魔法少女リリカルなのはstrikers 蒼炎の剣士   作:京勇樹

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情報

「黄昏因子は、全部で8つ……スケィス、イニス、メイガス、フィドヘル、ゴレ、マハ、タルボス……そして蒼炎」

 

とはやてが言うと、司会進行のシャーリーが今まで交戦した八相と明久が表示された

すると、ディアーチェが

 

「8つ? 9つだろう、何を言っている」

 

と言った

それを聞いて、はやてが

 

「9つやって?」

 

と眉をひそめた

すると、ディアーチェが

 

「うむ。タルボスの次。八相最後の一つ……再誕コルベニクだ」

 

と言った

それを聞いて、なのはが

 

「再誕って確か……フィドヘルが告げた預言に出てた……」

 

と呟いた

 

「死の恐怖が再誕を貫きし時、世界は再誕する……だったっけ?」

 

「確かね」

 

フェイトが思い出しながら言うと、なのはが頷いた

すると、シュテルが

 

「私たちも、詳しくは知りません……しかし、再誕は自浄のようなもの……と文献には書かれていました」

 

と言った

 

「自浄のようなもの?」

 

「うむ……世界をあるべき姿に戻す……とな」

 

なのはが首を傾げると、ディアーチェがそう答えた

そしてはやては、ディアーチェが言った言葉を聞いて

 

「うーん……要領を得んなぁ……」

 

と漏らした

そして、最後に

 

「そいつの戦闘に関して、なんか知らんか?」

 

と問い掛けた

すると、ユーリが

 

「それが、一切記録が残ってないんです……まるで、残しちゃいけないとでも言うように」

 

と言った

それを聞いてはやてが

 

「どういうことや?」

 

と唸った

すると、シュテルが

 

「分かりませんが……恐らくは辛い選択になるのではないかと……予想に過ぎませんが」

 

と告げた

シュテルのその言葉を最後に、会議は終了

集まったメンバーは三々五々と解散した

その後フェイトは、ユーノに連絡を取っていた

 

「ユーノ、今いいかな?」

 

『なんだい? フェイトからなんて、珍しいね』

 

フェイトが連絡を取ったら、逆さまにユーノが映った

無重力空間の無限書庫ならではの現象だ

 

「あのね、黄昏因子のことを調べてほしいの……特に、再誕コルベニクが記載されてる本を探してほしいの」

 

『黄昏因子って、古代ベルカより更に前か……簡単には見つからなさそうだ……』

 

フェイトの頼みを聞いて、ユーノはそう呟いた

黄昏因子

ひいては、古代魔法のザ・ワールド

歴史的には、今から千年以上も前になる

ザ・ワールドのことも、プレシア女史が纏めた書籍が一番詳しいほどだ

簡単に見つからないのは、フェイトも予想している

 

「ごめん、なるべく早くでお願い」

 

『分かった。最善を尽くすよ』

 

その会話を最後に、通信は終了

フェイトは外に出て、夜空を見上げた

見上げた先に有るのは、ミッドでは見慣れたふたつの月

しかしその月は今、まるで鮮血に濡れたように真っ赤に染まっていた


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