魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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運命の地へ

ヴィヴィオが来て、数日後

 

「明日の夜、我が機動六課は地上本部で行われる、意見陳述会の警備をすることになりました」

 

と説明しているのは、機動六課部隊長のはやてだ

すると、それを聞いた明久が

 

「僕達まで、地上本部の警備に?」

 

と首を傾げた

それは暗に、六課は本来、レリック

ひいては、スカリエッティ関連専任の筈では? と問い掛けていた

すると、はやては

 

「それはな、先日にカリムから教えられた預言から、意見陳述会をスカリエッティ一味が襲撃してくる可能性が高いと判断したからや」

 

と返した

それを聞いた明久は、納得した様子で頷いた

すると、はやては

 

「という訳で、明日は予定を変更。夜間警備に備えて、交替部隊とシフトを変更。本隊は、夕方まで眠っておくように」

 

と言った

それを聞いた一同は、会議室から出た

そこに

 

「明久」

 

と幸村が声をかけた

 

「幸村、どうしたの?」

 

「まあ、直感なんだがな……警備任務、確実に何か起きるぞ」

 

明久が問い掛けると、幸村は声を潜めてそう言った

確かに

それは、明久も感じていたことだった

時空管理局地上本部で行われる、意見陳述会

それには、ほぼ全ての時空管理局将官が出席する

反時空管理局勢力が狙うのには、絶好のチャンスだろう

しかし、それに比例するように、警備も厳重である

本来だったら、そう易々とは陥落しないだろう

だが、相手は未知の技術を有するスカリエッティ一味

用心するに、越したことはないだろう

 

「あのスカリエッティだからね……開始直後か、終わる直前に来るかな」

 

「そのどっちかだな」

 

明久の言った言葉に同意するように、幸村は頷いた

すると、シュテルが来て

 

「幸村……私たちは、彼等が向かった後は隊舎で待機。有事に備えますよ」

 

と言った

それを聞いて、幸村は

 

「了解しました」

 

と敬礼

それを見たシュテルは、頷いてから奥に向かった

恐らく、はやてに待機することを伝えるためだろう

それを見送り、明久は

 

「それじゃあ、僕は寝てくるね」

 

と言って、幸村と別れたのだった

それから、数時間後

夕方午後六時半

六課一同は、ヘリポートに集まっていた

これから、ヘリで地上本部まで行くのだ

起きた一同は、次々とヘリに乗っていく

ふとその時なのはは、ヘリポートに寮母のアイナに抱っこされたヴィヴィオを見つけた

 

「アイナさん……なんで、ここにヴィヴィオを……」

 

困惑した表情をしながら、なのははアイナにそう問い掛けた

するとアイナは

 

「すいません……私も、危ないから行かないほうがいいとは言ったんですが……」

 

と言って、ヴィヴィオを下ろした

するとヴィヴィオは、なのはの足に抱き付いて

 

「なのはママ……何処に行くの?」

 

と潤んだ目でなのはを見ながら、問い掛けた

するとなのはは、ヴィヴィオに視線の高さを合わせて

 

「なのはママは、これからお仕事なんだ……」

 

と教えた

それを聞いたヴィヴィオは、不安そうに

 

「帰ってくる?」

 

と問い掛けた

その問い掛けに、なのはは

 

「大丈夫……帰ってくるよ」

 

と言いながら、ヴィヴィオの頭を撫でた

その後、なのははヴィヴィオをアイナに任せて、ヘリに搭乗

その後ヘリは、ヴァイスの操縦で地上本部に向かったのだった

陰謀渦巻く地上本部へ


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