魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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始動

意見陳述会が始まり、数時間した時

それは、ミッド郊外のある洞窟内でのことだった

そこのある区画には、十数人の男女が居た

その内の一人は、機動六課で追っている相手

ジェイル・スカリエッティだった

彼の前には、光り輝く赤い結晶

レリックが大量にあった

それを見たスカリエッティは、クックックと笑い

 

「いよいよ、計画も佳境……」

 

と言った

そして、背後に居た女性達

スカリエッティが造り出した存在

戦闘機人が居た

その人数は、12人

通称、ナンバーズと呼ばれていた

スカリエッティはそのナンバーズに、視線を向けて

 

「では、諸君……宴の前準備だ」

 

と言った

するとそのナンバーズは、各々その場から居なくなった

それを見たスカリエッティは

 

「コピー因子は埋め込んだ……さあ、始めよう!!」

 

と言った

すると、転移装置で遥か上空に転移したクアットロが

 

「さあ、嘘と幻の銀幕芝居を御堪能あれ!」

 

と自分達に与えられた特殊能力

IS(インヒューレントスキル)を、発動させた

クアットロのIS、シルバー・カーテン

その能力は、相手に本物と識別が難しい幻術を見せることだった

その効果は、すぐに現れた

場所は変わり、時空管理局地上本部CIC

 

「おい、誤認じゃないのか!?」

 

「有り得ないだろ、この数は!?」

 

計器を確認していた局員達は、ざわめいた

すると、責任者らしい男性局員が立ち上がり

 

「落ち着け! 冷静に報告しろ!」

 

と言った

それを聞いた一人の男性局員が

 

「レーダーに感アリ! その数は、計測限界を超えています!」

 

と悲鳴染みた報告をした

それを聞いた責任者の男性局員は

 

「そんなバカな!?」

 

と驚愕の声を上げた

しかし、すぐに

 

「航空魔導師隊にスクランブル! 警備シフトの全部隊に、戦闘配備を通達! 迎撃をさせろ!」

 

と指示を下した

それは、その責任者が優秀な証だろう

しかし

 

「ダメです! 通信機に異常発生! 通信が出来ません!」

 

「サーバーに異常発生! ハッキングされてます!!」

 

相手が悪かった

 

「バカな!? この地上本部の電子防壁が、突破されたというのか!?」

 

「そうとしか考えられません! セキュリティシステム、三割が機能停止!」

 

その報告を聞いて、責任者は

 

「だったら、直接向かえ! 今なら、まだ間に合う!」

 

と近くに居た局員に、伝達に向かうように指示した

その直後、CIC内に煙が充満

中に詰めていた全員は、倒れた

すると、天井から一人の少女

戦闘機人のセインが現れた

それは、セインのIS

ディープダイバーの効果だった

ディープダイバーは、コンクリートや金属、岩といった固形物の中をまるで水中のように動けるようになる能力だ

セインはその能力でセキュリティに反応されずに、地上本部に侵入

催眠ガスを使い、CICを制圧したのである

そして、全員が動かなくなったことを確認してから、姿を現して

 

「チョロいチョロい」

 

と言って、計器を破壊したのだった


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