魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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えー、作者は明日から三日ほどキャンプに行ってくるので、更新が止まります
ですが、続きは書くのでご安心ください


地球へ

ヘリに乗って、数分後

 

「これから向かうのは、第九十七管理外世界。現地名称、地球」

 

「その世界のとある島国、そのさらに小さな街に落ちたロストロギアを回収するのが、今回の任務だよ」

 

はやてに続いてフェイトが説明すると、フォワード陣はウィンドウを開いて

 

「惑星名称地球、文化レベルB。魔法文化無し……って、魔法文化無いの!?」

 

「無いよ。私のお父さんも地球産まれの家系でね、魔力が無いんだ」

 

ティアナの驚きにそう返したのは、ティアナの隣に座っていたスバルである

 

どうやら彼女の父親は、地球産まれの家系らしい

 

「ということは、スバルさんはお母さん似なんですね?」

 

「うん!」

 

キャロからの問い掛けに対して、スバルは嬉しそうに答えた

 

すると、そんな二人の会話を聞いていたティアナが

 

「なんでそんな星から、なのはさんや八神部隊長みたいなオーバーSランク魔導師が……」

 

と呟くと、なのはとはやての二人が

 

「たまたまーな感じかな?」

 

「そうだね。私もはやてちゃんも、魔法と出会ったのは偶然だから」

 

と笑いながら答えた

 

「あ、すいません」

 

「ええよ。それに、明久君も地球産まれやで」

 

「え、そうなんですか?」

 

はやての言葉に驚いてエリオが問い掛けると、明久は微笑みながら

 

「うん、そうだよ。まあ、僕は古式魔法だけどね」

 

と答えた

 

「古式……魔法?」

 

聞いたことが無かったのか、スバルが首を傾げた

 

「うん。今君たちが使ってるベルカ式やミッド式の源流。多分、今使ってるのは僕位じゃないかな?」

 

「凄いんですね……」

 

明久の説明を聞いて、キャロが呆然とした様子で呟いた

 

「凄くないって……話は変わるけど、はやて。任務の場所は地球のどこ?」

 

明久が問い掛けると、はやてはどこか意地の悪い笑みを浮かべて

 

「場所は日本は海鳴市や」

 

と言った

 

その直後、明久は後部ハッチの方へと駆け出したが

 

「シャマル!」

 

「はーい!」

 

明久をシャマルのバインドが捕まえた

 

「ぬあっ!? しかも、転移も出来ない!?」

 

「ふっふっふ……逃げるのは予想しとったから、転移封じを付加させたで」

 

「諦めて行きましょ、明久君」

 

「ちくせう!」

 

明久はジタバタ暴れるが、それはヴィータとシグナムによって担がれた

 

そして、転移ポートがある本局に到着すると、はやてはアインス、シグナム、ヴィータ、シャマル。そして、二人に担がれた明久を伴って別ルートへと行った

 

◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 

「はい、到着」

 

「到着ですぅ!」

 

なのはとツヴァイが立て続けに言うと、フォワード陣は軽く周囲を見回した

 

到着した場所は、静かな湖畔だった

 

そして、背後には大きなロッジがあり、それが誰かの別荘というのはすぐに分かった

 

「わぁ……綺麗……」

 

「雰囲気的には、ミッドの少し田舎と変わらないわね」

 

「空気も澄んでます……」

 

「フェイトさん、ここは……?」

 

エリオが問い掛けると、フェイトが微笑みながら

 

「ここは私たちの友達が所有してる別荘地なんだ」

 

と答えた

 

その時、坂道を一台の車が走ってきた

 

「あ、車は有るんだ」

 

「文化レベルBだと、飛行機もあるよ」

 

ティアナの言葉になのはが答えた直後、車は少し離れた所で止まった

 

そして、中から現れたのはショートカットにした赤みがかった金髪が特徴の美少女だった

 

「なのは! フェイト!」

 

「アリサ!」

 

「アリサちゃん!」

 

車の中から現れた美少女

 

アリサ・バニングスを見て、なのはとフェイトは嬉しそうに駆け寄った

 

「ニャハハ! 久しぶり、アリサちゃん!」

 

「アリサ、久しぶり」

 

「本当に久しぶりじゃない! もっと連絡位してきなさいよ!」

 

三人は久しぶりの再会ゆえか、しばらくはキャイキャイと話し合った

 

その光景を見て、フォワード陣はポカーンとするが、三人は気にしないで話し合った

 

すると、アリサが

 

「で、明久はどこよ?」

 

と問い掛けた

 

すると、問い掛けられた二人は苦笑いを浮かべて

 

「えっと……」

 

「さっき別ルートで向かったから……」

 

と気まずそうにしていると、ツヴァイがトコトコと歩み寄ってきて

 

「すずかさんの所に向かったです!」

 

と言った

 

するとアリサは、どこか遠い目をしながら

 

「ああ……すずかの所かぁ……」

 

と呟いた

 

どうやら、どうなるか予想したらしい

 

そして、両手を合わせると

 

「明久……無事で……」

 

と祈った

 

その頃、別ルートのはやて達の方は……

 

「ちょっ! これはまさか、忍さん印の!?」

 

「明久くーん……なんでいきなり逃げるのかなぁ?」

 

そこではなぜか、明久が地中から伸びている機械に捕まっていた

 

しかも、その近くには腰辺りまで伸びた紫色の髪が特徴の美少女

 

月村すずかが、怖い笑顔を浮かべていた

 

その光景を見て、はやて達は苦笑いを浮かべていた

 

ちなみに、起きた事を書くと以下の通りである

 

1、到着。場所は猫屋敷として有名な月村家の庭

 

2、はやて達が到着したことに気づいて、すずかが駆け寄ってきた

 

3、久しぶりの再会故に、会話に華が咲く

 

4、すずかがはやてに、明久が何処に居るのか問い掛ける

 

5、はやてが指し示そうとしたら、バインドから脱出して逃走していた

 

6、すずかが何処から取り出したスイッチを押したら、地中から機械のアームが伸びて、明久を捕まえた

 

7、捕まえた明久に、怖い笑顔のすずかが迫ってる←今ここ

 

「いや、なんか、嫌な予感がしてね? なんか、とんでもない歓迎をされそうだからね、とりあえず、解放してもらえたら、大変嬉しいなあ……なんて?」

 

明久がそう言うと、ニコニコと笑っていたすずかが明久の頬に手を当てて

 

「い・や♪」

 

「ですよねー…………」

 

すずかの言葉に明久が答えた直後、明久の悲鳴が轟いたのだった


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