魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

44 / 84
歴史

「以前にはやてから名前を聞いていて、まさかとは思ってましたが……本当にそうだったんですね」

 

と言ったのは、カイトの言葉を聞いたカリムだった

するとカイトは

 

〈そもそも蒼炎騎士団は、女神アウラによって集められた騎士団だった……世界の崩壊を防ぐために〉

 

と語った

それを聞いて、クロノが

 

「我々、時空管理局の偉大な先達だな……」

 

と呟いた

確かに、規模の違いは有るだろうが、正に先達に当たる

 

〈騎士団団長のカイト、その補佐役だったブラックローズ。第一隊長のバルムンク。第二隊長のオルカ。魔法師隊長のワイズマン……彼等によって、有能な騎士や魔法師が集められた……〉

 

それを聞いて、カリムが

 

「まさか……それが、ベルカ式とミッド式魔法の始まり?」

 

と呟いた

それを聞いたカイトが

 

〈ある意味、そうだね。近接戦闘を得意とした騎士隊と遠距離戦闘を得意とした魔法師隊……最初は一種だけだった魔法が、それぞれの得意とする距離と戦い方専用に改変されたのが、ベルカ式とミッド式の始まりとなった……〉

 

と肯定した

確かに、そうした方が調整等が楽だろう

騎士は近接戦闘で単騎で戦うことが多く、魔法師は密集して戦うことが多い

そこから、長い年月を掛けてベルカ式とミッド式に別れたのだろう

そして、今に到る

 

〈そして、蒼炎騎士団のある意味最後の戦い……その相手になったのが……女神アウラの対の存在……邪神クビア〉

 

「クビア……私も、初めて聞きました」

 

カイトが告げた名前を聞いて、カリムはそう言った

カリムが知らなければ、他の殆どは知らないだろう

すると、カイトは

 

〈その戦闘は、まさに死闘だった……騎士団は、その戦闘で団員の殆どが戦死した……しかし、それでようやく撃退だった……だから、僕が作られたんだ……クビアに備えてね〉

 

と言った

それを聞いたクロノが

 

「つまり、その邪神クビアが現れる可能性がある……ということか?」

 

と問い掛けた

するとカイトは

 

〈可能性は高いね……そして、そのクビアに対抗出来るのは黄昏因子を有する者達だけだ〉

 

と告げた

それを聞いて、はやてが

 

「つまりは、ウチ達だけか」

 

と呟いた

それを聞いたクロノとカリムが頷くと、カイトは

 

〈今のところ、クビアが何時現れるかは分からない……だから、注意して〉

 

と言った

この後明久達は、ヘリコプターのエネルギー補給が終るまで聖王教会敷地内を歩くことにした

そして、明久となのはが聖王教会病院に入った時だった

突如、警報音が鳴り響いた

それに二人が身構えた直後だった

二人の前に、通信ウィンドウが開いて

 

『こちら、聖王教会騎士団のシャッハです! 申し訳ありません! そちらからお預かりした少女が、検査中に居なくなりました!』

 

と告げた

これが、オッドアイの少女との改めての邂逅となる


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。