魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士 作:京勇樹
ヴィータやシグナム、明久達が戦っていた時、地上本部ではなのはとフェイトの二人が脱出を図っていた
まず二人が居た場所だが、上級士官達が居る会議室の外のエントランスだった
二人はその襲撃が、スカリエッティ一味のものだとすぐに気付いた
しかも、脱出しようとした直前に地上本部全体で停電
それも、スカリエッティ一味が引き起こしたことだと確信していた
実はその爆発は、地下発電所が爆破されたのだ
それを成したのは、スカリエッティが造りし12人の戦闘機人の一人
チンクだった
チンクはセインのISで、地上本部地下に侵入
そして、実力で警備を排除して発電所に押し入った
その後に、自身のIS
ランブル・デトネイターで、発電機を完全に破壊したのである
しかもその直前には、ハッキングで警備システムが完全に乗っ取られてしまい、上級士官達は会議室に閉じ込められてしまった
その状況に、殆どの局員達は右往左往するしかなかった
だが、それを打破したのはなのは達だった
なのは達は近くに居た局員達を集めて、まず閉じ込められた上級士官達の解放を指示
そして自分達も、他の局員と協力してエレベーターのドアをこじ開けた
ドアを開けると、協力してくれた局員達に解放作業に回るように指示を下し、二人は両手両足に魔力を集中
その状態でワイヤーを掴み、降下を開始した
「こんなの、士官学校以来だね!?」
「訓練、やっておいてよかったね!」
そして二人は、デバイスを持っているフォワード陣との合流を目指した
その頃、機動六課隊舎
そこでは、非常事態に備えて待機していたメンバー
ダーク・マテリアルズが出撃準備を終えていた
そして、ディアーチェが
「これより我等は、陥落寸前の地上本部の援護に向かう! 出す指令は、ただ一つよ! 何時も通りに勝ち、そして帰還する!」
と訓示を告げた
それを聞いた、シュテル達は
『はっ!!』
と斉唱で答えた
それを聞いたディアーチェは、一瞬にして騎士甲冑を展開
地上本部目指して、飛び始めた
すると、先頭を飛んでいたディアーチェの隣に、ユーリが近寄り
「なにか、嫌な予感がしますね、ディアーチェ」
と言った
それを聞いたディアーチェは、こくりと頷き
「そもそも、我は何回も警備態勢の見直しとセキュリティの打診をしてきた。それを無視した上層部が、無能よ……だが、それで民が傷つくことなど……断じて許せぬ」
と言って、炎上してる地上本部を睨んだ
しかし、ユーリは首を振って
「そうではなく……何か嫌な予感がするんです……何か、重要なことを見逃しているような……」
と心配そうに言って、離れていく六課隊舎を振り向いた
それを聞いたディアーチェも、六課を肩越しに見た
そして後に、その予感が正しいことを痛感したのだった