへ優しい笑顔を向けていた。誰がどう見ても明白な恋人同士、1つ屋根の下で暮らしていながら色気もへったくれもない2人とはえらい違いである。

 

(ファラオ)もいつしか、この者たちのように恋仲を育むことができるでしょうか……)

 

 マハードが思考しつつも作業を続ける中、少年少女がそれぞれの財布から3000円を取り出し、雪穂へと手渡す。彼氏が全額、または多く支払うのではなくきっちり割り勘にするようだ。

 

「6000円ですね。お釣りは600円になりますが、100円玉6枚で良かったですか?」

「ええ、ありがとうございます。どうぞ、寧々」

 

 これまで多くの買い物客と接してきた雪穂もその意図は理解しているため、500円玉を混ぜること無く柊史と呼ばれた少年へと硬貨とレシートを受け渡した。次いで300円を少女へと握らせたところで、彼は『ん?』と疑問の声をあげる。

 

「どうかしましたか、柊史くん」

「いや、ここに『ボーナスデュエルチャンス!』って書いてあってさ。店員さん、これってどういう意味ですか?」

 

 そう言って少年がレシートを掲げると、下段には確かに『ボーナスデュエルチャンス!』という単語が記されていた。ただ、詳細が無いため見ただけでは何を意味しているのかは解るはずもない。その当然の疑問に、雪穂が回答する。

 

「ああ、これは最近始めたばかりのちょっとしたイベントなんです。会計20回毎に1度発行されるそのレシートを使ってここの店員とデュエルをして、勝てばデュエルモンスターズの最新パック1BOX(30パック入り)をプレゼントさせて頂きます」

「和菓子屋なのに勝利報酬がカード、か。嬉しいけど随分とおかしな話…………いや、別にダジャレ言ったわけじゃないよ?」

 

 少年の何気ない一言によって、冷房が効いた店内の室温が一層下がった感覚に襲われる。と、ここでマハードが咳払いをして自身へと意識を向けさせた。

 

「……コホン。さて、どうされますかお客様。敗北もしくは受けないとしても『穂むら』名物、ほむまんを1パック(5個入り・税込み648円)提供致しますが。

 尚、此度のデュエル担当は私、マハードとなります」

 

 恭しく(こうべ)を垂れるマハードに対して、考え込む2人。『最初から自店の商品を渡せば良いのでは?』とでも言いたげだ。しかしそれも一瞬のこと。基本的にすぐに売り切れる最新パックを手に入れる機会があるのなら、決闘者であれば挑まない筈がない。

 

「あの、柊史くん。私がやってもいいですか? できるだけ多くの人とデュエルして経験を積むべきだと、因幡(いなば)さんも言っていましたから」

「わかった。頑張って、寧々」

 

 手荷物を受け取った少年は自信満々に恋人を送り出し、銀髪の少女は微笑みを返して戦いの場へと向かう。その様子からは、見知らぬ男性と戦うことへの不安は一切感じられない。

 そしてマハードが飲食スペースの一角にソリッド・ヴィジョン対応のプレイマットを広げる中、雪穂は少年に近付く。

 

「お兄さん、彼女さんがイケメンとデュエルをするっていうのに全然動じていないんですね。私が同じ立場だったら、ちょっと不安になりますけど」

「まぁ、ね。確かにあの外人さんはオレよりも背が高いし、物腰の柔らかいイケメンだ。でも『オレ』には寧々が彼に心を動かされていないって確信できるんだよ」

「へぇ~。相思相愛ってやつですね。羨ましいなぁ」

 

 いつか私にもそんな恋人が欲しいです、と未来に思いを馳せる雪穂。そのせいか、

 

「……我ながら反則だとは思うけど、ね」

 

 少年の自嘲気味な呟きが聞こえることは無かった。

 

「ところで、店員さん。君はレジに戻らなくていいの? 2人ともこっちに来たらまずくないかな」

「大丈夫です、問題ありません。デュエルの間は母にお任せしていますので。混雑具合によっては戻る必要があるかもしれないですが」

 

 雪穂が視線をずらした先では、いつの間にやらレジでは彼女の母が他の客を応対していた。常連客なのだろう、随分と話が弾んでいる。

 

「あ、そうだ店員さん。数分の間だけど、隣同士でデュエルを見ているんだし、自己紹介しておこうか。オレは保科(ほしな)柊史。高3だよ」

「確かに、『お兄さん』なんて少し特殊な呼び方をしていたら彼女さんが嫉妬してしまうかもしれないですね。私は高坂雪穂っていいます。3つ下の中学3年生です。無難に保科さん、と呼ばせて頂きます」

「うん。よろしくね、高坂さん」

 

 雪穂が少年……、柊史との自己紹介を終えると同時。2人の決闘者は互いのデッキを交換し、カット&シャッフルを行なっていた。

 デュエルディスクを使わないデュエルゆえに、始まる前にはこうしたやり取りが必須なのである。

 

「むぅ~。柊史くん、あの娘と楽しそうに話してます……」

 

 どうやら、少女の方は嫉妬してしまっているようだ。シャッフルする手を緩めないものの、頬を膨らまして視線は柊史の方へと固定されていた。そんな彼女にマハードは苦笑しつつ、念入りにシャッフルを続ける。

 

「デュエル開始前に、改めて名乗っておきましょう。私の名はマハード。1人の決闘者として戦う機会を得られた以上、相手がお客様と言えど手加減は一切しません」

「……ッ!」

 

 突如、空気が一変する。今この時、マハードの眼下に立つ少女は『お客様』であり『敵』となった。

 

「名乗って頂くだけでは、失礼に当たりますね。私は綾地(あやち)寧々といいます。よろしくお願いします、マハードさん」

「こちらこそ。良いデュエルにしましょう、綾地殿」

 

 シャッフルを終えたデッキを返却し、デッキゾーンへと設置。すると微かにマットが発光した。

 

「先攻・後攻の決定権は綾地殿、貴女に与えられます。お選びください」

「では、先攻を頂きます」

 

 先攻が少女……、寧々に決定したところで互いに初期手札5枚を引く。これで準備は完了だ。デュエル開始直前の独特な緊張感が漂い、近くにいる他の客も固唾を呑んで両者から目を離せずいた。

 

「雪穂殿、デュエル開始の宣言を頼みます」

「りょ~かいっ。マハードさん、今日もアテムさん譲りのタクティクス、期待してますよ」

 

 

 

 ――デュエル開始!!

 

 

 

『デュエルッ!!』

 

マハード LP4000 DECK:60

寧々   LP4000 DECK:60

 

 

 

 

 

 

「私は、永続魔法《補給部隊》を発動します。さらにモンスターと2枚の伏せ(リバース)カードをセットして、ターンを終了します」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「ふむ、随分と早いですね。様子見、もしくは何かしらの下準備でしょうか。私のターン、カードドロー」

 

 30秒にも満たない、あまりにも簡素に終えた寧々の第1ターン。現在のデュエルモンスターズは、先攻1ターン目からでも多くのカードを繰り出すことが多いが、彼女の手は全くの正反対である。

 唯一明らかになっている永続魔法《補給部隊》も、ある程度デッキを選ばずに採用できる汎用性の高いカード。これだけでは、どのようなデッキなのか判別することは不可能だ。

 

伏せ(リバース)カードが少々気になりますが、ここは臆さず攻めるとしましょう。まず私は、《黒き森のウィッチ》を通常召喚!」

 

 《黒き森のウィッチ》

 ☆4 闇属性 魔法使い族 ATK1100

 

 マハードが繰り出したのは、漆黒の外套(ローブ)を纏う、紫色の髪の女性。一見美しいが、額にぎょろりと覗く第3の瞳が非常に不気味である。

 だが、『攻める』と言いながらその攻撃力はかなり低い。このまま守備モンスターを攻撃したところで、反射ダメージを受ける可能性が高いだろう。

 

「さらに手札より速攻魔法《ディメンション・マジック》を発動! このカードは自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合に発動できます。さぁ、伏せ(リバース)カードを発動するなら今のうちですよ?」

「……いいえ、チェーンはありません」

「ならば、私は《黒き森のウィッチ》を糧として(リリースして)、手札より新たな魔法使い族モンスターを特殊召喚!

 現れよ、我が魂! 《ブラック・マジシャン》!!」

 

 《ブラック・マジシャン》

 ☆7 闇属性 魔法使い族 ATK2500

 

 棺の中に魔女の魂が吸い込まれ、入れ替わりで新たな下僕がその内より飛び出す。それは文字通り、マハードにとっては自らの魂とも呼べる黒衣の魔術師。

 寧々と柊史にとっては見慣れない、なおかつ青年と瓜二つの顔のモンスターの登場に、両者ともに目を丸くしていた。

 

「レベル7の魔法使い族通常モンスター、ですか。初めて見るモンスターのはずなのに、何処かで聞いたような気がします……。いえ、それよりもまだ効果処理が残っていましたね」

「知っているのなら話は早いですね。モンスターを呼び出した後、フィールド上のモンスター1体を『選んで』破壊する。貴女の裏守備モンスターには、ご退場願います!」

 

 未だ姿を残したままの棺より放たれた魔力砲が、正体不明のモンスターを撃ち貫く。《補給部隊》によるドローを許してしまうこととなるが、気にしすぎても仕方がない。

 そして、マハードは自らが得意とするコンボを繰り出す。

 

「この瞬間、《黒き森のウィッチ》の効果発動! 自身がフィールドから墓地へ送られた『場合』、デッキから守備力1500以下のモンスター1体を手札に加えます! これは強制効果のため、タイミングを逃すことはありません。

 ですがその前に、貴女が発動している《補給部隊》の効果処理をお願い致します」

 

 発動中の《補給部隊》も、自身のフィールドのモンスターが破壊された『場合』に発動『する』強制効果。もっとも、ターンプレイヤーがマハードであるため然程気にすることではないのだが。

 

「確かに店員さん……いえ、マハードさんの仰る通りです。しかし私は《補給部隊》の効果にチェーンして、《黒き森のウィッチ》の効果を発動します!」

「ッ! 私と同じモンスター!?」

 

 そう、たった今魔法カードの効果によって破壊されたのは、何の偶然かマハードと同じモンスター。制限カードに指定されているカードが互いの初手に来ているとはかなり珍しいと言えよう。

 

「これにより私が手札に加えるのは守備力1000のモンスター、」

 

 

 

 

 

 ――《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》です!!

 

 

 

 

 

「ッ! サイレント・マジシャン、だと……!?」

「そ、そんなに珍しいですか……?」

 

 自らと同じモンスターを使う、それ以上の衝撃にマハードの瞳がより一層見開かれた。

 忘れもしない、『あの日』の決闘。優しさという名の強さを持った少年が最後に召喚し、自分たちに引導を渡した美しき魔術師だ。

 

(よもや、このような形で再戦が果たされようとは。しかもそれだけではない。彼女のデッキは間違いなく……!)

 

 テーブルという近距離ゆえに視認できたカードテキストに記載された、魔術師の召喚条件。誰もがマハードと同じ予測をしていた。

 

「驚いたな……。《ブラック・マジシャン》なんてモンスターは初めて見たけど、《ディメンション・マジック》を使うってことはあの店員さんのデッキは寧々と同じ【魔法使い族】か」

「あ、やっぱり綾地さんもそうなんですか。《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》は召喚条件の都合上、【魔法使い族】専用のカードですし。どうやら、ミラーマッチに近いデュエルになりそうですね」

 

 ミラーマッチとは、読んで字の如く似通ったデッキによって行なわれるデュエルのことを言う。無論、全く同じデッキ構成になることはまず起こり得ないが、互いの戦術を読み取ることがより重要視される。

 

「ふふっ。似たようなデッキを使う人と戦うのは何だか新鮮なので楽しみです。続いて私はチェーン2の《補給部隊》の効果でカードを1枚ドローしますね」

「こちらとしても、サイレント・マジシャンと戦う機会を得られて光栄です。

 最後にチェーン1、私の《黒き森のウィッチ》の効果でデッキより守備力0のモンスター《エフェクト・ヴェーラー》を手札に加えます」

 

 長らく禁止カードに指定されていた《黒き森のウィッチ》だが、『同名カードの効果は1ターンに1度しか使えない』『手札に加えたモンスター及びその同名カードの効果はそのターン内に発動不可能』という制限がかけられた上で遂に復活を果たした。

 ただ、今加わったチューナーモンスター《エフェクト・ヴェーラー》は相手ターンで真価を発揮する。使用できない、というデメリットは無いも同然。

 

「バトル! 私は《ブラック・マジシャン》でプレイヤーへ直接攻撃(ダイレクトアタック)!!

 ――黒・魔・導(ブラック・マジック)!!」

「させません! 攻撃宣言時、罠カード《ピンポイント・ガード》を発動! 墓地からレベル4以下のモンスターを守備表示で特殊召喚します!

 もっとも、私の墓地にはレベル4の《黒き森のウィッチ》しか存在しませんが」

 

 魔術師と寧々の間に、破壊されたばかりの魔女が蘇る。攻撃宣言時という限定的(ピンポイント)なタイミングでのみ発動可能なカードだが、使いこなすことができれば《リビングデッドの呼び声》等の蘇生カードを超える性能を発揮する。

 

「やりますね……。《ピンポイント・ガード》で復活させたモンスターは、このターン戦闘・効果で破壊されることはない。《ディメンション・マジック》による効果破壊が仇となってしまいましたか。

 私はメインフェイズ2へ移行し、2枚の伏せ(リバース)カードを場に出します。さぁ、貴女のターン――」

「まだです。エンドフェイズに私は速攻魔法《手札断殺》を発動します!

 チェーンは、ありますか?」

「……いいえ、効果処理へ移りましょうか」

 

 互いに2枚の手札を墓地へ送り、2枚のカードをドローする魔法カード。類似する効果を持つ通常魔法《手札抹殺》と異なり、速攻魔法ゆえに相手ターンであっても発動できるが、実際はやや扱いに困ることも多い。

 

「あっちゃ~。マハードさん、してやられちゃったようですね。《手札断殺》は『相手も捨てるカードを選べる』欠点があるけど……」

「彼の手札はちょうど2枚。チェーンが無い以上、選択の余地はない」

 

 寧々は初手から所持していた1枚及び《補給部隊》で引いたモンスター、

 

 《ヂェミナイ・エルフ》

 《シャドール・ビースト》

 

 この2体を墓地へ送り、新たに2枚を手に入れる。一方のマハードは、せっかく手札に加えた《エフェクト・ヴェーラー》をもう1枚の手札諸共捨てなければならない。

 

「まだです! さらに私は《シャドール・ビースト》のモンスター効果発動! このカードが効果で墓地へ送られた『場合』、カードを1枚ドローすることができます」

「《手札断殺》の手札を墓地へ送る行為とドローの処理は別々。しかし『場合』の任意効果ゆえに、タイミングを逃すことなく効果を発動できる、ということですか」

 

 カード名に『ビースト』と記されているものの、魔法使い族である上級モンスター。その特殊能力によって、《手札断殺》のディスアドバンテージが打ち消される。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「それでは、改めて私のターン。あ、いいカードを引きました。魔法カード、《地砕き》です!」

 

 流れるように始まる寧々のターン。彼女は引いたばかりのカードをフィールドへ出す。

 最も守備力が低い相手モンスターを破壊する、加えて破壊対象を指定しないという単純かつ強力な単体除去魔法。現在マハードの場には《ブラック・マジシャン》しか存在しないため、このままであれば問答無用で破壊されてしまう。

 そう、『このまま』であれば。

 

「これ以上貴女の好きにさせる訳にはいきません。私は《手札断殺》で墓地へ送られた罠カード《マジシャンズ・ナビゲート》の効果を発動!

 自分フィールドに《ブラック・マジシャン》が存在する場合、このカードを除外することで相手フィールド上の魔法・罠カードの効果をターン終了時まで無効化します!」

 

 魔術師を地中深く葬らんとした地面の亀裂が、瞬く間に消え去る。これまた初見のカードに妨害され、少女は肩を落とす。

 そしてマハードは右手の人差し指を立てて小さく左右に揺らした。

 

「この効果は、墓地へ送られたターンには発動できません。伏せ(リバース)カードによる妨害を警戒してエンドフェイズに《手札断殺》を使ったのでしょうが、裏目に出ましたね」

「しかし、こうした妨害系のカードは序盤に使わせておくべきだと、友達に教えて頂きました。

 ……勝負はまだ、これからです!」

 

 続いて寧々の右手に握られる1枚のカード。籠められた想いが強いのか、この世界では人一倍魔力(ヘカ)の流れに敏感なマハードの心が震え出す。

 

(来るか、あのマジシャンが……!)

 

「私はフィールド上に存在する《黒き森のウィッチ》の力を使い、このモンスターを特殊召喚します! 来てください、《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》!!」

 

 《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》

 ☆4 光属性 魔法使い族 ATK1000 → ATK2500

 

 闇の魔女から、光の魔術師へ。その美しき女性は、マハードの記憶にあるソリッド・ヴィジョンとは多くの部分で異なっていた。

 あの時水色であった髪の色は、所有者である寧々と同じ銀髪に。特に顕著なのは服装であり、赤と黒を基調としたものではなく青と白、という『光属性』に相応しい姿となっている。

 

「攻撃力が1500ポイント上昇……。プレイヤーの手札の枚数によって500ポイント、攻撃力を増すというわけですか」

「ええ。ここで私は《黒き森のウィッチ》のモンスター効果発動! デッキから守備力0のモンスター《ジェスター・コンフィ》を手札に加え、自身の効果により攻撃表示で特殊召喚します!」

 

 《ジェスター・コンフィ》

 ☆1 闇属性 魔法使い族 ATK 0

 

 ボールの上で器用にバランスを取る道化師。前述の通り《黒き森のウィッチ》の効果で手札に加わったモンスターは、そのターン効果を発動できない。しかしマハードも【魔法使い族】を扱うため特に驚くことはない。

 

「《ジェスター・コンフィ》の自己特殊召喚能力は、『発動』という過程(プロセス)を踏まないため、《黒き森のウィッチ》のデメリットを回避できる。

 ここで次に貴女が使うカードは《ワンダー・ワンド》、もしくは……」

「もう片方です! 魔法カード《ルドラの魔導書》を発動! 魔法使い族モンスター《ジェスター・コンフィ》を墓地へ送り、新たに2枚ドローします!」

 

 ミラーマッチゆえに次に打つ手を予想できるからであろう、互いの動きはスムーズだ。《手札断殺》に続く手札交換だが、寧々のそれはまだ終わらない。

 

「続いて手札より《ミスティック・パイパー》を召喚して、効果発動! 自身をリリースして、カードを1枚ドローします!

 レベル1モンスター《エフェクト・ヴェーラー》をドローしたため、もう1枚です!」

「連続ドロー、しかも私に捨てさせたモンスターを引きますか。偶然とは言え意地の悪いことです」

 

 採用するモンスターのレベルがバラけているデッキで《ミスティック・パイパー》の効果を成功させるだけでも驚嘆に値するが、よりにもよって引いたカードは《エフェクト・ヴェーラー》。敵に回れば、厄介極まりない。

 

「最後に、私は手札より永続魔法《一族の結束》を発動します。墓地のモンスターの種族が統一されている場合、私のフィールドに存在する同じ種族のモンスターの攻撃力は800ポイントアップ!」

 

 《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》

 ATK3500 → ATK3000 → ATK3800

 

 デッキ構築の幅が狭まる代わりに、自軍の戦力を底上げする全体強化魔法。トリッキーな種族として名高い魔法使い族に、高い攻撃力まで加わるならば、デッキ内容を開示した見返りとしては十分以上のリターンだ。

 

「バトル! 私は、サイレント・マジシャンで《ブラック・マジシャン》を攻撃します!」

「通しません! 罠カード発動、《魔法の筒(マジック・シリンダー)》! 攻撃を無効にし、貴女にその攻撃力分のダメージを跳ね返します!」

 

 黒き魔術師が呼び出した2本の円筒のうち1つが、彼の目前に迫る静かなる爆炎(サイレント・バーニング)を吸収する。もう片方が寧々へと向けられているが、表情が険しいのは意外にもマハードの方であった。

 

「この反射が成功すれば、マハードさんはライフ・アドバンテージで優位に立てる。だけど……」

「彼も薄々勘付いているだろうね。寧々のデッキは【魔法使い族】、攻撃反応型の罠を掻い潜るカードは引き当てているはずだ」

 

 魔法使い族は、魔法・罠カードを巧みに操る種族。相手のそれを()なし、自らの攻撃を通す(すべ)にも長けている。

 

「手札より速攻魔法《トーラの魔導書》をチェーン発動! フィールドの魔法使い族モンスター1体は、ターンの終わりまで魔法または罠カードの効果を受け付けません!」

「くっ……! 嫌な予感というものは、的中するものですね」

 

 類似するカードに、あらゆる種族のモンスターを指定可能な《禁じられた聖槍》という速攻魔法がある。こちらは魔法・罠カードの両方の効果を受けなくなり、攻撃力が800ポイント減少する。

 どちらがより扱いやすいかは火を見るよりも明らかだが、未だ沈黙の魔術師は魔法効果を受け続けている。すなわち、《禁じられた聖槍》とは異なり《一族の結束》による強化を受けたまま攻撃を続行できるのだ。

 

「手札は減ってしまいましたが、それでもサイレント・マジシャンの攻撃力は3300! これで――」

 

 魔法カードが発動された直後、『沈黙の魔術師が罠カードの効果を受けなくなった』ことで、円筒は内側より爆散。炎の勢いは黒き魔術師を飲み込む、

 

 

 

 ――はずだった。

 

 

 

「私は更なる伏せ(リバース)カード、《マジカルシルクハット》を発動! デッキより選んだ2枚の罠カードと《ブラック・マジシャン》をシルクハットの中へ隠します!」

 

 確かに爆炎は1体のモンスターを破壊した。しかし、マハードの墓地へと置かれたカードの枠は通常モンスターを示す『薄い黄色』ではない。

 

「我が(エース)を安々と失う訳にはいきません。破壊されたのは、罠カード《ブレイクスルー・スキル》、残念ながらハズレです」

「《マジカルシルクハット》……、自分フィールドのモンスター1体を対象として、デッキから2枚の魔法・罠カードを選び、攻守ともに0のモンスターとして扱い、裏守備表示で特殊召喚する罠カード。

 防御札を二重に仕掛けていた、ということですか」

 

 また、《マジカルシルクハット》は相手のバトルフェイズ中しか発動できないが、任意の魔法・罠カードを2枚も墓地へと送るカードとしても有用。たった今身代わりとなった《ブレイクスルー・スキル》はその典型例である。

 寧々の場に、これ以上攻撃へ参加可能なモンスターはいない。バトルフェイズは終了し、同時にシルクハットの1つが小さな破裂音とともに消滅した。

 

「ここで私は、墓地へ送られた永続罠《マジシャンズ・プロテクション》の効果発動! 墓地より魔法使い族モンスター1体を復活させます!

 蘇生対象は、当然《黒き森のウィッチ》!」

 

 デッキから幅広いモンスターを呼び込める魔女が、マハードの場にも蘇る。魔法使い族モンスターのサポートカード、寧々も同じ種族を操る決闘者として使ってみたいと羨まずにはいられない。

 いや、それよりも。

 

(今の罠カードに描かれた女の子モンスターの服装、ちょっと露出が多いですがとっても可愛い……。あの時の私は痴女みたいな恰好だったのに。

 嗚呼、ずるいです。本当にずるい。ずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるい)

 

 死んだ魚のような眼をしながら、小声で何やら呪詛を呟きはじめる。ただ事でない気配に、柊史を除く全員がドン引きしていた。

 

「寧々、気持ちはよくわかるけど落ち着いて! 今はデュエル中なんだから!」

「……そ、そうでした。失礼しました、皆さん。私はカードを1枚伏せ、ターン終了です」

 

 《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》

 ATK2800

 

 

【挿絵表示】

 

 

 プレイヤーの手札によって攻撃力が増加するのならば、通常はカードを場に出すことを躊躇する。しかし《ブレイクスルー・スキル》というモンスターを無力化する罠が見えているのならば、気にする必要はまずない。

 

「貴女に何があったかわかりませんが、このターンでサイレント・マジシャンは倒させて頂きますよ。

 私のターン、カードドローッ!」

 

 口調こそ冷静であるよう努めてはいるが、その実マハードの胸中は柄にもなく沈黙の魔術師へのリベンジを果たしたいという想いが徐々に強くなっていく。

 主君やその仲間たちとの交流の積み重ね、ミラーマッチという状況が彼の心を揺さぶり、熱くさせたのだろうか。

 

「スタンバイフェイズ、私は墓地より《ブレイクスルー・スキル》を除外して効果発動! 沈黙の魔術師(サイレント・マジシャン)のモンスター効果をターン終了時まで無効にします!」

 

 かつて神官であった頃は持つことが無かった……いや、許されることの無かった気持ちの昂ぶり。

 彼にとっては未知の感情をカードに籠め、マジシャン対決の第2ラウンドが幕を開ける――。

 




以上、マハードの対戦相手は、
PCゲーム『サノバウィッチ』のメインヒロインを務める○○地さんです。
また桐谷華さんです、はい。
というか『ラブライブ!』要素どこ行った。
しかも数ヶ月間同じ場所でしかデュエルしてない……。
この次のデュエルは、今度こそことりのデュエルと行きたいところ。


前半でアテムが対戦していた相手の名前ですが、

珍魂奇魂(ウズノミタマクシミタマ)甕津雷媛神(ミカツイカヅチヒメノカミ)

と読みます。これまたPCゲーム『はるるみなもに!』のヒロインの1人です。
宇宙人・未来人・異世界人・超能力者・精霊に加え、
魔女・神・妖怪までもが存在する世界怖い。

ルールの大幅改訂によって多少の被害はあったものの、全く書けなくなるレベルでは無かったので一安心。

時械神OCG化、本当にありがとう。全種類出揃った時には『VS Z-ONE』を書こうと思います。

それでは、次回も宜しくお願い致します。

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