魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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珍しく、裏方にスポットを当ててみた


捜索開始

到着して数十分後、なのは達は幼なじみたるアリサと話し終えると、コテージに入って会議を始めた

 

「今回のターゲットのロストロギアの反応が確認されたのは……こことここ……そしてここ」

 

「……移動してますね」

 

なのはが地図を指差しながら説明すると、ティアナが顎に手を当てながら呟いた

 

ティアナの言葉を聞いて、なのはは頷いてから

 

「うん……誰かが持ってるのか、自立行動が出来るのかは分からないけど、早急に見つけよう。基本的に魔力を保持してる人は居ないけど、私みたいな人が居るかもしれないから」

 

と言った

 

「「「「はい!」」」」

 

フォワード陣の返事を聞いて、なのはは満足そうに頷いて

 

「それじゃあ、はやて達がまだ来てないけど、先に出発しよう……」

 

とフェイトが言いかけた時、ドアが開いて

 

「ごめんなぁ、遅くなったわ」

 

とはやて達が入ってきた

 

「あ、はやてちゃ……」

 

はやて達が入ってきたのを見て、なのは達は思わず固まった

 

すると、フェイトが苦笑いを浮かべながら

 

「えっと……明久に何があったの?」

 

とリインフォース・アインスに担がれている明久を指差した

 

しかも、担がれている明久は、かなりグッタリとしている

 

「聞かないでやれ……」

 

「あれは、思い出させない方がマシだ」

 

ヴィータとシグナムが立て続けに言うと、なぜか明久がカタカタと震えていた

 

それを見て、なのはとフェイトの二人は無言で頷いた

 

そして、気を取り直して

 

「それじゃあ、出発するよ」

 

「行動は決めた通りにね」

 

と二人が言うと、フォワード陣は立ち上がって

 

「「「「はい!」」」」

 

と返事した

 

そして、戻ってきたはやて達はコテージに司令部機能を付加させるために機器類を置くことになった

 

なお、シグナムとヴィータの二人はそれぞれ、サーチャーを空中に散布することになった

 

そして気絶してる明久だが、しばらく放置が決定

 

とはいえ、一応アインスが近くで待機することになったが

 

そして、なのは達がサーチャーを街中に設置してる間に明久は復活

 

機器類の設置を終えたはやてと一緒に、なのは達の為に料理をすることに

 

尚、食材に関しては明久が気絶してる間にアリサとすずかが大量に買ってきてくれた

 

「しっかし、明久君。明久君の料理は相変わらず凄いなぁ」

 

はやてと明久が料理していると、はやてが明久の料理の手際の良さを見てそう言った

 

「いやいや、はやてこそ凄いじゃん」

 

明久がそう言うと、はやては首を振って

 

「いやぁ、明久君に比べたら見劣りするで? しかも、明久君は男やんか」

 

と言った

 

「いやぁ、必要に駆られて覚えたんだよね。はやてだってそうでしょ?」

 

明久がそう言うと、はやては苦笑いを浮かべて

 

「まあ、そうやね」

 

と肯定した

 

すると、シャマルが近づいてきて

 

「何か、お手伝いすることある?」

 

と聞くが、二人は同時に首を振りながら

 

「「ない!」」

 

と断言した

 

「そんなぁ……」

 

シャマルがシクシクと泣いていると、明久が

 

「僕が覚えてる限り、シャマルさん、料理がダメじゃないですか」

 

と言った

 

すると、シャマルは両手をブンブンと振りながら

 

「違うもん! シャマル先生、お料理下手なんかじゃないもん!」

 

シャマルが涙ながらに抗議するが、はやては乾いた笑いしか出なかった

 

その時、はやての携帯が鳴った

 

「ほいほい、はやてちゃんでーす!」

 

はやてはかなり軽い調子で出た

 

「うん、うん……そかそか、無事に終わったんやね。なら……え、翠屋に? お、ええんか!? ほな、お願いなぁ!」

 

はやては喋り終わったのか、携帯を仕舞った

 

「はやて、今のは誰から?」

 

明久が問い掛けると、はやてはニコニコと笑みを浮かべながら

 

「ん? なのはちゃんからや。サーチャー仕掛け終わったんで、翠屋に寄ってお土産にケーキを買ってきてくれるって」

 

はやての説明を聞いて、シャマルが手をポンと叩いて

 

「あら! 翠屋のケーキが食べられるんですね!」

 

と嬉しそうに語った

 

「桃子さんのケーキかぁ……感覚としたら、二年振りなんだけど」

 

明久はそう言いながら、料理を続けた

 

しかし、ふと脳裏に

 

(あれ? なんか、嫌な予感がするよ?)

 

と嫌な予感がした

 

そして、その予感は当たることになるのだが、明久は知らない


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