魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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あ、タイミングは入れ替わってますんで


会談

会議の翌日、六課隊長陣と明久はベルカ自治区の聖王教会に来ていた

その理由は、聖王教会騎士団の責任者の一人にして時空管理局のオブザーバーの一人

カリム・グラシアに呼ばれたからである

なんでも、大事な話が有るということだった

そして、明久は

 

「うわぁ……見違えたよ、クロノ」

 

と着いた会議室に居た一人を見て、呟いた

そこに居たのは、時空管理局本部

次元航行艦隊提督

クロノ・ハラオウンだった

 

「久しぶりに再会して、第一声がそれか」

 

明久の言葉を聞いて、クロノは半目になりながらそう言った

すると明久は

 

「いや、だってさ……身長幾つ? 今」

 

「確か……180だな」

 

明久の問い掛けに、クロノは思い出すようにそう言った

すると、明久は

 

「一気に伸びたし、声も低くなったね」

 

と言った

明久が覚えているのは、かなり小柄だったクロノだ

その身長は、当時小学三年生だったなのはと同じ位だったのだ

それが、数年で見違えてしまう程に成長していた

 

「いやぁ……成長するもんだねぇ」

 

「明久……上官侮辱罪というのを、知っているか?」

 

クロノが愛用のS2Uを構えると、明久はジャンピング土下座を敢行した

何故ならば、クロノの背後に凄まじい数の魔力刃が展開されていたからだ

それは、クロノの魔法の一つ

スティンガーブレイド・エクスキューションシフトだった

それの直撃を受けたら、幾ら明久と言っても無事には終わらない

多少グダグダしたが、会談は始まった

 

「初めまして。私の名前は、カリム・グラシア……聖王教会騎士団に所属しています」

 

と言ったのは、長い金髪が特徴の美女だった

その身には、シスター服を纏っている

明久の第一印象は、優しそうな人だった

するとはやてが

 

「アキ君。騙されたらアカンよ? 意外と腹芸が得意やからな」

 

と言った

すると、そのカリムが

 

「はやて?」

 

と笑顔で、はやての名前を呼んだ

笑顔なのだが、気迫が凄まじい

はやては思わず、先程の明久と同じようにジャンピング土下座を敢行した

一連を見たなのは達が苦笑を浮かべると、カリムが

 

「今日、貴方達を呼んだのは……機動六課設立の理由を説明するためです」

 

と言った

そして語られたのは、カリムの希少能力(レアスキル)

予言者の著

それに、今から数年前からある事柄が記されるようになった

それは大まかに言って、時空管理局の崩壊だった

それを未然に阻止するために組織されたのが、機動六課だったのだ

それを聞いて、明久は

 

「相当肝いりでしょ、これ? 新設部隊にしては、設備が良すぎる」

 

と言った

するとクロノが

 

「明久にしては、鋭いな……表向きのバックボーンは、僕と母さん。そして騎士カリムだが、極秘裏に伝説の三提督もバックボーンになっている」

 

と言って、その三提督の顔写真が表示された

レオーネ・フィルス

ラルゴ・キール

ミゼット・クローベル

この三名は、時空管理局を黎明期から支え続けた三名だ

今は相談役等の役割を担っている

するとカリムが

 

「それと、以前から解読を続けていた物の一つが関連すると判断されました」

 

と言って、それを見せた

内容は古代ベルカ語で書かれていて、なのは達には内容は分からない

するとカリムが

 

「古き女神に選ばれし戦士倒れ、邪神が目覚める。黄昏の力を継ぎし者達力を合わせ、邪神と対峙する……勝利の鍵は、再誕……以上です」

 

と語った

それを聞いたはやては

 

「ここに来て、再誕の名前が出てきたかぁ」

 

と呟いた

するとクロノが

 

「古き女神とは、一体……」

 

と顎に手を当てた

それを聞いたカリムが

 

「それは恐らく、古代ベルカより更に前……魔法がまだオカルト面が強かった時代……創生神と呼ばれる女神が居ました……その名は……アウラ」

 

と語った

そして続けて

 

「その女神により、ある騎士団が組織されました……それが、蒼炎騎士団……そして、その初代団長の名前が、蒼炎の騎士、カイト」

 

と言った

それを聞いた一同の視線が、明久に集中した

明久はその内の二つに、関連している

 

「詳しくは、残っている文献が非常に少ないので分かりません……女神アウラも、古代ベルカに入った頃には見られなくなったと記されています」

 

カリムがそう言った

すると

 

〈アウラか……懐かしい名前を聞いたなあ〉

 

とカイトが言った

 

「カイト?」

 

明久が問い掛けると、カイトは

 

〈もう予想している人も居ると思うけど……僕は、その初代団長カイトの意識や記憶データから作られた再初期のデバイスさ〉

 

と語った

 


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